ある古い書物の一節にて。
これはある伝説と古の言い伝えだ。
「王子は神に願った、富が欲しいと」
すると、その王子の前に神様が舞い降りたのだ。
神は言った、「富を授けよう。だが1つ条件がある」
その条件とは眠りをその青年から盗る。
「我が名はヒュプノス、眠りの神だ。富を授ける代わりに君の眠りを貰う」
そう言い、王子は眠りを盗られた。
その後、王子様は莫大な富を得た。だが、同時に眠らない身体になってしまった。
国民はそんな王子をみて、怖く考えていた。
富を得たとは言え、眠らない身体。もちろんその王子様は体を悪くして6日間で亡くなった。
眠るということは人間にとって、大切な事だ。
これは語り継がれる伝説の物語「眠り王」。
富を得るか、死を選ぶのか。
富に目を眩んだ者の末路だ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
7/27/2023, 4:35:48 PM