ある古い書物の一節にて。
我が名はユスティン・ドレ。彫刻家だ。この国ではクリスマスというものがある。私はクリスマスが好きだ。自分の特徴は青髭が濃いこと、周りにもバカにされた。
私はあるクリスマスに考えた。人の役に立ちたい。
そこで、自分の好きな青色のソックスを履いた子供にプレゼントを挙げることにした。
その出来事は瞬く間に広まる。私は青色のサンタの服装をきて夜な夜なプレゼントを配った。
ところがある日、私の顔を見たという人がモンタージュ絵を描いたのだ。その絵をみると、「青髭サンタに注意」とあったのだ。
そう、私は大人たちに怖がれる存在になっている。
子供からは反響が良い。大人は不審に思っていたのだ。プレゼントも使わせない家族も多いらしい。
私はそれでも、誰かのためになるのであればプレゼントを続けた。
それは後々、「ブルーソックス事件」と言われるようになった。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
7/26/2023, 10:00:59 AM