短いようで長い音が鳴った。
まるでそれは色褪せない絵画のように。
黒く、そして白く。
二極化した色は混ざり合わない。
色のある僕と色のない君。
僕は君を目に焼き付けた。
君は僕を歌って奏でた。
君はきっといつまでも変わらずに、
僕はずっと有限的に記録を残す。
[モノクロ]
僕はいつだって誰かの中心にいた。
依存に近い愛情を注がれてきた。
僕はそれがどうしても理解できなかった。
なぜ?
僕は全く違う生き物なのに。
僕が生まれたのはここじゃない。
未来の遠い星に生まれてきた。
僕の見た目は異質だからこの星に送られてきた。
記憶もないくらい昔のことだ。
でも見た目はやっぱりここでも違うらしい。
何度も好かれた。
何度も“堕ちてやった”。
その度に捨てられた。
否、死んでしまった。
彼らや彼女らはとても脆く弱かった。
僕が心から愛している人もいつかは死んでしまう。
その時にはとびきり綺麗な花をあげよう。
それでも僕は愛する人と生きてみたかった。
でもまあ、僕にも___
[永遠なんて、ないけれど]
彼は偉大だった。
全ての人が彼を崇め畏れ称えた。
彼はそれらを全く相手にしなかった。
どこまでも強く、
どこまでも脆かった。
彼はすぐに消えてしまうほど弱かった。
だが海を行き山を行き彼は見違えるほど別人になった。
もとの弱さなんてなかったように。
彼は弱かったが泣かなかった。
強くなり帰った時。
彼は泣いた。
感情的ではない。
まるで“そうあるべき”と教えるように。
そして空中に霧散した。
彼の匂いが地にこびりつき人々はあの一瞬を焼き付けた。
二度と忘れないように。
教訓を。
[涙の理由]
橙と紺が混ざる。
秋の早朝午前5時。
雲ひとつない空にグラデーションが撒かれる。
まるで絵の具をこぼしたような色。
いつか空になれたなら。
手を伸ばして呟いた。
地球に生きる自分。
宇宙という名の限りない空。
現象として干渉しない。
一つの意思として生きられたら。
存在さえ曖昧な時間では止める事は出来ない。
[時計の針が重なって]
輝く惑星が全て自ら発光しているとは限らない。
発光の源、宇宙の白。
君に触れると君では無くなってしまうから。
それでも君に触れてみたい。
ずっとずっと時間は進み崩壊も近づく。
そんな中、君の横顔だけは何時見ても綺麗だった。
君は君を醜いと泣くけれど。
それが君ってもんで、
好きな奴もいるわけで。
いつか君が燃え尽きたとしても、
僕はその灰すら愛してみたいんだ。
君の思うような温かさじゃないけれど。
もしも“中心”でまた出会えたら。
君の一瞬を僕にさせて欲しい。
[僕と一緒に]