ほかほかごはん

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2/2/2024, 2:23:28 PM

【愛する君へ。


僕の愛しい君へ、君にはこんな花を送るよ。

「勿忘草」

綺麗な花でしょ?

この花僕のお気に入りなんだよね~

この花、花言葉も素敵でさ、気が向いたら調べてみてよ笑

僕がこの世から居なくなっても、この花を身につけててみて?

そしたら、ずっと一緒だからさ。

大丈夫。君なら上手くやってける。

あ、何があっても後を追うなんてことしないでね?!

そんなことしたら僕怒るから!!

…それじゃあ、またね。

大好きだよ。

愛してる。】



〖ポロポロ…ほんとに…ばかッ…グスッ〗


暗くなった外。

月明かりが窓を通り抜け病室を照らす。

冷たくなった君。

大好きな人。

君はついさっき、この世を去ってしまった。

重い病気だった。

看護師さんが、遺体を運ぶ準備をしていると、彼の枕元から私宛の手紙がでてきた。

封筒の中に丁寧に入れられた手紙。

よく見ると、封筒の中に、また別のものが入っていた。

〖…お花、?ポロポロ〗

あ、手紙に書いてあったな、、

"勿忘草" …だっけ。

可愛い花だな。

そうだ。ドライフラワーにして持ち歩こう。

彼が残してくれた手紙の通り。








数年経った今でも忘れない。

ドライフラワーにした勿忘草を見る度思い出す。

愛おしい、大好きだった君を。






きっと私は彼を永遠に ”忘れない” 。


ー作者の話ー

んー、特に話すことは無いけど、、まぁ、
強いて言うなら眠いですね((

皆さんおやすみなさい。

いい夢見てくださいね。

それじゃあまた次回お会いしましょう。

またね。

2/1/2024, 1:53:11 PM

「キーッ…キーッ……」


そんな音を立てながら、

ブランコが揺れる。


この時間だけは、嫌なこと、楽しかったことすらも、全部忘れて、
自分だけがこの世界にいるのだと錯覚する。

この時間は、僕にとってなくてはならないもの。









いつも通り、ブランコに乗って疲れを癒していると、


「…ストン」




隣の空いているブランコに誰かが座ってきた。



おかしいな。

今の時間は夜中。

到底、人が来るような場所でも、時間でもない。


男か女かも分からないような、とても中性的な見た目をした人が隣にいる事実が不思議でたまらなかった。



【あの、こんな時間にどうしたんですか…?】


なんだか気になったので、声をかけてみた。

僕は元々、人見知りをするようなタイプではなかったので話しかけることに、特に抵抗はなかった。


〖……〗


やっと顔が見えたと思ったら、前髪で目元が隠れていて見えずらい。

今は夜中。尚更、顔ははっきりと見えるはずがなかった。

でも、女の子とも男の子とも言えないような顔立ちをしていることだけは、何故かはっきり分かった。


〖…多分、あなたと同じですよ。〗


やっと返答をくれた君は、そんな言葉だけを僕に渡し、ブランコをこぎ始めた。



「キーッ…キーッ……」


聞き慣れた音がする。


でも、いつもとなんだか違う雰囲気に、僕は戸惑っていた。






あ、そうだ。


ブランコを漕ごう。


何もかも、忘れてしまえばいい。









「キーッ…キーッ…キーッ」











気づけば朝になっていて、

隣でブランコを漕いでいたはずの人は、いなくなっていた。




【…帰ろ…。】










ー作者の話ー

うーん…。不思議なお話を目指してみたんだけど、向いてないかも(笑)

昨日は忙しくてお話書けなかったから今日頑張ろうと思ったんだけどな…

まぁ、失敗をして成長するものだよね!

ここまで読んでくれてありがとうございました(* ˊ꒳ˋ*)

また次回のお話で会いましょう。

またね!

1/29/2024, 2:25:54 PM

「好き」










学校が終わって、帰ろうと下駄箱に行くと、そう書かれた紙が1枚、私の靴の上に置かれていた。




〖え?〗




何よりびっくりしたのが、宛名も、差出人も書いていなかったこと。




〖…?〗




何かのイタズラかな。

気にしないようにしよう。



そう思って校門を抜けようとした時、






【あ、あの…○○先輩ですよね…!】



〖、?そうだよ?どーしたの?〗



いきなり声をかけられ驚きつつ、平然を装いながらも返事をする。




【えっと…て…手紙みてくれましたか…?///】




〖え、、?〗





驚きが隠せなかった。



手紙の差出人が見つかったのは良かった。

でも1番驚いたのは、









相手が "女の子" だったから。








最近は漫画や映画、小説、ネットなどを通して同性愛者は身近なものになりつつあった。


だけどまさか自分が同性から告白されるとは思いもしなかったのだ。



私がびっくりしてるのを真剣な顔で見ながら、彼女は言った。






【先輩ッ!!私と、、つ…付き合ってくださいッ!///】



少し戸惑った。


まだよく知らないのに、OKする訳にもいかない。

だからといって、勇気をだして告白してくれたのに、はっきり断りすぎて傷つけてしまうのも良くない。


少し考えて、ゆっくり言葉を紡いだ。





〖えっと…ご、ごめんね…まだよく知らないから、、、お友達からでもいいかな…?〗



大丈夫かな?と、顔を覗いてみると、




【…!!✨ほんとですか!…やったぁっ、ありがとうございますっ!】




そう返ってきたから、ほっ…と安心した。



〖いえいえ、?〗




それからお互い黙ってしまったが、彼女が先に口を開いた。












【先輩、】










〖ん?〗

























【あいらぶゆー、ですよ、っ!】









ー作者の話ー

なんも思いつかなかったからとりあえずヤケクソで書きました()

毎日なんかしら小説書こうと思ってこのアプリ入れたんだけどめっちゃ良きアプリ。

あ、あとまだ3、4回くらいかしか投稿してないのに
50個も♡ありがとうございます!!

めっちゃ嬉しいです(* ˊ꒳ˋ*)

明日はもうちょっといいのかけたらいいな。

それじゃあまたお会いしましょう。

またね!

1/28/2024, 3:19:42 PM

『街へ』


今日も、君に会いにいく。












深夜2時。



親が寝たのを見計らって、少し大きめの鞄を持ち静かに家を出た。




どこへ行くかは決まっているので、慣れた道をスタスタと進んでいく。









〖あ、いたいた!おーい!〗







【しーッ!もう、うるさくしたら誰か見られちゃうよ?!】





ここは家から少し離れた隣街。



この街にある小さな池の周りの花畑で、君と出会った。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



その日は僕が受験勉強に追われてた時期だった。



上手くいかないイライラと、親からの重い期待。



それに耐えられなくなって、僕は行く宛てもなく夜中に家を出た。



ふらふらと歩いてると、あっという間に隣街に来てしまっていた。



そこで見つけたのが君。




一目見た時、何かの映画のワンシーンかと思ったほど、君は綺麗だった。



真っ白なワンピースを着ていて、長めのさらさらした黒髪が少し風になびいている。


周りの景色も相まって、僕は思わず、




〖…きれい…。〗




そう口にしてしまったほど。









それからというもの、君と会いたいがために僕は夜中に家を出ていくようになった。
















〖ねぇねぇ、〗



【んー?】




〖君はなんでここにいるの?〗




【…内緒かなぁ笑】









君は自分の事を何も話してくれない。




どこに住んでるか、何歳なのか、いつからここに来ているのか、

それどころか、名前すらも、"内緒"の一点張り。





それが僕は不思議でたまらなかった。




〖ちょっとぐらい教えてくれてもいいじゃーん〗



【えー?笑でも、何も知らない方がなんとなく新鮮味あっていいじゃん?】



〖なにそれw〗








そんな何気ない会話をして、夜明けを待つ。





日が少し出てくると、僕は帰る準備をする。









〖もうそろそろ帰んなきゃ、親にバレちゃう笑〗





【そっか…】





〖…?〗






【あのね、、、多分、会えるの今日が最後なんだ。】












〖え?〗






一瞬、訳が分からなかった。







【とにかく、もう会えないの。ごめんね。】






〖ちょ、ちょっとまってよ。どういうことッ?〗





【…ごめんね。でも、ずっと見守ってるから。】





【大好きだよ、















お兄ちゃん。】





〖ッは?〗





そう言った瞬間、君は消えてしまった。







混乱しながら家に帰ると、親が玄関で待っていた。








「あんた、こんな時間にどこ行ってたのッ?!」








怒られてるのは分かっていたが、僕はそれどころではなく、親を無視して自室に戻って行った。











やっぱり、何度考えても分からない。




あの子はなんだったのか。





僕は幻を見ていたのか?





お兄ちゃんってどういうことだ?




















その後母親から聞いた話なんだけど、僕がまだ2歳くらいの時に妹が産まれる予定だったらしい。


でも妹は生まれることなく亡くなってしまった。


俺が小さい頃だったから、記憶が無いのも納得出来た。




霊的なことに詳しい友人に話をしたら、

「きっとお前に会いたいって未練が残ってて、それが叶ったから成仏したんじゃない?」

との事だった。


なんにせよ、俺の妹があんなに可愛かったなんて。


生きていたらアイドルにでもなってそうだったな。



そう思いながら、








俺は涙を流した。












ー作者の話ー

今日のテーマは "街へ" でしたね。

書いてるうちにだいぶテーマからズレてしまった気はしますが、まぁ地球規模で見たら誤差なので(

気にしないでおきましょう笑

だいぶ長くなってしまいましたが、楽しんでいただけたでしょうか?


それではまた次回お会いしましょう。またね。

1/27/2024, 12:59:22 PM

僕が通ってる中学校は、歩いて30分くらいで着く。


いつも通りの通学路。





けど今日は、なにか違った。









カン、カン、カン、カン、、、、



踏切が鳴る。



それを横目に見ながら通り過ぎようとした時、ある少女が目に入った。





「ッ……タッタッタッタッ」



「ッはっ?」



少女は踏切が鳴っているにも関わらず、線路の中に走っていったのだ。





よく見ると、同じ学校の制服。

鞄は踏切の隅に置いてあった。





電車が近ずいてくる。












「…ッガシッ」










ガタンゴトンガタンゴトン








……










「はあッ…はぁッ…危ないだろッ?!」



何とか直前で少女の手を引き、2人とも助かった。

ここは人通りが少なく、僕が手を引いてなければ彼女はきっと死んでいただろう。



数分経って、やっと彼女が口を開く。







「……なんで助けたの。」




「…は、?」




「私、死にたかったのに。消えたかったのに。なんで、、」




「…君、僕と同じ中学だろ?それに、目の前で人が死にそうなのに、助けない方がおかしい。」





「…それってほんとに私を助けたの?」






「え、、?」



「私がなんで死のうとしたかも知らないくせに、勝手に私の心の中に土足で入り込んでこないでよッ…」



















ー作者解説ー


今日のテーマは〖優しさ〗。

自殺しようとしてる女の子と、それを止めた男の子を書いてみました。

皆さん、優しさってなんだと思いますか?

確かに、男の子がした事は、きっと世間的には正しいことなのでしょう。

でも、女の子にとって、その行動は本当に正しい優しさでしょうか。




この後2人はどうなったんでしょうね。

暇な時にでも、優しさについて考えつつ、この物語の続きをあなた方が完成させてみてください。






それではまたお会いしましょう。

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