夏の雨

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5/5/2023, 10:56:15 AM

「やば!次の教科に遅れ…」ドンッ
廊下の曲がり角を曲がった瞬間、目の前が暗くなりそれと同時にお尻に強い衝撃が来た。
「いった…」
「ごめん、大丈夫?」
低めの声がして見上げると背の高い男性が居た。
「………」
とてもかっこいい。胸の鼓動が速くなっていくのがわかる。
「はい」
差し伸べられた手を掴む。

君と出逢ってから、私は可笑しくなってしまった。

君を見かけると、どんどん顔が赤くなってしまって呂律が回らない。話しかけたいのに話しかけられない。
「そうだなwww」
君が笑っているのを見ると、君から目が話せなくなる。
「それで〜」
「うんうん……あっ、!」
君と目があうと、君は手を振ってくる。そんな姿が何故か可愛らしく感じてしまう。
「あ…」
なんとか手を振り返すと君は微笑む。そしてまた会話に戻ってしまう。
誰かと話している彼を見るともやもやする。寂しいのかな。
「ねぇねぇ〜今度遊びに行かない?」
「他の人も誘っていい?」
「えぇ〜なんで?2人で行こうよ!」
「いやそれは…」
彼が女性と話しているのを見るともっともやもやする。胸が苦しくなって、この場から去りたく感じる。

君と出逢ってから、私は恋をしてしまった。

#君と出逢ってから、私は…

5/4/2023, 10:48:15 AM

「……はぁー…」
なんて事ない草っぱに寝転んで空を見上げる。
雲が流れる、普通の空だ。でも何か足りない気がする。
ここはいわゆる虚構の世界。本物の世界ではない。
そっくりだけど、違う。空も、雲も、草っぱも。
瞼を閉じると、風の音だけがする。この音も偽物だ。変な感じだ。ここから出られるのかは俺も分からないが、多分…いやほぼ出られないだろう。
「…………」
というか、俺自身も虚構の可能性がある。1人だけ本物の訳がない。虚構の存在が虚構だと思ってしまってもいいのか?まぁ…しょうがない。気づいてしまったのは気づいてしまったのだから。
気づいてしまうと何もかもがつまらない。友人と話していてもコイツは本物じゃないのか…と思うともやもやして話せなくなる。家族と居ても違和感があるし、俺の居場所はあるのか…。
なんなら何処までこの世界があるのか旅をしてみるのもいいかもしれない。うん、そうしよう。

「なーんて、ね?今のは作り話だけど」
体を起こし、1人ボソッと呟く。
そう、今のは全部作り話だ。虚構ではない。もしかしたらそうかも知れないけど、でも違う。旅に出ようとも思ってない。友人とも話せるし、家族もちゃんと家族だ。


騙されたかな?そこの君。
え?なんで知ってるかって?……さぁ、ね。

#ハッシュタグ分からん!
また難しいのきた…ま、いっか☆

5/3/2023, 11:45:12 AM

主)どうも、主です。こんなお題初めてなのでどうしたらいいのか分かりません()ノンフィクションで書いたほうがいいか、フィクションで書いた方がいいか…と考えた結果、自分で思ったことを書くことになりました☆フィクションかノンフィクションかは分からんけど。それではどうぞ〜

私を生かしてくれる貴方へ
いつも、私を死なせないでくれてありがとうございます。貴方の名前も分からないけれど、いつか死んだら名前を知りたいです。貴方は何処にいますか?下ですか?ここですか?上ですか?私はどちらにいくのでしょう。でもそれは死んでからお楽しみですね。
最後に1つ、質問なんですが自殺をしたらどうなるんでしょうか?死ねるのでしょうか?それとも死ねないのでしょうか?……これも死んでからのお楽しみになりますね。楽しみです♪
それでは、死んでから会いましょう!本当にありがとうございました。

「まぁ、書かないけどね。もし、神様が居たら書きたいけど…。」
頭を回転させながら私はそんな事を考えていたが実際はそんなことやったら親に心配されるので考えるのを止めて、学校に行くためドアを開けた。

「………自殺したらどうなるかな。」

#ありがとう
実際、そんな手紙は書いてないけれどもし神様が居たら書いてみたい!と思ってここで書きました。
……あぁ、自殺はしないですけど!死んだらどうなるのかなと思っただけです!

5/2/2023, 11:24:44 AM

「あ、居たんだwww」
「気づかなかったーww」
「………」
「ちょっと?聞いてんの?」
スルーして通り過ぎようとした私を女子軍のリーダーが前に立ちふさがる。
「何か…?」
「はぁ…だからあんた皆にも嫌われんだよw大人しくしとけば何もしないのにww」
嘘だ。大人しくしたって意味はない。
「…………」
2人の子以外は皆こちらを見ているだけ。いわゆる傍観者って奴だ。その中に私の親友も居た。
私とその子はいつも仲良しだった。なのに裏切られてしまった。前にもいじめの様な事が起こったが、その子は私に優しく接してくれていた。でも流石に2回目は駄目だったのかな…呆れられた、のかは分からないけれど親友は離れてしまっていた。……
どうせなら1回目も優しくしないで欲しかった。
なんて我儘過ぎるけど…。
「あんたみたいな奴がでしゃばんなよ?」
「そーそー。無能なのに私達と同じ教室ってどうなんだろうねw」
今日は随分と言ってくれるな。
「あ、…」
すると誰かがボソッと呟いた。
「もう少しで休み時間終わる…」
「……本当だわ。はぁ…また後でにしよ〜」
「おっけ〜」
「次教室違うよね?音楽だっけ?」
「そうだった気がする」

「………いつか絶対にバシッと言ってやる。」
いい加減にしてほしい。
皆が去っていった後、1人教室で呟いた。
我儘だけど、親友にもはっきり言おう。

#優しくしないで
優しくしないでってなんかエモいね。

5/1/2023, 11:16:20 AM

「今までありがとうございました。」
「いいえ、こちらこそありがとう。」
深々と頭を下げる私を、微笑みながら先生の『元』アシスタントの人が頭を横に振る。
「ちなみに、私の目の色分かるよね?」
「はい。綺麗な水色です。」
そう言うと、先生は頬を緩ませた。
今日は卒業式。私は元々色が分からなかったけれど、先生のアシスタントさんに助けられ、今は色が分かるようになり、アシスタントは先生になった。
くだらない話をしていたら、突然先生が真面目な顔になって尋ねた。
「色って、必要だと思う?」
色は必要、か……前の私は答えられなかったな。
「色……は、必ずしも必要ではないとは思います。でも、色があるからこそ人生が楽しいんじゃないかなと思います。……料理でいう、調味料みたいなものだとですかね。絶対的に必要ではないけれど、入れてみたら美味しくなるのと同じで、入れたら人生に彩りを与えるので……」
答え終わると、先生は少しだけ目を潤ませながら頭を撫でてきた。
「……変わったわね。強くなった。貴方はもう、大丈夫よ。心配してたけれど…全然平気だったみたい。」
「変われたのは先生のおかげです。ありがとうございます。」
「私は調味料みたいなものよ。ちょっとした、ね。」
そういったあと、「ふふっ」と口角をあげ、私の背中を押した。
「最後に写真撮りましょ」
「はい!」
桜が咲き誇る中、私と先生は笑顔でピースをした。

#カラフル
「無色の世界」の続きです。なんか書いてて泣けてきました。私にはこのような青春はないと…。
青春したぁぁぁい!!!(((((

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