夏の雨

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「やば!次の教科に遅れ…」ドンッ
廊下の曲がり角を曲がった瞬間、目の前が暗くなりそれと同時にお尻に強い衝撃が来た。
「いった…」
「ごめん、大丈夫?」
低めの声がして見上げると背の高い男性が居た。
「………」
とてもかっこいい。胸の鼓動が速くなっていくのがわかる。
「はい」
差し伸べられた手を掴む。

君と出逢ってから、私は可笑しくなってしまった。

君を見かけると、どんどん顔が赤くなってしまって呂律が回らない。話しかけたいのに話しかけられない。
「そうだなwww」
君が笑っているのを見ると、君から目が話せなくなる。
「それで〜」
「うんうん……あっ、!」
君と目があうと、君は手を振ってくる。そんな姿が何故か可愛らしく感じてしまう。
「あ…」
なんとか手を振り返すと君は微笑む。そしてまた会話に戻ってしまう。
誰かと話している彼を見るともやもやする。寂しいのかな。
「ねぇねぇ〜今度遊びに行かない?」
「他の人も誘っていい?」
「えぇ〜なんで?2人で行こうよ!」
「いやそれは…」
彼が女性と話しているのを見るともっともやもやする。胸が苦しくなって、この場から去りたく感じる。

君と出逢ってから、私は恋をしてしまった。

#君と出逢ってから、私は…

5/5/2023, 10:56:15 AM