皆大好きよ

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5/8/2023, 10:24:40 AM

小さな希望を胸に抱いて

君の隣を歩いていたんだ

最後は笑顔でサヨナラと笑い合えるように

近すぎず遠すぎず

なのに好きになってしまったんだ

ひまわりのような笑顔が

僕には暖かすぎて

冷えた水が暑くなる様に

流れる血が暑くなっていく

サヨナラの四文字で胸が痛む

こんなに苦しくなるなんて知らなかった。

こんな感情知らないよ

どうしたらいいんだ

一年後には二人離れた場所で

きっと僕の軌跡は君の記憶に残らない

こんな紙切れごときに

脅されてるんだ僕は

嗚呼なんで 酷いじゃないか

神よ明日を生きることが僕には

こんなにも苦しいことなんて

涙が流れそうになるのは君を思った時だけなんて

恋してるじゃないか

離れられるはずが無いじゃないか

「運命なんて変えてしまえばいいのよ」

そう言う君の目が海に溺れてる

一年後の僕は冷たい部屋で一人

炎を纏い灰になるだろう

その瞬間君は幸せそうな笑顔で

僕じゃない誰かと笑いあっていて欲しい

5/7/2023, 10:36:25 AM

桜舞い散る 風のカーテンの中

白い肌の美しい少女が一人佇む

その姿に思わず息をのみ、視線を離せなくなった

少女は艶やかな長い髪を風に乗せ

こちらを優しい目で見つめている

後ろを振り返っても誰も居ない

まさか、僕を見ているのか

「桜綺麗ですね」咄嗟に声をかけてしまった

そしたら彼女は頷いて

「いつかは散りゆく運命ですから。」と

見つめる瞳から、儚さを感じた

そのまま去ってしまうような気がした

思わず少女の手を取り見つめたその先は

桜の花舞う。青い空だった

その日を最後に彼女は姿を消した。

翌年

「君と会うのはあの日以来だね。」

「ええ、そうですね。」

「会いたかったよ。ずっと」


「いつかは散りゆく運命だと分かっていても、
会いたい人ができてしまうと
離れる時こんな気持ちになるのですね。」

風が僕の前をそっと横切り

花の香りが僕の唇を優しく撫でた

「また、会いましょう。約束です」

そう言いあの日と同じ目で僕を見つめながら

手を振る君。

「ああ、また会おう。約束だよ」

また来年か、それまでさよなら。僕の初恋

5/6/2023, 11:17:21 AM

月に照らされつつも少し薄暗いビルの屋上

欲望と哀しみだけが漂う世界で

君はこの世が好きだと言った

その時の瞳はいつもより少し輝いていたんだ。

いつもだったら明日また会おうって約束するのに

この日に限って僕は酔っていたから

君に会いに行けず

ふらつく足でそのまま家に帰ってしまったんだ

翌朝、うるさい程に鳴り響くスマホを見たら

君の知り合いと名乗る人から

昨日君が屋上から飛び降りたと。

後悔ばかりが鳴り響く部屋の中で

声が枯れるほど泣いたんだ

明日この世界が滅びるなら僕が一番に

死んでしまえばいいって思ったよ

あの日君に会いに行けていたら

何か変わっていただろうか。

やっぱり君が飛び降りたのは僕のせいだろうか

僕は君にずっと伝えたかったことがあったんだ

最初に会った日から君のこと、

そんなの今更言ったって意味ないよな

走る電車の下で一人泣いていた

一瞬の痛みを感じたからじゃない

最後に会った日、あのビルの屋上で

君の頬をつたう雫を思い出したから。

5/5/2023, 10:45:20 AM

幼い頃から上手く

空を飛べなかった私は

皆が大きな翼を広げて飛ぶ姿を

ただ下で見ていることしか出来なかった。

高い所から飛び立ったとして

羽を動かせないまま落ちてしまったら

そう考えると羽は縮こまり足はすくんだ

そんな時 小さな羽を持った

私と同じくらいの歳の子、君に出会ったんだ

君は何度も、何度も 飛び立っては落ちて

飛び立っては落ちて

「怖くはないの?」そう声をかけると

君は「怖いさ、怖いけれど挑戦しなくちゃ」

「もしかしたらやっている内に

飛べるようになるかもしれない。」

そう答えると、また君は飛び立った

挑戦してから120回目

「やっぱり、無理だよ。」

そう思った時、君はグーンっと高く上がった

小さな翼はとても力強く

他の羽とは比べ物にならないほどに輝いていた。

そんな君を見て笑みが零れた

でも、君とは違って挑戦することが怖い私

涙を隠すように君に背を向け家へ帰ろうとした時

君は迂回して私の元へ来た

そしてそのまま片方の翼で抱き抱え

ふわりと宙を舞った。

段々と普段見ていた景色が小さくなっていく

深く息を吸った。

風を感じ自分の羽を広げ目を瞑る

気づけば無意識に動いている翼

目を開けると君は少し離れたところで飛んでいた。

5/4/2023, 10:23:24 AM

2023年5月4日早朝

朝早くから私は

毎日恒例のジョギングをしていた。

少し灰色に濁った空

太陽だけが輝いている

いつも通り川辺を走ってちょっと休憩

草に背を向け寝転び

流れる雲を見つめ

目を閉じた

小鳥が鳴いて、風が吹き 木々が揺れる

鼻歌を歌いながら原っぱを駈ける少女

少し疲れたのか花畑まで来ると寝転び

空を見つめる

青い空 流れる雲

お花の香りが

ふわりと春を乗せこちらへやってくる

心地よい風に吹かれて

ふと目が覚めた

少し灰色に濁った空

そうだこれが私の世界だ

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