佐藤 と塩

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3/8/2024, 3:06:52 PM

「今回のターゲットはあの名家の次女だ。」
『御意』

俺は暗殺者だ。そして金が好きだ。正直金より大事なものは無いと思っている。なぜこの仕事についたって?そりゃあ人殺すのはそれなりの金が入ってくるからに決まっているだろ。

『裏門到着、今から潜入します。』

情報によれば彼女は、奇妙な髪色をしているらしい。その髪のせいで今回俺に殺されるのか。可哀想だか、金が欲しいので仕方ない

『ええっとー。部屋は屋根裏部屋っと』
コンコンコン

『しつれ、、』

僕の瞳が一瞬で君に染まった。

これが世にいう一目惚れというやつだろうか。

この世に存在していいのか。こんなに美しい人が。

『ッッ』

俺は彼女を殺さなかった。いや殺せなかった。

きっとこのまま帰れば俺の首が飛ぶだろう。

けどやっとわかったんだ。
お金より大事なものがあるって

3/4/2024, 12:32:45 PM

「あなたにこの花を授けます」
そうやって渡されたのはサンシキスミレ。
彼女の瞳には僕がはっきりと映し出されている。
「いつかまた君に会えますように、」
そう言って彼女の手からミヤコワスレの花が落ちた。
だか、また拾って僕のポッケに差し込んだ。



彼女と別れて2度目の春が過ぎ去りそうな時。僕は兵士として、王国同士との戦争に参加していた。きっと僕たちの国は落ちる。敵国の勢力は4万で僕達の国は2万、勝てるわけがない。
でも逃げたら逃げたで違う死が待っている。どうせ死ぬなら自分が忠誠を誓った、王女の国に僕の脳でも心臓でも捧げようではないか。

「「「「突撃!!!」」」」

その声と共に敵陣に足を踏み入れた。どうせ死ぬのなら死に方くらい選ばせてもらう。

味方の軍勢がだいたい腐りかけた頃だ。相手国は言いやがった。
「お前の国の王女をこちらによこすなら、和平を結んでも良い。」
世間には知られていなかった、彼女の能力がバレた。きっと王城内に隠密がいたのだろう。これで完全に僕達の国は落ちた。

国王は王女を見放した。今回だけは未来を予言できなかったからだろう。王女は敵国、、いや友好国に渡された。

和平を結んで4年、僕は街を出た。





彼と別れてどれくらいがたつのでしょうか。私は4年前最低な行動をしてしまいました。あの時のお父上の顔と言ったら、神話に出てくる悪魔みたいなお顔をしていました。ですがお父様この決心をしていたのはだいぶ前からですの。彼との別れを告げたその時流れてきた映像は、微笑む彼と泣きじゃくる私。思わず「都忘れ」を落としてしまいましたわ。彼に会うために何人も犠牲にしてしまった。でも、未来を変えないようにするにはこれしかなかったんです。愛する人のためにいくつもの命をお父様は殺したのでしょう。お髭の本数でも足りないくらいでしょうか。お父様の遺伝子を多く受け継いだ、この愚女をどうかお許しください。

お父上への手紙を書き終えた。私は予知に専念するため、余計なことはしなくていいような所に今は住んでいる。
窓辺でお茶を飲もう。そう次の予定をたて、行動した。
顔を出していると、たくさんの人に挨拶してもらえて暖かい。

コンコンコン ファサッ


『お久しぶりです、王女様。』





面影のある顔、伸びた身長、優しい声色。全部知っている。
「貴方は!!!!」
彼はすぐ帰ってしまった。忘れ物をして。


私は12本の三色菫とある紙と一緒に取り残された。
紙にはこう書かれていた。


”大好きな君に”


予知通り、微笑んだ彼と泣きじゃくる私。







3/2/2024, 3:41:49 PM

『お父様!お母様!兄上!』

「お前はお逃げなさい!!!」
「私の書斎に隠し扉があるそこから外に逃げるんだ!」
「アテナ!お願いお兄ちゃんの言うことを聞いて。」
「「「アテナはこのローズブレイド家にとって、たった一つの希望なのだから!!!」」」

後日盗賊が帰ったあと、僕は家に帰った。
そこには2度喋ることは無い、赤い固まりが3つあった。使用人たちは1点から始まる血の滲みだけなのに。

僕はよく熱を出した。だから屋敷では本ばかり読んでいた。そのおかげでか、少し知識については自信がある。だが運動は壊滅的だ30m走っただけで息が荒れる。オマケに内気だ。そんな僕に優しく、暖かく接してくれた家族は昨日死んだ。
僕は憎かった。父と母さらに兄までも殺した顔もわからないやつが。だから探すことにした。そして殺すことにした。

まず情報を集めたかったからまだ生臭い屋敷に帰った。
恐らく死体から見るに使用人5名は背後から刃物で心臓を一突き、通路も見て、1人の犯行であると思った。次、使用人 2人は脳天を突かれて射殺。配置的に屋敷から南方に敵がいたのだろう。たぶん3人目もいる。使用人はぜんぶで11人。残りの4人は身体部関係なく一突き、出血多量で死んでる。最後4人目、僕の家族を殺した人。たぶんハンマーなんかを持っていたのだろうか、3人とも潰れていて原型を留めていない。

2つ目の手段闇市場に行ってみた。
『そこのおじちゃん!!最近起きたさローズブレイド家全滅について詳しいこと教えて!!』
「その話題は高いぞぉー!僕出せるかい?」
ドサッ
「おぉ銀貨100枚、太っ腹だね。いいだろ話してやる侵入したのは、ヴァーミリオン男爵んとこの雇いもん達でなぁ。あそこんとこと、意見が食い違ってしまったらしくてなぁ。」
へぇ
『おじちゃんありがと』
「あんまり関わんねぇー方がいいぜ、特にガキはな」
案外早く見つかったなぁ。ヴァーミリオン男爵か

3つ目2日後にある舞踏会に参加する。そのために、パートナーを探す。とりあえず色んな男爵んとこ回ってくか。女装して。

『ごきげんようフリードリヒ様。』
「あぁ!お初にお目にかかりますアテナ嬢!」
『なんと美しいお方。一緒に舞踏会でも出れたら家宝ですわね!』
「え!その、、良かったら、明日の舞踏会ご一緒してくれませんか!」
『まぁ喜んで!』

無事参加出来た。よしヴァーミリオン男爵を探すんだ。
あっいた。よし、
ドカッ
『あっすみませんヴァーミリオン男爵!!!!』
「チッ 薄汚い女が気安くさわるん、ほぉ、よく見ればいい顔してるじゃないか、」
「今夜飲まないか?」
『ヴァーミリオン男爵!!ありがとうございます!!ぜひお供を!!』


『ほんとに御屋敷まで上がってしまって大丈夫なのですか男爵』
「あぁ良いとも美しい、グプッ女性だからなぁハハッ!グプッ」
『まだまだ夜は長いですね!』

『それではさようなら、』
僕はフリードリヒの元へ帰った。
1時間後男爵は死んだらしい
はっ、あっけなく死んだなヴァーミリオン!アルコールの取りすぎて死ぬことも知らないバカが!僕が飲ましたのは致死量ギリギリの本数のみ。きっとあの後も飲むだろうと思ったたから、僕へのアリバイを作った。ちなみに僕が男爵になりきってローズブレイド家襲撃の日の日記も書いといた。男爵の机の中にひっそりね、

後日僕が書いた日記が発見され、僕の家族を使用人を殺した4人は処刑。ヴァーミリオン家は無くなった。

僕は家族のために使用人のためにこの知識を使った。だから次は、民のためにこの知識を使いたいと思う。
クソみたいなやつを僕の知識で滅多刺しにしたい、

『僕はこの国のたった一つの希望になる。』


2/29/2024, 3:15:47 PM

私達はとある事件を解決するために、列車に乗ってこの国に来た。
古い名を日本と呼ぶらしい。


2204年 地球は地球外生命体、通称『宇宙人』との交流を盛んに行っていた。


「本日はお越しくださいまして、誠に有難うございます。先日お送り致しました状況報告の内容が現時点でも変更点なく時が進んでおります。」
『ご丁寧にありがとうございます。』

現在渋谷は不法侵入した宇宙人による高性能バリアで町が覆われているらしい。
そこでロンドン本部から私達、有害地球外生命体殲滅機関が来たのだ。


『こりゃスピード勝負だな。』
どうやらこのバリアは侵入者感知器としてはられているらしい。
『やったね。私たちが大好きなパターンだ』
『とりあえず全員で突撃で。』
「「「「「了解!」」」」」
パリーン
私達は光の速さで親玉の方へ向かっていく。

あっ見つけた!



ベチャッ
瞬殺だった。
なんか物足りないが、

次の任務もあるのでそそくさとこの国から退場する。

「あぁ皆様本当にありがとうございます皆様のおかげで何人の国民が救われたか、本当にに有難うございます!」

そう必死に頭を下げる黒髪黒目の中年男をバックに列車に乗った。
礼を言われるのは悪くない。必死に涙をこらえているのも悪くない。
だから私達はどこへでも列車に乗って、助けに行ってあげます。
あなたのヒーローになってあげます。

2/28/2024, 2:35:06 PM

ここは奈落から1番遠い街。
この街の神々しい街並みは人間から人気である。

ある時青い目の人間の夫婦が旅行にきた。新婚旅行だろうか。

いい客が来てくれたなぁ。

とりあえず今晩のメニューを渡した。コラーゲンたっぷり弾力ゼリー、採れたて骨付きもも肉、赤ワインのスープ。それが今日の9時に食べる夕飯だ。
僕は409号室に案内した。最近このあたり工事してて、夜うるさいけど気にしないでって言っといた。



夜8時
バキバキボキボキザシュッ
料理が始まった。今日は人間がいる数が多いから、シェフも腕がなるなぁ、

夜9時
館内のアナウンスがなった。
『さぁみなさんお食事が出来ました。』
僕は食堂に行った。

料理が運ばれてきた。今日は一段と美味しそうだ。

『えーこちらが今日のメインディッシュ新鮮骨付きもも肉です!』
歓声が上がった。
『副菜がコラーゲンたっぷり弾力ゼリーでスープが赤ワインスープです。』
『さぁみなさんごゆっくり。』
僕も席に着いた。
運ばれてきたのはコラーゲンたっぷり弾力ゼリーだ。具材として青い目が入っている。
次は赤ワインスープだ。今日は男臭くない。
最後に新鮮骨付きもも肉。運動してたんだな、いい筋肉だ。


人間って馬鹿だな。ここは奈落から1番遠い街なだけであって天国では無いのに。そうここは人間を主食とする鬼の街。

『いただきます』
バリボリジュルジュル

あの夫婦こんな遠い街へ来てくれて嬉しいな。

今日も僕の腹は満たされる。

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