【お題】君が紡ぐ歌
君が紡ぐ歌はとても、とても面白くて。
時に輝かしく、
時に寂しく、
時に激しく、
時に勇ましく・・・・・
売れない時は既存の歌をカバーしてた時もありましたが、君自身が紡ぐ、君の歌が、君の声で紡ぐ歌が、1番好きです。
私達家族の血の繋がりは薄いかもしれないけれども、
家族だから、面と向かって言えないけれども、
家族皆、君が楽しく歌う姿が
君が紡ぐ歌が、何よりも好きです。
By あるバンドシンガーの家族代表、双子の片割れより
【お題】光と霧の狭間で
そこまで暗く無い霧の中で、私はひたすら走っている。
何時から、と聞かれたら《気付いたら既に走っていた》と言うのに近い。
何時まで走るのかは・・・・・恐らく、此処が暗く無い理由。今走っている先に、ボンヤリと見える光。
多分、その光の元に辿り着くまでだと思う。
でも、それが本当にそうなのかは分からないし。
そもそも何故走ってるのかなんて覚えていない。
と言うより、《知らない》の方が正しいかもしれない。
それでも、何時かはわかるだろうか?
走りきった先、光の元に辿り着いた時、
『私はこの為に走っていたのか』と
わかる時が、来るだろうか?
By 終わりの無い答えの為に走り続けている誰かの独白
【お題】砂時計の音
《血が抜けている》そんな感覚がする。
今まで何度か、戦場で死にかけた事はある。
実際、怪我から血が抜けている状態と言うのもあるが、
その度に、そんな感覚を味わっている。
ふと、何時からそんな感覚を味わっているのかと考えてみる。
物心ついた時から、戦場と共に私は居た。
今までまだ生きていたのは、十中八九、育ての母のお陰だった。
正真正銘、母は強い人だった。
そんなあの人も、私を守る為に死んでしまったが・・・・・
あぁ、そう言えば。
今際の際のあの人を抱きしめていた時も、《血が抜けている》と言う感覚を感じていた。
・・・・・今思い返せば、アレが初めて《血が抜けている》と言う感覚を感じた日だと思う。
まあ実質、あの人は撃たれて出血が酷かったから、文字通り、《血が抜けている》と言う状態だったのだが。
『それが、命が消える・・・・・《死ぬ》と言う事よ』
と、あの人は優しく教えてくれた。
『人の寿命は、砂時計の様な物・・・・・最後の時が、あっと言う間に消えてく様や音が、私にはそう見えるの』
とか、言っていたな・・・・・。
だから、あの人は日頃から【古びた砂時計】を肌身離さず付けていたが・・・・・それも、あの人が死んだ日に壊れてしまった。
考えてみれば、アレがあの人のお守りだったのかもしれない、とボンヤリと思う。
それを思い返せば、段々《血が抜けている》感覚が、《砂時計の音》の様に聞こえてきた。
なんとまぁ、愚かな終わり方だろうと思ったが。
『こんな生がもう終わる』と思えば、穏やかな音に聞こえて来る。
そう思って、自分は目を閉じた。
そんな、二度と覚めないと思っていた私の砂時計を、まさか、【《終わった瞬間に》ひっくり返されていた】と知ったのは、その後会ったアレと行動を共にしてからの話である。
By 神になったもう一人の青年の回想。荒野の果てにて砂時計は独り廻る。
【お題】梨
※書き途中です
幸水。1番スタンダードで、シンプルイズベスト。この幸水の美味しさで、梨園の良さが決まるまである。
豊水。
あきづき
かおり・・・・・
この様に、7月終わりから、9月まで、旬が違う梨を、美味しく頬張る我が家。
しかし、今年はそれが変わってしまう。
「え、道の駅限定販売?」
「そうなのよ。他のお店に混じってねぇ・・・・・早い者勝ちなんだって」
「そんな・・・・・我らが地域の梨園の梨なのに・・・・・」
毎年、その美味しい梨がその梨園に行けばあると言うあたり前が、今年からそうでなくなる。
当たり前の日常が、当たり前ではなくなる。
「もしかしたら、後を継がないのかもね・・・・・」
そう言えば、同い年の子が居たには居たな・・・・・学校も同じだったから、覚えている。
しかし、そうか・・・・・後を継がないのか・・・・・
となると、もう二度と食べれない幻の梨となってしまうのかと思うと、やはり悲しくなる。
確かに、最近は地球温暖化の影響、気候変動による猛暑やらで梨が上手く育たない事も割とあったのは記憶に新しい(それでも美味しいから行きつけだったのだが)。
そして、はじめて道の駅で買いに行った時。
やはり、知っている地元民は我らが地域の梨園の梨を虎視眈々と狙っていた。
「・・・・・コレが日常になるのか・・・・・」
と、物悲しくなる。
そしてこのまま続くと、この日常すら無くなるのだ。
「・・・・・何とかしないとなぁ」
と、争奪戦より勝ち取った我が家の梨を切って頬張りつつ呟く。
しかし、自分たちに何が出来るのか・・・・・
収穫が終わり、期販売終了になった今もまだ分からない・・・・・
副題:今年の夏の変化
【お題】愛する、それ故に
※更新された『秋恋』が書けないと思い、その上書き損じた更新前のお題でいきます。許して・・・・・((gkbr))
アレを愛する、それ故に、あの日、俺自身から手放す事を決めた。
アレは最高神だ。俺の様な荒くれ者扱いされている神が、アレが望んでいたとしても傍に居て良いわけが無い。
だから、アイツが再び世界に現れたのを機に、俺は静かに高天原を去った。
まあ、その結果が【このザマ(争い事)】なわけだが。
いや、俺自身強い事もあって気にしたのは最初の時だけで(態々、意気揚々と東の果てまで来た結果、俺に返り討ちにされた奴らの顔は滑稽だったから許した、と言うのもある)、そこを気にしているわけじゃない。
結局、事態は停滞の一途を辿って終わる気配が無い。
これが問題なのだ。
・・・・・いや、アレも『どう終わらせるか』考えているのかもしれない。
しかし、アレが良くても《周りは》となるとそうはいかない。
どうせ、今回の俺に対する討伐遠征も、《周りが》押し進めた事なのだろう。
となると、動けるのは・・・・・
「全く・・・・・離れてもコレとは、やれやれだな」
と思わずボヤく。
しかし、もうそれしか無い。
結果、アレに《嫌がらせ》と受け取れられたとしても仕方ない。
まあ、実際【半分嫌味】でコレからやるんだが。
でも、お前が動けないのだから仕方ないだろう?
それに、俺がお前を愛してしまったのだから、仕方無い。
お前を愛する、それ故に———
「俺の首を手土産に、アレと和平を結んで来い」
コレが、最善なのだから、仕方ない、仕方がない。
そう思いながら、アレが最後に見せた笑顔を思い出しつつ目を閉じて、俺は刃が振り下ろされる音を聞いた。
By 星神の最期の決断とその時より
追伸
気付けば始めて1ヶ月になりました。
自分自身、割と続いてる事に驚いてます(とは言え書きかけが2つある+22作品しか書けてない)し、『もっと読みたい』と声を頂いてる数が(コレの投稿前で)178個もある事にも驚いています。
コレからも、お題に沿いながら、自キャラのエピソードを初めとした創作を続けていきたいと思います。
応援ほど、宜しくお願いしますm(_ _)m