極解の魔法使い

Open App
11/1/2025, 10:00:42 AM

【お題】光と影

「・・・・・(まるで、『光と影』みてぇだな・・・・・)」
と、向かいのソファーでゆっくり休んでいる腐れ縁を見ながら思う。
コイツにとっては、消すべき影で
アイツにとっては、消すべき光で
お互いがお互いを憎みあい、呪いあい、殺し合おうとする姿は
見ていた俺には、言葉にできない物悲しさがあった。
「・・・・・俺は・・・・・(俺は、お前を止めれるだろうか)」
もう、20年近くの付き合いになると言うのに、未だに俺はお前の事を良く知らないような気さえしてくる。
多少の変化と言うか、成長は、あるとは流石に思うが。
けれども、それでも・・・・・お前は20年近く前からずっと変わって居ないようにも見える。
そして、それはあの《同じ姿》で《同じ遺伝子》、《同じ指紋》を持ったあの男も・・・・・もしかしたら、そうなのかもしれない。
だからこそ、
【許せない(許さない)】
【認めない(認めたくない)】
【消えろ(消したい)】
そんな言葉でお互いを潰し合うのか。
そんな関係でしか、構築できないのだろうか?
そんな、悲しい終わり方で良いのか?
それに、【光と影】と言えども・・・・・太極図の様に
《陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず》
と言うように、《同じ自分》を認め合う事は・・・・・できないのだろうか?

By あるドッペルゲンガーに会った後の、友を思う刑事の独白

10/30/2025, 10:07:58 AM

【お題】愛-恋=?

「・・・・・凄いなぁ・・・・・」
と、目の前の人物のやっている事を見て呟く。
その人物の事は好きか嫌いかで言えば、(色々思う事はあるが)《好き》だ。悪い人ではないのは確かだから、間違いない。
でも、自分の好きな人に対しての想いと、その人物に対しての想いは絶妙に違う。
・・・・・そもそも、この想いの差に気付いたのはつい最近。
窮地に陥った時、私を逃がそうとしてこの人物は
『愛してる』
と言って、固まった私を突き飛ばした。
・・・・・嘘なのか、本当なのか、わからない。
いや、あの発言が本当だとしたら、ちゃんと断らないといけないのだが・・・・・それでも、否定するには何か違うと自分の中で思う。
「・・・・・好き。でも、それだけじゃない・・・・・」
考えてみれば、彼は私の理想だ。
私に出来ないこと、私には無い物で、私にはできないやり方で、周りを助けるし、周りを守る。
私の事も、助けてくれる・・・・・
「・・・・・あ」
そうか
私がアイツに感じてたコレは ——————

By ある代の死神の自問自答

※今日のお題『tiny love』で思いつかなかった為、投稿出来なかった10月15日のお題で書いた事を載せます。

10/28/2025, 10:13:21 AM

【お題】消えない焔

絶対に、《諦める》などする物か。
例え絶望的な状況だろうと、
例え不可能と嘲笑われようとも、
例え届かないとわかっていても、
例え自分が死ぬかもしれなくても、
俺が俺である為にも、
今此処で《諦め(逃げ)》てどうするって言うんだ!

By ある青年の覚悟の叫び



まるで、『消えない焔』の様な人。
太陽の様な、『消えない焔』を持ってる人。
例え、私の時の様な《消えそうな焔》を前にしても、
『消させやしない』と、手を差し伸べて、繋いでくれる人。
だから、私はあの人の様になりたい。
あの人の様な『消えない焔』で、誰かを助けれる人間になりたいと。
あの人に助けて貰った私には、その義務と責任があると思うのです。

By ある青年に助けられ、養われている少女の話



アイツを今此処で、死なせてしまったら。
俺は、俺を許せない。
刑事にしてしまった事も、
此処に来させてしまった事も、
何も出来ない自分にも、
何もかもが許せなくなる。
だから、どんな事があっても
【お前と言う《焔》を、消させる訳には】いかない!

By 腐れ縁の危機に腹を括る青年の覚悟

10/20/2025, 10:07:45 AM

【お題】君が紡ぐ歌

君が紡ぐ歌はとても、とても面白くて。
時に輝かしく、
時に寂しく、
時に激しく、
時に勇ましく・・・・・
売れない時は既存の歌をカバーしてた時もありましたが、君自身が紡ぐ、君の歌が、君の声で紡ぐ歌が、1番好きです。
私達家族の血の繋がりは薄いかもしれないけれども、
家族だから、面と向かって言えないけれども、
家族皆、君が楽しく歌う姿が
君が紡ぐ歌が、何よりも好きです。



By あるバンドシンガーの家族代表、双子の片割れより

10/19/2025, 9:47:37 AM

【お題】光と霧の狭間で

そこまで暗く無い霧の中で、私はひたすら走っている。
何時から、と聞かれたら《気付いたら既に走っていた》と言うのに近い。
何時まで走るのかは・・・・・恐らく、此処が暗く無い理由。今走っている先に、ボンヤリと見える光。
多分、その光の元に辿り着くまでだと思う。
でも、それが本当にそうなのかは分からないし。
そもそも何故走ってるのかなんて覚えていない。
と言うより、《知らない》の方が正しいかもしれない。



それでも、何時かはわかるだろうか?
走りきった先、光の元に辿り着いた時、
『私はこの為に走っていたのか』と
わかる時が、来るだろうか?

By 終わりの無い答えの為に走り続けている誰かの独白

Next