白蓮

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10/19/2024, 10:39:08 AM

すれ違いって、残酷だ。
すれ違ってたことに気づくのは、
事が起こってしまってからなんだから。
取り戻せなくなって初めて、相違を知る。
もっと早く、
あなたの気持ちを考えることができていたら。
すれ違いだなんて、
要因が他にあるように言うのも違うかもしれない。
私の思いやりがなかっただけだとは、
思いたくないんだ。

10/17/2024, 1:33:18 PM

毎日思い出すの、あの日やってしまったこと。

後悔、後悔、また後悔。
いっそ忘れられたら楽になれるのに、
なんて思ったこともあるけれど、
きっとこうして記憶が残り続けることが
罰であり、償いの方法でもあるのだろう。

でも、あれ?
思い出せない。
あの日何を言ったのか、
どんなことを考えて何をしたのか、
後悔したのは知ってるけれど、
具体的に思い出せない。

傷ついた出来事なら?
やっぱり思い出せない。

もう嫌な記憶を見ることは出来ない。
残っているのはただ、そこに事実があるだけ。
懺悔も悲劇も、偶像にしてしまったのかもしれない。
縋って生きているのかもしれない。
そうすれば自分を可哀想だと思えるから?
辛い思いに身を任せていた方がいくぶん楽なのは、
新たな現実を見ていないから?

「忘れてしまうものじゃなく、あるじゃないですか、
忘れたくても忘れられないもの。
嬉しかったから覚えているんでしょう?」

身を包んでいた過去のベールから出ることは難しい。
たとえ過去の自分が許されなくても、
今を見なくていい理由にはならない。

また失敗を重ねるのは怖いけど、
記憶に残るような日々を過ごせるように
努力する責務、否、自由は、
誰もが持っていていいものなんだろう。

あなたでない私から、あなたを許したい。

6/23/2024, 4:33:26 PM

子供の頃は……
この言葉は呪いであり、救いであった。

今が辛ければ辛いほど、昔の輝きは胸を締め付ける。
今が幸せであればあるほど、
それは甘く美しい思い出となる。

子供時代を再び望んでしまうのは、
きっと子供でなくなってしまった証拠なのだろう、
それがとてつもなく悲しい。

しかし、そう思うのは、
それだけ過ごした時間が素晴らしかったからなのだ。
そしてきっと、あと何年かすれば、
今この時でさえ戻りたい基点に変わる。

だから今感じているはずの、見えない幸せに
少し耳を傾けてやるのもいいかもしれない。

過去の断片を心に置いておくことは
罪ではないのだから。

6/20/2024, 10:51:13 AM

相合傘をして、帰った。
なんてことはない、友達と。

傘を忘れたから入れてほしいと頼まれ、
断る理由もなく。

人の少ない道を、二人、他愛のない話をしながら。
聞こえるのは雨の音と少し遠くの車の音と、
二人の足音だけだった。

隣を見れば、視界があなたと、私の傘だけで埋まる。
淡いピンクなんて、普段のあなたは持ってない色。
私の世界に閉じ込めてしまったよう、という言葉が
ふと頭をよぎって、慌てて前を向いた。
まるで、何かを取り繕うみたいに。

相合傘なんて、別に、どうってことないのに。

どうってことなかったはずなのに。

二人分の足跡が、
水たまりの上に残ったままのような気がした、
そんな日だった。

6/7/2024, 2:25:03 PM

世界の終わりに君とやりたいこと、
たくさん思いつくなぁ。

いつもみたいにゲームして、
パッキンアイスの別々の味同士を交換して、
風呂上がりに髪乾かすの面倒だって駄弁って、
そうして布団に入るんだ。

最後に「おやすみ」って言いたいのに、
視界が滲んでいくばかりで、
どうしようもない現実から
いよいよ目を逸らせなくなって。

それでも、もうすぐ終わるこの世界を
甘んじて受け入れるしかなくって。

もう人生やめてしまいたいなって
思ったこともあるけど、
結局こうして生きていること。

君が僕にくれた数え切れないほどの笑顔と、
暖かな思い出。

記憶と一緒に溢れ出る涙が止まらないんだ。

最後の言葉はどうしたっけな。

「世界、救ってみない?」
そう君が言っていた気がするけれど、
夢だったのかもしれない。

でもまだ「おやすみ」って、言ってないはずなんだ。

手に触れる君の体温が消えていかないのは、
きっとそういうことなんだと思う。

「うん」

きっと、そう返せていたんだ。

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