世界の終わりに君とやりたいこと、
たくさん思いつくなぁ。
いつもみたいにゲームして、
パッキンアイスの別々の味同士を交換して、
風呂上がりに髪乾かすの面倒だって駄弁って、
そうして布団に入るんだ。
最後に「おやすみ」って言いたいのに、
視界が滲んでいくばかりで、
どうしようもない現実から
いよいよ目を逸らせなくなって。
それでも、もうすぐ終わるこの世界を
甘んじて受け入れるしかなくって。
もう人生やめてしまいたいなって
思ったこともあるけど、
結局こうして生きていること。
君が僕にくれた数え切れないほどの笑顔と、
暖かな思い出。
記憶と一緒に溢れ出る涙が止まらないんだ。
最後の言葉はどうしたっけな。
「世界、救ってみない?」
そう君が言っていた気がするけれど、
夢だったのかもしれない。
でもまだ「おやすみ」って、言ってないはずなんだ。
手に触れる君の体温が消えていかないのは、
きっとそういうことなんだと思う。
「うん」
きっと、そう返せていたんだ。
6/7/2024, 2:25:03 PM