Ryu

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5/3/2025, 1:50:56 AM

Sweet Memoriesといえば、ペンギン!
まず浮かんだのはそれ。
それ以外の甘い思い出なんて…いや、あったけどさ、人に言うもんじゃないよね。
まさに、懐かしい痛みだよ。
若気の至りとも言う。

テキトーに語ろう。
このお題、もうそれしか逃げ道はない。

えーと、じゃあ、最近の楽しいこと。
このアプリで今まで書いた物語を、10話ずつひとつの超短編小説集としてWordでまとめて、それをKindleに送って、ちょっと電子書籍化された気分になって悦に入っている。
このアプリ上で読むのと何が違うんだ?という声もありそうだが、気分だよね、気分。
自分の好きな小説家の作品に混じって自分の作品があるだけで、テンションが上がる。

まあ、まだ表紙も作ってないし、横書きの状態。
小説っぽく縦書きにしたいんだけど、Wordで縦書きにしてKindleに送ると、縦書きの左スクロールになってしまう。
右から左に読む縦書きの左スクロールは気持ち悪い。
もう少し調べれば解決出来るのかもしれないが、今はまあとりあえずこれで。
いずれは、娘にでも表紙をデザインしてもらって、製本化なんてされたら、と夢は膨らむ。
これはかなりのモチベーション。

10話で一冊。それがもう10冊目。
100話の超短編をKindleに送った。
でもまだ作業途中で、まだまだ作品はある。
一年半くらいこのアプリで日々書いてきたが、その中から、物語と呼べそうなものだけをピックアップ。
今回のような戯言回は除く。
このアプリからWord、そしてKindleへの一連の作業をスマホだけで出来るようになったから、通勤電車の中や、仕事中にだってこっそりやれる。
これが今のライフワークみたいなもんだ。

いつか、年老いた自分が今を振り返って、
「あの頃は小説家気取りで調子に乗ってたな。若気の至りってやつじゃな」
なんて、若くもない今を思い出すのだろうか。
まさに、懐かしい痛みだよ。
Sweet Memories.

5/1/2025, 9:46:46 PM

風とともに去ることも出来ず、歩道に立ち尽くしていた。
君からの平手打ち。
僕達の黄金時代は終わってしまったらしい。
こっちはまさに、風と共に去りぬ。
痛む頬に手を当てて、去りゆく君の背中を見つめている。

男と女なんて、うまくいく方がおかしいんだって。
お互いがお互いを求める関係なんて、きっとどこかで軋轢を生むんだって。
そのうち邪魔くさくなる。
どちらかが先に鬱陶しさを感じたら、もう片方もその態度に嫌気が差してくる。
根本が、負けたくない、負けられない関係だからね。

だけど、一方的にビンタされて終わるとは思わなかった。
しかも、こんな公衆の面前で。
僕にだって、恥も外聞もあるってのに。
目の前を、ベビーカーを押した母親が通り過ぎてゆく。
気の毒そうな視線をこちらに向けているような気がしたのは、単なる被害妄想だろうか。

まあ、仕方ない。
頬の痛みは引かないが、ここは潔く身を引くしかないか。
こんな場所でこんな状況にされたら、こっちの愛想も尽きるってもんだ。
気持ちいいくらいに二人の関係を木っ端微塵にしてくれたね。
ありがとう。
最後まで君には感謝しっぱなしだよ。

さてと、何か美味いもんでも食いに行くか。
一人飯だって美味いもんは美味い。
腹いっぱい食って、コンビニでお酒とか買って帰ろう。
気ぃ抜いて観られるB級映画で夜更かしして、涙はすべて、お酒と映画のせいにして。
一人なら、気兼ねなく泣いて好きなだけ飲める。
うん、そうだよ。
心が苦しくて仕方がないんだ。
こんなはずじゃなかったんだけどな。

4/30/2025, 9:57:37 PM

ここから歩き出す。
まだ先は長い…たぶん。
長くあって欲しい。

二つ目の信号待ちで、道に迷う外国人に声をかけられた。
自分も目的地への行き方を知らなかったから、一緒に歩きながら探し回った。
やっとそのお店を見つけた時の彼らの笑顔に救われる。
救って、救われた。

先の見えないカーブの手前で、見知らぬ老人に「この先は危険だから迂回しろ」と脅される。
近道なんだけどな。
仕方なく道を逸れて、少しだけ遠回り。
見ると、自分が進もうとしたカーブの先で、暴走車がクラッシュして煙を上げていた。

交差点の角にあるコンビニで、懐かしい友人に出会う。
最近何してんの?と聞いたら、怪しげな団体への入会を勧められた。
嬉々として人生の素晴らしさを語られる。
幸せそうだけど、自分が描く幸せの形とは違う気がして、コーヒー買って店を後にした。

広い公園を横切る。
たくさんの人達が思い思いの時間を過ごしている。
子供が蹴ったボールが足元に転がってきたので、カッコよく蹴り返そうと思ったら派手に転んだ。
慌てて立ち上がると、ボールはあらぬ方向に飛んでいっている。
ボールを追いかける子供達。…すまん。

郵便局で切手を買った。
誰かに手紙を出す予定はない。単なる気まぐれ。
ここしばらく、連絡を取ってない人達の顔を思い浮かべた。
悲しいかな、それほど多くはない。
だけど、本当に大切な人達と、直接話せることが何よりの幸せ。
この切手を貼って、今度また会いたいね、と手紙を出そうかな。

歩き出したけど、そんなに特別なことは起きない人生だ。
でも、いろんな人達と関わってきたと思う。
これからも関わっていくのだろう。
振り返る人生の軌跡は、イイことばかりじゃないし悪いことばかりでもない。
きっとこれからも同じなんだろうな。
うん、何だか楽しみだ。

今は、突然の夕立に、人気の消えた商店街の軒先で雨宿り。
通り雨だ。すぐ止むだろう。
先客がいた。うずくまる三毛猫。
恨めしそうに雨空を見上げている。
お前も大変だと思うけど、お互いにのんびり頑張って生きような。
猫は俺を見て、ニャアと鳴いた。

4/29/2025, 9:45:38 PM

清純派女優の不倫だとか、国民的タレントの性加害だとか、人は見かけによらず、イメージに騙されたり、勝手な思い込みをしたり。
そして、裏切られたと嘆く。
SNSで罵詈雑言を送りつける。
時には、何かの間違いだと彼らを擁護し、彼らの謝罪ですらも信じようとしない。

人は自分の意思で生きる。
誰の指図も受ける謂れはない。
ましてや、ファンと公言する存在など、彼らの人生にとって間接的に絡む程度のものであって、彼らの人生を左右する力など持ち合わせてはいない。
にもかかわらず、裏切られたと嘆く。
落ち込み、憤り、中には攻撃を仕掛ける者、我が身を傷付ける者もいる。

家族や恋人、ともに生きるパートナーであれば話は別だ。
自分の人生に融合して存在するものだから。
だが、画面や紙面の向こう側の彼らはどうだ?
憧れ追いかけるための存在だが、肌に触れることも難しく、心を通わせることもままならない。
そんな存在が、自分の思うがままに生きたからといって、当事者以外の誰に咎められる理由があろうか。

まあもちろん、ずっと憧れ追い求めてきた者からすれば、好きになれない、だが嫌いにもなれない狭間に苦しむこともあろうが、それが推しを尊ぶという行為の代償なのではないだろうか。
まさに、推ししか勝たん人生を送っているが故の苦悩だ。
至福の苦悩ではないかと思う。自業自得とも言える。
いずれにせよ、他人に依存する限り受け入れるしかない、推し活に付随する試練ということになろうか。

例のごとく、ずらずらと書いているうちに訳が分からなくなるパターン。
だがまあこれも、書く習慣を身に付けるための一工程だ。
甘んじて受け入れよう。
好きにも嫌いにもなれない、自分の作品をいつの日か、両手放しで「好きだ!」と言えるように。

4/29/2025, 12:15:31 AM

昨日、後輩から相談を受けた。
職場の先輩を好きになったと言う。
どうすればいいかと判断を求められて、それはあなたの思うがままに、とアドバイスをしたが、相手は誰かと聞いてみたら、私の彼氏だった。
後輩は、私達の関係を知らない。
だからこんなことも起こり得るんだろうけど、何でよりによって私に相談してくるのか。
そして、あなたの思うがままに頑張って、とエールを送った私のアドバイスは、結果自分の首を絞めることになるのだろうか。

昨夜、帰宅したら、彼からLINEがあった。
仕事の帰り際、例の後輩に声をかけられて、告白されたと言う。
早い。早すぎる。
さて、これを私に報告してくれる彼の行動を喜ぶべきか、訝しむべきか。
彼は正直な人だ。黙っていられなかったのだろう。
そしてその告白が、嬉しかったとも言っていた。
後輩は、若くて可愛い。そりゃ嬉しいだろうな。
わざわざ伝えてくれなくてもいいのに。
彼女は明日も頑張るだろう。
何故って、人生の師とも言えるほど経験豊かそうな先輩に、そうアドバイスされたんだから。

眠れない夜。
悶々と、考えても意味のないことを考える。
私のアドバイスは、何か間違っていたのだろうか。
でもあの時は、彼女の意中の相手が誰かなんて知らなかった。
諦めなさい、なんて言う理由がない。
じゃあ、明日会ったら、彼は私の恋人だと告げようか。
だから諦めなさい、と?
昨日とはまるで正反対のアドバイスを?
誰かを好きになることは自由だ。
私にそれをやめさせる権利なんてない。
あとは彼がどう動くか、それに尽きるのだろう。

それなら、この眠れない夜にも意味はない。
どうにもならないことだから。
後輩の屈託のない笑顔を思い出す。
仕事も恋愛も希望に満ちて、前に突き進むことに不安を感じる隙間など無いように見えた。
いや、実際には彼女なりの不安や悩みもあるのだろうが、それを乗り越えてゆくメンタリティを感じた。
心のどこかで、彼女を応援したくなる。
だけど、彼への恋愛と、彼女への親愛を比べることなんて出来ない。
私だって、幸せになりたいんだ。

結局、眠れないまま夜が明けた。
私が出した答えは、すべて正直に打ち明ける、というもの。
その上で今後起きる葛藤や困惑は、甘んじて受け入れよう。
たとえどんな状況に陥ったとしても、この夜のように、きっと夜明けはやってくる。
私も彼女も、ただただ、幸せになる道を模索しながら生きるのみ。

いつもよりちょっと濃いめのメイクを終えて、玄関のドアを開けた。

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