日記。
家族で「チェンソーマン」を観てきた。
凄い迫力でエモかった。
映像も音楽も申し分のないクオリティだった。
何の専門家でもない一個人の感想だが。
少し前に、「鬼滅の刃」も観た。
これまた凄い迫力で感涙しまくった。
そして思ったのは、「鬼滅の刃」は教科書のような正しさと誠実さに溢れ、「チェンソーマン」はアートのようなエモさと切なさが描かれてるな、と。
どちらも素晴らしい。
映画館で観る迫力も正解だった。
この感動はどこまでも波及して、きっと海外でも賞賛を浴びるのだろう。
日本が誇るジャパニメーション。誇らしい。
願わくば、実写の日本映画も負けていない、というところを見せて欲しい。
最近観たのは…全滅だったな。
いや、あくまで個人的な感想だが。
少なくとも、アニメの実写化は控えた方がいいんじゃないだろうか。
アニメこそが、日本の誇る文化なのだから。
蛇足になってしまうきらいがある。
ところで話は変わるが、今日は家族でショッピングモールへ。
ホビーショップのような所で、娘に付き合い、いろんなキャラクターのフィギュアを見たが、スティッチが一番可愛いなと目覚めた。
何だろ、あの悪ガキ的なヤンチャさをベースに、小動物特有のフォルム、そして宇宙人の未知的生態や攻撃能力、そしてそれを上回る素朴なあどけなさ。
総合的に可愛いな、と。
娘には賛同されなかったが、まあそれは仕方ない。
私は、スティッチ推しになり、まずは映画を見返そうと思う。
そしてこれは、実写版も観よう。
きっとどちらにも、それぞれのスティッチの魅力が溢れているはずだ。
さらにハマったなら、推し活開始。
どこまでも追いかけよう。
現場に駆け付けると、一台のトラックが横転していた。
バイパスの直線道路。
他に、接触したような車両はない。
まずはトラックの運転手に事情を聞いてみる。
「これは…いったい何とぶつかったんです?ガードレール?」
「ガードレールになんか触れてもいませんよ。突然横から何かがぶつかってきたんです。それで横転しました」
「他の車ですか?で、その車は走り去ったと?」
「いいや、ここを走ってたのは私だけだった。他の車は一台も走ってなかった」
「ん?じゃあ、動物か何かですか?」
「違いますね。あれはたぶん…SLだと思います」
「SL?…蒸気機関車?」
「ええ。確かに、石炭の匂いもしました」
「だって、ここには線路は走っていませんが…」
「そうなんですが…おまわりさん、この場所の過去を探ってみてもらえませんか?もしかしたら…」
ビンゴ!だった。
過去に、あの場所には線路が走っていた。
今は廃線となり、その上を横切るようにバイパスが作られたが、過去にはSLが走っていたこともあったらしい。
だが、それと今回の事故とどう関係する?
SLが走っていたのは遠い昔の話。
あのトラックを横転させたのがSLであるはずがない。
「いや…あながち無い話でもないかもな。」
話を聞いた同僚警官が言う。
「何がだよ」
「あの場所にさ、未知の交差点があるってこと。そして、タイミングによって、今回のような事故が起こる」
「何言ってんだ、お前。過去のSLと事故を起こすわけないだろ」
「じゃあ、あのトラックは何とぶつかったんだ?」
「いや、それは…」
「仮定の話だよ。でも、今回調べたことがそれを物語ってる」
俺は現場に戻った。
一人、バイパスの歩道で佇む。
しばらくそうしていたら、どこか遠くから、汽笛の音が。
―そんなバカな―
かすかに、列車の走行音が聞こえてくる。
そしてそれは、次第に大きくなってくる。
―ヤバイ―
音が目前に迫ったところで、咄嗟に脇に飛び退いた。
轟音。風圧。そして、石炭の匂い。
何かが目の前を通り過ぎてゆく。
黒く、巨大な車体。
そしてその車窓から、私を見下ろすたくさんの乗客の顔。
生気のない、虚ろな表情だった。
警察の判断としては異例のことだが、後日、この場所で慰霊式が執り行われることになり、また、道路の片隅に慰霊碑が建てられることになった。
過去、この場所で蒸気機関車が脱線事故を起こし、たくさんの乗客が亡くなっていた。
それをきちんと供養せず、時が流れて事故が風化された頃に、このバイパスが作られた。
これを放置すれば、また今回と同じような事故が引き起こされるだろう。
あの乗客達が浮かばれることもなく。
「それにしても、よくお前の証言が認められたよな。クスリでもやってんのかと思われそうな話だけど」
「まあ、あのトラックの事故はどう考えても不可解だったから。認めざるを得なかったんじゃないのかな」
「お前も、必死で署長に訴えてたもんな。すごい熱量だったよ」
「ああ…あの時、乗客達の想いが一斉に伝わってきたんだ。想いは皆一緒だった。『降ろして!』って」
「そっか…彼らも、やっと終着駅に辿り着けたのかもな。お前のおかげで」
ある晴れた秋の日、俺は再びあの場所へ向かい、まだ新しい慰霊碑に手を合わせ、花束を供えた。
どこか遠くの方で、最後の汽笛が聞こえたような…気がした。
あなたがくれた一輪のコスモス。
「これくらいしか、あげられなくて」
寂しそうに笑った。
一輪挿しを窓際に置いた。
窓の外は夕暮れてゆく。
秋の日の夕焼けに、君の笑顔が溶けてゆく。
もう、思い出さなくてもいいんだ。
悲しいほどに不自由だったあの頃。
君のそばで、願うことすら許されなくて。
一面に咲き乱れるコスモスの、そのたった一輪。
世界から取り残されたあなたのように。
窓際で今日も泣いている。
もう、あなたには会えないのに。
嬉し恥ずかしオクラホマミキサー。
あのコの手を握って、隣に寄り添って。
異性を意識しまくりのひとときを過ごす。
秋の日の、幼い恋心。
秋恋。
でも、ダンスの時にかかるおなじみの曲。
あれって、「Turkey in the Straw」
訳すと、「藁の中の七面鳥」なんだって。
淡い恋心には何の関係も無さそう。
食欲はそそられそうだが。
まあとにかく、秋恋といえば、運動会のあの瞬間のドキドキかな。
あのコ、今頃どうしてるんだろう。
どこかの町で、幸せにやってんのかな。
あんなに存在を意識した相手なのに、今はどこで何をしてるのかも分からない他人なんだよな。
やっぱり、秋恋はせつない。
私は猫を愛する、それ故に猫は私から遠ざかる。
触られるのを極端に嫌がり、気配を感じただけで距離を取ろうとする。
なんでだ、おかしいじゃないか。
この家でぬくぬくと暮らせてるのは誰のおかげだ?
毎日美味しいご飯が食べられるのは?
それはそれ、これはこれ。
そんなセリフが聞こえてきそうだ。
冒頭に書いたように、しつこいボディタッチが嫌なんだろうな。
でもさ、猫のモフモフを触らずに見ているだけなんて、拷問もイイとこじゃないかな。
いっそのこと丸刈りにしたろか。
スフィンクスのように毛がない猫になったら…まあ、それを可愛いと思うかは人それぞれ。
私はモフモフがいい。
だけど猫って、ワガママし放題。
いろんなもんを壊す、散らかす、盗み食う。
コード付きイヤフォンなんて、何個買い直したか。
娘が買ったヘアゴムなんて、何個紛失したか。
ダイソーがあって良かった。
カーテンやカーペットはボロボロ、トイレの周りは常に砂が飛び散っていて、臭い。
なんでこんな生き物と共存してるんだろう。
それは、我々が愛する、それ故に、至福の時を授けてくれるから。
たとえ、思い通りに触らせてくれなくても。
ツンデレの権化みたいな素振りでも。