Ryu

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10/12/2025, 3:11:44 PM

日記。

家族で「チェンソーマン」を観てきた。
凄い迫力でエモかった。
映像も音楽も申し分のないクオリティだった。
何の専門家でもない一個人の感想だが。

少し前に、「鬼滅の刃」も観た。
これまた凄い迫力で感涙しまくった。
そして思ったのは、「鬼滅の刃」は教科書のような正しさと誠実さに溢れ、「チェンソーマン」はアートのようなエモさと切なさが描かれてるな、と。

どちらも素晴らしい。
映画館で観る迫力も正解だった。
この感動はどこまでも波及して、きっと海外でも賞賛を浴びるのだろう。
日本が誇るジャパニメーション。誇らしい。
願わくば、実写の日本映画も負けていない、というところを見せて欲しい。

最近観たのは…全滅だったな。
いや、あくまで個人的な感想だが。
少なくとも、アニメの実写化は控えた方がいいんじゃないだろうか。
アニメこそが、日本の誇る文化なのだから。
蛇足になってしまうきらいがある。

ところで話は変わるが、今日は家族でショッピングモールへ。
ホビーショップのような所で、娘に付き合い、いろんなキャラクターのフィギュアを見たが、スティッチが一番可愛いなと目覚めた。
何だろ、あの悪ガキ的なヤンチャさをベースに、小動物特有のフォルム、そして宇宙人の未知的生態や攻撃能力、そしてそれを上回る素朴なあどけなさ。
総合的に可愛いな、と。

娘には賛同されなかったが、まあそれは仕方ない。
私は、スティッチ推しになり、まずは映画を見返そうと思う。
そしてこれは、実写版も観よう。
きっとどちらにも、それぞれのスティッチの魅力が溢れているはずだ。
さらにハマったなら、推し活開始。
どこまでも追いかけよう。

10/12/2025, 1:31:03 AM

現場に駆け付けると、一台のトラックが横転していた。
バイパスの直線道路。
他に、接触したような車両はない。
まずはトラックの運転手に事情を聞いてみる。

「これは…いったい何とぶつかったんです?ガードレール?」
「ガードレールになんか触れてもいませんよ。突然横から何かがぶつかってきたんです。それで横転しました」
「他の車ですか?で、その車は走り去ったと?」
「いいや、ここを走ってたのは私だけだった。他の車は一台も走ってなかった」
「ん?じゃあ、動物か何かですか?」
「違いますね。あれはたぶん…SLだと思います」
「SL?…蒸気機関車?」
「ええ。確かに、石炭の匂いもしました」
「だって、ここには線路は走っていませんが…」
「そうなんですが…おまわりさん、この場所の過去を探ってみてもらえませんか?もしかしたら…」

ビンゴ!だった。
過去に、あの場所には線路が走っていた。
今は廃線となり、その上を横切るようにバイパスが作られたが、過去にはSLが走っていたこともあったらしい。
だが、それと今回の事故とどう関係する?
SLが走っていたのは遠い昔の話。
あのトラックを横転させたのがSLであるはずがない。

「いや…あながち無い話でもないかもな。」
話を聞いた同僚警官が言う。
「何がだよ」
「あの場所にさ、未知の交差点があるってこと。そして、タイミングによって、今回のような事故が起こる」
「何言ってんだ、お前。過去のSLと事故を起こすわけないだろ」
「じゃあ、あのトラックは何とぶつかったんだ?」
「いや、それは…」
「仮定の話だよ。でも、今回調べたことがそれを物語ってる」

俺は現場に戻った。
一人、バイパスの歩道で佇む。
しばらくそうしていたら、どこか遠くから、汽笛の音が。
―そんなバカな―
かすかに、列車の走行音が聞こえてくる。
そしてそれは、次第に大きくなってくる。
―ヤバイ―
音が目前に迫ったところで、咄嗟に脇に飛び退いた。

轟音。風圧。そして、石炭の匂い。
何かが目の前を通り過ぎてゆく。
黒く、巨大な車体。
そしてその車窓から、私を見下ろすたくさんの乗客の顔。
生気のない、虚ろな表情だった。

警察の判断としては異例のことだが、後日、この場所で慰霊式が執り行われることになり、また、道路の片隅に慰霊碑が建てられることになった。
過去、この場所で蒸気機関車が脱線事故を起こし、たくさんの乗客が亡くなっていた。
それをきちんと供養せず、時が流れて事故が風化された頃に、このバイパスが作られた。
これを放置すれば、また今回と同じような事故が引き起こされるだろう。
あの乗客達が浮かばれることもなく。

「それにしても、よくお前の証言が認められたよな。クスリでもやってんのかと思われそうな話だけど」
「まあ、あのトラックの事故はどう考えても不可解だったから。認めざるを得なかったんじゃないのかな」
「お前も、必死で署長に訴えてたもんな。すごい熱量だったよ」
「ああ…あの時、乗客達の想いが一斉に伝わってきたんだ。想いは皆一緒だった。『降ろして!』って」
「そっか…彼らも、やっと終着駅に辿り着けたのかもな。お前のおかげで」

ある晴れた秋の日、俺は再びあの場所へ向かい、まだ新しい慰霊碑に手を合わせ、花束を供えた。
どこか遠くの方で、最後の汽笛が聞こえたような…気がした。

10/11/2025, 1:37:13 AM

あなたがくれた一輪のコスモス。
「これくらいしか、あげられなくて」
寂しそうに笑った。

一輪挿しを窓際に置いた。
窓の外は夕暮れてゆく。
秋の日の夕焼けに、君の笑顔が溶けてゆく。

もう、思い出さなくてもいいんだ。
悲しいほどに不自由だったあの頃。
君のそばで、願うことすら許されなくて。

一面に咲き乱れるコスモスの、そのたった一輪。
世界から取り残されたあなたのように。
窓際で今日も泣いている。
もう、あなたには会えないのに。

10/9/2025, 10:20:41 PM

嬉し恥ずかしオクラホマミキサー。
あのコの手を握って、隣に寄り添って。
異性を意識しまくりのひとときを過ごす。
秋の日の、幼い恋心。
秋恋。

でも、ダンスの時にかかるおなじみの曲。
あれって、「Turkey in the Straw」
訳すと、「藁の中の七面鳥」なんだって。
淡い恋心には何の関係も無さそう。
食欲はそそられそうだが。

まあとにかく、秋恋といえば、運動会のあの瞬間のドキドキかな。
あのコ、今頃どうしてるんだろう。
どこかの町で、幸せにやってんのかな。
あんなに存在を意識した相手なのに、今はどこで何をしてるのかも分からない他人なんだよな。

やっぱり、秋恋はせつない。

10/8/2025, 12:50:24 PM

私は猫を愛する、それ故に猫は私から遠ざかる。
触られるのを極端に嫌がり、気配を感じただけで距離を取ろうとする。
なんでだ、おかしいじゃないか。
この家でぬくぬくと暮らせてるのは誰のおかげだ?
毎日美味しいご飯が食べられるのは?
それはそれ、これはこれ。
そんなセリフが聞こえてきそうだ。

冒頭に書いたように、しつこいボディタッチが嫌なんだろうな。
でもさ、猫のモフモフを触らずに見ているだけなんて、拷問もイイとこじゃないかな。
いっそのこと丸刈りにしたろか。
スフィンクスのように毛がない猫になったら…まあ、それを可愛いと思うかは人それぞれ。
私はモフモフがいい。

だけど猫って、ワガママし放題。
いろんなもんを壊す、散らかす、盗み食う。
コード付きイヤフォンなんて、何個買い直したか。
娘が買ったヘアゴムなんて、何個紛失したか。
ダイソーがあって良かった。
カーテンやカーペットはボロボロ、トイレの周りは常に砂が飛び散っていて、臭い。
なんでこんな生き物と共存してるんだろう。

それは、我々が愛する、それ故に、至福の時を授けてくれるから。
たとえ、思い通りに触らせてくれなくても。
ツンデレの権化みたいな素振りでも。

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