Ryu

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3/18/2025, 8:03:32 PM

僕はね、君が大好きだよ。
ずっと一緒にいて、いろんな場所を一緒に旅して、遊んだり、闘ったり、いろんな仲間に出会ったり。
力を合わせて困難を乗り越えたのも、一度や二度じゃない。

僕があの、青と赤の二人組みに狙われてるせいで、ホントに大変な思いをしたよね。
あいつらと一緒にいる猫も悪巧みばかり。
ホントは、そんなに悪い奴じゃないんだけどな。

出会いはあんまりイイ感じじゃなかったけど、僕の電気を使った技を気に入ってくれて、そして友達として受け入れてくれて、僕は今、ホントに楽しい毎日を送れているよ。

ありがとう、サトシ。
君が大好きだよ。

「どうしたんだ?ピカチュウ。さっきから何か言ってるみたいだけど…お腹でも空いたのか?」

3/17/2025, 9:37:36 PM

思うんだけど、推し活と浮気って違うのかな?
パートナーがちゃんといるにもかかわらず、他の人に恋焦がれて追いかけるってのは、道理は一緒じゃないのかなって思う。
あ、もちろん、異性推しの場合で、今現在パートナーがいない人は論外となる。
それは浮気にもならないし。

推し活は世間に認められてるけど、浮気は悪とされてる。
どれだけ追いかけても、推しは自分のものにならないからセーフ?
叶わぬ夢だから?
でも、気持ちが他に移ってしまっているのは同じじゃないのかな。
浮気っていうくらいだし。

恋人と推しは別。
なんか、都合よくね?
それは、相手側がどう思うかであって、自分が勝手に線引きしていい話じゃない。
かと言って、恋人と別れてまで推しを追いかけるのも違う気がする。
理想と現実は違うから。
とはいえ、推しが理想で彼氏が現実、と言ってしまった時点で、かなりこれも問題ありかと思うが。

こんな話題に答えは出せないけど、浮気相手に貢いだら離婚案件だよね。
推し活にお金を注ぎ込むのは?
なんか、打ち込めるものがあるのはイイコトだ、とか言われるけど、浮気や不倫にハマったら社会悪にされる。
なんだろ、コレ。よく分からない。
ぶっちゃけ、体の関係があるかないかについても、捉え方は人それぞれ違うし。

ふと思ったことを書いてみた。
別に、推し活を否定するつもりはない。
ただ、疑問に思ったことを並べてみただけ。
今、我が家の奥さんは、推しを追いかけて遠征中。
気持ち良く送り出している自分がいる。
ホント、よく分からない。

ただ、たとえ自分のものにならなくても、きっと推し活中の彼女達は、その夢を叶えてるんだろうな。
追いかけること自体が毎日を楽しくしてくれるなんて、徳川の埋蔵金みたいなもんなのか?
…いや、あれは手に入れることが目的か。
いずれにせよ、お宝を存在を知ってしまったら、人は動かずにはいられないってことなんだろうな。

そんな存在を見つけられない自分にとっては、そんな生き方そのものが叶わぬ夢ってことか。
…無理やり過ぎる?

3/16/2025, 10:49:46 PM

「今は幸せなんですか?」
その質問とともに、君は車をスタートさせた。
「幸せだよ。少なくとも、あの頃よりは」
私は答え、車窓に流れる街並みを眺める。
「それは良かった。私も今は充実しています。」
強がりには聞こえない。
僕の方も、嘘は言っていない。
君と喧嘩ばかりしていた頃に比べれば、少なくとも今の方が幸せだ。

別れた妻と一年振りに会って、僕達の恩師でもあり、仲人でもあった人のお墓参り。
お互いに今は独身で、付き合っている恋人はいるが、このお墓参りだけは二人で行くことにした。
少しの後ろめたさを感じながらも、それぞれの相手には関係のない人だからと勝手に納得して。
そして、二人で一緒に顔を見せた方が恩師も喜ぶだろうと。

「彼氏にはなんて言ってきたの?」
「そのまま伝えたよ。元旦那とお世話になった人のお墓参りに行くって」
「へー、ちゃんと受け入れてくれるんだ。僕は、男友達と競馬に行くって嘘ついてきたけど」
「やめなよ、そーゆーの。後でバレたらマズイよ」
「今バレてもマズイんだよ。そーゆー人なの」
「ふーん、ホントに愛されてるんだね。あの頃の私とは大違いだ」
「そーだっけ?君にもそんな時があったような気がするけど」
「えー、もう、思い出せないな。イイ奥さんやってた記憶はないよ」
「それはお互い様だよ。だから僕達、別れたんだろ」

一時間ほどで到着して、お墓の清掃を行い、花を手向ける。
君が用意してくれた、キンセンカ。
道中の車の中で、うっすらと甘い香りと、ハーブのような独特の香りを漂わせていた。
二人並んで手を合わせ、しばらく思いを馳せる。
空の高いところで、トンビの鳴く声が響いた。

「次のお墓参りはどうしようか?」
帰りの車中。ほのかに、花の香りが漂う。
「次は…別々かな。彼がね、結婚しようって言ってくれてるの。まだ、時期は未定なんだけど」
「そっか、おめでとう。先を越されたな。僕もちゃんと将来を考えないとな」
「そーだね。きっと彼女も待ってると思うよ。嘘ついて出かけてるなんて知られたら、ショック受けちゃうかも」
「うん…ちゃんと考えるよ。今日はありがとう。車と、花と、アドバイス」
「どーいたしまして。それじゃ、この辺でいいかな。車止めるね」

君の車を降りて、小さく君に手を振る。
君も笑顔で手を振って、車をスタートさせた。
君が離れてゆく。
車に残っていたキンセンカの独特な香りが、僕の記憶の中で君と結びつく。
「今は幸せなんですか?」
そう聞かれて、喧嘩ばかりしていた頃と比べてしまった。
そうじゃない時期のことを、無理やり心の奥に閉じ込めて。
いや…もう、やめよう。
君は今や、僕にとって赤の他人。
うまくやれてた頃の思い出なんて、あればあるほど辛くなる。

キンセンカの香りとともに、君の記憶を消してゆく。
自宅アパートへの帰路を辿りながら、忘れるための努力をする。
家に着いてドアを開ければ、また違う香りを感じることが出来るだろう。
それが、今の僕にとっての、幸せの種となる。
だけど、きっとこれからも、あのキンセンカの香りとともに、君を思い出すことになるのかもしれない。

もう、会うことのない君を。

3/16/2025, 3:23:46 AM

心がざわめく時、あの人が現れる。
「大丈夫だから、安心して」
あの人にそう言われると、ホントに大丈夫なんだと思えた。
だから、さっきからずっと待っている。
あの人が現れるのを。

ビルの屋上。深夜三時。
心が苦しくて、楽になりたいと思った。
今日学校で起きたことを思い出して、涙がとめどなく流れる。
フェンスを越え、眼下の街を見下ろした。

「大丈夫だから、安心して」
背後から声がする。
振り返ればあの人が、フェンスの向こうに立っていた。
「ホントに大丈夫だと、思う?」
「ああ、今までだってそうだったろ?僕を信じて」
「でも、怖いんだ。足がすくんで、動けなくなる」
「誰だってそうだよ。でも、一歩踏み出す勇気があれば」
「そしたら、何かが変わるの?」
「ああ、すべてが終わる」
「…あなたは、私を救いたいの?それとも…」
「君の救いとは何だ?この世界に生き続けること?それとも、消え去ること?」
「そんなの、分からない。だから、ずっとここに立ってる」
「それはね、君次第なんだよ。僕は君に、大丈夫だから安心して、と伝えたいだけ。明日学校で立ち向かうのも、今ここで命を断つのも」
「そんな…私が決めなきゃいけないの?どうしたらいいか、分からない」
「決めるのは君だよ。君が自由に決めていい。だけど、君が死んだら悲しむ人のことを考えて。僕のことは考えなくていい。またいつか会えるから」

半年前に、交通事故で死んでしまった私の恋人。
きっと、私の心が作り出した幻。
あなたに会いたくて、でもまだ、この世界にも大切な人がいて。
今、いつにも増して、私の心がざわめいている。

3/15/2025, 1:27:54 AM

駅前で待ち合わせ。
遅れてやって来た友達が、開口一番、
「すぐそこでさ、お前を探してる女性に会ったんだけど。身に覚えある?」
「僕を?どんな女性?」
「綺麗な人だったよ。二十歳くらいかな」
「それは光栄だね。最近あんまり探してもらえなくなってたから」
「お前、そんなに派手なカッコしてるのにな。見つからないもんだな」
「周りに溶け込むのが上手いんだよ、僕は。こんな雑踏の中なら、特にね」
「その女性も探すのに苦労してるようだったよ。ここにいるよって教えてあげたくなった」
「それをしちゃブスイってもんだよ。日本語合ってる?」
「無粋、な。合ってるよ。いやでもさ、見つからなくてホントに困ってるみたいだったからさ。眉間にしわ寄せてスマホとにらめっこしてた」
「それはそれは。美人が台無しだね。僕を探すのを楽しんで欲しいんだけどな」
「それにしても、なんでお前みたいな普通のメガネくんを探すのが流行ったんだろうな、あの頃」
「さあね。僕はただ、人混みに紛れてただけだからね。ここにいるよってアピールはしてたけど」
「そんな、サンタクロースみたいな格好でな。待ち合わせしても絶対に見つける自信があるよ」
「そう思ってても難しいみたいだよ。あ、そろそろ時間じゃない?飛行機に乗り遅れるとマズイよ」
「そうだな、行くか。今度はいつ日本に来るんだ?」
「さあ…どうかな。また僕が日本でブームになるようなことがあれば、お忍びで来たいとは思うけど」
「そん時は、彼女やワンちゃんも連れてな。おじいちゃんもイギリスにいるんだっけ?」
「うん。オドローも先に帰ってる。あっちでは今もまだ人気者だからね、僕達」

一人の女性が駅の改札を抜けて出てきて、僕を見て驚いた顔をしてる。
彼女が僕を探してくれていた女性か。
確かに綺麗な人だ。
これからも僕を探して欲しいな。
それが僕の生きがいだから。

「よし、じゃあ行くか。また会おうぜ、ウォーリー」

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