Ryu

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2/16/2025, 10:03:55 PM

「時間よ止まれ」は、コレを書いてる時によく思う。
何もアイデアが浮かばない時。
それでも何か残したいと思うから。
そう、まさに今。

先日観た「ハケンアニメ!」って映画の中で、過去に伝説の作品を作ったとされる監督が、「存在しないゼロのものを、作り出さなきゃいけないプレッシャー分かる?」と訴えていた。
分かる!と叫びたくなった。
いや…おこがましいのは承知の上だが、気持ちとしては、同じようなものを感じたことがあるってこと。
まあ、プレッシャーの大きさはまるで違うけど。

そういう意味では、時間さえあれば何かイイものを作れるって訳でもないのかもしれないけど、何しろ他にもいろいろとやりたいことはあって。
映画観たりゲームしたり家族で出かけたり、合間に仕事したり。
最近読んでなかった本もまた読み始めたいと思ってる。
これは「Perfect Days」って映画の影響。

そうすると、時間は貴重になる。
人間誰しもタイムリミットがある訳で、その中で、たくさんのやりたいことを割り振りしていかなくちゃいけない訳で。
「時間よ止まれ」で世界の動きが止まったら、その割り振りもかなり余裕のあるものに変わる気がするけど…いや待てよ、貴重なのは時の流れなのに、それを止めてしまったら、時間という概念そのものが停止してしまう訳で…まあよく分からないけど、家族で遊びに出かけるのは難儀しそうだな。
お昼を食べるお店もやってなさそうだし。

やっぱり、世界が正常に稼働してこその営みなんだよな。
人が生きるってことは。
時間が止まったまんま戻れない事態なんて地獄だしな。
時は流れるから貴重なんであって、その貴重な時間をうまく使うことに意義があるんだろう。

…よし、何とかそれっぽいものが書き上がりそうだ。
こんな駄文でも、何もないところから生み出した作品とも言える。
いや…これは日記みたいなもんか?
いずれにせよ、頭の中にある言葉達をアウトプットすることが出来た。
これで、今日のやるべきことはしっかりやり終えた。
頑張ったな、俺。

…あ、これから仕事だった。

2/15/2025, 4:53:24 PM

「大丈夫?」
一人落ち込み悩む夜、必ず君の声がする。
あのクローゼットの中から。

幻聴なのは分かってる。
君はもういない。
クローゼットの中にも、この世界にも。

仕事に疲れて、世の中が嫌になって、命が邪魔に思えた夜。
クローゼットの扉の向こうから、「大丈夫?」って。
思わず、「もうダメかも」って答えてしまった。

「助けてあげようか?」
君は優しい人だった。いつも僕を支えてくれた。
クローゼットの扉が、ゆっくりと開いてゆく。

「待って。君の名前を教えて」
僕の問いに、扉の動きが止まる。
「…なんでそんなもんが知りたい?」
それは、君の声じゃなかった。

クローゼットの扉に体当りして、力づくで閉じ込める。
「どうして?どうしてこんなことするの?」
君の声がする。でももう騙されない。
「僕は大丈夫だから。君がいなくてもやっていけるから」

静まり返るクローゼット。
その後、悔しそうな舌打ちの音。
知らぬうちに、僕は泣いていた。

次の日、回収業者を呼んで、クローゼットを引き取ってもらった。
中身もそのままに。
君の形見の品がたくさん詰まったまま、何者かをその檻に閉じ込めたまま。

遠ざかるトラックを見送りながら、
「僕は大丈夫だから。君がいなくてもやっていけるから」
昨夜と同じように、君に別れを告げた。

もう、君の声を聞くことはないだろう。

2/15/2025, 2:15:03 AM

持論。
まだ小さい子供が誰かに何かを貰ったりして、その子の親が「ありがとうは?」って子供に強制するやつ。
あれは本当の「ありがとう」なのかなって。
言わされた「ありがとう」なんて意味あんのかなって。
ええ、屁理屈なのは分かっています。
まだ小さい子供だから、そこは親がフォローしてあげなきゃってのも。
でも、「ありがとうって言わなきゃダメ」って強制するのは、「ありがとう」の価値を下げることに他ならないと感じてて。

子供には教えておく。
誰かに何かをしてもらって、本当に嬉しいと感じた時は、相手に「ありがとう」って伝えるんだよ、って。
その言葉で、自分の嬉しさが相手に伝わるから、って。
まあ、子供だから、その場になって言えなくなることもあるけど、その時は親である自分が「ありがとう」と伝えればいいんじゃないかなと。
子供に優しくしてもらって嬉しいのはホントだし。
その姿を見て、子供も嬉しい気持ちを伝えたくなるかもしれない。

「ありがとう」って言葉、満点だよね。
ホントに素敵な言葉だと思う。
ただ、そこに心がこもっているかどうかも大切で、それによって単なる五文字の挨拶になってしまうことも。
もったいない。こんなに素敵な言葉なのに。
「ありがとう」の代わりに「すみません」を使う人もいるけど、それを言われるとこっちは許す立場になってしまう。
…何を?って感じ。

と、語っている私は、毎日職場に持っていくお弁当を作ってくれる妻に、「ありがとう」ではなく「サンキュ」と発してしまう。
「ありがとう」が気恥ずかしくて。
満点の言葉なのに。満点の優しさなのに。
まあ…連れ添った相手の毎日の行動に対して、なので、そのくらいがちょうど良かったり…という都合のイイ逃げ口上。

それでは最後に心を込めて、❤ありがとう。

2/14/2025, 2:55:18 AM

若い女の子グループ。
中学生だろうか。
楽しそうに改札を抜けてきて、

「なんか、静かな駅だね。テレビで『おしゃれタウン』とか紹介されてたから、もっと人が多いのかと思った」
「おしゃれな街だからさ、あんまりゴミゴミしてないんじゃない?隠れ家的なカフェとかありそうだし」
「そっか。新宿から近いって聞いてたのに、結構かかったもんね。乗り継ぎもしたし」
「乗換案内アプリもいい加減だよねー、やっぱり、あんなのに頼るより、自分達の感覚とか知識を信じるべきだよね」
「ホントそう。テレビからの情報をチラッと耳にしただけで、ちゃんとここまで来れちゃうんだもんね。学校で皆にも自慢しちゃお」
「なんかでも、この街の雰囲気、私達のローカルな地元に似てるよね。こんなもんなのかな」
「駅を出たらきっと全然違うよ。なんてったって幡ヶ谷だもん。ほら行こ!」

元気に走って行ってしまった、少女達にそっと伝えたい。
「違う、ここじゃない。ここは鳩ヶ谷。ほらそこの柱に、たまさぶろうくんのポスターが貼ってあるじゃないか。ここは埼玉県の鳩ヶ谷。渋谷区の幡ヶ谷じゃないんだよ」
驚くことに、年間10~15件の勘違いがあるそうで、駅キャラクターのたまさぶろうくんが頑張って訴えている。

「違う、ここじゃない」「C/W:幡ヶ谷で5時(今から間に合うかな?Version)」

アプリを使う、人間の思い込みが生む悲劇。
あの子達、無事に隠れ家的なカフェに辿り着けるかな。

2/13/2025, 1:52:58 AM

覚えてる?来年の今頃、私達が結婚式を挙げるの。
思い出して。二人の新居での生活。
幸せな朝。寄り添って眠る夜。

翌年には家族が増えて、子猫も飼うわ。
娘は私達の宝物。
たくさんの笑顔を届けてくれる。

あなたは仕事で悩んだりもするけど、家族のことを一番に考えてくれて。
学校から帰ってきた娘の話を楽しそうに聞いて、休みの日は三人でお出かけして、お買い物して、美味しいもの食べて。

娘が高校生になって、彼氏が出来たと聞いた時のあなたの顔ったら。
そんなのまだ早いとか、俺は認めないとか。
私達が付き合い始めたのも、高校生の時だったよね。

娘が家を出る日、あなたは必死で涙を堪えるの。
それが父親の威厳だとか言って。
そんなの、とっくに崩壊してるのにね。
ホント、あなたって可愛い人。

また、二人の生活が始まって、静かな日々が続くの。
映画を観たり、公園を散歩したり。
今の二人に戻った感じだよね。
これはこれで幸せ。あなたがいるから。

そしてね、ある日、娘から報告があるの。
子供が出来たって。
私達、おじいちゃんとおばあちゃんになるんだよ。
信じられる?こんな日が来るなんて。

そんな私達の未来の記憶、あなたには覚えていて欲しい。
もうすぐサヨナラだけど、私達にはそんな未来があった。
幸せな人生だったよ。ありがとう。

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