Ryu

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1/27/2025, 10:47:22 PM

今日もただ、語ろう。

電車の中で、高齢者に席を譲った記憶がほとんどない。
そーゆーシチュエーションを避けてほとんど席に座らないから。
あれって、それなりの勇気が必要な行為だと思う。
いや、呼吸をするように出来る人もいるが、断られるんじゃないかとか、まるで好きな女性に告白する時のような緊張感に包まれるのは私だけだろうか。

ほとんどないが、譲ったことはある。
とゆーか、次の駅で降りるような素振りで黙って席を立った。
いや、「どうぞ」くらいは言ったかな。
これはこれで感じ悪いな。
でも、これが精一杯の小さな勇気の為せる業だったと思う。
譲りたいという気持ちは、少なからず持っているんだ。

人を救うのには、勇気が必要だ。
以前、やはり電車の中で、突然目の前に立っていた女性が倒れたことがあった。
貧血だと思うが、「大丈夫ですか!?」と声をかけた後、咄嗟に行動に移せない自分がいた。
まず、女性だということ。
男である自分が、下手に触れられないという思い。
そして、医療知識を持たないこと。
貧血だとは思っても、断定することは出来ない。
…する必要もないのだが。

結局、私の隣にいた年配の女性が寄り添ってあげて、次の駅で二人、降りていった。
何だか、気まずかった。
いや、何もマズイことをしていないのは分かってる。
むしろ、救おうとしたじゃないか。
だけど、本当は自分がカッコよく助けたいんだ。
躊躇しながら声をかけるだけじゃなく、谷原さんのように、スマートに手を差し伸べたい。
相手が若い女性ならなおさら。

…いや、やめとこう。
きっと何か、問題が起きる。
私と谷原さんは違うんだ。それを肝に銘じよう。
落ち着いて、状況をを見て、これは自分が行くべきシチュエーションだと自信を持てたら、その時こそ動ける勇気を失くさないようにしていれば、それでいい。
ほんの小さな勇気だが、誰もがその勇気を持っていたら、きっと世界は「人が人を助けるのが当たり前」な場所に変わるんだろう。

そしたら私だって若い女性を…いや、やめとこう。

1/26/2025, 9:55:25 PM

驚くのは、❤の付く早さ。
何とか書き上げて、気付けば深夜だったり早朝だったりもするけど、そのタイミングで投稿しても、ものの数秒で❤が付いたりする。
まずは、ありがとうございます…なんだけど、ホントに人間業なの?とか不審に思ってみたり。
下手すりゃAIが投稿を監視してて、誰彼構わず❤をバラまいたりしてるんじゃ、とか勘ぐってしまう。

まあ、そんなとこにAIを使うことの宝の持ち腐れ感ハンパないが、ネットの向こうに本当に人がいるのかは分からないわけで、だからこそ誹謗中傷は無くならないのだろう。
誹謗中傷がすべてAIの仕業なら、その攻撃力も少しは弱まるんじゃないかとは思うが、まあ今はそんなことはさておき、❤の付く早さの件。

このアプリの利用人口が現在どうなっているのかも知らず、その仕様すら理解していないが、少なくとも、私がお気に入りに登録している人の作品を読むのは、「わぁ!いつのまにかアップされてる」と気付いた後。
我ながら無理やり感が強いが…まあいいや、そうなると、投稿されてからかなり時間が経っていることもままあるわけで、直後に❤を送るなんて芸当はなかなか出来るもんじゃないなと思ってる。

そもそも、あの短時間で、私の作品は本当に読んでもらえているのだろうか。
そこそこ長文を書いていると自認しているのだが。
それとも、「この人の作品は面白いに決まってる」と、投稿と同時に❤を…あ、いや、何でもないです。

何はともあれ、疑問を感じてはいるが、あのリアクションの速さが自分のモチベーションになっていることは確か。
もしかしたら、私が不勉強なだけで、投稿を即時通知してくれる機能があったりするのかもしれないが、まあ私は今のスタイルで不満はない。
ただ、「わぁ!こんな時間に起きて私の作品を読んでくれてる人がいるの?」と、我ながら無理やり感が強いが、毎度驚かされるということを伝えたかっただけ。

一番驚きなのは、ネタに詰まって、こんな内情暴露でお茶を濁そうとしていることかもしれないな。

1/25/2025, 10:42:50 PM

「そして、王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしましたとさ…終わり」

私が読む絵本の朗読を、目をキラキラさせながら聞いていた娘だったが、
「終わり…なの?王子様とお姫様の物語は、まだ終わってないよね?」
突然、ややこしいことを言い始めた。

「だって、二人の生活はこれから始まるんじゃん。いろんな困難を乗り越えて、やっとこれから幸せな暮らしが始まるんでしょ。そこは聞かせてくれないの?」
「いや、お話はこれで終わりなんだよ。この後は、幸せに暮らしましたって書いてあるし。だから、めでたし、めでたしってことで」
「めでたしって何?」
「めでたしは…んー、ネットで調べると、素晴らしいとか見事だって意味らしいよ」
「だから、その素晴らしい二人のその後を教えて欲しいのに。そんなドラマチックな冒険を終えた二人が、平凡な日々をどんな風に過ごしていくのか、興味あるんだけどな」
「お前…ホントに年長さん?」
「幼稚園で読み聞かせしてくれる絵本にも、腑に落ちないところがいっぱいあるんだよね。そんなわけないじゃんってゆーか」
「腑に落ちないって…どこでそんな言葉を?」
「もっとリアルなさ、人間としての暮らしを描いて欲しいの。魔女が悪巧みをしても、魔物と死闘を繰り広げても、最終的には人としての営みがあるわけでしょ。その辺を省かれちゃうと、ホントにただのおとぎ話で終わっちゃう気がするんだよね」
「ママー、この娘、どうかしたのかなー」
「本にはそこまでしか描いてないんなら、パパが創作して聞かせてよ。小説家志望だったんでしょ。あのアプリにも毎日作品投稿してるんでしょ」
「いや、ファンタジーは専門外で…」
「二人のその後のリアルな生活を描くんだから、ファンタジーじゃないじゃん。パパにも描けるじゃん」
「おいお前、そろそろ寝る時間じゃないかな」
「えー、その先を聞かないと、気になって眠れないよ」
「…分かった。じゃあ、話すからそのまま聞いて」

二人は、結婚して、夫婦になりました。
王子様は行政を任され、お姫様はそのサポートに回り…喧嘩をしたり、旅行をしたり、そしていつしか時は過ぎて、二人には可愛い赤ちゃんが生まれました。
「赤ちゃんの名前は?」
…黙って聞いて。名前なんかどーでもいいじゃん。
まあ、リサ、とでもしておく。
で、二人の生活は、子供中心になっていきます。
これは世の理だから仕方がない。
そしてそこから、家族三人のドタバタな日々が始まるのですが、それはまた、別のお話。

「えー、ちょっとちょっと」
「いや無理だって。ある家庭の単なる日常じゃん。そんなの、平凡過ぎて波乱万丈で、物語になんか出来ないよ」
「…どっちなの?」
「とにかく、二人の、いや三人のお話は終わらないんだよ。まだまだ終わらない物語なんだよ」
「そっか、そーだよね。終わらないよね。そーだと思った」
「…ん?納得した?」
「うん。このままじゃ、パパと私のこのお話が終わらない物語になって、作者さん困っちゃいそーだから」
「…ん?何の話?」
「まあ、いいじゃん。それより、生まれた赤ちゃん、私と同じ名前だったね」
「…ん?そこ?」
「王子様とお姫様は、我が家と同じような幸せな家庭を築くんだろうね。なんか、目に浮かぶようだわ」
「お前…ホントに年長さん?」
「4月からはピッカピカの一年生だよ!」

こうして、私はやっと娘から解放され、深い眠りにつくことが出来た。
ずいぶんと話が長くなったが、それは今回のお題のせいだろう。
私にはまったく責任がないが…終わらない物語なんて、この世にあっちゃいけないんだな。
終わりがあってこそ、すべてが良し、めでたしめでたしとなるわけだ。
我々家族にも、いつかそう思える日が来るのだろうか。

それにしても、ウチの娘、あんなんだったっけなー?

1/25/2025, 1:00:50 AM

やさしい嘘をつかれるより、残酷な真実を伝えて欲しい。
嘘は嘘のまま、きっとどこかで破綻する。
その時、君の優しさまでもが破綻して、欺かれたというその残酷な真実に戸惑うことになるだろう。
だから、いつだってリアルを伝えて欲しいんだ。
リアルな世界がどれほど美しいかということを、全身で感じていたいから。

今の本当の気持ちを言ってくれていいよ。
もう、終わりだと言うならそれでもいい。
僕は大丈夫。
たとえ一人ぼっちになっても、今までと変わらず生きてゆけるから。
変わらないよ、この病室で生き永らえる生活は。
むしろ、ひとつ重荷が減るのかもしれないね。
あっちの世界へは、何ひとつ持っていけないんだろうけど。

あなたが好きとかさ、やさしい嘘は欲しくないんだ。
それは、僕を未練でこの世界に縛り付けることになる。
そんな残酷な仕打ちを受けるより、真実を告げて僕の前からいなくなって欲しいんだ。
ホントだよ。いや、泣いてなんかいない。
君と離れることは悲しくなんかないんだ。
だけど…今までありがとう。
これだけは、伝えておきたかった。

え…僕の言葉全部がやさしい嘘?
そんなわけ…ごめん、今は涙があふれて何にも言えないや。
また明日、来て欲しい。
きっと明日は、本当の気持ちを伝えられると思う。
やさしい嘘なんか…今の僕達には必要ないって、気付かせてくれてありがとう。

1/24/2025, 3:05:29 AM

その瞳をとじて、君が一番輝いていたと思う時代を思い浮かべてくれないか。
何をやってもうまくいく、周りの誰もが自分を賞賛してくれる、そんな時代があったんじゃないかな。
だとしたら、それが君をこんな風にしてしまったのかもしれないね。
可哀想に。

いや、もういいんだよ。
終わったことは水に流す。
だけどね、一番気になるのは、君が今思い描いている時代に、僕はそこにいたのかなってこと。
君の傍らに。
…うん、覚えてないんだ。

君の快活な声や笑顔はうっすらと記憶にあるよ。
今よりも、もっと輝いていた。
あの頃、僕は君と一緒に、いや…もう一人いたよね。
あの娘、名前はなんていったっけな。
僕が付き合い始めたばかりの女性だよ。
名前は思い出せないけど、彼女の存在は思い出せた。
でも、今はもう、どこにもいない。

あの日、三人でドライブをしたよね。
君が運転して…僕と彼女は後部座席で。
僕達に気を使ってくれたんだと思ってた。
でも、気付いたら、車は崖下に真っ逆さまだ。
君は落ちる前に、車の外に飛び出したらしいね。
入院していた病院の先生に聞いたよ。
「お友達の一人は無事で良かったです。ただ、もう一人の女性のお友達は…残念ですが…」

あの日のことは思い出せたんだ。
ただ、それ以前のことが思い出せない。
君が一番輝いていた時代、僕はその傍らにいたのだろうか。
いたとしたら、僕は君に何をお願いしたんだろう。
当時、万能感あふれる君に、心から頼りきっていたんじゃないだろうか。
困った時は、君に相談して。

瞳をとじるとね、あの時のことが、うっすらと思い出せるんだ。
僕も必死になって、車のドアを開けようとしていたこと。
崖に落ちる前に。
後部座席にいたのにね。
とゆーことは、ああなることを分かっていたのかな。
あの頃、僕は君に…いや、大嫌いだったはずの君に、いったいどんな想いを打ち明けていたのだろう。

もう行くよ。
面会時間が終わるからね。
うん、君を責めるつもりはない。
むしろ、ありがとうと言うべきなのかもしれない。
あれはきっと、単なる事故だったんだと思う。
万能な君も、時にはミスを犯すってことだ。
ちょっと安心したよ。

…ああ、そういえば、警察の人から聞いたんだけど、君は彼女から、多額の借金をしていたそうだね。
僕はね、あの時、ドアが開かなくて、ホントに良かったと思ってるよ。

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