Ryu

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今日もただ、語ろう。

電車の中で、高齢者に席を譲った記憶がほとんどない。
そーゆーシチュエーションを避けてほとんど席に座らないから。
あれって、それなりの勇気が必要な行為だと思う。
いや、呼吸をするように出来る人もいるが、断られるんじゃないかとか、まるで好きな女性に告白する時のような緊張感に包まれるのは私だけだろうか。

ほとんどないが、譲ったことはある。
とゆーか、次の駅で降りるような素振りで黙って席を立った。
いや、「どうぞ」くらいは言ったかな。
これはこれで感じ悪いな。
でも、これが精一杯の小さな勇気の為せる業だったと思う。
譲りたいという気持ちは、少なからず持っているんだ。

人を救うのには、勇気が必要だ。
以前、やはり電車の中で、突然目の前に立っていた女性が倒れたことがあった。
貧血だと思うが、「大丈夫ですか!?」と声をかけた後、咄嗟に行動に移せない自分がいた。
まず、女性だということ。
男である自分が、下手に触れられないという思い。
そして、医療知識を持たないこと。
貧血だとは思っても、断定することは出来ない。
…する必要もないのだが。

結局、私の隣にいた年配の女性が寄り添ってあげて、次の駅で二人、降りていった。
何だか、気まずかった。
いや、何もマズイことをしていないのは分かってる。
むしろ、救おうとしたじゃないか。
だけど、本当は自分がカッコよく助けたいんだ。
躊躇しながら声をかけるだけじゃなく、谷原さんのように、スマートに手を差し伸べたい。
相手が若い女性ならなおさら。

…いや、やめとこう。
きっと何か、問題が起きる。
私と谷原さんは違うんだ。それを肝に銘じよう。
落ち着いて、状況をを見て、これは自分が行くべきシチュエーションだと自信を持てたら、その時こそ動ける勇気を失くさないようにしていれば、それでいい。
ほんの小さな勇気だが、誰もがその勇気を持っていたら、きっと世界は「人が人を助けるのが当たり前」な場所に変わるんだろう。

そしたら私だって若い女性を…いや、やめとこう。

1/27/2025, 10:47:22 PM