るに

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3/17/2026, 4:20:29 PM

髪も肌も
全てが白くて
美しい少女。
彼女は私に居場所をくれた。
親友。
その名が相応しいか、
私一人では判断しかねるけど
まあそれなりに親しい仲だった。
突然現れて
毎日泣いていた私を、
ぼーっと生きていた私を、
連れ出してくれて
居場所をくれて
慰めてくれた。
天使がこの世にいて
白く清く美しいのなら
彼女は天使だろうと思った。
でも違った。
彼女は人間ですら無かった。
たまたま見てしまっただけなのだ。
私が白雲峠に
足を踏み入れてしまっただけなのだ。
彼女は1つずつ話してくれた。
まるでガラス細工を扱うみたいに。
彼女はネブラスオオカミというオオカミの長らしい。
少女の見た目でも
歳はかなり行っているのだとか。
私の前に現れたのは、
白雲峠からいつも見ていて
今にも死にそうな顔をしていて
心配になったからだと。
決して不意打ちして食べようとか、
恐怖で従わせようとかではないと。
私は彼女を信じた。
人ならざる者を
簡単に信じてしまっては
いけないのかもしれないけど、
それでも信じずにはいられなかった。
私を救ってくれた
小さな少女のことを。
"Good Midnight!"
そしてネブラスオオカミは
専門機関に追われていて
見つかってはいけないらしい。
だから…と
彼女は口を噤んだ。
私はその続きがわかった。
だからなるべく優しく、
暖かく、
手を握ってこう言った。
泣かないよ。
これが最後だとしても、
あなたがオオカミだったとしても。

3/16/2026, 4:42:47 PM

無垢な花は真っ白で
黒を知らない。
少しでも触れてしまえば
元の花では
無くなってしまう気がして
誰も触れられないくらい、
凛と堂々としている。
それが怖くて
花壇には誰も近寄らない。
双眼鏡は
外の全てが見えすぎて
誰も近寄らない。
怖がりな私たちは
少しでも広い世界を見れば
怖くて怖くて
遠ざかってしまう。
空は青く広く自由なのに
それを知れずにいる。
怖がりな私たちは
誰かと同じじゃなきゃ
怖くて怖くて
どうにかなってしまいそう。
"Good Midnight!"
怖がりな私たちは
安定と安心を取って
綺麗な世界も広い世界も
見れずに一生を終えていく。

3/15/2026, 4:58:45 PM

月を片手で握ると
握れなかった。
丸くてサラサラしてそう。
ツルツルとはしてなさそう。
ひんやりと冷たいけど
ほんのり暖かそう。
そんな満月は
よく星を生む。
空にたくさんの星があるのは
星が毎日生まれるから。
小さくて
どんな形かすら
遠くてわからない星たちは、
光ることしか知らない。
クラゲのように漂うだけ。
小惑星とぶつかり合い
削り削られ漂い続ける。
寒くて空気のない
宇宙空間で。
"Good Midnight!"
星が溢れる真夜中に
ふと空を見上げて
星と月を眺めて
そんなことを考えていた。
でもやっぱり
月には触れないし、
星も遠くて小さい。

3/14/2026, 5:29:21 PM

泣けなかった。
みんな泣いてるのに、
ボロボロと
大きな涙を流しているのに、
私はうるっとも来なかった。
悲しいし寂しい。
旅立つことが
こんなに心を動かすなんて
想像もつかなかった。
だけど涙は出ない。
友が泣こうとも、
家族が泣こうとも、
自分の目からは何も出てこない。
それから何日か
何週間か
何ヶ月か経ってから
ようやく実感が湧いてきた。
それでも涙は出てこない。
今生の別れかもしれないのに
あっさりと別れて
私は道を歩いている。
そういえば、
いつかどこかで聞いた歌詞を
ずっと覚えていた。
桜の季節の曲だった。
今までを振り返り、
仲間との思い出を噛み締める。
2サビのところで
その歌詞が出てくる。
出会いの為の別れと信じて。
別れで終わるんじゃない。
ここから知らない誰かと
出会う為に別れるんだと。
元は知らない誰かだった仲間のように
出会うために、
命を運ぶ運命のために、
別れが来るのだと。
そんな意味がつまってる気がして
忘れられない。
"Good Midnight!"
あの日
言ってやればよかった。
出会いの為の別れと信じて旅立つと。
だから心配しなくていいと。
少しの後悔は
チクチクと離れないだろう。
安らかな瞳が
涙で輝くその時まで。

3/13/2026, 2:21:42 PM

このままずっと隣で
他愛もないことを話したり、
推しについて語り合ったり、
付かず離れずの距離を保って
小さな幸せを感じていたい。
お別れが来てしまうなら
初めから変わらない距離に
いればいい。
私はそれでいい。
ペラ…。
小説の中の恋は
甘酸っぱくて
切なくて
主人公がどこか諦めてる。
こんなに恋が苦しいなら
誰も好きにならない方がいいんだ、なんて
酸っぱすぎる。
好きになっちゃったものは
しょうがないんだから、
堂々と向き合えばいい。
苦しいなら
その苦しさが和らぐ方法を考えればいい。
その人に好きな人がいても、
しょうがない…。
その人が私じゃない誰かを見て
私には見せない笑顔を向けていても
しょうがない。
その人が辛い時
私じゃない誰かに助けを求めても
しょうがない。
あぁ
酸っぱいなぁ。
"Good Midnight!"
自分が酸っぱいから
甘さを求めて小説を読み始めたのに
結局思考は酸っぱいまま。
なんで人は
恋をするんだろうなぁ。

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