星のかけら
星が綺麗な夜は
しんしんしんと
静寂が支配して
星のかけらのように
キラキラキラと
雪がただ降り積もる
いつか二人で歩いた
サクサクサクと
雪の朝の小路を…
無口な群衆息は白く手を引かれて歩いた
ひらひらと頬に舞い落ちた 舞い散る雪よ
天を見上げて煌めく星のかけらが溢れ落ちる
ような、闇を舞う雪を見た
厳しくも日々を生きている人よ
いつか、あなたに追いつけるだろうか
あなたを追って、静かな朝に共に見た朝の小路を黙々と歩いて、やがて日が暮れ、しんしんしんと降り積もるあの雪のように、あなたのように暗い夜道に白く白くあれるだろうか、私は天を仰ぎ、あなたの言霊たちのような、夜空をキラキラキラと降る星のかけらに聞いてみた。
寒い夜は、この胸の奥、あなたの言霊のような
星のかけらを見上げて祈る、静かな朝の訪れを、あの人にも。
今年一番の寒波の夜、星のかけらは一層輝きをまします、皆様温かくしてお迎えください。
人の目つきがどうだとか、心が死んでる奴は指差して自分の寂しいイジケ心を晒すけど、凍てついたそのさもしく寂しく歪んだ心を、星のかけらのように粉々に砕いて空にまけるといいね、この冬の華のように、嫉妬深いイジケた子にも温かい夜がありますように。
令和7年1月9日
心幸
Ring Ring…
「ハロー、ダーリン」
リンリンリリン…
リンリンリンリン…
リンリンリンリンリン…
明日は始業式だから
これが最後のチャンスだよ
指のふるえをおさえつつ
ボクはダイヤル回したよ
君のテレホン・ナンバー6700
「ハロー」
あなたが好き 死ぬほど好き
この愛受けとめて欲しいよ
男らしく言いたいけど
ドキドキときめいて言えない
リンリンリリン…
リンリンリンリン…
リンリンリンリンリン…
暗記するのは下手だけど
これは一生忘れない
キミとボクとを繋いでる
たったひとつのものだから
キミのテレホンナンバー6700
「ハロー」
リンリンリリン…
リンリンリンリン…
リンリンリンリンリン…
「ワォー」
「恋のダイヤル6700」
作詞 阿久悠
Ring Ring…って何かの曲?グループ?
昭和はこれだわ。
「君と一緒に」 「彼氏と彼女」「片想い」「恋話」とか発想貧困で参っちゃう(笑)「追い風」「方向転換」「向かい風」とおんなじくらいね(笑)… でも「Ring Ring…」で「恋のダイヤル6700」も、負けず劣らずなベタな昭和の香りで、それだけじゃつまらないから新学期始業式を付け加えてみたわ。
想い出の扉オープン(笑)
冬休みは年賀状を好きな人に出すか出さないかで悩むんでいた。そう、それはもう何十年も前の冬休みの大問題だった。
お年玉つき年賀状、私の出した年賀状が一等が当たったと新学期にお礼をクラスメートに言われたことがあった、どうしてそれを片想いの彼宛に出さなかったのだろう、話すきっかけが出来たのにと思ったのは小学四年の冬休み明けのことだった。
なんだか、ふと思い出して笑った。
その彼とお正月に「E・T」を観に行くまで後何年。「頑張れ」って声をかけたいね(笑)そんな遠い遠い冬休み明けの新学期を思い出して笑ったわ、ありがとう。
Ring Ring…
令和7年1月8日
心幸
追い風
今日は風が強かったなぁ。
冬枯れの土手に向かい風に向かって髪を靡かせ今にも倒れそうに揺れながら群がるように重なり合っている姿は、弱々しい俗世の群衆のようである、重なり合って群がっていれば安心なのか?か弱き下心の彼女たちは「わたしもぉ、わたしもぉ」と寄り合いながら、強い向かい風をさらに弱いものを盾にしてしのぎ、倒れた上に倒れかかって自分の身を護る。冬枯れのからっ風吹きすさぶ土手に群がる葦は俗世のか弱き人のようである。その群衆の中に一本の葦がいた
白くなった穂をまるで髪のように風に靡かせ折り重なる数多の葦の少し離れた場所で、ただ一本沼地からすっくりと細い茎を伸ばして立っている、あの葦は追い風よりも向かい風の方が気持ち良さそうに、まるで顔をを天に向けてたなびく髪を真後ろに流すように立っている。
「人間は考える葦である」と誰かが言ったそうだ、願わくばあの葦のようでありたいと思った。
追い風よりも、あえて向かい風に髪なびかせて立つ一本のか弱き細い葦のように。
自分の感じ方を正論みたいに吐き捨てそのくせ俗世に流され群れ重なり合う葦のなかに息をひそめる、そんな風にはなれない人間があの一本の葦だろう。
あまたある「朝顔」は、その土が大事、枯れて行く最初に芽吹く双葉が大事家族が大事、それが物語のアイデンティティでオリジナリティ、ただ夏の朝の役割物語ではなく朝顔の成長物語は、土と枯れ行く最初の双葉が家族のように大事、それが分からないと向かい風に倒れて群がって倒れて寝て生きる葦のよう、細くてもただ一本で向かい風に立つ葦は、やがて追い風を上手く利用して穂を飛ばして、種を飛ばして家族を増やして成長する、アイデンティティとオリジナリティが大事なんです物語は、特徴的な個性を見つけましょうね。
追い風に乗って、物語の種が広がるように。
想い出は、話せるようになったら、想い出よ(笑)想い出にかわるまで、人はその中で甘え続け苦しみ続ける。「あんな時代もあったねと
いつか笑って、部屋を出る」その時はじめて想い出は追い風に変わりますよ(笑) 小学生の過去なんて、そりゃあ生きてる年数少ないから安いつまらなく薄い本と同じだよね(笑)てか過去や想い出ないしょ笑笑 小学生にしては頑張った言葉が小学生の子供らしさを表していたね(笑)
令和7年1月7日
心幸
君と一緒に 、「いちご白書をもう一度」
いつか君と行った映画がまた来る
授業を抜け出して二人で出かけた
哀しい場面では涙ぐんでた
素直な横顔が今も恋しい
雨に破れかけた街角のポスターに
過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる
君も見るだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリー
何処かでもう一度
ボクは無精髭と髪をのばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決まって髪を短く切ってきた時
もう若くないさと
君に言い訳したね
君も見るだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリー
何処かでもう一度
幸子は、自分に宛てられた手紙を燃やして
家を出たいと泣いた。
幸子思い通りに、生きてごらん
そして心が傷ついたなら、泣きながら帰っておいで、ばあちゃんは何時もお前の側にいる。
幸子という名は、皮肉だと泣いた夜さえ、いつの日にか想い出話になるものさ、ばあちゃんはそう歌ってバカ笑いひとつ、幸子の涙で濡れた頬をピシャリとやった。
幸子は、その名の通りに幸せな娘だ。
ばあちゃんは何時だって厳しく、何時だって幸子を愛情深く見つめていた。その頃、幸子が好きだったフォークソングの歌詞になぞらえて、明治生まれのばあちゃんは、よく説教をタレた。そんな、ばあちゃんの洒落さえ今は幸子の、宝ものになっている。
いつも、いつまでも君と一緒に…。
「いちご白書をもう一度」1975年
「SACHIKO」1979年
作詞 ばんばひろふみ
「いちご白書をもう一度」ちょうど、今から50年くらい前の曲を私はそれから十年近く後に
よく聴いていた、「SACHIKO」は1979年ラジオの深夜放送を聴き始めた頃よく流れていて、「SACHIKO」を自分の名前に置き換えて覚えたてのアコースティックギターで弾き語っていた。ラジオの深夜放送とフォークソングが田舎の女子中学生15の夜のマイブームであった。そんな私の思春期を明治生まれのばあちゃんは一生懸命一緒にいてくれた。今思えばとんだ未知との遭遇であったろう、バブルの申し子世代昭和の丙午と明治の丙午のアンサンブルは、バブル夜明け前のことだった。
今回は朝にフォークソングを聴きながら書いてみた。
君と一緒に。
令和7年1月6日
心幸
冬晴れ
冬麗 雲の上雲 澄み渡る
真っ青な空 映るおもかげ
愛しき人よ
冬晴れに思うのは、小春日和に送った
あなたの小さくなった骸、私はもう一度あなたの娘に生まれます。産んでくださいね、お母さん。
そして、今度はもう少し長く母娘をやりたいと思っています。大人になった私、あなたと話してみたい街を歩いてみたい、今、娘とそんなことをしていると、あなたとわたしのもしもの時間を思います。
お母さん、もう私より十歳若いお母さん、それでも構わない今あなたと話してみたい。
冬晴れ渡る空はなんだか少し切ない、別れの朝を思い出すから。
幸せが何かも愛が何かも自由がなにかも教えてくれたあなたでした。
令和7年1月6日
心幸