NoName

Open App
8/1/2024, 10:52:57 AM

明日、もし晴れたら

明日、もし晴れたらって近頃ギラギラ燃えてる太陽とムッとする大気を肌に纏うと生命の危険さえ感じるんですけど…。

もしも、明日が晴れならば
愛する、人よあの場所でなんて外での待ち合わせは避けましょう。

もしも、明日が晴れならば
愛する、人よ紅茶の美味しい喫茶店で待ち合わせましょう。

明日も、御堂筋はこぬか雨は降らなくて
熱中症警戒アラートよ。

もしも、夕方雨ならば
愛する、人よそばにいて相合傘でなんて帰れないわ。

降る雨は、電車も止める
ゲリラだからよ。

もしも、季節が変わったら
愛する、人よあの歌を
歌いながら逢いに行きます。

もしも、明日が晴れならば

そんな、約束が出来た
季節は、戻らない

もしも、明日が晴れならば
熱中症警戒アラート
夏は、本当に御用心。


令和6年8月1日

心幸

7/31/2024, 1:26:59 PM

だから、一人でいたい。

二人でいる寂しさよりも
一人でいる寂しさのほうが
いっそ、せいせいすると
あの子は、言った。

自由が先で自由こそ大事と
馬鹿な自称天才は
訳知り風に、シュプレヒコール
あの子は、叫んだ。

だから、一人でいたい。

二人でいる寂しさの方が
一人でいる寂しさよりも
冷たいと、知っているから
あの子は、言った。

不自由な決まり事があるから
こそ、自由を知ることが出来る
全てを知ると豪語する自称天才に
不自由だからこそ自由になれると
あの子は、言った。

自称天才には、わからなかった
何故なら、彼は守られて
安穏とくらしているから
自由っていったいなんなのか
知っていなかった。

だから、一人でいたい。

なんて、嘯くのだ

本当の孤独を知らない呑気
本当の自由を知らない呑気

しんしんと、凍てつくような孤独
触れたものが、端から凍てつくような孤独
深い深い山の奥で一人きりで自由
そんな自由欲しいか?まるで自慰行為みたいな
フリーの根無し草

人と人の間で、不自由だと思ったり
気遣ったり、気遣われたり
満ち引きする潮の流れのような
引力のような何か根子のような柵
例えば、家族、仕事、近くの他人
そんな不自由があるからこその自由だと
あの子は言った。

だから、一人でいたいなんて私のことを分かって慰めてと言ってるみたいなこと言ってんじゃねえよ。

そう言って、あの子は笑った。

令和6年7月31日

                 心幸 






7/30/2024, 4:31:48 PM

澄んだ瞳

ビー玉みたいな瞳だった
光の加減で大きくなったり小さくなったり
暗闇でキラキラ光って見えてた
片目だけ覗いて私を見てたね
友達が帰るまでじっとそうしてた

多分、私を守ろうとしてくれていた
あいつ、友達を送り帰ったアパート
あいつは、姿を隠していた

暫くしたら、ひょっこり当たり前に
テレビを観ている私の横にあらわれた
ちょっと、距離を置いているのは
ご立腹か? 手を出してみた
スンスンと手の匂いを嗅いでいる

全く二人だった空間に
今日は知らない人を連れて来て
二人で騒いでゴメンナサイ
どうぞお許しを

差し出した指先で
首を撫でてみた
頭を突き出してゴロゴロ
澄んだ瞳で見つめられた
ゆっくりまばたきゴロニャン

あの頃ペニー・レインとのように
私とあいつは一緒だった

ビー玉みたいに
澄んだ瞳のあいつ…
幸せをありがとう

令和6年7月30日

心幸

7/29/2024, 2:28:42 PM

嵐が来ようとも

嵐の夜の前の日赤い月が不気味に輝いていた。
あれから1年が丁度過ぎました。

1年とは短いようで長いものだと染み染み感じた1年をまた赤い月が静かに輝く空を見ていました。

これからまた嵐が来るのでしょうか?
今年の夏は去年の夏より暑さが増しているような赤い月も熱気を帯びた土さえ撒きそうなそんな宵です。

高揚とした赤い月
朧な春の月とは違う
土用の赤い月

めぐる盃に かげがさすのは

春でも秋でもなく

こんな暑くて赤い月が昇る夜のような
気がしてならないのです。

今 荒城の夜半の月
かわらぬ光 誰がためぞ
垣に残るは ただかつら
松にうたうは ただ嵐

天上 影は 変わらねど
栄枯は移る 世のすがた
写さんとてか 今もなお
あゝ荒城の 夜半の月

私は、この歌に今
土用の赤い月を写して
義母(あなた)のことを思っています。

私たちの勝負はまだついていません。

きっと、来世で会おうです。

私は、去年と同じ赤い月を見上げ
義母(あなた)のことを思っています。

嵐が来ようとも

きっと、来世で会おうと思っています。

きっと、その時も憎しみ合うのでしょうね(笑)

楽しみにしています

来世で会いましょう

義母(お母さん)

義母さんならきっと助太刀無用と言うでしょうね。

多勢で無勢を狙うようなそんな卑怯千万な人ではないからこそ、義母さんは私の盟友であり宿敵であります。

人生は嵐が来ようともサシの勝負ですよ(笑)


令和6年7月29日

                心幸




7/28/2024, 1:43:43 PM

お祭り

2024年の天神祭りは7月25日木曜日天候は晴れだった。

日本三大祭りのひとつ天神祭り言わずとしれた天下の台所と呼ばれた元禄時代以降、天神祭り浪速の繁栄のシンボルとして隆盛をきわめ現在に至る、その歴史は古く天暦3年(949年)、菅原道真公の御霊を鎮めるために天満宮御鎮座された翌々年の天暦(951年)より始まったとされている。

コロナでフィナーレの花火大会が無かった時代から戦争の時代復興の時代バブル全盛の時代私の知らないそれ以前の時代受け継げられる祭り夏の夜空にあがる花火は幾多の時代をこの街ながれるいくつもの川の水面に映る時代絵巻を思わせる。

全国随一の迫力を誇る岸和田のだんじりとはまた違う全国随一の勇壮さ優美さを誇る天神祭りであると思っている。

日本も世界も狭くなった現代だが、祭り囃子が聞こえてくると、このいたたまれないような郷土への愛着を感じるのはなんだろう?

天神祭りの花火を見ながら遠い悠久の歴史を思ってみたり、目を閉じて故郷の小さな祇園祭を思い出したりするのである。

天神祭りなんかよりずっと小さな祭り、フィナーレの花火大会はぽつりぽつりと忘れたかの間隔を開けるようにあがる花火🎇

だんじりよりも小さい神輿を沖に流す祭りの締めが終わるのが深夜0時漁村の漁師の祭りであった。

天神祭りの華やかな賑を聞きながら遠い記憶のページを紐解く祭りの後の火薬の匂い、今年もそんな祭りが終わった。

令和6年7月28日

                 心幸

Next