NoName

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6/16/2024, 5:02:19 PM

1年前

一寸前なら憶えちゃいるが
1年前だとちと判らねぇなぁ
髪の長い女だって ここには沢山いるからねぇ
悪いなぁ 他あたってくれよ

ジャジャジャジャーン

…あんた あの娘のなんなのさ
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〜♪

本当、憧れたのよ
子供の頃 10歳年上の従姉妹がいて
あたしにとっては、全てにおいてオピニオンリダーだった。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
CAROL
COOLS

アメリカン・グラフィティ
ブルース・ブラザース

ギター

アリス
吉田拓郎
甲斐バンド

みーんな彼女から

美人でした
スタイル桜田淳子
顔が山口百恵って感じで

とにかく、変形学生服がよく似合って
格好良かったの
小学生の私の目には
キラキラのマブイお姉さんだった

高校生になったら
彼女の着ている
制服を着るのが
小学生の私の夢だった

それでも彼女の行ってた
高校はスケバンがよく行く
高校じゃなくて
進学校だったから

追いかけて勉強もした
彼女が読んでる本は
追いかけて読んだ
青春の門 かもめのジョナサン

五木寛之大好きだったね
小学生の私は意味もわからず
織江って馬鹿なの?
信介って酷い奴

まだ、判んないよね
と言われて 
どう判れと言うのだと
文庫本を投げ捨てた…

でも、また手に取った
青春の門が判りたいから
ではなくて
彼女が判りたかったから

「22才の別れ」というレコードを
彼女の部屋で聞いて
22才ってとてつもなく
大人に感じた日

彼女といる日を
思い出すのは
いつも夏の日
遠い夏の日

けれど、1年前より
一寸前のことのように
今もこの胸に残る
もう、何十年も前のこと

彼女は1995年の
あの地震で亡くなった
11才女の子を残して
私が母を亡くしたのと同じ年

彼女の母親
つまり、私の叔母さんは
その子を引き取り
懸命に育てた

更にあれから
28年の1年前
叔母さんは娘の子供を
育て上げ娘の待っている

黄泉の国へと
旅立ちました
お疲れまさと言いたい
1年前から数えると

身近な人を
見送った
1年でした
1年前…1年て短いようで色々あります


2024年6月16日

心幸


好きな本

影響を受けた本

五木寛之・・・「青春の門」
       「かもめのジョナサン」
        「親鸞」

遠藤周作・・・ 「海と毒薬」
        「沈黙」
        「侍」

芥川龍之介・・・「地獄変」
        「羅生門」 
        「蜘蛛の糸」  
好きな本

司馬遼太郎・・・「国盗り物語」 
        「燃えよ剣」 
        「坂の上の雲」 
        
吉川英治・・・ 「宮本武蔵」
        「新書太閤記」 
        「新・平家物語」

樋口一葉・・・ 「たけくらべ」
        「にごりえ」 
        
何度も読み返す本

高村光太郎・・・「智恵子抄」        

川端康成・・・「雪国」

三島由紀夫・・・「金閣寺」  
       
堀辰雄・・・ 「風立ちぬ」

浅田次郎・・・「ラブレター」

ざっくり上げてみたけど、やっぱり作家は男性作家が好きだと改めて思う。


2024年6月14日

                 心幸

    
  







6/14/2024, 2:57:24 PM

あいまいな空

今日の空はハッキリとした夏空だった。
夕方に空はどんよりとした雷雨を予感させた。

今日はハッキリとした空だった。

もう、夏なんだな、、、。

1年が過ぎたのだ。
1年は早いと言うが
1年は短いようで長く結構色々な事があると彼女はカレンダーを見て思っていた。 

癌センターにセカンドオピニオンを求めたのは
去年の5月の終わりでした。
結果は、同じでした。

6月はじめ家族で温泉に行きました。
石切神社へ御参りに行きました。

7月はじめ早朝救急車を呼び再入院しました。
ラインの返信が無くなりました。

7月終わりの赤い月の昇る夜呼び出され
翌日彼女は旅立ちました。

8月お盆彼女の誕生日のお祝いを
彼女の好きな桃のケーキでお祝いしました。

写メを最後のラインに送りました。

10月はじめ彼は余命を越えました
慌てて彼女の納骨を済ませお仏壇を買いました。

本当は二人一緒に納骨するつもりで私たちは
心づもりしていました。

それを知ってか知らずか秋は早足で去り
冬が来て年が明けました。

年明け後息子は介護休暇を取りました
あまりに突然そして早かった彼女の闘病を目の当たりにし、そんな気持ちに駆られたのでしょう。

不良息子は一所懸命
親孝行の真似事をしました。
仕事はすっかり子供と妻に任せ24時間側にいて一緒に座頭市を観たり蕎麦屋に行ったり喧嘩をしたりしました。

春が来て、桜が散りだしました。
彼は息子に仕事に戻れと急かしました
説き伏せられた息子は後ろ髪引かれる思いで
仕事に戻りました。

やがて、桜の花がすっかり散って
葉桜になった日に
彼女が迎えに来たのです
彼は「あっ」と声をあげて
静かに目を閉じて彼女の元へ旅立ちました。

そして、今年の5月末彼女が癌センターで
余命いけばくもないと告げられた日から
1年が経ちました
彼も旅立ち納骨が終わりました
今、二人の遺影が並んでいます。

義父さん義母さん
毎日手を合わせています
1年は短いようで長いですね
ハッキリとした空があったり
あいまいな空があったり。

晴れたり曇ったり
雨に降られたり
正しかったり正しくなかったり
間違ったりしながら
短いようで長い1年がまた巡ります。

あいまいな空だったり晴れ渡ったりしながら
生きて行きます
あなた達の息子さんと共に。


2024年6月14日

            心幸 





6/13/2024, 2:45:05 PM

あじさい

あじさいの最後は、ひまわりの最後と同じで何処か人を想わせて恐怖する。

人は結局桜の様に美しくは散らない。
けれど錆色のあじさいも、夏の終わりに倒れているひまわりもどこかもの悲しく、この世の諸行無常を想わせて人の世が透かして見えてハッとしてゾクッとする。

雨にうたれて今が旬と咲き誇る艷やかなあじさいの時の後、人が足を止めなくなった静かに降る雨の中に見つける旬を過ぎた錆色のあじさい。

最後の最後美しさを放つ終焉の美のような
錆色のあじさいが私は子供の頃から少し怖くそして何故か惹かれて美しいと思う。

今年もそんなあじさいが見ることが出来る季節がやって来た。

2024年6月13日

心幸

6/13/2024, 2:53:28 AM

好き嫌い

好き嫌い好き大好き大嫌いなので好きと嫌いは同じように他人に対する興味です。人の区別の仕方を少女が花占いでもしているように好き嫌いと分けてみたり、小学2年生くらいの男の子が好きな女の子を虐めてみたり、また中二病の思春期の頃は愛情は「ウゼーんだよ」と否定し世の中は間違っていると批判して批判すると物事が分かった気になる。

大人は分かってくれない分かってくれない分かれよ俺を私をと、世の中灰色に見えて雨のバス停で来ないバスを待ってみる許さないと睨みつける何を許さないのか?いや別に貴女に許されなくても世の中終わらないからね、自分が何時も被害者で正しいことだけしていると叫んでいる反抗期さん。

正しいことだけして生きれる世の中をくれと見ているだけの子供は言う。その子供たちに正しいことだけして生きれるよいにと行く道の草を刈り歩きやすいように舗装して躓かないように石を除ける、親の手は泥だらけになる。そんな大人たちを見ているだけの人は綺麗な手をして汚いものは嫌いと言い綺麗な正しいことだけして生きれる世の中をくれと叫ぶ。

正しいことだけ生きれる、時代や世の中親元に生まれた事に感謝もせずに、泥だらけの親の手を汚いと言う見ているだけの子供は残酷だ。

好きと嫌いは同じこと、真逆のようでそうでない、ストーカーはふたつの感情の成れの果て
好きの反対は無関心嫌いの反対も無関心何故なら、愛することの反対は憎むことではなく無視することだから。

そして好きだから正しい嫌いは悪とも限らない。

美味しいものは脂肪と糖で出来ていると同じだ。やはり、それを身に沁みて感じることが出来るのは年取ってからだ。

自分が好きだから正しいとか自分が嫌いだから悪だとか言っているのは子供だという証ね(笑)

好きと嫌いについて書いてみた。


2024年6月13日

心幸






6/11/2024, 12:29:47 PM



季節のない街に生まれ
風のない丘に育ち
夢のない家を出て
愛のない人にあう…

と、いう詩があるが、都会の街なのだろうなと想う、私の故郷は全くこの逆だったからだ。

季節しかない街に生まれ
風のふく丘に育ち
夢しかない心を抱いて
愛を失くして凪…

ただ都会の雑踏を彷徨った
風のない丘に立ち
夢を忘れて足掻き
愛に疲れて泣いた夜…

あの詩に歌われる街と真逆のような故郷が
鮮やかに蘇った。

季節しかない街で
風を身体に感じて
夢を青い空に描いて
疲れる程の愛に育まれた

愛する街我が故郷
今なら照れずにそう言える

季節しかない街で
風を感じる丘で
夢を紡いだあの日
溢れる程の愛に包まれていた

私の街
私の故郷
遠く遠く離れても
今ならそこが私の始まりと

はっきりと言える
同窓会の案内状に
欠席に丸を付けた日々を越えて
なんとか季節のない街でも
自分の居場所を見つけ
元気で暮らせているよと
言える日が来た

夢は叶ったのか
叶わなかったのか
なりたいお前になれたのか
季節しかない街は
聞こうとしない
ただ、あの日と変わらぬ
風をこの身体に感じさせた

凪は終わった帆を上げる
力いっぱい生きたから
あの街で生きたから
あの街で生き続けるから 
同窓会の案内状出席に
大きな丸をつけるよ

季節のない街から
季節しかない街へ
風を感じに行くから
あの日と変わらぬ風を
送っておくれ私の街よ


2024年6月11日

心幸



 







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