あじさい
あじさいの最後は、ひまわりの最後と同じで何処か人を想わせて恐怖する。
人は結局桜の様に美しくは散らない。
けれど錆色のあじさいも、夏の終わりに倒れているひまわりもどこかもの悲しく、この世の諸行無常を想わせて人の世が透かして見えてハッとしてゾクッとする。
雨にうたれて今が旬と咲き誇る艷やかなあじさいの時の後、人が足を止めなくなった静かに降る雨の中に見つける旬を過ぎた錆色のあじさい。
最後の最後美しさを放つ終焉の美のような
錆色のあじさいが私は子供の頃から少し怖くそして何故か惹かれて美しいと思う。
今年もそんなあじさいが見ることが出来る季節がやって来た。
2024年6月13日
心幸
6/13/2024, 2:45:05 PM