『My Heart』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「My Heart」
わたしの心はもうずっと、あなたに奪われたまま。
顔がかっこよくて笑顔が可愛いところ
人懐っこくてみんなから可愛がられてるところ
優しくて繊細なところ
涙脆くてすぐに泣いちゃうところ
歌が上手なところ
楽しそうに踊るところ
いろいろな才能やセンスがあるところ
自分の能力に胡座をかかずに努力を惜しまないところ
優しくてあったかい言葉選びをするところ
相方のことが大好きなところ
全部全部、私をあなたに夢中にさせる理由。
所詮は推し。アイドル。みんなにはきっと、あぁ、またオタクが語ってるなぁって失笑されるようなもの。
でも、ちがう。
命を救われたことがあるって言うのは比喩ではなくて。
優しくてあったかい言葉に何度涙して何度救われたか。
知ってる。アイドルだもん。私たちは表に出てるところしか知らない。
本当は性格悪いかもね
全部営業だよ
絶対彼女いるよ
オタクなんて所詮はATMだよ
相方とも本当は不仲なんじゃない?
腐営業だよ
うるせーばーか。
なんにも知らないくせに口を出すな。
所詮はオタクと推しだけど、けど、あなたには分からないでしょう。
毎日ブログを更新してくれて
ファンが不安になってることを察知してやんわりとマイナスな情報を否定してくれて
毎日あったかい言葉をかけてくれて
仕事がオフの日にもインスタライブをしてくれて
寂しい、会いたい、大好きって言葉にしてくれて
休みの日にもボイトレしたりダンスの練習をしたりして
目に見えて歌もダンスも上手になっていて
グループのために休日でもアルバムのコンセプトを考えたり作詞作曲をしてくれて
相方が叩かれてるときには全員に笑顔でいて欲しいって伝えてくれて
相方の仕事を誰より嬉しそうに宣伝してくれて
髪を切る時も服を買う時もいっつもみんなが喜んでくれるかなって考えるよって言ってくれて
あなたはなにも、知らないでしょう?
ただの推しとオタクだなんて分かってる。
それでも、あぁ、私愛されてるなって本気で思わせてくれる。
これが嘘だとしたら、ここまで勘違いをさせてくれるなら、それはもう私にとっては世界一のアイドルだから。
だからこれからもずっと、私の心はあなたのもの。
心臓はどこにあると思う?
心はどこにあると思う?
ハートはどこにあると思う?
すべて同じ場所を指す人がいる
疑問に思う
心もハートも見えない
だから間違いではない、だが正解とも限らない
見えないものはどう扱うのか
感情は、気持ちは、心は、同義なのだろうか
Heartを日本語訳すると心だけど、同じ意味なのだろうか
心にしたがえ
心と向き合え
私の心はどこにあるのだろう
私は私の心とどう向き合いどう指示を得ればいいのか
わかるようでわからない
だからこそ、探しつづけ聞きつづけ
答えのない答えを求めつづける旅へと出たのだろう
322
この間恋人と二人でショッピングモールに行った。
お昼ご飯を食べてからそれぞれ見たい所があったので、別行動をした。
用事を済ませて待ち合わせ場所のカフェに行こうとしたら、UFOキャッチャーの景品に可愛らしいクマのぬいぐるみがあった。
彼女の好きな水色のテディベア。
俺は獲るのが下手なので店員さんのアシストもあったが、なんとか手に入れた。
待ち合わせ場所のカフェで何気なくテディベアを見たら、ハート形の小さいチャームが付いていた。
「My Heart」と書かれていた。
ちょっと恥ずかしい。彼女はどんな顔をして受け取ってくれるだろうか。
My Heart
2010年頃の話だ
私がもっと幼い小学生の時、脳出血を発症して
母と一緒に帰っていた
私が小学4〜5年のとき
母校の小学校の給食センター近くに毎日子猫が食事を
求めてニャーニャー鳴いていた
下校ルートの道を歩いていたら
給食センターで働いている人たちは子猫のことをスルー
母は給食センター近くで子猫を見て可愛がっていた
私も猫が大好きだった為、子猫を触っていたことを
よく覚えている
そのとき、1匹の先代猫ちゃみー(シャム猫、メス)
飼っていた
子猫が私たちに付いていき
母が困ったように家まで走って私も母を追って走った
子猫が、まるで子供のように本当に泣いているかの様に
泣き叫んでいたことをよく覚えている
坂道を歩いていると子猫が私たちの後に歩いていた
母が慌てて走って私も母の後に付いていき子猫は
ニャーニャーと再び泣き叫んでいた
今思えば、ヒロアカの死柄木弔になる前の5歳の志村転孤
5歳の水色頭の死柄木弔転孤の様に重なった
私が当時、家に着いて母に猫どうして飼わないの?
1匹で十分だから。と………
当時の私の家族は1匹しか飼っておらず
2匹を飼う勇気がなかった
夜になると猫好きの父と子猫引き取った方が良かった?
と家族会議になった
家族全員が猫大好き
父は子猫を飼いたかったらしい
妹は困って無言だったことを覚えている
両親も幼い頃から猫を飼っていたから
今飼っている三毛猫コハルは
あの時の子猫に似てる部分が多い
コハルは大人なのに小さい身体
毛並みもサラサラだった
ニャーと鳴くスピードも、あの時の子猫に似てる
懐き方もすごく似てた
子猫が生まれ変わったコハルなのかな?と思うほど
自然と涙が出る
私はきっと感受性豊かな人間だ
その子猫さんが、今のコハルなのだろうか?
来てくれてありがとう
私にとって愛する事は、私の人生全てを捧げるということだ。
つまり、私の人生において愛せる人は
たった一人だけだ。
そう、一人だけ。
私の人生全てを捧げるということは、
相手を生の中心にするということ。
相手の好きなことは好きだし、
嫌いなことは嫌い。
相手が嬉しければ嬉しいし、
悲しければ悲しい。
そう、私のすべては貴女でした。
貴女がいなくなってしまった私。
そんな私は生きる軸を失った。
何も感じない私。
生きている意味を失った私。
そんな私は、貴女のことを忘れる事ができない。
まだ、愛しているのやもしれない。
たとえそれが許されるものではなく、
誰にも届かず、
己を縛り続ける鎖のようになったとしても、
私を苦しめ続けるものだとしても。
それでも、私はやめない。
これが、私の愛に対する誠実さだ。
一生を捧げると誓ったのだから、
その誓いを破ることはできない。
この鎖が私の血肉を裂き、
私をここに留まらせる。
そして私を閉じ込めるのは絶対的な無。
それでもよい。
それでよいのです。
貴女を愛することでしか私は生きてゆけないのだから。
これは私にとって儀式のようなもの。
これは私の人生の終わる時をもって完成する。
その時まで苦しみ続けよう。
もし心をかえしたいと願われても
返さないでください。
私は捧げたのですから。
『My Heart』
昨今、AIとやらの進化が著しい。私たちの生活を瞬く間に変えていった。というのも、そのAIは何か質問や要求を投げ掛ければ、それに応えてくれるらしい。
それは、物書きにおいても例外ではない。
わずかなキーワードを入力するだけで、瞬く間に流麗な文章が画面に紡ぎ出されていく。誤字脱字もなく、構成も整っていて、誰が読んでも「綺麗でよくできた文章」だ。頭の中にある曖昧な感情やアイデアが、いとも簡単に、そしてそれっぽい形で出力される。それはまるで魔法のようで、その圧倒的な便利さに誰もが舌を巻いた。
しかし、その整った文字列をなぞっていても、不思議と胸の奥が熱くなることはなかった。そこには、たった一つの単語を選び取るための迷いや、何度も書き直しては消した痕跡、自分の中の正解を探して足掻くような泥臭さがない。作り手の「体温」のようなものが、すっぽりと抜け落ちているように感じるのだ。
感情の機微すらも計算し尽くし、最適解を提示してくれる世界は、確かに快適で効率的だ。これならもう、白紙を前に頭を抱え、言葉を探して苦悩する必要なんてないのかもしれない。すべてを便利な道具に委ねてしまえば、どれほど楽だろうか。
それでも、私は自分の言葉で書きたい。伝えたい。じゃないと、大事な時に大事な人に、思ったことをちゃんと言葉に出来ないような気がするから。
馬鹿みたいだと言われても、これが私の本心なんだ。
とくんとくんと鼓動を打つ心臓
胸に手を当てるとたえず動いている
人は一生分の心拍数が決まっているという
自分のものだというのに
制御の効かないこの心臓は
一生分の鼓動の数が決まっているというのに
彼を見た瞬間に
ドキドキと勝手に鼓動を速めるのだ
死に急ぎたくなんてないのに
彼を見る度に私は鼓動を速めてしまう
ああ この調子だと
私は60歳まで生きられるのだろうか
3/27『My Heart』
隣の芝生は青いというけれど
青いものは青い
ないものねだりだとわかっているけれど
願わずにはいられない
自分の足で野を駆け回る
先天性で元から足がない僕には
一生分からない自由だ
3/26『ないものねだり』
<登場人物>
カナエ:高校生女子。
アイザワ:大学生男子、カナエの家庭教師。
「お邪魔しまーす。こんばんは〜カナエさん、さっそくだけど今日は……ん? それは、英作文かな?」
「うん、そんな感じ。『My Heart』っていうお題でね、考えてたの」
「お題? 宿題ってこと? どれどれ、
"Don't forget that my heart is always with you."
"I love you with all my heart."
……うん、ちゃんと書けてるね」
「そりゃそうだよ、だってこれコピペだもん」
「っ、コピペって、」
「悩んでるのはね、訳のほう」
「そうなんだ。んーでも、カナエさんレベルなら、そんな難しくはなさそうなんだけど」
「そんなことない」
サラサラサラ…(シャーペンを走らせる音)
「……うん。よし、書けた。じゃあ先生、ちょっと読んでみて?」
「え? あっはい、えーと…"忘れんなよ、俺の心はいつだって、お前と共にあるんだ"……なんか、翻訳がアツいね?」
「んー。もうちょっと、心を込めてくれると……」
「え? 心を?」
「うん。じゃあ心を込めて、こっちも読んでみて」
「……"俺はお前を、心の底から愛してる"」
「……グ、フッ。アイザワ先生、すっごくいい」
「っっ?! えーと、それって……え?」
(アイザワ’s heart)
──ま、まさかっ?
カナエちゃん、俺のことが好きなのかっ……?
(カナエ’s heart)
──やっぱり。思ってた通り、先生は「受け」。
ここぞって時に、こういうセリフを「攻め」にサラッと言っちゃう系の、天然入った「受け」だよね、グフッ、グフフフフ……。
「あ、そうそう! この前、先生とばったり会ったときに先生と一緒にいた人、お友だちですか?」
「えっ? あー、うん。アイツは同じサークルの、キシダっていうんだけど……」
(アイザワ’s heart)
──ま、まさか?
あの一瞬でカナエちゃん、キシダ狙いかよ?
……なーんだ、そっか。
まぁアイツの顔面、なかなかだもんなー……ハァ。
(カナエ’s heart)
──キシダ、さん。
キシダ×アイザワ……グフッ。
My Heart
私のハートはズタボロよ。
花粉症で鼻も心もズタボロ。
オマケに風邪も引いて、
出されたのが漢方
吐き出しちゃいそうで嫌になる
マイハート
どこにあるのだろう?
心臓?
脳内?
行動?
言動?
いつも楽しもう!
my hart
あなたがそれに触れるのはいつになるんだろう
何年も語り合っても
体の距離が限りなく0になっても
一生触れようともしないのかもね
My Heart
──────
浮かぶのが倉木麻衣女史の「secret of my heart」なんですが、彼女の曲にはMy Heartがタイトルに入る曲が4つもあることに気づきました。知らんかった……
(⊙△⊙)
my Heart
こころだって意思があるかも
やわらかくてさわりごごちのいい毛布みたいな
感触なんだよ。
だからわたしのこころさん、いつも正常に動いてくれてありがとう つらいときはしゅんとへたってしまう事も、いまはつらいのねとだきしめてあげましょ。
うんと深呼吸をして、新鮮な酸素をとりいれてあげましょ。
あなたのこころが、今日もまたバランスを取れて
なるだけ幸せな1日になりますように。
My Heart
自分の心、ハートのイメージを自分の中に持ってる。
環境が変わったり出会いがあったりトラブルに見舞われたり様々な外を映す鏡の何に自分は反応しているのか。
時におでこ、時に後頭部、時に五感、その辺でまず拾って、ハートに続くルートに何を通すのかもみもみ揉んで、選ばれた要素がルートを通り、通っていく中でもふるいにかけられてハートに沁み込んでいくことは限られる。
食物の消化プロセスに似ていると思う。
食べ過ぎれば消化機関が疲労したり、壊れてしまえば上から下から出すしかない。
消化が強い人弱い人、少食な人大食漢、個人差が大きいことも。
内臓に優しい食生活をし続けると刺激物を欲さなくなるというけど、心にとっても同じなんだろうか。
食べ物は辛い物好きコーヒー好きアルコール大好きカップラーメン食べる派で、心の摂取物もエログロノワールいける派だけど、歳をとって刺激に弱くなったのか、昔のように自ら求めていく気持ちは弱まっているかもしれない。
それを弱くなったと捉えるのか健康になったと捉えるのか。
大事大事に温室に入れておけばいいってもんではないような気がするけど。
私のイメージしているハートは柔らかく光っていて、喜んだり笑っていると光量が増し、穏やかな時は柔らかい。
傷付いたところは表面がかさぶたみたいに何かで覆われ、増えればまだら模様になって光が見えにくくなる。
傷が癒えればかさぶたは剥がれてまたつるっとする。
みんなの中に必ずあって、ほんとうは柔らかく光っている。
圧倒的に尊い!
それが心ってやつです。
過去の傷を見ないようにしていた。
綺麗な心のままでいようとした。
取り繕いすぎて元の形がわからなくなるほどに。
もうどこにあるのかわからない。
わからなかった。
わかろうとしなかった。
ずっと近くにあったはずなのに蔑ろにした。
継ぎ接ぎだらけの心を抱きしめて。
人知れず涙を流した夜を愛して。
隠れて縫った心に口付けを。
「My Heart」
My Heart
My heart
それは 胸の奥で
ひっそりと揺れる
小さな灯火。
触れれば消えてしまいそうで
けれど
風に吹かれても折れない
不思議な強さを持っている。
喜びに震える日も
痛みに沈む夜も
この灯火は
私を見失わないよう
そっと道を照らしてくれる。
My heart
誰のものでもなく
奪われることもなく
ただ
私が生きてきた証として
今日も静かに
あたたかく脈打っている。
眞白あげは
「My heart」
クールなあの人のハートはきっと青色。
明るいあの子のハートはきっと黄色。
頭の良いあの人のハートはきっと紫色。
元気なあいつのハートはきっと赤色。
じゃあ、意地っ張りで素直になれない私のハートは何色?
[My Heart]
直訳したら、「私の心」になる。
でもHeartって単語の意味はとても沢山ある。
日本語にすると尚更。愛、心、友情、愛情、感情、
いや多いな!!
My Heartと言う熟語を見てHeartの意味をどれにするかはその人次第。私の場合は心かな。
心にしちゃえば他の感情や愛も全部込み込みになるから安牌な所あるけども、、、
いつかは具体的ななにかに絞りたいな。
でもそれはまだまだ先になりそう。
My Heartの意味を見つける為にも、もっと自分と向き合おう
心ここに在らずとはよく言ったものだ。確かに、俺の全てが貴女のものなら、俺の心もここには無いのだろう。
それに、別に必要も無い。貴女のものは貴女が握っているべきだ。当然だろう。貴女が支配し、司る。いかなる時も貴女次第だ。
貴女のおかげだ。貴女だけを映すこの心は、俺に恐怖も苦痛も与えない。陶酔と快楽で満たされた、素晴らしい心だ。
捧げよう。心とやらも、心臓も、貴女の意のままに動かそう。
お題:My Heart
前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所、某雪国産の雪室コーヒーを、
カッコよさの象徴として頑張って、チャピチャピちゃぴ、飲んで苦さに轟沈した、
背伸び系コンコン、稲荷子狐がおりました。
なお「子狐にコーヒーは苦過ぎるから」と、
人間は美味しいおいしい、雪国の放牧地から生まれたペット用ホットミルクを用意しまして、
子狐はガッツリそっちのミルクも●●杯ほど堪能。
だって美味しかったのです。
ドチャクソに、素晴らしかったのです。
とはいえコンコン子狐としては、
ダウナーな流し目をキメながら、ダウナーな神社太鼓などトントコ聞こえるのを背景に、
くぴくぴ、クピクピ、「美味しい」コーヒーを飲むのがベストな理想。
まだまだ味覚がおこちゃまな子狐には
たとえ雪の中で貯蔵されて苦味の角が取れた雪室コーヒであっても
苦くて、どうにもならんのです。
と、いうことが前回投稿分のおはなしでして。
「おいしくない!おいしくない!」
ここから今回のおはなしの、はじまりはじまり。
「コーヒー、あまくない!おいしくない!」
コーヒーの長旅から戻ってきた子狐です。
修行先から貸してもらっている子狐専用のおうちルームの、壁の先にある隠しキッチンで、
子狐はコンコンこやこや、黒いお湯の苦さがどれほどの災害であったか、叫んでおります。
『仕方ないよ。コーヒーっていうのは、砂糖やミルクを入れても、苦味が残る飲み物なんだよ』
まぁまぁ、まぁまぁ。
優しく子狐をなだめておるのは、子狐のおうちルームに以前住んでおった男、その幽霊。
生前はオカンもオカン、職場の部下にどっさり美味しい料理を用意して、食べさせておったそうです。
彼の墓碑には
「彼を起こさないでください カロリーテロ被害者より(要約)」
みたいな趣旨のエピタフが刻まれてるとか。
「やだっ!やだっ!コーヒー、にがい!
おいしいコーヒー、のみたかった!」
『参ったなぁ……』
よし。
こうなったら、コレしかない。
カロリーテロおばけはスケスケな手をポンと叩き、
子狐にコーヒーを使った美味しいお菓子の作り方を、伝授することにしたのでした。
ティラミスです。
お砂糖と卵と美味しいチーズと、可能なら少しのお酒を使う(けど子狐が子狐なので見送る)、
大人の、美味しいスイーツです。
「てぃらみす」
『そうだよ。コーヒーを使って作る、苦いけど甘い、美味しいお菓子だよ』
「てぃらみす!てぃらみす!」
さあお題回収を始めましょう。
ビスケットと生クリームと、フレッシュなチーズと卵を買って、砂糖はキッチンのを使います。
『そして、コレだ!』
幽霊が隠しキッチンの、時間魔法式冷蔵庫なる不思議を子狐に開けてもらいながら、言いました。
『コレこそ、僕の My Heart!
僕が管理局在籍時代に作り上げた、5大マスターピースのうちのひとつ!
時間魔法を常時発動させて食材を守る冷蔵庫だ!』
冷蔵庫の中に隠された子供用のお酒と、お菓子用最高級コーヒー豆を引っ張り出したら、
カシュカシュカシュ、カッカッカ、
卵とチーズと砂糖を混ぜたり、生クリームを泡立てたり、お皿にビスケットを並べたり。
「いいにおい!いいにおい!」
コンコン子狐はオバケのみちびきで、楽しく、効率よく、食材を組み立ててゆきます。
いちおうオバケの「My Heart」なる冷蔵庫に保管されていたコーヒーの、賞味期限スメルを確認した子狐ですが、
魔法がしっかり効いていたのか、ちっとも経年劣化しておらず、とってもフレッシュでありました。
『さあ、完成だ!
これが、きみが苦いと嫌ったコーヒーで作ったスイーツ。ティラミスだ!』
「おお、おおお、おおお!」
ガツガツガツ、ちゃむちゃむちゃむ!
美味しい砂糖とクリームの香りに、コンコン子狐は大興奮!よく冷えたティラミスを堪能します。
「おいしい!おいしい!」
ガツガツガツ、ちゃむちゃむちゃむ!
おくちをクリームとチーズとコーヒーでお化粧して、砂糖とチーズのきいたティラミスを堪能します。
そして子狐、理解しました。
『どうだい、コーヒーも、美味しいだr』
「おさとう!!イダイ!!偉大!!」
『あの、そうじゃなくて、コーヒ』
「おさとう、すごい!おさとう、だいじ!
おさとうこそ、キツネの、まいはぁーと!」
『コーヒー……』
砂糖があれば、美味しくない飲み物だって、絶品スイーツになるのだ!
稲荷子狐は妙な方向に学習して、尻尾をぶんぶん振りましたとさ。
「浮気なんてしてないわ」
最近、ウキウキとおしゃれをして出かけるようになった妻が言う。
「高校時代の友人に再会して、出かけてるのよ。ただの友達。あなたにも紹介したでしょう?」
あの、ナルシストイケメンくんか。確かに顔はいいのかもしれないが、こちらを見下す傲慢さが顔にも態度にも表れていて、好きになれなかった。あなたは気づいていないけれど奥さん奪ってやったぞ、間抜けめ。と男の目が言っていた。
「信じてないのね。私の心の中を全部、あなたに見せることができたら、浮気なんてしていないってわかってもらえるのに」
出来ないから言ってるんだろ。心の中なんて、見れるようになったら困る。俺の心も見られるってことだ。
浮気が事実でも、まったく傷ついていない。妻のことなんて、目の前にいない限り、頭の中から消えている。惰性で結婚生活を続けているだけだ。多分、妻よりも、俺の方が愛していない。妻は、浮気を否定するくらいには俺をキープしておきたいと考えているようだし。
「わかったよ。信じる。メシにしよう」
信じていないけど。どうでもいいことだ。ああ、俺も誰がときめく人を探そうかな。