『I LOVE...』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本やコミックスを読んでいると、
また読み返したくなる文章やシーンに
出会う時がある。
時折りページをめくっては、泣いたり
笑ったり。愛読というやつだろうか。
いなくなった飼い猫をやっと見つけた
飼い主の号泣シーン。「私の可愛い子…」と。
探偵の助手が、その相手はヤバいから
手を出すなよ!と探偵から言われ、
じゃあ足ならいいのでは?と蹴り上げ、
「とんちやってんじゃねえんだぞ!
学の無い一休さんか!」と。
今でも笑ってしまう。
心の病気を抱える芸人が、苦しみの中、
大泣きしながら何とか仕事に行き、
その日の夜中に、相方から来たFAX。
「簡単なことはするな。つまらないから、
俺もそれはしない」
自死という言葉を使わなかった相方の優しさに
それまでとは明らかに違う涙を流した。と
記されている。
人の心を揺さぶるのは難しい。
何気ない言葉でも、自分の中に残るというのは
とてもすごい事だ。
また、そういう文章やシーンに出会いたいと
思う。
「I LOVE…」
I LOVE、
私は絵を描く事が大好き
他の事にはてがつかない
だからずっと何時間も
ずっとずっと描いている
そのおかげで絵は上達した
でもそれを毎日続ければ
体は壊れてしまうのかな...
私は寝ることも食べることも
何もかも忘れて描き続けたい
それのせいで体が壊れるのは
本望だ
だけど親はそれを許してくれない
あたりまえ
あぁどのくらい描き続ければ
満足できるの?
体は大事でも、欲は?
んー難しいなぁ
テーマ:I Love… #78
僕とシャドウとララキは街へ向かった。そう遠くはない。僕は街の雰囲気が嫌いだったーー
人間がたくさんいる…。
僕はいろんな人間にぶつかりそうになる。だから街は嫌いなんだ。人間がうじゃうじゃいるし、普通の人外と違って認識されるから、ぶつかるといろいろめんどくさい。この街の人は特に面倒くさい。
『大丈夫か? 真』
「大丈夫なわけないじゃないか」
僕は小声で言った。人間に聞かれても人外語だからわからないとは思うが、あまりブツブツ言っていると変な人だと思われるだろう。
『しっかし、今日は一段と人間が多いね。何かあったのかなぁ?』
シャドウの腕に抱きついたままのララキが言う。
僕たちには関係ない。僕には人間のことなんて…。
そう思いながらも、たしかにこの人混みの量は嫌だ。
「人間のことだから、何かセールでもしてんじゃない?」
僕が適当に返すとふーんと興味なさそうに呟くララキ。
興味があるのかないのかはっきりしてほしい。答えた僕が馬鹿みたいじゃないか。
『それにしても、まだ目的地につかないのか?』
シャドウが呆れたように言う。
『まぁまぁ、落ち着きなってシャドウ。カリカリしてはうまくいくものも行かなくなるってことよ』
そう言ってララキは、角を曲がる。
『さ~て、ここらへんでいいかな』
ララキは街の人混みと少し外れたところで、クルリとさっきの人混みがあった方を向く。
『ここに設置してっと…』
空をララキがなぞると、あるものが出てくる。
「掲示板?」
『そう。急ぎのようだからね、こういうものを活用しないと。急用の情報集めにはね』
ララキの言葉に少し嬉しくなった。
「ありがとう」
『礼なんていらないよ。まだ、成功したんじゃないんだから』
そう言ってララキは厳しいことを言うと、ブツブツ何かを唱え始めた。ララキは『人外のハッカー』。つまり情報をありとあらゆるところから集めることができる。
『人外たちよ、聞こえるか? ララキだ。情報を集めてほしい』
目を閉じ、手を掲示板に当てて話しているララキ。
ララキが手を離し、目を開ける。すると不思議と掲示板に色々な情報が書かれている。
『すげ…』
『光栄だな。シャドウ』
シャドウに照れくさそうに微笑むララキのしたこと、それは周囲の人外に呼びかけ、掲示板に色んな情報を一気に集める。そういったものだろう。
『さぁ、戻って求めている情報を探そうじゃないか』
ララキがそう言って、掲示板を外し歩き出す。
「持とうか?」
『それには及ばない。これも一、運動だ』
そう言ってスタスタと歩くララキ。
結構な量の情報が集まったが…すべてが全て確実に必要な情報が集まっているわけではない。余分なものは省く必要があるらしい。
僕たちはあの、ホラーハウスに戻ってきた。
『さぁ、やるか』
そう言ってララキは掲示板を下ろす。
『シャドウはこっち…真はこっちを頼む』
「分かった」『おう』
僕たちは返事をすると早速作業に取り掛かった。
【今日は人間がたくさんいるなぁーー】
【I Love… なんて言えないーー】
【次の新月が待ちきれないなぁーー】
くだらない内容ばかりが続き、はぁ、とため息をつく。
次は…? と思い見るとそこにミッドナイト組織というワードが見えて目をカッと見開く。
「これって……」
誰かを愛するってなんだろう
相手の幸せを1番に願うこと?
相手のことを自分事のように考えること?
相手のために行動すること?
きっと正解はない
たとえそれが歪んだ愛だとしても
自分が幸せで
相手が幸せなら
それでいい
「I LOVE…」f
儚く綺麗に落ちていく葉のように
ゆっくりと
ピンク色の恋に落ちる
深い落とし穴に落ちるように
すごい早さで
ムラサキ色の恋に落ちる
寂しく枯れていく葉は
その少ない時間で、沢山輝いた
それでも、元の色には戻れない
深い落とし穴に落ちたら
黒色の感情に、長い時間苦む。
もう簡単には上がれない
良い恋を。
I LOVE…(私は愛してる…)。
あなたと遠く離れていても
会える機会が少なくても
私はずっとあなたを愛してる。
ふかふかのおふとん、隣には君
とろとれ半熟の目玉焼き、待ってる君
チクタク急かす時計、扉を開ける君
優しい木漏れ日、そよそよと風に揺られる服
私のバタバタとは対照的に静まる、君のいない部屋
慌ただしく動き糸の切れたよう倒れた、ほんとに静かだ
真っ暗な部屋に光が差す、私の肩を揺らす君
暖かいご飯を暖かい君と二人で、本当に暖かい
お風呂に入ってホカホカで暖かいパシャマを着て
君と一緒に眠りにつく
今日も一日、大好きな日常だ。
まず思い浮かんだのは大好きな家族の顔。
何でもないことで笑うそれだけの時間。
それから考えたのは音楽や映画。
あのバンドもそんなことを歌ってたな、とかあの映画でもそんな台詞を話していたっけとか。
誰の胸の中にもIがあって愛が大切で。
他の誰かの愛の片隅にでも自分がいられたら幸せなこと。哀を愛に変えられるように、いつか。
I love‥
I love you.
永久不滅のセンテンス。
今の気分は、I love 小麦粉。
I like の方が正しいかも。
グルテンフリーにハマってたら、禁断症状が出たみたい。
パン、パスタ、うどんばっかり食べてる。
I love ◯◯って皆さんありませんか?
食べ物でも、趣味の何かでも。
わたしは、I love 小麦粉でした。
愛している。
それ以上、おもい言葉をわたしは知らない。
わたしは直接あなたに伝えることはできないけど。
あなたのことを知っています。
ずっと見守ってきたから。
だからわたしは、あなたに伝えましょう。
たとえ、あなたに届かなくても。
わたしは 愛しています。
あなたのことを
わたしは愛しています。
弱気なあなたのことを
わたしは愛しています。
誰かを嘲笑わなければ生きられないあなたのことを
わたしは愛しています
誰かと比べないといられないあなたのことを。
わたしは愛しています
自己嫌悪を苛まれるあなたのことを。
わたしは愛しています
眠れない夜に苦しむあなたのことを。
わたしは見守っています
わたしは時々
あなたからは見えないことがあります。
でも わたしからは見えています。
わたしは見守っていました。
ちっぽけな自分を嫌い、苦しみ
でも本当に嫌いになりきれないあなたのことを。
比べたくないのに、比べられてしまうから
比べてしまう、見下して安心してしまうあなたを。
幸せなこともあったのに、辛いことが多すぎて
幸せが見えなくなってしまったあなたのことを。
わたしは、ずっと、見ていました。
だから言えるのです。
あなたを愛しています。と。
今日もほら、あなたを見守っています。
上からずっと見守っています。
わたしは今日もあなたに伝えましょう
わたしは、あなたを、愛しています と。
この世に好きなものも 愛してるものもあるけど
目まぐるしい世の中で すぐに大事なものを見失いそうになってしまうよ
深呼吸するみたいに 日々をゆっくり 噛み締めながら過ごせられたらいいのに
【I LOVE…】
I love…
愛ってよくわからない。
形のないものは難しい。
…そういえば君は今何をしてるんだろう。
あぁ、まただ。
いつの間にか君のことが頭に浮かんでいる。
でも君とはもう何年も連絡をとっていないし、
大切な 友達 のことは気になるものだろう。
…やっぱり愛ってよくわからない。
I love…
この続きは、わからないほうがいい。
I LOVE……。
この後に続く綴りを、僕はまだ知らない。
いつか、それを知る日がくるのだろうか。
埋まらないピースを求めるように、もがいて、足掻いて、眠れない夜を苦しんで。
そしてようやく、見つけたんだ。希望の鍵を。
それは君の心だって開けられるような、魔法の鍵だ。
カチャリと音を立てて、固く閉ざされていた扉が開く。
誰もいない部屋、テーブルの上に無造作に置かれている郵便物。
ああ、これでLOVEの続きを言える。
やっと知ることができたよ、君の名前。
「I love」
英会話に通う妻が
愛してるっていうのを
流暢そうに英語で言ってくる
国の言葉の違いは
心の違いではないようだ
その習いたての英語でも
妻の気持ちはビンビン伝わっていた
僕は
日本語でも英語でもなく
以心伝心で伝えようと思って
無言で妻にウィンクをする
もちろん
妻にも僕の気持ちが伝わっているはず
えへ
I love you を訳すなら、僕といることで、あなたの人生はきっともっと楽しくなる。かしら?
スタンダール症候群という病気があるそうだ
なんでも、とあるフランス人が
(たぶんスタンダールというのは彼の名前だ)
晴れてイタリアに初めて行った時
建物や絵や彫刻があんまりきれいなので
めまいを起こしてぶっ倒れたのだそうだ
おかしな話だ
あんまりおっかなくて、なら分かる
あんまり驚いて、ということでも分かる
しかし、あんまりきれいなのでめまいがするとは
よっぽど繊細な感受性の持ち主だったのか
きれいなものを見て
そのきれいさを言葉でほめられるうちは
好きなものを見て
どれだけ好きなのか言葉にできるうちは
大したことがないのかもしれない
しかしまあ
きれいなものが目に入るたび
好きなものに向き合うたびに
ぶっ倒れるわけにはいかないから
ほどほどのにぶさがあるほうが
暮らしやすいのかもしれない
それとも
いつか
ほんとうに
一眼見てぶっ倒れてしまうような
美しいものが
愛しいものが
いつか見つかるのだろうか
その日が怖いような
楽しみなような
おかしな話だと思う
私は 愛しています 私を
私は 愛しています あなたを
私は 愛しています……嘘を
お題:I LOVE…
「……は、異性意……の発達の段階として……性的嫌悪→同性愛的……子犬のような恋→恋愛と発展……」
夏場の教室。
蝉の音は一切聞こえず、エアコンの動くゴウンゴウンという音だけが響いている。
そんな中僕は船を漕いでいた。
一瞬意識が飛んでは授業の話に戻る。
ので、ろくに授業が頭に入らなかった。
原因は深夜にやっていたゲームのせいだ。
やめようと思った時にはいいところまで来てしまっていて、クリアまでやめられなくなってしまったのだ。
気づいたら朝の4時だった。
それでも授業に出れたんだから及第点は欲しいところ。
今日の授業では恋愛に関する話をしていそうだった。
恋愛への発展がどうとか。
恋愛。
僕には恋愛関係にある女性がいる。
付き合って1年と少しと言ったところだ。
「子犬がじゃれあうような……で、不安定……恋愛の段階まで発達させなければ……」
んんん……?
眠い頭で先ほどの言葉を反芻する。
つまり恋愛の段階として子犬がじゃれあうような段階があって、そこから結婚を見据えた恋愛みたいなものに行くってこと?
子犬がじゃれあうような段階。
僕たちはその段階を通過したのだろうか。
まだその段階なのだろうか。
恋愛への発達ってなんだろうか。
頭はどんどんぼーっとしていき、考えがまとまらない。
そもそも恋愛ってなんだろう。
愛するってどんな感じなんだろう。
僕は彼女を愛しているかと問われても、多分首を縦には振れないだろう。
彼女に恋をしているかも、自分にはわからない。
でも……
彼女に好意を持っていることは、真実であってほしいと願っている。
それがどんな種類のものであろうとも。
……夢を見た。
高校生の時。
彼女に初めて会った時。
笑い合った後、緊張しながら君は言ったんだ。
「私、あなたと同じ大学に行きたい。
……もし、もし同じ大学に行けたのなら。
私と、付き合ってくれませんか。」
僕は猫が好きだ。I LOVE猫!
キッカケは家に来た野良猫に懐かれた事で、その時、猫のなんとも言えないふわふわ感や柔らかさやぬくもりを知って、この世にこんな可愛い生き物がいるのか! と衝撃を受けた事。
僕が小学生の頃だった。
でも家には猫嫌いの家族がいて、奴がせっかく懐いてくれた猫をしつこくしつこく追っ払っていた結果、猫はある日パッタリと家に来なくなってしまった。勿論飼うなんて事は、奴が家にいる限り出来ない。
だから僕は毎日動画を観ている。朝は起きるより早くツイッターやYou Tubeで猫写真や動画を見る毎日。
猫は、見てるだけでも、声や仕草や姿が言葉で言い表せないぐらいとってもかわいい。猫がいるだけでその場の空気が柔らかくなる気がする。
猫のお腹の写真や動画を見ては、あのときの猫のお腹の柔らかさを思い出してもいる。
猫と一緒にお布団に入って寝るのが、僕の夢だ。
その為には、早くペット可のアパートに住むのが一番。その為に今受験を頑張っている。
猫が飼えたらなんて名前をつけよう? やっぱ、あんことかみたらしとか、食べ物の名前かな?
めくるめく猫との暮らしのため、頑張れ、僕!
お題
I LOVE
阪神大震災の1ヶ月後、
出雲大社で二人だけの結婚式を挙げた。
お互いの気持ちは、揺るがないけど、
二人とも長男、長女だったため
結婚を家族に反対されて、中々結婚まで
進まなかった。
出雲大社の神主さんと知り合いの友人に、
紹介してあげるから日本一の縁結び神社で
結婚式挙げてきたらと背中を押され
東北の地から飛行機で出雲に入った。
飛行機の中から、瓦礫の中に
点在するブルーシートが見えた。
たくさんの命が失われた大阪の上空を
飛んでいたのだ。
まだ震災の傷跡が生々しい時期に
私達は、二人だけの結婚式を挙げた。
命の重みを感じながら、お互いを思う愛だけを
しっかり心の支えにして。
出雲大社の神主さんから、頂いたことば。
「これから、長い人生の中で色々な困難に出会うこともあるでしょう。
お二人で協力し乗り越えてゆくのですよ。」
本当に大小様々な荒波が何度もやってきた。
泣きたいこともたくさん経験し、そのたび二人で
なんとかしのいだと思う。
けんかもしたし、一緒にたくさん笑った。
東日本大震災も経験した。
神主さんから、頂いた言葉は、いつも支えに
なっていたのかもしれない。
あの時、結婚式でお互い感じた「愛」は、
今も私達の根っこにあると思う。
「愛してる」「アイラブユー」
お互い、一度も口にしたことないけど。
いつもお互いを思いやること。
二人で乗り越えてきたこと。
これが私の、いえ、私達の I LOVE 。