『20歳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
20歳
飲酒喫煙などが可能に
最近はやらない人も多そう
喫煙はともかく
飲酒はたまにはいいね
月に数回くらいでその日に1〜2缶かな
主に酎ハイが手軽
まぁ美味しいってより気分的
喫煙は勧めない
気がつくと辞めれなくなるからね
どちらもそれなりにやると
飽きるけど習慣になる
お酒は飲まなくても平気
喫煙は日に数本
時間潰しに吸っちゃう
どちらもその日の一回目が
自分には最適で
あとは余波余白を埋めてる感じ
やらないに越した事はない
たまに嗜むくらいが好ましい
それにしても社会的には嫌われもの
結局は分別だと思うよ
どちらもやってる身としては
SNSやスマホもいまや中毒で
その内になんらかしらの問題になる
だけどこれもごく一部だろうね
健康に生きる為だけなら
必要以上を弁えること
どんなことでも大概はね
20歳。
何してたかな…。
毎日が忙しくて、
あっという間に過ぎて
何も覚えてない…。
でも、日々の暮らしに
夢中だったな…。
20歳になって初めて成人式のために
見慣れないおめかしをした
綺麗に綺麗に
「もう大人やなぁ」と
誰も見てくれない、目線さえくれない
みんなの話し声や笑い声
何のための厚化粧?
大人になった日だからって
昔と今の自分は変わらない
せめて最後にクラスメートに会うなら
今の自分に誇りをもって堂々と歩きたい
おめかしなんかしなくていい、
背伸びなんかしなくていい
小刻みに怯えなくていい
昔の私は正しかったんだって
皆に堂々と見せつけてやるんだ
昔いじめたあいつらに
20歳の誕生日は随分と激しい雨だった。これといって何事もなく過ぎて行くのが寂しく感じて雨宿りに入ったカフェでケーキを食べた。なんとなく入った店のおすすめだというオペラというケーキは随分と濃厚な甘さとカカオの風味であまりケーキを食べたことがないせいもあって特別なものを食べた気がして少し楽しい気持ちを感じたのを覚えている。それ以来なんとなく誕生日はその店でオペラケーキを食べることにしている。年一回だから店員も覚えていないだろうが毎回丁重に応対してくれるお陰で自分の中でだけ、祝われているような気持ちになるせいかささやかな幸せを感じる。店を思えばもう少し頻繁に通うほうが売上には良いのだろうが、日常にすると特別な日に行く喜びが薄れそうでなかなか足が向かない。店にとってはあまりいい客ではないなと思いながらせめてもとネットのレビューに良い評価をつけておいた。
20歳、それは大人になる年齢。
今まで「子供」に分類され、周りに守られてきた。
しかし、20歳を超えるとそうもいかなくなる。
責任は全て自分にのしかかる。
これまで「まだ子供だから」と許されて来たことが許されなくなることに変わることもあるだろ。
しかし嫌なことばかりでは無い。
自分が稼いだお金で好きなように過ごせる。
子供の時には買えなかった煙草、酒が買える。
10代の時にはできなかった多くのことができるようになる。
そして、新しい発見もあるだろう。
今まで理解し難いルール、守りたくない校則。
なぜ守らなければいけない、なぜこんなルールがあるかなんて知らなかった。理解できなかった。
でも今ならできる。
どうしてルールが必要か、校則で決められたことを守らなければいけない理由、ルールが決められたわけ。
つくづく自分は子供だったなと実感する。
学校のルールなんぞこの生きづらい理不尽な社会に比べたらまだまだ緩いものだった。
でもそんな世の中を今日も一日一日大切に生きていく。
大人として、そして1人の人間として。
せんじつ、成人式があった。わたしはいま20さいで、ことしの成人式にしゅっせきするシカクのあるニンゲンなのだが、けっせきした。
けっせきしたりゆうを、たんてきにのべるなら、それは「はじ」があったからだ。小学生のころは、ひとなみにやっていた。しかし中学生からは、みるみる零落していった。小学校のしりあいで、中学校でわかれたものは、いまのわたしをみてどうおもうのかというケネンがあった。
またわたしは、同級生のいくたりかが、はなばなしいせいこうのみちをあゆんでいるのをしっていた。それがじぶんとひきくらべられて、かれらと会うには、あまりにも耐えねばならぬはじがおおいことがありありとわかった。
絢爛なふりそで、凛としたくろスーツ、華やかなはなたば、おもいでばなしに起こるわらいごえなどから疎外されているのをかんじた。
20さいはまだわかいからジンセイをやりなおすこともカノウだとラッカンテキにのべるものがいるが、わたしはそうはおもわない。ニホンのシャカイが、学校をそつぎょうすれば、しごとにつき、定年まではたらいてせいかつするしくみになっている以上、就職におおきなえいきょうをおよぼす学歴がすでに大方きまっている時点で、ジンセイの方向づけも大方きまっている。
つまり、うまれてからの20ねんほどで、そのものがあゆむジンセイの方向づけはきまっており、あとのねんげつはその方向づけにそってすごしていくことになる。
わたしはいま、じぶんがあゆんだ20ねんをふりかってみて、後悔ばかりがめだつことにきづく。そして、後悔は、誕生のときにまでさかのぼる。わたしの根源的な後悔。
——ああ、この世にうまれてくるんじゃなかった。
——20歳
「20歳」
生まれおちて
息を吸い 息を吐き
もがき苦しみ 正解も得られず
真の友もなく
誠の師もなく
凍えながら 泣きながら
ただ ただ 歩んできた。
そうして20歳になったとて
突然未来が拓けるわけでもないでしょう。
だから 成人の日に
私に何かを期待しないで。
私に羽化を求めないで。
これからも独り
ただそれだけのことでしょう。
『20歳』
成人式なんて別に興味なかった。なんて、いかにも「気合い入れて来ました」っていう格好をした俺が言っても誰も信じてくれないだろう。興味が無いのは本当だし、行かなくていいのなら来たくもなかった。俺がわざわざ気合を入れて来た目的は‘’あいつ”に会うことだから。なんでも、1度も日に焼けたことがないような肌にサラサラな黒髪。極めつけに、今にも消えそうな儚げな印象を持たせる二つの目をしたやつらしい。つまり俺と真逆なやつだ。
式も終わり、いよいよ待ち合わせの時間が迫ってくる。俺にしては珍しく緊張しているし、何なら手汗が酷い。
ーーー…?
待ち合わせの時間ちょうどに革靴をカツカツと鳴らし、俺の名前を呼びながらあいつは来た。母さんの言った通り、サラサラの黒髪に儚い印象をしている。1つ違う所があるとするなら真っ白を通り越して真っ青な顔色をしている事だろう。
ーーー……?
なんて考えていると、あいつは不安そうな顔で俺の方を見てきた。
ああ、それは俺の名前で合ってる。じゃあ、あんたが…。
「やっと会えたな。」
そう言って俺は、生まれて初めて会う双子の弟の手を取った。
それは、大人になるという指標。
大人という概念は、わたしにとって極めて曖昧なものだ。
成熟する。
その基準も、人により異なるだろう。
何を持って、大人とするか。
何を持って、成熟するのか。
わたしには、まだ分からない。
むかし読んだ作品には、
『大人とは、嫌いな人間の幸福を祈れるようになることだ。』
と、記されていたような気がする。
それは、当時のまだ幼い私は腑に落ちるものだった。
今のわたしには、そう思えることが如何に難しく凄いことか、
少しだけ垣間見えた。
それは、越えられぬ城壁のように大きい。
大人とは、子どものわたしには理解が及ばぬ、
様々な感覚があるように感じる。
言葉には現しきれぬ、感覚。
その感覚を得られるほどの歳を重ねたいものである。
従姉妹のお姉さんが二十歳になったとお祝いをした。
と言ってもそこまで興味はなかった。いつもよりいいご飯が出るくらいにしか思っていない。
私以外のいとこ兄弟だってそうだ。
「アンタも二十歳になったら着るのよ」
あまり想像できなかった。着物なんて動きづらそう。
「従姉妹ちゃんの成人式楽しみね」
そう着物で微笑むお姉さん。
お姉さんの着物は綺麗だけどやっぱり自分が着るところが想像できない。
何時かくる日。
その時、自分はどんなふうに笑っているのだろう。
ちょっとだけ、好奇心が湧いた。
20歳になったらどうなりたい?なんて言っていた日が、つい最近のように思い出される。
その頃とは大分変わった見た目、考え、環境。
だけど、あなたはあの日からずっと変わりなく私の隣で笑っていてくれている。
どれだけ歳を取っても、こうやって一緒にいられる事を幸せだと言える私でありたい。
『20歳』
お酒やタバコを買えるようになって、少し大人の一員になれた気分
二十歳
式典のお知らせは、母に破り捨てられた。
「あなたには必要ないでしょ」と。
一方で、高価な反物で着物を作ると言う。
もう逃げられない、と思った。
だから何もいらない、何もしないと宣言した。
「精神的に『大人』になったと感じた時に、お祝いしてもらうから」
そう笑ってみせたらやや不興げに、それでも母はこちらの意を飲んでくれた。
おそらくは。
精神的に『大人』ではない、つまりは『子供』のままで、母の手の内にあると思ってくれたのだろう。
逃げられないと思いながら。
——絶対に離れなければ、と自覚した瞬間だった。
「夕御飯、どうする?」
「ん〜。式典終わったらみんなで飲み行くし、そん時食べるからいらねーかな。○○ン家泊まる予定だし」
「そっか。飲み過ぎないようにね。何かあったら連絡してね。パパに迎え行かせるから」
「はいよ」
真新しい、見慣れないスーツ姿。
既成品外の体格ゆえ、仕立てるしかなくて高くついたスーツだけれど、良く似合っている。
行ってくる、と歩き出した立派な背中に。
かつて諦めた私の過去も、ほんの少し預けてしまったのは、内緒だ。
20歳の◯◯へ
今本当に元気ですか?
悩みを抱えていませんか?
貴方はすぐ、自分の気持ちを押し込めてしまう子です。
たとえ小さな気持ちも、いつかは大きなものに変わります。
限界はすぐそこにあります。
溜め込まないで、周りをほんの少しだけ頼ってみましょう?
そこにはきっと、素敵なモノが待っています。
なんでそんなことが言えるのか?
そうだな…僕は未来の君だよ…なんてね?
真実とは1つじゃないのさ…
未来なんていくつも別れている
その中で、今の君が選んだ道こそが
君の未来だ
恐れるな…歩き続けろ
光は突然現れる
成人式には行かなかった。
中学時代はあまりいい記憶が無い。
高校も、今も付き合ってる友人と出会えたを事除けば楽しくない記憶の方が多かった気がする。
20歳を通り過ぎて、××年。とりあえず行かなくても「なんとかなった」。
行かなかった理由を聞いて来た人間は今までに二人くらい。誰だったか記憶に無い。
私にとってどうでもいい事を聞いてくる人間は、どうでもいいという事だ。
成人式に行かなかった理由を聞いてくる人間より、私の好きなものや私の気持ちを大事にしてくれる人との時間を大切にしたいし、そうしている方が人生は楽しい。
行った人、行かなかった人、行けなかった人、20歳おめでとう。あなたのそばにいる、あなたを大切にしてくれる人を大切に。
END
「20歳」
〝20歳〟
今日は中学の同期との同窓会。
20歳になっても案外覚えているもので、
恥ずかしくもあるが、何よりも懐かしい。
時が戻ったように、また馬鹿みたいな話をしよう。
『大人になれば』
果てない道 先を考えると嫌になるよ 敢えてバスで
膝を抱えて 景色を見れば 信玄餅が食べたくなった
大人になれば 何でも見える そんな気がした
“20歳”
大人になるって、なぁに?
成人を迎えること?
お酒を飲むこと?
タバコを吸うこと?
色んなことを我慢すること?
大人って、楽しい?
はたちの君は、今まさに綻んだマーガレットの花のような風情で微笑んでいた。
君の深い栗色の巻毛は、まろい額に優美にかかり、ミルク色の肌は血の色を透かして頬に健康的な赤みを添えている。
「おめでとう」
そう言うと、君は手に持ったささやかな花束に視線を落として照れた。
伏せた睫毛を瞬く。
「ありがとう。まだあんまり大人になった気がしないな」
冬の陽光が君の髪に反射してきらきらと輝くのを美しいと思った。
まだ育ちゆく途上の君は、若木のように内側からエネルギーを放っている。
そっと君の肩越しに周囲を見れば、若さを振り撒く青年たちがそこかしこにいた。
彼らはみな眩しく光っているが、いちばん美しいのはやっぱり君だと思った。
はたちの君の、その瑞々しいすべては、やがて別の何かに変わってゆくのだろう。
やっとこちらを見た君に微笑み返しながら、始まったばかりの君の人生がこれから描くであろう鮮やかさを想った。
【20歳】
20歳になったら絶対出ていく
こんな生きづらい家から
自分という存在自体を肯定してくれない
条件付きの愛の中でもう息をしたくない
早く
出ていってしまいたい