それは、大人になるという指標。
大人という概念は、わたしにとって極めて曖昧なものだ。
成熟する。
その基準も、人により異なるだろう。
何を持って、大人とするか。
何を持って、成熟するのか。
わたしには、まだ分からない。
むかし読んだ作品には、
『大人とは、嫌いな人間の幸福を祈れるようになることだ。』
と、記されていたような気がする。
それは、当時のまだ幼い私は腑に落ちるものだった。
今のわたしには、そう思えることが如何に難しく凄いことか、
少しだけ垣間見えた。
それは、越えられぬ城壁のように大きい。
大人とは、子どものわたしには理解が及ばぬ、
様々な感覚があるように感じる。
言葉には現しきれぬ、感覚。
その感覚を得られるほどの歳を重ねたいものである。
1/10/2024, 4:20:57 PM