『10年後の私から届いた手紙』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「何もしたくない。何もがんばりたくない」
そう思って日々を無為に過ごし続けて、気づけば10年。淡々と目の前のことをこなしていただけだけど、それでも10年経てば、変わることはたくさんあるよ。
あなたは先のことを知りたくはないでしょうから、本当は書くつもりなどありませんでした。10年後も生きているのだと知らせてしまうことになりますからね。そして、あなたなら分かってしまうでしょう。こんな私が手紙をしたためるなんて、理由があるとすれば一つしかないのですから。でも、私は確信しています。私は自分で書いた手紙を今まで一度も読んだことがないのです。何が言いたいのか、分かりますね? 私は、読みたくもない手紙をここまで読んでくれたあなたに、それだけは伝えたかった。だから、筆を執ったのです。
/お題「10年後の私から届いた手紙」より
今 子育て大変だよね
しんどいよね
楽しいけどつらいよね
残念ながら 10年後も大変だよ
でもね 心配してた息子もそれなりに成長してるよ
もちろん出来ないことも多いし難しいことも多いけど
色んな人たちが手を差しのべてくれてるよ
娘もすっかりお姉さんになって 自分の人生を選んで生きているよ
たまに母娘でお出掛けもしてるんだよ
二人とも楽しそうに笑ってるよ
だから 心配しすぎないで
なるようになるよ
一つだけお願い
もっと夫に色々やらせて鍛えといてください
10年後の私からの手紙
十年後、私は二十六歳になっている。高校どころか大学すらも卒業し、社会人として生きていかなければならない年齢だ。
…たまに考えてみるのだが、私は、十年後ふと、今の生活を思い出して、どんな気持ちになるのだろうか。「あの頃に戻りたい」?それとも「あの頃にはもう戻りたくない」?
今の私は、十年前になんて戻りたくない。それは、今の私が大好きだから。今の私に満足しているから。…もちろん、まだまだ伸び代はたっぷりあるし、もっともっと自分を成長させていきたいという気持ちもある。
愚かで、純粋で、無垢で、一日、一月、一年が無限にあるように感じられた、あの頃。家が、学校が、近所の公園が、世界の全てだと本気で信じていたあの頃。
今よりも、一緒に遊ぶ友達は多かった。でも、今は一人でいてもずっと楽しい。今よりも、ゲームが大好きだった。でも、今は音楽を聴いている方がずっと楽しい。
人は変わっていく。一ヶ月、いや、一週間ですら変わってしまう。十年後。今の私はもはや、存在しないのかもしれない。でも、確かに、十年後の私の中には、今の私が生き続けているはずだ。
今の私にとっては何気ないことでも、十年後の私にとっては、かけがえのないものになっているのかもしれない。それは、まだ誰にも分からない。
【10年後の私から届いた手紙】
学校から帰ってくると、机の上に手紙が置いてあった。郵便受けに入っていたのを、お父さんが見つけて置いたようだ。
封筒には私の名前だけ。差出人は書かれておらず、シンプルな便箋だった。
誰かも分からないうえ、この時代に手紙?と思いつつも、中身が気になった私は封を開けた。
半ば、昔にあったという不幸の手紙だったらどうしようと思いながら。
最初に目に飛びこんで来たのは、「10年前の私へ」という文字だった。
「10年前の私へ
この手紙が届いた頃、あなたは10歳の誕生日を迎えたよね。
お母さんが居なくなっちゃってさみしいだろうけど、慣れたかな?
お父さんを支えてあげててえらい!
たくさん遊んで、勉強も頑張ってえらいよ!
大丈夫。今はさみしくても、辛いことがあっても、10年後あなたはたくさんの幸せにかこまれてるからね。10年後の私はとても幸せだよ」
そんな内容の手紙。私は、何となくこの手紙を書いたのは病気で亡くなったお母さんだと思った。
未来から手紙なんて届くわけない。住所も、切手だって無いんだもの。
それでも、お父さんは10年後から手紙が届くなんて不思議だなぁ、なんてとぼけていたので、私もそれに合わせた。
そして、まさにその10年後。
私は運命の人と出会い、今は結婚を前提に付き合っている。
手紙は今も大事にとっており、私の宝物だ。
『10年後の私から届いた手紙』
10年前の私へ
貴方が今、何が不安なのか 私はよくわかってるよ。夢は叶ってるかとか、あの人と続いてるかとか、幸せかとか… こんなことだよね。でも、ごめんね。それは言えない。なぜかって? 私は、貴方に生きててほしいから。10年後、貴方がどうなってるか 見に来てよ。
鬱とは無縁だった貴方は、精神病になって、飲み始めたお薬が身体に合わず、悪化し 自傷行為や、自殺未遂をした。10年前の貴方。苦しかったよね。報われないってずっと地獄のような生活を送ってたよね。そして、薬がトラウマになった貴方は、飲むことをやめ 今、自分の力で立ち上がろうとしている。本当にすごいよ。あの時、薬をやめる決断をしてくれてありがとう。死なないでいてくれてありがとう。
「あと10年、頑張って」とは言わない。苦しくなるときも、絶対あるよ。でも、その分 楽しいと、幸せだと感じるときもあるんだよ。だから、そんな瞬間を待って、とりあえず明日 生きてみない? 案外大丈夫だと思うよ? そしたらね、今度は明後日も生きてみよう。何かしなきゃいけないとかじゃなくて、ただいるだけでいいの。そしたらね、いつのまにか10年経ってたんだ。
大丈夫。10年後の貴方は、この手紙を思い出して、また10年前の貴方に手紙を書けるぐらいになってるよ。ほら、私って結構気分屋じゃん?笑 意外と、けろっとしてるかもよ笑
だからね、会いに来てよ。10年後の私に。
10年後の私より
10年後の私から手紙が届いた。
恐る恐る封を開けた。
中にあった便箋には何も書かれてなかった。
そりゃそうだよな。
私、昔から手紙書くの大の苦手だからね。
人には優しく
自分に優しく
最善を尽くし
どんなときも
愛を忘れずに
曇りなき瞳で
見つめること
私はその先で
待っています
『10年後のわたしから届いた手紙』
10年後の私から届いた手紙
10年後の私からの手紙なんていらないよ
だって明日も
元気で笑って過ごせるようにって思いながら
今を過ごしているのだから
だから10年後も
元気に笑って過ごしてみせるよ
とあるアプリに、「未来の自分に手紙を送る」というものがある。(私は使っていないけれど)
手紙を書いて、指定した年月日を設定すると、その日時になった時に、手紙が送られてくる、らしい。
どれだけ先の日時が設定出来るかどうかは分からない。でも10年後も設定出来るなら、それはすごいアプリだと思う。
まあ届いた頃には、書いたことなどすっかり忘れているかもしれないけれど。
その時、10年前に書いた手紙を読むのは、何だかこっ恥ずかしくて、読むのを止めるのではないだろうか。
まあインストールする気は無いけれど。
去年も、このテーマがあったけれど、今と変わらない生活ですよと送ってきそう、と書いた。
1年経ったけれど、そこは変わりない。やはり、変化の無い生活だと送ってくる気がする。
「10年後の私から届いた手紙」
Theme:10年後の私から届いた手紙
18歳の自分へ(自分に向ける挨拶って何がいいんだろうね?)
信じられないと思うけど、これは28歳になった貴方が今の貴方に向けて書いた手紙です。
この頃はSFには興味なかったと思うから、余計に受け入れ難いと思います。
まあ、話し半分に読んでください。
多分、というか絶対に貴方は「未来を知ると不幸になる」と頑なに信じているので、私が今どんな生活を送っているかとか今の情勢なんかは書きません。
「未来を知ると不幸になる」って考え方は、相変わらず変わってないってことくらいは書いてもいいかな。
なので、貴方に伝えたいことを2つだけ書きます。
ひとつは、今しかできないことに思うまま挑戦してみてほしいです。
貴方は大学生になって、大学での居場所を作ろうと必死になってると思います。高校時代が友達に恵まれてたから余計にそうなんじゃないか、とこれを書きながら思っています。
でも、貴方は本当は独りでも十分にやっていける人です。
詳しくは伏せますが、10年後には他人と繋がることはより容易になっています。
だから、居場所作りに必死になるよりも、遊びでも勉強でもいいからとにかくやってみたいことをやるのを躊躇わないでほしい。遊ぶことに罪悪感を持たずに、好きなことをやってほしいです。
もうひとつは、貴方にお礼を言いたいです。
当然、私は学生ではありません。何をしてるかは内緒ですが、とても充実した日々を送っています。それは貴方がいろんな経験をしてくれたからです。これから先、貴方の常識にはなかった物事も色々あるかもしれません。でも、貴方は一生懸命考えて乗り越えてきました。その経験があったからこそ今の私がいます。私が充実した生活を送れているのは貴方のお陰です。ありがとう。
強いて言えば「上手に手を抜くこと」も時には大事だと言わせてほしいかな。
本当は今の技術などの話もしたかったけど、お互い心配性なのでそれはやめておきます。
10年後は、世界も私も色々変わっているとだけ伝えるね。
それじゃあ、よく学んでよく遊んで楽しい学生ライフを送ってください。
10年後に、貴方に手紙を送ってあげてください。
P.S.
大学図書館の地下2階の階段の陰に、実は穴場のデスクがあります。まず先客はいないので、集中したいときにおすすめ!
私へ
お元気ですね?
若さを謳歌しているでしょう?
覚えていますよ。
私は10年後のあなたです。
稼ぎ上の要否は別として、ロアンテで資格を取ってください。
実力の貯金を切り崩さないで。
オタはまだまだ現役ですが、漫画を読む対価的なモノが足りません。
だいぶお前のせいです。
推しを見習ってEQを高め、今に努めてください。
未来には面白いモノも山々あるので。
あとは、画面を近くで見すぎないこと。
そして、日々運動すること。
伝えたいことはたくさんあるけど、情報を増やすとピエるのでこの辺りで!
現状でも割と重課金です。
それではnos vemos!!
今、楽しいです。
特に、これが特別というのはありませんが
今の生活がとても充実していて楽しいです。
みたいなことが書いてあったらいいな。
今日、学校でこれににた手紙を書きました。実際、私の30年後気になります(●´ω`●)
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。お題は『10年後の私から届いた手紙』でした。
十年後の私から届いた手紙は、タヒチからの手紙たった。
写真付きの絵葉書で、英語で小難しい辞書で調べなきゃならないような単語が綴ってあった。
『拝啓私へ
今、十年後からメールを送っています。タヒチにいる理由はさまざまありますが、いつかあなたは、一生のパートナーに出会います。(中略)幸せの時は自信で掴み取れ。もう既にわかりかけていると思うけれど。 私より』
そうして送られてきたその絵葉書に、私は今でも思いを馳せている。
その十年後と同じ道筋を辿っているのかは、今の私にはわからない。
でも、もし彼女が辿ってきた道を、私も寄り添うことが出来たなら、幸せはもうすぐ掴み取れるはずだ。
だってもう既に、切手はハガキに貼ってあるのだから。
『 生きて 』
そう書かれた手紙が,枕元に置いてあった。
まだ重い瞼を擦りながら,白い便箋をひょいと持ち上げてみる。
羽根布団の温もりを全身で感じたまま,手紙に書かれた1文の意味を読み取ろうと試みた。
……が,どうも汲み取れない。
ショボショボする瞳をかっぴらき,手紙の表裏に何度も目を通してみた。
掠れた字体,書き始めのインク溜まり,走り書きのような少し崩れた日本語…
…この字,アタシの字じゃん。
そう認識しては,眠気なんて風に飛ばされてしまった。
こんな手紙書いた事ないのに…と不信感に陥っていれば,誰かが扉を叩く音がする。
「 起きた?任務入ってるんだけど 」
『 ぁ〜…はいはい 』
彼の心地の良い低音ボイスが鼓膜を揺らす。
任務…今日は何処の神社だっけな,と呑気な事を考えながら布団から出て,手紙を四角く折りたたんだ。
何も入っていない鍵付きの棚へ置けば,首を傾げてしまってやった。
10年後,その意味が解ることは,誰も知らないだろう。
ふと部屋の整理をしているとひとつの封筒が出てきた。
『10年後の私へ』
日にちは今からちょうど10年前。
つまり今読んでも支障はないということだ。
内容は簡素で10年前の日常をひたすら書き綴られていた。
あぁ、今思えばあの頃の私はどうかしてたと思う。
寝て、起きて、いつものルーティーンを終わらせまた寝る。
そんな日々を淡々と1人で送っていた。
今ではそんな日々も忘れてふわふわとまた違う日常を送っている。
手紙も終盤。
『今、大切な人はいますか?』
たった数文字。たった1文が私の心に突き刺さった。
正直に言うと、私に大切な人はいる。
今は遠くにいるがずっと大好きな人だ。
多分もうすぐ会える。
彼には新しい人を探せと言われたが、私にはもう彼しかいない。
私にとって彼を超えるような人は居ない。
全ての人生をかけても見つからない自信がある。
それくらいには彼が大切で、大好きで、愛している。
あぁ、もうあれから10年経ったのか。
10年…。とても長いようであっという間だった。
彼にもうすぐ会える。
そう考えると嬉しくもあるが、それと同時に物悲しさもある。
私ももう80だ。
もういつお迎えが来てもおかしくは無い。
悔いが無いと言ったら嘘になるが、彼に出会えて、彼を看取って、私には勿体ないぐらい幸せな人生だった。
あぁ、早く彼に会いたい。
【10年後の私】
10年前の私になんて書こうかな。
色々伝えたいことはあるけどやっぱりあのことは絶対書かなきゃだよね。
『今は辛いかもだけど―――』
【10年前の私】
10年後の私から手紙が来た。
めんどくさいけど読むしかないか、読みたくないな、やる気が起きないし読まなくてもいいかな、まぁでも、なんか得になること書いてあるかもだし読んでみるか。
『10年後の私へ、
今は辛いかもだけどそんなことで悩んでる暇なんてないよ。あんたが抱えてることくらい皆抱えてんの。それぐらい我慢しなよ。
なんて、厳しすぎたかな?でも私なら大丈夫でしょ。あ、そういや、今付き合ってる男とは別れた方がいいよ。そいつ浮気した挙句金取って逃げるから。んじゃ、そゆことで。』
なにそれ、軽すぎでしょ。つか言い方何とかなんないの?腹立つわ〜、、、流石私。
、、、これ、文通とか出来んのかな、出来るならやってみたいんだけど、、、とりあえず返事書いてみるか、
【10年後の私】
返事来たんだけど、、、え、こういうのって普通来なくない?10年前の私なにやってんの?
つか、文通したいって何?めんどくさ、まぁ暇だしやるか、
【10年前の私】
それから私(達)は文通を始めた。話す内容は主に思い出話や10年後の私から10年前の私へのアドバイスがほとんど。
けれど最近10年後の私からの返事が返ってこない。10年後って言ったら社会人だし、忙しいのかな。なんて初めの頃は思っていたけど、どう考えてもおかしい、、、
だってもう3年、?いや、4年近くかえってきてない、、、そんなのありえないでしょ、、、単位が年の時点でおかしい、、、というか、あれ?私文通に夢中で気づかなかったけど、文通って5、6年近くもしてたんだ、、、だったら結婚しててもおかしくないよね。まぁそんなもんか。
、、、そういや、私が文通始めたのっていつからだっけ、今日ぐらいじゃなかった、、、?
【???の私】
てことは私は10年後の私、?
でも10年後私からしたら私は10年前の私で、、、
【???ノワタシ?】
あれ、わたしは、ワタシってなンダ????
10年後の私から届いた手紙
“誰からも好かれる人間がいい。”
ふと、だいぶ昔に使っていたSNSのアカウントを消していなかったことを思い出しログインすると、一番にその言葉が目に飛び込んだ。
短く綴られていたそれは、昔の私が打ち込んだものだった。
鍵をつけて日記代わりにしていたから、これは誰でもない自分自身に向けたものだと分かる。
頭の片隅で、黒く煤けた記憶が這いずってくるのが分かった。私は、深呼吸して思いっきり息を吐き出す。それと一緒に煤がサラサラどこかヘ消えていく様が浮かぶ。
「……誰からもは無理よ」
昔の自分に諭すようにそんな言葉を呟いた。
私は前より少しだけ変わった入力欄に文字を打ち込み、そのままログアウトした。消すのは一旦保留にしておこう。また何年後かの私の意見が気になるから。
「もしかしたら真逆の事言われるかもね」
スマホを机に置いて部屋の窓を開ける。暖かい風が桜の花びらを纏わせながら入ってきた。
――また季節が巡っていく。そして、私の価値観はきっとこれからも変わっていくのだろう。
“案外、みんな自分勝手だよ。だからちょっとでいいから自分を出して生きてみて。”
日々家
「12歳の俊へ
10年後の俺は、右手に暗黒大将軍の力を宿し、闇の世界を支配するべく活動している。
闇の世界では、最近ベニアグラという集団が暴れている。
それを排除すべく選ばれし闇の勇者の俺が戦っているのだ!
だが、勝つためにはお前のシンフォシーが必要だ!
どうか、力を貸してくれ!
22歳の俺より」
……と母の文字で書かれていた。
「厨2病に息子を巻き込むなよ」
25歳の俺はため息をつて脱力した。
“彼を信用しろ”と言われても。
誰のこと? 私には、分からなかった。
まさか、君のことじゃあるまいし。