1件のLINE』の作文集

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1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/12/2024, 1:48:16 AM

1件のLINE

 もうなんかインフラみたいな扱いになってるよなLINEって。連絡とか基本これだし。

 でもLINEが流行ったというか一般的になったせいでちょっとうざい面もあるんだよな。主にバイト先での話になるんだけど。

 連絡がLINEになったからバイト先に個々人の連絡先がないんだよな。それで俺はスマホが家のWi-Fi頼みで外で使えないからバイト先にはスマホを持っていかない。

 そうなると次の人が遅刻とかすると連絡手段がないんだよな。これが地味に困る。

 もう一つはバイト全員が入ってるグループがあってそこで業務連絡みたいのを店長とかがしてるんだけど、なにかミスとかしたらそこで原因追求みたいのされたことがある。

 全員が入ってるグループでそういうことするのってパワハラだと思うんだよな。あちらの立場からすればLINEのグループで追求するのが楽なんだろうけど。

 でも相手に非があるからってパワハラしていい理屈にはならんよな。ああいう無自覚なパワハラされるとほんとやる気なくすわ。

7/12/2024, 1:38:54 AM

『PM17AM30』

「瀬良先輩ーー!!!」
夕暮れが迫り影に飲み込まれそうな校舎内で明るく活発な声が響く、太陽みたい輝く笑顔はその人柄を思わせる。
彼の名前は賀美能 暁人、この『樹天学園高校』のアイドルてき存在だ。
「ちょっと!少し声を落としなさいよ。誰かいたらどうするの。」
「えへへ、ごめんなさい。瀬良先輩がいたから嬉しくて声が大きくなっちゃいました。」
そう言い彼はどこか恥ずかしそうに視線を逸らしながら右側の耳たぶをつまんだ。
「あなたも暇じゃないんだから私に構う必要はないわよ」
「俺にとって瀬良先輩と過ごせる時間は有意義な時間ですよ‥‥‥瀬良先輩?」
先ほどまでの彼の態度と一変し真剣な眼差しで瀬良を見つめた彼を尻目に彼女は遠くを見つめていた。
「‥‥ユウ」
寂しげな彼女の視線の先には複数の人間に囲まれ頬を紅くし笑うこの学園では有名な生徒の姿があった。
「瀬良先輩」
「あ、ごめんなさい。少し考え事をしていて聞いていなかったわ」
「‥瀬良先輩は、」
「‥?どうかしたの?暁人」
「へへ、やっぱなんでもないです。」
そう言い彼は視線を逸らしながら遠くを見た。
「‥不満があるとき視線をまったく合わせようとしないところ変わってないわよ、暁人。」
「あは、やっぱりバレたか。」
視線を戻し右手で自分の左手首を掴みながら戯けたように笑う彼はどこか狂気的で美しい危うい雰囲気をまとはわせて彼女の瞳を見つめた。
「暁人、あなた最近白々しいわよ。何か言いたい事があるならはっきりといいなさい。あなたも私もあの頃みたいな無知な子供じゃないのだから」
「白々しい?どこら辺が?瀬良先輩にはどんな風に俺が見えるの?」
「‥あなたは私の大事な従兄弟よ、それ以上でもそれ以下でもないわ。」
彼は視線を落とし口元をゆがめ笑いながら一言、
「‥はは、知ってたよ。音御姉」
「あ、ちょっと暁人!」
そう言いながら静かに背を向けて彼女から去って行った。
 
 人に溢れ賑やかだった朝と比べ物静かになった夕暮れが差し込む寂しげな廊下で絹のように細かく色白い美しい肌を持った女がぽっんと影が落ちた廊下の先を見つめていた‥‥

7/12/2024, 1:38:48 AM

<ねえ、今日おわんなくない?)
もう寝ようとしていた、夜の事、
カナの一件のLINEで気がついた、時計がおかしい
27:10
画面の左端の数字、それは今日の時刻のはずだ。
だけどこんな数字は無いはずなのに。
画面を上から下へとスワイプし、
今日の日付を見る、7月11日、
おかしいそれは昨日のはずだ。
今日がまだ終わらない
部屋の時計も止まっていて、
窓の外は雲でずっしりと重くて、暗い
カナにラインを送る。
(本当だ!なんでだろう>
なんでだろうねとLINEを送り合って外を見てよく分からなくて一階に降りた。
階段がいつもより静かな気がする。
木製の手すりは冷たく、夏にしては肌寒い、
上着を取りに行くのも億劫で、私はただ足を進めた。

リビング、こんな夜に来た事は
多分とても久しぶりで、あれは確かお父さんだ、
お父さんと夜更かしをしてテレビを見た。
テレビ...
リモコンを探す、
だけど暗くてどこにあるかわからない、
電気をつけて
起きてるのがお母さんにバレるのも嫌だったから、
テレビに近づき、電源を押した。
つかない
もう一回押す、まだつかない、
つかないな...
ばっしっと叩いてみる。起きてと急かすように、
音だけついた、
今度は撫でてみる、早く早くと私を起こす母のように
ぼんやりと、光が溢れ、
それは輪郭になり、映像になった。
だけどほとんどの番組が再放送で、
明日...7月12日の内容はやってないみたい。
ピコン!
元気な通知音と、
スマホにカナからの通知がやってきた。
  
<やばい!テレビつかん!)
<怖すぎ!)
          (叩いたらついたよ>
<マジ?)
         (撫でると映像もつく>
<本当じゃん!すご!)

ありがとう!の元気なスタンプが送られてくる。
このホラーな状況でも、元気なのがカナらしい。
横から、淡い光がさす。
きっと月明かりだ
さっきまで曇っていたはずだが、少し晴れたらしい
雲はするりするりと
月の前を通り過ぎ、そして月が、空に現れた
月の形が...いつもと違う
いや正確には同じだだけど、角度が違う
空にあるはずの三日月は、いつもと違い、横になっていた。
まるで夜に眠る瞳のように。
もし、ずっとこんな感じで、
このまま明日が来なかったら、
どうなるんだろう。
きっと農業とか出来なくなって、
みんな大慌てで、
戦争とかが起きて
きっと学校は休みだな、
ちょっと場違いな嬉しさが顔を出す。
ピコン!

通知、カナからだ
<明日が来んかったら、明日学校休みじゃない?
やったー!)
「ふっ」
呼吸がそのまま笑いに変わる、
外はこんなに暗いのに、心はこんなに幸せで、
カナと一緒だったら、
明日が来なくても
別にいいや

今日は、多分世界が、ちょっとおかしい。
多分みんな眠っている、明日もテレビも月も、
そして“今日”は夜更かししてる。私とカナと一緒に

『一件のLINE』

7/12/2024, 1:35:32 AM

【1件のLINE】

「いっぱい迷惑掛けてごめん」
それが彼女からの最後の、たった1件のLINEだった。

その日は連日の残業で疲れ切っていて玄関で泥のように眠っていた。
LINEの数分前に掛かってきていた彼女からの電話にも気づけなかった。

翌朝、不在着信とLINEに気づいて連絡した時にはもう、遅かった。
彼女は自宅であるマンションの8階から飛び降りて亡くなっていた。
その日のうちに恋人である私の家には警察が訪ねてきて事情聴取を受けた。
彼女とはどんな感じだったのか、死ぬ前の様子はどうだったか等を詳しく聞かれた。

数日後。
私は彼女の部屋を片付けていた。
本棚の奥から鍵の掛かった日記帳が出てきた。
悪いとは思ったが、中身が気になり鍵を開けることに決め、彼女の誕生日や交際記念日など、思いつく番号をひたすら試すが開く様子はない。
4桁のダイヤル式の鍵とにらめっこしていると、ふと昔の会話を思い出した。

「え?好きな数字?」
「うん。ほら、1とか100とか777とか…色々あるでしょ?」
「いきなりだなぁ…あ、1個だけあるかも」
「お?何々〜?」
「あたしは―――」

…あんたとあたしの誕生日を足して2で割った日。

ゆっくりとダイヤルを回し、数字を揃えていく。

―――カチャン。

鍵が、開いた。
私は覚悟を決め、ゆっくり日記帳を開いた。

日記帳はちょうど1年前から始まり、主に職場でのセクハラや同期などから受けた輪姦被害について書かれていた。
写真や動画を撮られているから警察には行けない。
コトがコトなだけに誰にも相談できない。
写真などをネタに何度もホテルへ連れて行かれた。
…段々と心が壊れていくのが文章からでも痛いほど伝わってきた。
文章の最後には決まって「彼女を心配させない」と書かれていた。

死ぬ直前に書かれたであろう最後のページには沢山の涙の跡。
震えた字で「ごめん。耐えられない。愛してる。」…とだけ。

私は彼女が死を選ぶ程まで追い詰められていたことに気づいてあげられなかった最低な恋人だ。

もう返事の届かないトーク画面を開き、スマホのキーボードを叩く。

『気づいてあげられなくてごめん。今から迎えに行くね。愛してる。』

送信ボタンを押してスマホを閉じ、ベランダに立つ。

外はもうすっかり夜で心地よい風が通り過ぎる。

この世に彼女が居ないのなら、もう私の生きる理由は、未練はない。

「そろそろ迎えに行きますか」

深呼吸をした私は柵を乗り越えた。

7/12/2024, 1:12:24 AM

【お疲れ様です。……】

 仕事を忘れて過ごしていたはずなのに、これだよ。しかも私だけ休みの日に限って仕事のライングループが稼働する。
 パキパキとメッセージが続けて届く。中途半端なタイミングで既読や返信をするのは、話を折ってしまう気がしてタップできない。

 いや、本当は家にいてまで仕事したくないだけである。

 通知が鳴らなくなったスマホのホーム画面を見つめる。メッセージがいくつか重なっているらしい。仕事のラインだ、本当はすぐに返信しなきゃいけない。
 頭では分かっているけど、休日の私は抵抗したい。もう少し、仕事を忘れて過ごしたい。でも内容が気になるのも事実。もしかしたら私がやらかしたかもしれないから。

 私は震える指でそっとメッセージを長押しした。ホーム画面上でメッセージの全容が浮かび上がる。内容は引き継ぎ事項で、すぐに返信が必要ではなさそうだ。
 私はホッとして画面から指を離した。既読はまだついていない。もう少しだけ、動画見よう。


『1件のLINE』

7/12/2024, 1:07:03 AM

1件のLINE


未読無視


とってつけたような私の名前

お元気ですか?だって。笑える。


何も思ってないくせに

いい人ぶってんじゃねー

7/12/2024, 1:03:27 AM

「1件のLINE」

LINEの通知には気付いたがあいにく運転中ですぐに確認できなかった。取引先に到着し所用を済ませた後、はじめて画面を開いた。

「お父さまが危篤です。至急ご連絡ください」

見覚えのない連絡先だった。父とは絶縁状態だった。妻と別れる原因となった父だ。絶縁したなら何故離婚したのかって?聞かないでくれ。父のことはきっかけに過ぎない。私のいろいろな至らなさが一気に露呈し、妻に愛想をつかされたというだけのことだ。

すぐに電話をかけた。相手は父が入院している病院の看護師だった。今日の午前中に救急車で運ばれ、最早手の施しようがなかったそうだ。

すぐに会社に連絡を入れた。社用車のまま病院へ向かう。父の住む町までは2時間ほど。3年前に母が亡くなってからは一人暮らしだ。週末ごとに訪ねてサポートをしているつもりだった。すべてを母に任せきりだった父を放ってはおけなかったからだ。とはいえ、ほとんど妻が一人でやっていた。

父は今の言葉でいえばモラハラ気質な男だった。母はよく耐えたと思う。何もできない不甲斐ない息子だった。母が亡くなると父の矛先は妻に向かった。料理がまずい、洗濯物のたたみ方がなっとらん、など父の暴言はますます激しくなり妻は精神的に参ってしまった。

その妻が出ていったのは私のせいだ。今思えば妻の話を聞いて自分も積極的に関わるべきだった。後悔だけがつのる。

病院に着くとすぐに病室に通された。なんとそこには妻がいるではないか。

「えっ、どうして?」
「どうしたも何も、何であなたはお父さんを放っておいたの!」

言葉を失っていると妻はもう帰るという。

「私にはもう縁のない人だけど、あなたのお父さんなんだからこれから先はよろしく」

廊下まで追いかけたが妻は振り向きもしなかった。

「先ほどご連絡差し上げた者です」

そう言って看護師が入ってきた。妻と電話で話しているときに具合が悪くなって、妻が救急車を呼び、今まで付き添ってくれていたそうだ。妻から私のLINEを聞いて連絡をくれたと。

「妻は直接連絡してくれてもよさそうですが、どうしてしなかったんでしょう」
「こんなこと申し上げるべきかどうか迷いますが、新しい番号を知られたくないと」

そうか、もう私とは金輪際関わりたくないという強い意志だったのか。体中から力が抜ける。ふと、父の携帯が目に入った。二つ折りのガラケーだ。履歴には妻と定期的に通話していた記録が残っていた。

ほどなくして父は息を引き取った。父の携帯から妻の新しい番号に電話しようと思ったが辞めた。妻はもう去ったのだ。

7/12/2024, 12:47:22 AM

『1件のLINE』

〘おはよー〙
急に送られてきた君からのLINE。
まさか君からだと思わなくて秒で付けてしまった既読。
でも、なんて返せばいいのか分からなくて無言のまま。
だけど君からの追撃はなくて
とりあえずの【おはようございます】

【おはようございます】
5分後に返ってきた君からのLINE。
まさか返信があると思わなくて既読にしてしまった。
ただ認識してほしくて送っただけの挨拶。
何か話したかったわけじゃなかったから無言のまま。
何故か敬語なのが面白くて、〘なんで敬語?笑〙

〘なんで敬語?笑〙
10分後に返ってきた君からのLINE。
なんだが弁明しないといけない気がして既読をつけた。
話したことない君にいきなりタメ口はと思ったから。
そう言えばよかったんだけど。
それだとすぐに会話が終わる気がして、【なんとなくです】

【なんとなくです】
すぐに返ってきた君からのLINE。
なんとなくにです、が付いてるのが面白くて既読をつけた。
でもなんて返信すればいいのか分からなくて。
今思えば変なこと言わなくてよかったなって思うけど。
他の人にやるノリで、〘ふーん?〙

〘ふーん?〙
ちょっとしてから返ってきた君からのLINE。
続くと思わなくて反射的に既読をつけた。
対人能力が皆無な自分にはなんて返せばいいのか分からなくて。
今思えば変なこと言わなくてよかったなって思うんだけど。
朝の電車の時間も迫ってたから咄嗟に【じゃあ電車なので】

【じゃあ電車なので】
割とすぐに返ってきた君からのLINE。
返ってきたそのLINEを見て、既読をつけた。
自分も電車の時間だということに気づいた。
朝の準備のほんの少しの時間の会話がなんだか面白くて。
咄嗟に返した〘また学校で!〙


「え…」
『おはよー笑』
「…おはようございます笑」

7/12/2024, 12:43:54 AM

1件のLINE

君のトナリいいですか?

男は図書館で手話の本を手に、やっとその手話をマスターして、何時もの喫茶店窓際で本を読む彼女に伝えた。

 3ヶ月前よく考えてみたらもっと以前から、彼は彼女を気づけば目で追っていた。

彼の友人がそのことに気づいて彼にこう言った

「あのこ、いい感じだよな、でも耳きこえないらしいぜ 声かけた奴が言ってた」

その時から、彼は手話の勉強をした。

彼女に気持ちを伝えたいと思ったから。
そして、やっと今日彼は彼女の前に立ちこう手話で話しかけた。

「君のトナリいいですか?」

彼女は、その白くて細い手に乗る本から顔をあげ彼と彼の気持ちが聞こえる大きな手を見つめて微笑んだ。

伝えたい想いは声にならない

二人の恋がはじまる

幾千もの想いをその手は語った…
語っても伝わらない、手では伝え切れない
伝えたいたったひとつの気持ち。

「…もう、いいよ」

彼は、ため息混じりの言葉を吐いた、ちょうどあの日から1年の季節が流れていた。

「君のトナリいいですか?」
戸惑いながら「ど、どうぞ」と、頷いた。

「映画は、スキですか?」
覗き込むように、彼のまだ下手くそな手話に笑いながら 「アクション映画が好き」と返した。

「今度、映画行きませんか?」
彼の手の向こうにある瞳を見つめながら「ウレシイ」と彼女は伝えた。

あれから1年どれだけ言葉を尽くしてもその手は伝えたい想いを伝え切れなかった。空回り擦れ違う気持ちと気持ちがぶつかり軋んだが音は彼女には届かず、それが彼女を傷つけ彼を苦しめた。

「もう、いいよ…」

彼が、ため息混じりに吐いた言葉は手は語らなかったが、彼女の心に届いて彼女の手は語るのを止めた。

街には雪が降っていた、彼は彼女に背を向けて彼女のアパートを出た。

それから、暫くして彼に届いた知らせは彼女が故郷に帰るという知らせ。

彼は友人たちと酒を飲んでいた。

1件のメールが届いたことに彼は気づいた。

「最後のメールなのに
 言葉が見つからないよ」

彼女からだった。

「誰からだよ、見せろよ」友人がそう言い終わる前に彼は走り出す。

「恋だな」友人が頷いて見送った。


雪の中電車を待つ彼女にあのメールの返信が届いた。

「君の、トナリいいですか?」

息のあがった彼がホームの端に立っていた。

伝えたくなる、伝えたかった

1件の想い…by KDDIってガラケー時代のAUのCMを創作してみました。

メールがLINEに変わっても
伝えたい1件のLINE
ひとつの気持ちは変わらないと信じています。

あれから何年?

令和6年7月12日

心幸

7/12/2024, 12:30:09 AM

《1件のLINE》
あー、疲れた。
5限までみっちり講義があった今日は、移動も含めて本当にバタバタした日だった。
当然今日までのレポートが大量にあったし、出された課題も。やってもやっても終わらないな。
帰ったらまずは洗濯機回しながら発達心理学のレポートの確認しておかないと。
明日はバイトもあるから早めに寝ておきたいんだけどな。

溜め息を吐きながら寿司詰めの満員電車に詰め込まれる。
ぎゅうぎゅうに押し潰されながら今夜の予定を考えていると、ポケットのスマホがぶるぶると震えた。
この震え方はLINEだな、とロック画面の通知を見た。

『今はまだ 眠れ 
 時は 未だ いたれん』

え?何これ?意味分からないんだけど?

しかもアイコンは夜の森に浮かぶ月で、名前は絵文字の月。
私こんな人と繋がった覚えないんだけど。自動追加もID検索もオフにしてるのに。
うわ、何怖過ぎるでしょ。

背筋がゾッとするような恐怖に見舞われて、最寄り駅で降りたら即座に月のアカウントをブロックした。
今は潜り抜けて友達追加出来るようになってるのかな、本当に気持ち悪い。

怪しいアカウントを消したけれど、心に残る恐怖を押さえ付けながら、頼りなさげな街灯を辿って自宅へ急ぐ。
最後の角を曲がろうとしたその時、スマホがぶるぶると震え始めた。今度は通話だ。
誰だろう、とロック画面を開くと、夜の森に浮かぶ月のアイコン。

どうして?さっきブロックしたはずなのに?

あまりに不可思議な状況は、理解の範疇を超えている。
そのせいかな、何故だろう。心の中から恐怖が消えている。
それどころか、むくむくと好奇心が湧いてきた。

いつもなら絶対に取らないであろう、未知のアカウントからの通話をオンにする。
いったいどんな相手が掛けてきてるのか。

「…もしもし?」

スマホを耳に当て応答する。
まず聞こえてきたのは、音だった。

ザ…ザザ…

いわゆる砂嵐。
こっちの電波は申し分ない。そうなるとあっちの電波状況かな?
にしても、ここまでの砂嵐はそうそうないけど。

耳に付く音に眉根を潜めていると、やがて微かにだけど声が聞こえてきた。

「……くは……ここ……います……叶う……会いた……」

知らない男の人の、柔らかく優しい、それでも強く希うような声。

知らないはずなのに、聞いたことがないはずなのに。
どうしてか、ひどく心惹かれる懐かしさ。
声の主を求める想いが、魂の奥底から滾々と湧き出てくる。

不思議な想いに胸を鷲掴みにされたかと思えば、頭の中がぐらりと揺れ、一瞬視界が暗転する。
倒れる!と身体の芯に力を入れて目を瞬かせれば、そこは先程までいた自宅への夜道ではなかった。

黄金色のパイプのような金属で出来た建造物。
その建造物の至る所から吐き出される煙。
道路は補正されてはいるけど、歩道と車道の区別もない。
道行く人の服装は、何だろう。女の人はクラシカルなドレス? 男の人はシルクハットや羽付き帽子を被り、マントやチュニックを身に着けてる。
自動車なんて走ってない。電車なんか通ってない。
コンビニ? 何それ? といった感じの街並み。
ここはどこなの?

その黄金色に圧倒されていると、また視界が暗転。
私は、元いた道路に戻っていた。

それに安心して曲がり角を曲がると、通りの奥の街灯に照らされて立っている見知らぬ男の人が私を見てた。

まず目に付いたのは、見たこともない服だった。
モーニングとフロックコートの中間のような、背中部分の腰から下が長めの、硬めの素材で出来たジャケット。
肩にはまるで鎧の肩当てのようなパーツが同素材で付けられてる。
ボトムスは普通のスーツのようだけど、膝から下は金色の硬質な脛当てを装備してて。
腕には同じ金色の腕輪を袖の押さえに付けている。

そして目に入ったのは、その表情。
凄く整った中性的とも言える顔は、寂しさで曇っていて。
スッと通った鼻梁の下にある薄い唇は、何かに耐えるように引き結ばれていて。
細い眉は悲しそうに寄せられて、涼やかな目から放たれる視線は乗せきれないほどの切なさで溢れていた。
男の人にしては長めの髪が、風にさらりと揺れる。

さっきの通話の声は、この人のものだ。
根拠はない。それでも確信できる。
この人は、かけがえのない人だ。

彼を見た私は、無性にそちらへ行きたくなった。
知らない人のはずなのに、心が引き寄せられる。
慰めたい。悲しみを取り除きたい。笑顔にしたい。

声にならない願いを口に含みつつ身体を前に出そうとしたけれど、足は動いてくれない。
その瞬間、目の前を車が一台通り過ぎていった。

そして気が付けば、そこには誰もいない街灯がぽつりとあるだけだった。

今のは何? 幻?
額に手を当てて呆然とする。
そうでしょう? だってあんな街並み、見たことがない。
今やスマホで色んな情報が手に入る。それこそ世界中の都市の画像も自由に閲覧できる。
それなのに、あんな街並み見たことない。

あんな男の人だって…見たことない。

なのにどうして、こんなに胸が苦しいの。
会いたくて会いたくてたまらないの。

今まで経験したことのないやるせ無さを持て余しながら、私はスマホの通話記録を見つめていた。

7/12/2024, 12:10:26 AM

僕はクラスメイトの矢野さんが好き。可愛いしお茶目な性格だ。
ミステリー好きという共通点もあって、同じ本を読んで感想を分かち合うのが楽しい。
最近読んでいる本はアクロスティックで事件を解決する話。
"行の最初の文字をつなげて読む"という暗号の話でとっても面白い。

楽しい会話がこれからも続いたらいいなと思って、勇気を出して告白したんだ。
昼休みに屋上で
「好きです。彼女として付き合ってください」と伝えて、教室に戻ったら矢野さんからこんなLINEが来た。

『午後の授業って眠くて
 面倒くさいよね』

これってアクロスティックなのかなとも思ったけど、僕は「そうだね」と普通に返事をした。

その後は、気まずくなることもなく相変わらず矢野さんとは普通の友達だ。

「一件のLINE」

7/12/2024, 12:07:16 AM

ラブライブの黒澤ダイヤちゃんから
LINEで一言「大好き❤️」って
送られて来ないかな?
とか言う妄想してたりする

7/12/2024, 12:02:07 AM

「君は遅刻癖があるから。」と。
起こすために毎朝、LINEが1件送られてくるらしい。
正直、1件という所に起こす気があるのか、ないのかわからない。でも、あいつらしいと思った。
だから意地を張って、こちらも、1件しか送らないようにしている。
毎朝それを楽しみにして早起きしているなんて気づかれたくないし、通学中に既読をして返事をする。
意味が無いような同じやりとりが毎日。しましまに蓄積されていく。


「君は遅刻癖があるから。」なんて君に頼られるしっかり者のふりをしていた、本当は自分も朝が苦手なのだ。宣言したからには、格好をつけていたかった。
君が死んだ日から、ふきだしの形をした1件の一方的な問いかけは答えを失ってしまった。
明日、起きる意味はあるのだろうか。

7/12/2024, 12:01:21 AM

〈お題:一件のLINE〉

何かの間違いで、死別した彼からLINEが来たら今度こそ伝えたい。

彼のSOSに気が付けなかった。
彼の「普通を装った」下手な演技に騙された。
綻びなんて思い出せば出すほど出てくる。

人伝いに聞いた死が、彼を知った最後の一言でもあった。

「おはよう」というたわいもない一件のLINEが最後のチャンスだったのだ。

7/11/2024, 11:56:05 PM

夜中に通知の音で目が覚める。
スマホを確認すればLINEが1件来ていた。
こんな夜中に?と嫌な予想が頭をかすめる。
通知を開く。
そこには『ねぇ?』の一言。
あ〜開かなきゃ良かった。
いつもは『おーい!』とか『あのさ?』しか言わないコイツが『ねぇ?』と言ってくる時は決まって何かしらで病んでる時。
そんな時に既読をつけようものなら2時間は死にたいの言葉に付き合わねばならない。
明日も朝早いのにここから2時間は死にたいに付き合うのかとげんなりする。
はぁ…
『なに?どうしたの?』

7/11/2024, 11:49:07 PM

1件のLINE



わたしは職場の先輩から勧められて 
職場の先輩の知人とLINE交換したけれど



『お金貸してください』


と言う、前代未聞の言葉のメールが届いた。
私は、ドン引きしては、初対面で会うのに
なぜ、初対面で人にお金を貸さないといけないのか。



高校卒業した18歳の子だったけれど、
18歳で、いろんな経験をしているはず
なのに、なぜお金を貸さないといけないのか?


わたしは18歳のときには
恋愛も、豊川市の専門学校で、寮生活をしていたし、
豊田市にある障害者向けのグループ施設で
自立する為に交通手段をグループと、
調べて1泊2日したことがある。
赤池駅や、豊田市駅まで自分の足で歩いたり、
寮生活も自立と一緒だと思う。
豊川市の寮生活すると、洗濯物しないといけなかった
から。だから今、職場で洗濯物干しを経験したことがあるから、好きなタオル干しやっているかもしれないと
思った



『金ない』
『出かけても良いけど金ない』


うーん…


交通手段も、お金がいる。
名鉄バスも地下鉄も、


『タリーズ行って、映画見に行って、スターバックスにも行きたい』


『帰りは18時には帰らないといけない』

タリーズは赤池プライムツリーか、豊田市駅に行かないといけないし、だとすれば、映画もスタバにも行きたいなら豊田市駅周辺が良い。


だけど、その子は、赤池プライムツリーが行きたい。


と、LINEではなくて直接言葉で伝えて来たことを覚えている。

その子は、厳しい親に育てられたのかな?と思ったけれど、先輩から聞くと、その子は、知的障害者だと聞いた。

豊田市駅に行くけれど
お金がいるよ。と私が伝えたら
お金ない。と、、


お年玉で貰ったお金を使えば?と、伝えても
お金は両親に管理されている。とか…


そこまで厳しいのか?

私の両親は、結婚する前に
いろんなことに使っていた。と、聞いた。

バイト、お年玉で、
得た金を、旅行や、交通費、食事代として

お金は、働いて得るけれど
お年玉で貰ったお金は、大切に管理してね。と、
私にお年玉で貰ったお金を自ら管理している。
もう、お年玉を交通費として全部使ってしまったけれど





その疑問が私の頭によぎった。

7/11/2024, 11:45:48 PM

昨日は、新しい曲を作ってみた。アドバイスをもらったりして、完成に近づきつつある。
なんかワクワクする😄

7/11/2024, 11:43:34 PM

1件のLINEでだってかわることがある
ことばは救いにもなるが、傷になることもあるから

7/11/2024, 11:43:28 PM

しまった

彼女からのLINEを既読スルーして
ほったらかしだ

彼女からの毎日の熱烈なLINEに多少たじろいで居る

私は昨日の彼女からのおやすみLINEを見たきり
ほったらかしのまま寝てしまい

今から仕事に出るところだ

寝て居る間
数時間にわたって彼女から鬼電がかかって居た

付き合って2ヶ月目に入るが
ここまで酷いとは思わなかった

朝からまた着信

彼女だ

…もう知らん

私用のスマホは家に置いて
仕事に出た


ー仕事から帰宅すると
テレビをつけて風呂に入った

あー …女って面倒だなー

風呂で独り言を愚痴ると

部屋に置いてあったスマホからLINEの通知音が鳴った

風呂から出て
パスタ料理を作る

パスタを茹でて居るうちに
フライパンで
レモン果汁 生クリーム ほうれん草 チーズ 鶏肉の
パスタソースを作る

LINEの通知音

スルーしてパスタを盛り付けると
塩胡椒を振って

テレビを見ながらパスタを食べる

隠し味は醤油だ

なかなか美味しかった

ほったらかしのスマホを手に取ると
LINEを確認した

あれ?

全て送信取り消しになって居て読めない

少しすまない気持ちが湧いて来た

ごめん 忙しくて疲れてたんだ

と彼女にLINEする

既読がついた

彼女から一件のLINEが入る

わたしもパスタ食べたい

ーは?

ふと窓に気配を感じ
恐々…窓に目をやると

彼女が窓に張り付くようにして
こちらを見て居た

7/11/2024, 11:41:57 PM

そろそろ
来るかなぁ
と思ってた。





誕生日に
手紙を書いて

目の前で
直接
読まれるのは

恥ずかしかったから


また
明日
読んでね


と伝えた。






多分
手紙を
読んでくれたんだと思う。






どんな反応だろう?

泣いちゃった?



喜んでくれてたら

いいな。


#1件のLINE

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