『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひとつだけかなうとしたら
何を願うだろう
一番欲しいのに
決して手に入らないものや
戻れない過去
願わないよう知らぬ間に
胸の底に閉じ込めている何か
開けてはいけない扉
ひとつだけ、の言葉に
ひゅっと息がつまる
「ひとつだけ」
#65
あたりは消毒された匂いで充満していた。あたりは白色で埋め尽くされている。
首だけを小さく動かすと、色々な管が張り巡らしてある。どれがなんの管だかわからない。
私はどうしたんだっけ、今日はいつだっけ、今どういう状態なんだろう。
声はでない、口が半開きになって呼吸は管でできているようだ。痛いの感覚もよくわからなくなっていた。
もう、長くもないのかな。
死に急ぎい訳でもないけど、生きててもずっとこのままなのも、それこそ何のために生きているのかわからない。
治療をするためのお金ももうないのではなかろうか。
死に際だから一つだけ、最期に一つだけ、お願いができるとすれば、自由に動きたいな。
ご飯を食べたり、寝返りがうてたり、外を駆け回ったり、歌を歌ったり、自由に、動きたいな。
目を閉じたら、もう開く気力も体力もなくなりそうで、ぼんやりしたまま私はただ白い天井みていた。
【1つだけ】
1つだけ
でも、半分あげる
嬉しい
ありがとう
そういう私の顔を見て
あなたもパァっと笑顔になる
ひとつをふたつにする方法
あなたは一番よく知っている
𓏸︎︎︎︎𓈒 𓂃1つだけ
一つだけ無人島に持っていくなら『 ノート』
一つだけいいのならなんだっていい。
1つだけ
一つだけ叶うなら
もう一度だけ、あの人に会いたい
1つだけ
この単語で思い出すのは
『世界に一つだけの花』
お花には沢山の種類があるけど、どれも皆キレイ
人間も1人1人違うのは当たり前なのに、その中で争って比べて1番になりたがる、何故か
皆持っているものが違うんだから、自分を輝かせる事だけに一生懸命になればいい
人と比べる必要も争う必要もない
No.1にならなくても特別なonly 1なのだから
こういう生き方をしたい
君には何でも話してきた
どこにでも一緒に行った
何もかもを曝け出した
そう見せている、うまくできてると思う
1つだけ絶対に言えない言葉を、いつまで封じ込めていられるのか
喪うかも知れないものと、得られるかも知れないものを載せた天秤が
心の中でずっとずっと揺れている
(1つだけ)
「……ごめん、気持ちには答えられないかな」
申し訳なさそうに困り顔でそう答えた先輩の瞳を、私はじっと見つめていた。
「そう、ですよね。先輩って、色んな人に慕われてるし」
「ごめんね」
でも、私は知っている。人の良さそうな雰囲気のこの人が、本当はどんな人なのか。
「……先輩、ひとつだけいいですか」
「うん?」
「ひとつだけ、思い出をください」
私の言葉に先輩の瞳の色が変わる。困り顔に少し影が入って、口元がゆるく持ち上がった。
「……それ、どういう意味になるか分かって言ってる?」
「はい」
頷いた途端、私の視界は近付いてきた先輩によって塞がれた。
【1つだけ】
「無人島に、何か1つだけ
持って行けるなら何にする?」
突拍子もない彼女の質問に
わたしは少し戸惑ったけれど、
ちょっと考えて、
「ナイフ…かなぁ…」
と答えました。
彼女は優しく笑って、
案外サバイバルな選択だね、
なんて言います。
同じ質問を彼女にすると、即答でした。
「そりゃあもちろん、あなただけど?」
…そんなの、ずるいです。
そう言いつつも、わたしが
ナイフを選んだのも、
(ナイフがあれば彼女を守れるかもしれない)
という、彼女がいる前提の
理由だったと気づいて、
少し笑ってしまいました。
なかよしふたりの『1つだけ』
1つだけ
貴方はいつも、そうだった
要望は1つずつ、細かく砕いて私の元に
私に迷惑をかけないための優しさか
頼りすぎを叱られないための悪知恵か
どちらにせよ、今はどうでもいい
私も、1つだけ
貴方に言いたいことが出来たんだ
もしどこかで、貴方らしく生きていたなら
その顔を、小さい体を
私に思い出させてはくれないだろうか
それだけでいい
1つだけ、だ
いつだって構わない
10年後、20年後……死に際だって
いくらでも待つさ
他に貴方に言いたいことは…
あの時貴方の前にいた
地位に溺れ、我を忘れた怪物は
もういないって、ことだ
では、またいつか
お題 1つだけ
生きている中で色んな事に出会って
色んな事があったけれど欲しい物は
輝く宝石じゃない綺麗な花でもない
ただ1つだけあなたが欲しいの
「1つだけ」
1つだけ手に入るなら
きみがほしい
『1つだけ』
「1つだけ」というワードは、小学生の時の国語の教科書にあった「1つの花」という物語を思い出す。
「1つだけちょうだい」が口癖の女の子のおはなし。
戦争へ行く父親のおにぎりを食べてしまい、食べ終わっても「1つだけ」を繰り返して泣く女の子に、父親がコスモスを1輪手渡した…みたいな話だった、と、思う。
読んだ当時、あまり好きな物語ではなかった。
でも、何十年経っても「1つだけ」と見ると、その物語を思い出すのだから、不思議なものだ。
1つだけ望みが叶うなら
早くに亡くなった父親に逢いたい
社会に出て迷ったとき
普段言葉少ない父親の一言一言が
私の芯をつくった
生き方に迷っている今
父親に逢いたい
ひとみ
ひとつだけ願いが叶うなら、あなたは何を望みますか?
わたしは空を飛びたい。
私の母は、お菓子を買ってとお願いしても「ダメよ」と言って買ってくれない人だった
私はそれが嫌だった
だから私は買い物の時一つだけ好きなお菓子を買ってもいいというルールを作った
子供というのは健気なもので、小さい体で棚の上から下までを何度も屈伸して見渡し、小さい手で気に入ったお菓子を一つだけだけ取るのだ
今日もまた、私の子供は宝物を抱えるように大事そうにお菓子を持ってきた
そのお菓子には、オレンジの丸いフォントでこう書かれていた
どっさりお菓子セット!BIGシェアパック!
「いや、ダメよ」
このなんともいえない関係を終わりにしたくてお別れしにきた。君はやっぱりあっさりしてて、
「最後にひとつだけ、聞いてもいい?、、」
『うん、いいよ』
「私のこと少しでも好きだった?」
私がそう聞いたら
君は顔色ひとつ変えずに
『なんでそんなこと聞くの、別にそういうのはないよ。』
都合の良い関係で、他にもいるもんね、、。もともとそういうのはなしで関係持ったわけで、わかってたことで、ただ勝手に私がそれ以上の気持ちになってしまったから、、。
「そっか!そうだよね笑 変なこと聞いてごめん笑」
(泣くな。自分)
「じゃあバイバイ!」
引き止めてくれないかなとか、、
『バイバイ』
やっぱりって、言ってくれないかなとか、
そんな事思って、目に溜まったものをこぼさぬよう
私は彼の家を出た。
「ははっ、、やっぱり私だけ、、っ。」
一人になって流れたそれは本当に悲しくて、、哀しくて、
私もひとつだけ言えなかった、、
「、、大好きだった____。」
もう届くことはないその言葉は突然降ってきた雨が涙とともに流してくれると信じて、私は駅まで走った。
1つだけ約束して下さいませんか?
いつか会いに来ると
夢ではなく本当に
会いに来ると
1つだけ、試したい。
自分にとっては、
新しくて、分厚い大きな扉を、
一人で開けて、くぐった日だった。
歩いていける。どうにでも。
だから、もう一度だけ、
あと1つだけ、試してみたい。
失敗しても、もう大丈夫。
これ以上、減るものはない。
もう一度だけ、あなたと同じ道を歩けないか。
#1つだけ
世界に1人だけ。自分しか持ってない心。
心は、1つ..でも、色んな感情が出てきて、
明るい赤、悲しい青、時には黒く、色んな色に
それぞれ1つの意味がある
#1つだけ