『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夏空
夏雲
夏風。
向日葵
太陽
陽炎。
虫
炎昼
…
そんなのも気にならない。
風に吹かれる
ワンピース
靡く髪。
そしてあの子の
–麦わら帽子–
日を砕きあなたにやろう檜葉の芽へいっとう昏きかんかん被す
#麦わら帽子
暑い夏
僕らはあぜ道を進んでいる
この日は日差しが強くて、君のことを見ようにも
目を細めなきゃいけないくらい眩しかった
君は麦わら帽子を被りワンピースの裾を翻しながら
僕のことなんてお構い無しに進んでいく
「早くおいで!
この先にもっと凄いところがあるんだから!」
振り返りながら僕にそういった
君が指す先は木々が茂っている
「わかった!」
と言って流れる汗も気にせずに
君の背中だけを追いかける
追いかけ続けて追いついた時
小高い野原になっていた
よく見ると先の方に君の姿が見える
「やっと追いついたよ」
そう言いながら前を見るとひまわり畑が広がっていた
「これが見せたかったんだ!」
その声を聞き、横を見ると
君の姿はなかった
ふと自分の手を見てみると
夏にいつも被っていた君の麦わら帽子がしっかりと
握られていた。
君が居なくなったあの日私は麦わら帽子を被りながら海辺に行ったよ君との思い出の場所…
私もすぐそこに行くからね
…待ってて
『麦わら帽子』2023.08.11
風に麦わら帽子が舞う。それが遠くに飛んでいく前に、手を伸ばして捕まえた。
追いかけてきた持ち主であろう女の子に返してやると、彼女は嬉しそうに笑ってお礼を言った。
今度は飛ばされないように帽子を抑えて、彼女は母親らしき女性の元へ駆けていく。会釈する母親にこちらも会釈して、女の子に手を振った。
仲良さそうに去っていく背中を見送って、オレも帰ろうかと踵をかえすと、そこに彼がいた。
「久しぶりだな」
いかめしい顔に笑顔を浮かべた年上すぎる彼。彼もまた麦わら帽子を被り、涼し気な甚平を着ている。
「どこのじーさんかと思った」
嫌味を言ってやると、彼は快活に笑って流し、被っていた麦わら帽子をオレに被せた。
「暑さにやられても知らんぞ」
「うっせぇ」
そうやって憎まれ口を叩いても、彼は笑うだけだ。
そして手に持った紙袋から、ヘンテコなというかいかがわしい形の置物を取り出してオレに渡してきた。
「お土産だ。今回はアメリカに行ってきた」
「絶対、アメリカでなくても買えるだろ」
「面白いだろう? 」
茶目っ気たっぷりにそんな事を言う彼に、お土産よりも彼の顔を見れたらそれでいいと言いかけたが、恥ずかしいので口に出すのはやめた。
聡い彼にそれがバレないように、オレは麦わら帽子を目深に被った。
少しだけ強い風が吹いて
向日葵の黄色が歌ってる
純白のリボンがほどけた
もう、私には似合わない
少女から大人へと踏み出した
あの夏の日の出来事
『麦わら帽子』
『あの日の君を想う』
青空の下
ジリジリとした 焼けつく陽ざし
乾いた熱風が サーと音を立てて通りすぎていく
今日も良い天気だ
ミーン ミン ミン ミン
向日葵畑では 可愛らしい黄色の娘たちが
憧れの眼差しで 空を見上げる
あぁ 来たのか
君を待っていた
大地を育み
育てるものよ
君が居ぬまに
子供たちは逝ってしまった
でも、子供たちが残した宝は
ちゃんと冬を越え 今こうして色鮮やかに
芽吹いている
あぁ 分かってる
君はまたすぐにいなくなるのだろう
君は忙しいから
そういえば あの少年も
少し前に逝ってしまったよ
あぁ そうだ あの子だよ
君に文句ばかり言っていたね
あの子の育てた娘は あんなにも美しくなった
一人だけで寂しそうだったのに
仲間が増えて 嬉しそう微笑んでいる
何度、時が廻っただろうか
多くの生命を共に見てきた
様々な営みがそこにはあり
様々な いき方 がそこにはあった
あぁ そうだった
君の言う通り
彼の残した宝が 今日からあの娘たちの新しい親になるんだ
時が経ち 変わっても
繋がっていくものが確かにある
照り付ける太陽の下
不恰好な帽子を被った少年が
黄色の向日葵畑を元気よく駆け抜けていった
麦わら帽子
葛葉「姉ちゃんが夏にかぶる麦わら帽子が好きだ、姉ちゃんに合っている。姉ちゃんはまさにひまわりだ、太陽みたいに明るくてひと風吹いたくらいじゃ倒れない強い体、それにちょこんとのる大きい麦わら帽子。姉ちゃんその麦わら帽子去年の夏風に飛ばされて落ち込んでたよね…姉ちゃんお誕生日おめでとう1日遅れたけど麦わら帽子プレゼント」
ひまわり「ありがとう!!葛葉!大切にするね!」
麦わら帽子をテーマにした、ちょっとくすぐったい歌詞のヒットソング
あれとはまたイメージが違うんだけど、高校生の頃、私服のときにカンカン帽みたいなのを被ってた女の子がいてさ
スリムでボーイッシュな子で、ショートヘアにカンカン帽がよく似合ってた
実はちょっといいなと思ってたんだ
卒業するまで、口を聞く機会はなかったけどね
麦わら帽子というと、今や日本だけでなく
世界中が一斉に通じるだろうと思うのは
「ONE PIECE」
「麦わらのルフィ!」
ファッション用語では、麦わら帽子のことを
ストローハット、またはカンカン帽と言うらしい。
(正確には形も違うのだが)
しかし、二次元などではなく、麦わら帽子が最もよく似合うのは小さな女の子だと私はそう思う。
真夏のワンピース。
小さい子の頭に合わせた、小さな麦わら帽子。
ひまわり畑の中にいたなら、完璧である。
麦わら帽子をかぶって笑う君は
ひまわりよりもずっと輝いて見える。
太陽に向かって手を伸ばす君は
どこか儚くも見えた。
暑さで陽炎が見える。
その向こうに佇む君は夢か現実か。
その向こうで僕に笑う君は、
手を伸ばす君は、
夢なのか現実なのか分からなくなるほど綺麗だ。
子供の頃は、夏になるとよく被ってた。否、被せられてた。
大人になってからは、自分では買わないなあ。
夏の風物詩。
麦わら帽子。
夏にぴったりの麦わら帽子。
私は被った記憶は残念ながらないけれど、
麦わら帽子を被って夏を涼むのなら最高でしょう。
そういった気候なら。
生憎、今年はそういった天気には恵まれていない。
そもそも天候が良い地域に住んでいないもので。
それでも何かを見つけ生きていかなければならないものでね。
お題を出してくれている方は良い環境に恵まれているかもしれませんが、私の住んでいる環境は是非一度お越しに来てみたらわかるんじゃないかしら。
お越しになられた事があるかもしれませんがね。
是非お越しになられる時は、是非とも麦わら帽子持参でこの夏にお越しくださいませ。
麦わら帽子
夏に、揺れた。
小さな日陰をひとつ、落とした。
麦わら帽子、夏に揺れた。
麦わら帽子、雨に泣いた。
ずっと近くにいた麦わら帽子。
麦わら帽子、飛んでった。
風に乗って。ふわふわ舞った。
麦わら帽子を追いかけた。
追いかけてたら、君を見つけた。
帽子を拾った、君がいた。
麦わら帽子、残夏を告げた。
麦畑のカカシに麦わら帽子を被せるのは
地産地消みたいで、
エコな上にシャレも効いてて良いけど
でもやっぱり
麦わら帽子なら可愛い女の子だよな
って、この村で唯一の友人に話したら
「可愛い……へー、ふーん、そうなんだ……」
なんて、
黄金色の麦畑の中、
麦わら帽子に白いワンピース姿の友人が
そう呟いた気がした
まぁ、カカシは喋らないから気のせいだろうけど
// 麦わら帽子
麦わら帽子をかぶった君へこの言葉を送る
似合ってるよ
「麦わら帽子」
夏休み
プールに行く途中
道の反対側に君を見つけた。
白いリボンの大きな麦わら帽子。
うつむいた君の顔は見えないけれど
友達と楽しそうに笑う声
名残惜しく思いながら
声をかけられなかった。
…………
夏休み
友達と遊びに行く途中
道の反対側にあなたを見つけた。
濃紺の野球部のキャップ。
声は聞こえないけれど
久しぶりにみた日焼けした眩しい顔に
恥ずかしくなって麦わら帽子で顔を隠した。
もしかしたらこの白いリボンが揺れて
私の気持ちをうっかり伝えてしまわないか
ドキドキしながら
声をかけられなかった。
ジリジリとした日差しと
夏休み 麦わら帽子の思い出
「麦わら帽子」
麦わら帽子
「でさー!わたし大爆笑しちゃったワケ!!ウケるでしょー」
「はいはいよかったねー。風強いし早く帰るよ」
……前に僕の苦手なタイプの方がっ、な、並んで歩いている……通れない……
「てかヤヴァイね風ー」
「なんでこんな時間になるまで買い物すんの?」
「折角給料入ったんだから当然でしょ!」
で、も……言えるわけがない……!!僕みたいな奴が声をかけていいような方たちでは絶対ないし、な、なによりなんだコイツ。って思われるのが一番怖い……
「あヤベ、帽子飛んだ」
「はっ!?なんでそんな呑気なの!?後ろに人でもいたら……あっ」
「あれま」
……取ってしまった、僕とほど遠いキラキラした方のキラキラしたかわいらしい麦わら帽子を……
とりあえず、謝ろう。そうしよう……
「……あっ、あの、すみませ」
「キミっっっ!!!ナァイッス!!!そうキミだよ!!なんか焦ってる顔してる感じだけど!!最高!!!ありがとね!!」
「は、はい」
「やめな?その距離の詰め方」
お、思っていたのと違う反応をいただいてびっくりした……優しい……?
「えー嬉しいんだもん。ヤバいな、嬉しすぎる。奇跡だよねコレ!」
「そうだねー。……あっ、ごめんね!これがおっきな声出してて」
「い、え、よかったです……」
なんだろう、僕も嬉しい……
「へへへへ〜てか違う学校なんね。どこ高?」
「やめろって、怖がってる」
………………や、やっぱ怖い……
想い出一つのような麦わら帽子のヘコみ
私の大好きな俵万智さんの短歌で〜す。
幽霊の私は、もう君に会えなくなった。
君と過ごした時間が大好きでした。
ーーやがて、会えない時間の方が多くなりました。
胸の中が空っぽになりました。
いっぱいいっぱい、泣きました。
それでも、君へは、届かない、可笑しいな。
ーーいつの間にか、私は、半透明になっていた。
君は、何故、私を避けたの……。
私は、君とは、イコールではけしては、ないけれども
君のことお慕いしていました。私と君とは、住む世界が違うって理解っていましたヨ^_^
私は、そんなにバカに見えますか??(´;ω;`)
君宛の私の手紙は何時も無難な内容ばかりだったな〜。片想いだって理解っていたから……。
一度でも、いいから、本音を書けばよかったな〜.。o○
でも、あれが私の精一杯の結び文だったんだヨ^_^
気付いてくれていたら嬉しいな〜.。o○
ーー今は、お盆なので、ふる里の海へ還っています。
お父さまやお姉さま達と、視えないけれども会っています。
さようなら……from、 mermaid
P,S,素敵な麦わら帽子のヘコみになるといいな……、時間はかかりそうだしけれども、ネ♫.。o○
麦わら帽子。持ってないなぁ。
日差し除けにピッタリの、つばの広い帽子。
夏本番って感じですね。
「麦わら帽子」