鳥のように』の作文集

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鳥のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/21/2023, 11:46:29 AM


       人
       と
       も

       よべなかった足さきで焦がして

                    木
                    立
                    の
                    葉
          白い        裏
                    が

8/21/2023, 11:43:58 AM

【鳥のように】



私は鳥

この羽でどこまでも飛んで行くの

宝石のように輝く水の上を通って

虹色のお花畑を見て

緑いっぱいの草むらを抜けていく

私は鳥

さぁ今日は何処へ行こうか

8/21/2023, 11:43:16 AM

Episode3. 鳥のように


《鳥のようになりたい》
そう思ったことはあるだろうか。

私は、今日も逃げる理由を探していた。


ピピピピッ ピピピピッ ピッ

私はいつもこの音で目が覚める。
時刻は午前7時、今日は休日だ。
暑い、暑くて仕方ない。
暑さのせいか頭も上手く働かない。

「鳥はいいなあ、自由で気持ち良さそうだし」

そんな言葉を零しながら、1階へと降りていく。

「はあ、もう起きてきたの?」

母はいつもこうだ。
私が好きじゃないのか、迷惑そうで、冷たくて。
家は母子家庭で兄弟もいない
母には感謝しているが、居場所がないように感じる。

「今日は友達と勉強して、そのまま泊まるから。」

「そう。恥をかかせるような真似はしないでよ。」

「…うん。荷物用意したらすぐ行くから。」

朝ごはんを食べ終え、また2階へ上がり、荷物の準備を始めた。

「行ってきます。」

「……」



「…でさ、私も彼氏欲しいな〜…って、聞いてる?」

「…え、あ、ごめん。聞いてなかった。」

「大丈夫?なんかあったの?」

「ううん、集中切れてただけ!なんでもない!」

その日の夜、私は眠りにつけないでいた。
友達は既に寝ているしすることもない。
私は家のことを思い出した。

「私の居場所って、やっぱり家なのかな…」

そんなことを考えていると、いつの間にか眠っていた。


「お邪魔しました。」

「またねー!気をつけて!」



私はなんだか帰る気が起きず、寄り道をしてみた。
時刻は午後6時頃、空はオレンジがかって来た頃だ。

「あ、カラスだ。」

空を見ればすぐに鳥を探してしまう。
鳥は自由だなんて知らないのに、羨ましく思える。

1人になった時は、いつも何かを難しく考える。


私も自由になりたい。
空は広いから、自分で飛べたら気持ちいいだろうな。
でも人間は人間が1番いいと言う。
一生裕福な鳥と、一生貧相で暴力をくらう人間でも。

「鳥のように、私も空を飛びたい。自由になりたい。」


既に自由であるのに、私はまだ何かを求め続ける。
欲に溢れていて、都合の悪い事は他人に押し付けて。
こんな醜い人間になりたいと言うのか。

鳥が人間になりたいと思っているのか。
そんなこと知りもしないのに。
鳥の世界しか知らなければ、人間になりたいと思うことはないのでは無いか。

《鳥のようになりたい》
だなんて、人間でなければ思えなかったはずだ。

ずっと何かを求めて、求めて、求めて。
目の前が見えなくて。


「暗くなってきた、家に帰らなきゃ…」


目の前の幸せに、いつ気がつけるのだろうか。
ないものねだりだと、気付こうとしているのか。


「ただいま。」

「おかえり。ご飯もうできるから待ってなさい。」

「…うん、ありがとう。」

8/21/2023, 11:43:01 AM

…年をとると人は下を向いて歩くようになる。幼い頃は上を、若い頃は前を、年齢を重ねると下を…。
 “「いつか分かる時が来るのよ」
 なんて、ふふふ、と笑う祖母に
 「ええー」
 と、無邪気に不満の声をあげていた。”
その言葉が分かるようになったのはあれから10数年たった頃。その時には既に祖母とは言葉を交わすことは出来なくなった後のこと…。
 そして、気付いたら下を向けるのになかなか上は向けないことも分かってきた。
 「ねえねえ、あれなあに?」
 無邪気な声。さほど大きな声ではないのによく響く。
 「え?」
 自分に向けられたものではないのにその声の主にふと注意が集まる。本人は気にする様子はない。
 「あれはねえ、渡り鳥よ。遠くのお国まで飛んでいくの。」
 お母さんだとおもわれる女性がこたえる。
 正直、鳥に詳しくない私にはなんの鳥かは分からない。
 「そっかあ、頑張ってるんだね!」
 と、言ってその子は走り出した。
 「あらあら」
 どこからか、聞こえてくる笑い声。その声と、一緒に微笑みながら、私も渡り鳥の飛んでいる方向をしばらく見つめると、ばしっと頬をたたき、気合いを入れ直し、前を向き、歩き出す。もちろん、鳥のようにとはいかないけど、私らしく歩いて行こうー

8/21/2023, 11:41:35 AM

「鳥のように」というお題を頂いた。
今、インストールしどんなアプリなんだろうと好奇心で開いた。
利用規約を読んで「さあ、どんなもんだ。」と思ったらお題だけ出された。
まるで新入社員に「分からないならなんで分からないって言わないの?」と詰めてくる教育係の先輩みたいだ。
ここなら自分の拙く読みにくい文章を空に羽ばたく鳥のように自由に創作できると思っていた。
というか鳥のようにってなんですか?池にぷかぷか浮かんでいる鳥もいれば焼き鳥として捕食される鳥もいる。一概に鳥といっても天と地との差がある。自由の象徴とも捉えることができる鳥は養鶏場では卵を産み続ける鳥でもある。鳥の種類でもやることなす事が違う。
それは我々人間もそうだと思う。様々な人種がいて様々な生活環境で生活している。正解不正解なんてない。鳥と同じように人間も自由の象徴と言えると思う















普段の書き物であれば見直し、言い回しを変えたり読みやすい文に直したりしていますがここではこのまま投稿しようと思います。まるで鳥のように

8/21/2023, 11:40:55 AM

新鮮新宿駅都営新宿線本八幡の時刻表 13時01分新宿線各停本八幡行 13時06分新宿線各停本八幡行 13時11分新宿線各停本八幡行 13時17分新宿線各停本八幡行

13時22分新宿線各停本八幡行 13時27分新宿線各停本八幡行 13時33分新宿線各停本八幡行 13時39分新宿線各停本八幡行 13時44分新宿線各停本八幡行
始発
13時49分新宿線各停本八幡行 13時55分新宿線各停本八幡行 14時01分新宿線各停本八幡行 14時06分新宿線各停本八幡行 14時11分新宿線各停本八幡行
始発
14時17分新宿線各停本八幡行 14時22分新宿線各停本八幡行 14時27分新宿線各停本八幡行 14時33分新宿線各停本八幡行 14時39分新宿線各停本八幡行

14時44分新宿線各停本八幡行 14時49分新宿線各停本八幡行 14時55分新宿線各停本八幡行 15時01分新宿線各停本八幡行 15時06分新宿線各停本八幡行

15時11分新宿線各停本八幡行 15時17分新宿線各停本八幡行 15時22分新宿線各停本八幡行 15時27分新宿線各停本八幡行 15時33分新宿線各停本八幡行

15時39分新宿線各停本八幡行 15時44分新宿線各停本八幡行 15時49分新宿線各停本八幡行 15時55分新宿線各停本八幡行 16時00分新宿線各停本八幡行

16時05分新宿線各停本八幡行 16時11分新宿線各停本八幡行 16時16分新宿線各停本八幡行 16時21分新宿線各停本八幡行 16時26分新宿線各停本八幡行

16時32分新宿線各停本八幡行 16時37分新宿線各停本八幡行 16時42分新宿線各停本八幡行 16時46分新宿線各停本八幡行 16時52分新宿線各停本八幡行

16時57分新宿線各停本八幡行 17時02分新宿線各停本八幡行 17時08分新宿線各停本八幡行 17時13分新宿線各停本八幡行 17時18分新宿線各停本八幡行

17時23分新宿線各停本八幡行 17時28分新宿線各停本八幡行 17時33分新宿線各停本八幡行 17時38分新宿線急行本八幡行 17時41分新宿線各停本八幡行

17時47分新宿線各停本八幡行 17時52分新宿線各停本八幡行 17時58分新宿線各停本八幡行 18時03分新宿線各停本八幡行 18時08分新宿線各停本八幡行

本八幡駅都営新宿線新鮮新宿方面の時刻表 9時45分新宿線急行橋本行

8/21/2023, 11:38:39 AM

「鳥のように」

容赦なく照りつける
残酷な太陽
植物たちはとうに両腕を垂らし
太陽に頭を垂れひれ伏している。

逃げ場のない乾いた土の上で
痩せたヘビが
少しでも腹を冷やせそうな場所を探し
這いずっていた。
ふわりと風を感じたので
急いで柱サボテンに身を寄せる。

舞い降りるかと思うと
方向転換して飛んでいったのは
鷲だろうか。
ヘビはサボテンの陰から
少しだけ頭をもたげると
天空の覇者である大鷲の
行く先をぼんやりと見ていた。


私にも鳥のように翼があったなら
この鉄板のような地面を蹴り上げて
空へと舞い上がるだろうに
叶うものならば鳥に生まれ変わりたい。


その時、辺りに一発の銃声が響き
天空の大鷲はもがき
その美しい羽を散らしながら
地面へと落ちていった。
猟犬たちの吠える声がする。


だんだんと光を失う瞳で
大鷲はぼんやりと先程逃した
獲物のことを考えていた。
あの蛇のように
目立たぬように地面を這うものであったなら
叶うものならば蛇に生まれ変わりたい。

蛇は音を立てぬよう
そっとその場を離れ
見つかるあてのない餌を探しに
どこかへと這っていった。


         「鳥のように」

8/21/2023, 11:26:48 AM

鳥のように……。
籠から逃げた鳥のように、楽しい人生は戻ってこない。
あの悪女の所為で。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者の娘、人でなしの今井裕子。




鳥のように……。
ダチョウのように、速く走りたい。
ペンギンのように、すいすい泳ぎたい。

8/21/2023, 11:26:10 AM

鳥のように

鳥になりたいって思っても
鳥になったらきっと人間に戻りたくなる

だから今のままでいい

憧れに留めておく方が幸せなことも
きっとたくさんあるよね

8/21/2023, 11:26:08 AM

文字を刻むと笑った私をこわいと言った君。君のほうがよっぽど恐ろしい。わからない。汚い手で擦り付けて泥にまみれたよ。頰。汚いことば。君のやわらかい嘘のない真実も、泥にまみれたよ。だって、理解できない。それが君の弱さでないとしたら。それが君のストレスの捌け口でないとしたら。まともな脳みそでそれをやっている?おかしいよ。

8/21/2023, 11:25:14 AM

鳥のように飛べたらいいのになぁ〜
[何厨二病?w]
《ち、違うし》
(いつものアニメの影響でしょ)
《ぐ…バレてたか…》
私はすぐアニメに影響される
《今回は漆黒の羽をもつ悪魔。黄金の羽を持つ天使達のヒロインを奪い合う最高のアニメなのだ!!!》
[いかにも好きそうね]
(だねw)
まるで2人のことが居ないかのように妄想している
《ふふっ、イケメン…ぐへへっ》
[はい出たw妄想]
(え待って!!前向いて𓏸𓏸!!)
[あやばそれ…]
2人の声には気づかなかった
階段があったのにも気づ…
《あやばい。しんだかも》
[いやしんだかもって小声で言われても]
ドサッ
いってぇ。
《すみませんすみません…!!》
《え、顔面国宝…》
今度は気を付けろよ
《//////》
[大丈夫?って…]
[恋落ちてんなぁ…]
(まぁまぁ、見守ろ?)
なにあのイケメン…!!!
あの物語の悪魔に似てる…
関わりたいな…
さぁ、主人公 名前も知らずに一目惚れした人を見つけることが出来るのか!

次回_続く?

8/21/2023, 11:23:33 AM

鳥のように自由に生きたいよな。
と、妻に話したら、
その日の晩飯は鶏肉の焼き鳥だった。
美味かった。

鳥のように自然の中で暮らしたいよな。
と、妻に話したら、
その日の晩飯はダチョウの卵焼きだった。
美味かった。

鳥のように自由に空を飛びたいよな。
と、妻に話したら、
その日の晩飯はスズメの丸焼きだった。
キモかった。

鳥のように何者にも縛られず、世界を巡りたいよな。
と、妻に話したら。
その日の晩飯は鴨南蛮蕎麦だった。
美味かった。

やっぱり人間らしく生きるのが一番だよな。
と、妻に話したら、
その日の晩飯はーーーーーーーーー
美味かった。



//鳥のように

8/21/2023, 11:21:11 AM

8/21 お題「鳥のように」

 私は鳥かごの鳥。自由を知らない。
 どこへも行くことはできなかった。何もかもが揃った部屋に一人。父上が食事を持って訪れる以外は誰に会う事もない。
 ある日、きな臭い匂いに窓の外を見ると、煙が上がっているのを見た。
 館が燃えている。
 革命。本で読んだことがある。父上はどうなってしまうのだろう。私はどうなるのだろう。
 扉の外で呼び合う声。やがて、若い男が扉を開けた。
「さあ、外へ。あなたは自由です」
 自由。私は自由。
 自由とは何? どこに行けばいい? 何をすればいい?
 私は鳥かごの鳥。自由を知らない。

(所要時間:7分)

8/21/2023, 11:21:05 AM

鳥のように空を飛びたい
そう何度か考えたことがある
空を飛ぶことが出来たら
仕事、勉強、育児、人間関係で悩むことがなくなる
そして自由になれる
「 ルールがあっての自由」
ルールってなんだろう
自由ってなんだろう
勉強ってなんだろう
生きるってなんだろう
鳥になったらこのようなことを考えなくても済むむのだろうか

8/21/2023, 11:20:36 AM

鳥のような羽をもっていても多分私は飛べないでしょう。飛ぼうとする勇気も私にはない。たとえ飛べたとしても、すぐに車に跳ねられてしまうでしょう。普段遠くから見ている鳥たちが何を考えて空を飛んでいるのか私には分かりません。でもきっといろんな思いを抱えたまま飛んでいる。私にはできない事をこの子達はできている。でも私にしかできない事もきっとある。だから私は飛べないんだ。最後に鳥さんへ
お互い頑張ろうね

8/21/2023, 11:19:55 AM

●鳥のように


 莉世子は地味な女だった。
 化粧をしても変わり映えのない顔立ちに加え、貧相でどこか暗い。

 それはまるで鳥のように――。
 多くの鳥はメスが地味でオスの方が派手だ。
 だから私は莉世子が嫌い。
 
「莉世子、おめでとう」
「江沢さん、ありがとう」
 私は爽やかに言うと、莉世子の横に立つ嶋野を見た。
 罰の悪い笑顔を返し、嶋野はウェディング姿の莉世子を伴いその場を後にした。

 嶋野は私と莉世子を二股にかけていたのだ。
 選ばれたのは――。

 嶋野は勤め先の会社の跡継ぎで、派手で金回りの良い男だ。

 なぜ私ではなかったのか。
 全身の手入れを欠かさず、嶋野に負けないように装い尽くしてきたというのに。

 派手な嶋野と地味な莉世子が並ぶと、とてもちぐはぐで何だか笑えてくる。
 
 それはまるで鳥のように――。

8/21/2023, 11:17:58 AM

翼があるってどんな感じだろうか。
建物を、地を、動物を、見下ろしながら、空を舞うというのは。
たまに夢見る。飛べたなら。

◎鳥のように

8/21/2023, 11:10:46 AM

あぁぁ、飛びたいなぁ。
今日も俺はそんなことを考えながら空を見上げ、ため息をつく。あの青い空を飛ぶことができたらどんなにいいだろうか。考えても仕方のないことだというのは分かっているが、やはり夢を抱いてしまう。
「おいお前、まーた空飛びたいとか考えてるのか?」
友人のリョウが呆れ顔でそう聞いてきた。俺は曖昧にうなずく。
「まぁ、そんなところ」
「ったく、諦めろって何回も言ったろ。物理的に無理なんだって」
「分かってるさ。分かってるんだけど、心ってそんな単純じゃないだろ。なかなか踏ん切りがつけられなくて」
それを聞いてリョウはため息をついた。
「そりゃそうだろうけどよ、正直言うと、他の奴らだって一度は同じことを夢見てたよ。それでも諦めてるんだ。夢見てたのは、なにもお前だけじゃねーよ」
それは知っている。今まで何度も聞いた。自分がものすごく諦めの悪い奴だということは自分が一番よく分かっているのだ。
「はやく現実に向き直った方がお前のためだよ」
「………ああ、分かっている。ありがとう」
でもやっぱり飛びたい。飛ぶ快感を味わいたい。
そう思っていることが伝わったのだろうか、リョウはまたため息をついてからどこかへ行ってしまった。
あぁぁぁぁ飛びたい。空を飛びたいなぁ。

あぁぁ、泳ぎたい。
今までに何度も思ったことを当たり前のように今日も思う。私もなかなか意固地な奴だ。
でも、あんなに青い海、ものすごく気持ちよさそうではないか。いっぺんでいいから、のびのびとあの海を泳いでみたい。
「ほらサキ、しっかりしなよ! まーた海のこと考えてるんでしょ」
親友のユリが声をかけてきた。最近はこればかり言われている気がする。そんなことを言ったら「あんたが言わせてるの!」と叩かれるだろうから、やめておくけど。
「まあね…だって、あんなに綺麗なんだもん。スイスイーって泳げたらどんなにいいことか」
正直にそう言うと、ユリが呆れたというふうな顔をした。
「そんなこと私だって思うよ。サキはその想いが尋常じゃないの。いい加減諦めたら?」
「……うん、そうなんだけどね…」
そう簡単に諦められるような夢ではないのだ。だからずっと夢に描いている。
それを分かっているのだろう、ユリはそれ以上はなにも言わずに話題を変えてくれた。だけどやっぱり思う。
あぁぁぁぁ泳ぎたい。海を泳ぎたいなぁ。

──────なあ、君はなんで飛べるんだい? 同じ鳥だというのに。

──────ねえ、あなたはなんで泳げるの? 同じ鳥だというのに。

なあ、小鳥。
ねえ、ペンギン。

なんで?

──────「鳥のように」

8/21/2023, 11:10:42 AM

小学生の頃、親から「あんたは糸の切れた風船だ」とよく言われていた。知らないうちにどこかへふらふら行ってしまうからだそうで、良い気持ちはしなかった。しなかったけど、笑ってやり過ごしていた。
 どうしてどこかへ行ってしまうのか考えたりはしないのかな、とは思った。家にいてもつまらないし、世の中には自分が知らないだけで楽しいことがたくさんあるのだと思っていた。自分以外の外の人はみんなそれを知っているんだって気がしていた。でも、どうやってそれを知ったらいいのかはわからなかった。
 だからいつも安全ぽい範囲をぐるぐるして、今にして思えばふらふらしていた。小学生の行動範囲なんて大したことないんだから、そんなに楽しいことが転がっているわけもない。
 そういうとき、いつも自分が空っぽな気がして、すうすうした。でも、その分身体が軽かったような気もした。
 どうせなら風船じゃなくて鳥に例えてくれればよかったのに。どうせ家には帰ってくるんだからさ。鳩じゃん。



「鳥のように」

8/21/2023, 11:10:00 AM

「キミは、まるで鳥の様だね。」

真夏のよく晴れた、溶けるように暑い日だった。
友人である彼と、夏休みを利用して二人きりで、プールに泳ぎに来ていた。

私の胸には、二人きりで。と、誘って了承が取れた喜びと好きな人と二人きり、なんて現実に緊張しきっていた。

私があまり彼を意識をしない様に泳いでいると、
彼がプールサイドに座って、水滴を拭いながらそんな一言を呟いた。

〔ん?どういう事?〕

私は、ある程度泳いで戻ってきた時に掛けられた、唐突なその一言に戸惑っていた。

「いやさ。プールの水底が綺麗な水色でさ、空みたいだなって思ってね。しかも、今日めちゃくちゃに晴れてるじゃん。雲一つ無いしさ。
そうしたら、なおさらプールが空みたいに感じてきたんだよね。
そんな事考えていたら、自由に泳いでるキミが鳥が羽ばたいてる様に見えたんだ。」

彼は恥ずかしがる様子も無く、つらつらと理由を述べた。
私は顔に熱が集まる感覚がして、

〔泳いでるんだから、鳥は鳥でもペンギンじゃん。
空飛べないよ?〕

小馬鹿にするように、そんな風に言ってしまった。
私がそんな言い方することもなかったじゃん。と、
俯き自分を責めていると、

彼が、

「良いじゃん、ペンギンでも。空が飛べなくったって、
僕は好きだよ。」

ニコニコとしながら言って、プールに入り泳ぎ始めた。
彼をパッと見れば、スルスルと泳いでいる。

〔顔あっつい。何であんなに優しいのかな。
酷い言い方しちゃったのに。〕

期待してもいいのかな。
ペンギンみたいに、少しずつ、一緒に進みたい。

そんな思いを胸に抱え、私も彼に続く様に
泳ぎだした。

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