『鳥のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥のような羽をもっていても多分私は飛べないでしょう。飛ぼうとする勇気も私にはない。たとえ飛べたとしても、すぐに車に跳ねられてしまうでしょう。普段遠くから見ている鳥たちが何を考えて空を飛んでいるのか私には分かりません。でもきっといろんな思いを抱えたまま飛んでいる。私にはできない事をこの子達はできている。でも私にしかできない事もきっとある。だから私は飛べないんだ。最後に鳥さんへ
お互い頑張ろうね
●鳥のように
莉世子は地味な女だった。
化粧をしても変わり映えのない顔立ちに加え、貧相でどこか暗い。
それはまるで鳥のように――。
多くの鳥はメスが地味でオスの方が派手だ。
だから私は莉世子が嫌い。
「莉世子、おめでとう」
「江沢さん、ありがとう」
私は爽やかに言うと、莉世子の横に立つ嶋野を見た。
罰の悪い笑顔を返し、嶋野はウェディング姿の莉世子を伴いその場を後にした。
嶋野は私と莉世子を二股にかけていたのだ。
選ばれたのは――。
嶋野は勤め先の会社の跡継ぎで、派手で金回りの良い男だ。
なぜ私ではなかったのか。
全身の手入れを欠かさず、嶋野に負けないように装い尽くしてきたというのに。
派手な嶋野と地味な莉世子が並ぶと、とてもちぐはぐで何だか笑えてくる。
それはまるで鳥のように――。
あぁぁ、飛びたいなぁ。
今日も俺はそんなことを考えながら空を見上げ、ため息をつく。あの青い空を飛ぶことができたらどんなにいいだろうか。考えても仕方のないことだというのは分かっているが、やはり夢を抱いてしまう。
「おいお前、まーた空飛びたいとか考えてるのか?」
友人のリョウが呆れ顔でそう聞いてきた。俺は曖昧にうなずく。
「まぁ、そんなところ」
「ったく、諦めろって何回も言ったろ。物理的に無理なんだって」
「分かってるさ。分かってるんだけど、心ってそんな単純じゃないだろ。なかなか踏ん切りがつけられなくて」
それを聞いてリョウはため息をついた。
「そりゃそうだろうけどよ、正直言うと、他の奴らだって一度は同じことを夢見てたよ。それでも諦めてるんだ。夢見てたのは、なにもお前だけじゃねーよ」
それは知っている。今まで何度も聞いた。自分がものすごく諦めの悪い奴だということは自分が一番よく分かっているのだ。
「はやく現実に向き直った方がお前のためだよ」
「………ああ、分かっている。ありがとう」
でもやっぱり飛びたい。飛ぶ快感を味わいたい。
そう思っていることが伝わったのだろうか、リョウはまたため息をついてからどこかへ行ってしまった。
あぁぁぁぁ飛びたい。空を飛びたいなぁ。
あぁぁ、泳ぎたい。
今までに何度も思ったことを当たり前のように今日も思う。私もなかなか意固地な奴だ。
でも、あんなに青い海、ものすごく気持ちよさそうではないか。いっぺんでいいから、のびのびとあの海を泳いでみたい。
「ほらサキ、しっかりしなよ! まーた海のこと考えてるんでしょ」
親友のユリが声をかけてきた。最近はこればかり言われている気がする。そんなことを言ったら「あんたが言わせてるの!」と叩かれるだろうから、やめておくけど。
「まあね…だって、あんなに綺麗なんだもん。スイスイーって泳げたらどんなにいいことか」
正直にそう言うと、ユリが呆れたというふうな顔をした。
「そんなこと私だって思うよ。サキはその想いが尋常じゃないの。いい加減諦めたら?」
「……うん、そうなんだけどね…」
そう簡単に諦められるような夢ではないのだ。だからずっと夢に描いている。
それを分かっているのだろう、ユリはそれ以上はなにも言わずに話題を変えてくれた。だけどやっぱり思う。
あぁぁぁぁ泳ぎたい。海を泳ぎたいなぁ。
──────なあ、君はなんで飛べるんだい? 同じ鳥だというのに。
──────ねえ、あなたはなんで泳げるの? 同じ鳥だというのに。
なあ、小鳥。
ねえ、ペンギン。
なんで?
──────「鳥のように」
小学生の頃、親から「あんたは糸の切れた風船だ」とよく言われていた。知らないうちにどこかへふらふら行ってしまうからだそうで、良い気持ちはしなかった。しなかったけど、笑ってやり過ごしていた。
どうしてどこかへ行ってしまうのか考えたりはしないのかな、とは思った。家にいてもつまらないし、世の中には自分が知らないだけで楽しいことがたくさんあるのだと思っていた。自分以外の外の人はみんなそれを知っているんだって気がしていた。でも、どうやってそれを知ったらいいのかはわからなかった。
だからいつも安全ぽい範囲をぐるぐるして、今にして思えばふらふらしていた。小学生の行動範囲なんて大したことないんだから、そんなに楽しいことが転がっているわけもない。
そういうとき、いつも自分が空っぽな気がして、すうすうした。でも、その分身体が軽かったような気もした。
どうせなら風船じゃなくて鳥に例えてくれればよかったのに。どうせ家には帰ってくるんだからさ。鳩じゃん。
「鳥のように」
「キミは、まるで鳥の様だね。」
真夏のよく晴れた、溶けるように暑い日だった。
友人である彼と、夏休みを利用して二人きりで、プールに泳ぎに来ていた。
私の胸には、二人きりで。と、誘って了承が取れた喜びと好きな人と二人きり、なんて現実に緊張しきっていた。
私があまり彼を意識をしない様に泳いでいると、
彼がプールサイドに座って、水滴を拭いながらそんな一言を呟いた。
〔ん?どういう事?〕
私は、ある程度泳いで戻ってきた時に掛けられた、唐突なその一言に戸惑っていた。
「いやさ。プールの水底が綺麗な水色でさ、空みたいだなって思ってね。しかも、今日めちゃくちゃに晴れてるじゃん。雲一つ無いしさ。
そうしたら、なおさらプールが空みたいに感じてきたんだよね。
そんな事考えていたら、自由に泳いでるキミが鳥が羽ばたいてる様に見えたんだ。」
彼は恥ずかしがる様子も無く、つらつらと理由を述べた。
私は顔に熱が集まる感覚がして、
〔泳いでるんだから、鳥は鳥でもペンギンじゃん。
空飛べないよ?〕
小馬鹿にするように、そんな風に言ってしまった。
私がそんな言い方することもなかったじゃん。と、
俯き自分を責めていると、
彼が、
「良いじゃん、ペンギンでも。空が飛べなくったって、
僕は好きだよ。」
ニコニコとしながら言って、プールに入り泳ぎ始めた。
彼をパッと見れば、スルスルと泳いでいる。
〔顔あっつい。何であんなに優しいのかな。
酷い言い方しちゃったのに。〕
期待してもいいのかな。
ペンギンみたいに、少しずつ、一緒に進みたい。
そんな思いを胸に抱え、私も彼に続く様に
泳ぎだした。
10「鳥のように」
鳥のように、空を飛んでみたい。
それが俺の昔からの夢だった。
そんな俺が社会人になった。
終わるわけないノルマの仕事に、帰れるわけない空気。
俺が入ったのはブラック企業だった。
逃げた。でももう社会に復帰できるわけない。
トラウマが襲い掛かってくる。
椅子から足を離す。
「おそら、とべたね。」
そんな子供の声が聞こえた気がした。
来世は、鳥になって自由にとびまわっていたいな。
鳥のように翼があれども
いや、全くばかな問いかけをされたと思った。ねえねえ、そこのお兄さん、もしあなたが鳥だったのなら、どうしますか。なんて、実にばからしい。鳥はあれ、阿呆である。私が鳥だったしても、どうにもなりようがない。
とはいえ、擦れた私でも、時に考えてみることがないでもない。もし、この狭い背に翼があれば、今よりずっと、自由かもしれないと。
しかし、すぐさま思いなおす。ばかなことを考えたと反省する。翼があったとしても、私はきっと飛ばないだろう。地に足つかねば何とやらと、そんな言い訳ひとつこぼしながら、獣道を行くのだろう。もちろん、乾いた土のよく見える、獣道である。
翼は一等、邪魔である。お飾りである。私は決して、飛ばないのだから、駄目である。
大地にすくと立って、私はそんなことを思ってみる。鳥の活発な、晴れた日のことだった。
駅のホームから夏空を眺める
澄み切った青と太陽だけのシンプルな空だ
(あまりの暑さに鳥も逃げ出したのか?)
鼻でフンッと笑い、額の汗を荒っぽく拭う
熱風と共に停車した満員電車に乗り込み
参考書やノート、タブレットが詰まったリュックを
ギュッと抱きしめた
(俺は逃げないぞ…)
鳥が自由を求めて空を旋回する頃には
試験を越えて、俺は鳥のように自由を謳歌する!
-2nd story-
「俺さぁ、鳥のように捌かれて焼かれて誰かに提供されるような大人になんか、なりたくねぇんだよぉぉ」
居酒屋で焼鳥を見ながら同僚が涙した
とんでもないヤサグレ様だ…
「中生おかわりー!」
追加オーダーする同僚の小皿に
僕は自分の枝豆を山盛りに積み上げる
「うんうん。そんな日は鳥のように遠慮なく啄むといいよ」
同僚はぷぅとむくれながら「お前も仲間だぞ!」と
無理やり中生ジョッキを押し付けた。
#鳥のように
電話の
声の調子で判る
君の
その日の心模様
逢えない日が続くほど
心と耳は
敏感になっていく
☆ 電話 (252)
自由って、なんだろうね?
気ままに生きること?
関わらずに暮らすこと?
お金に苦労しないこと?
どれもこれも魅力的で、届きそうで届かないものなんだよねぇ。
そんな世界から逃げ出したくて、”鳥のように”なりたいって、思うのかもしれない。
ーーーでも、誰かが言ってたっけ。
”例え空に逃げたとしても、飛び続けることはできないんだよ”って。
”鳥のように”自由になりたいって思うことは、結局は安心が欲しいのかもしれないな。
鳥のように
#鳥のように
今は何も考えたくない
心の中はぐちゃぐちゃ
鳥のように空を飛んでいけたらなあ
こんな嫌な世界を飛び出して
一生戻って来たくない
でも理不尽なことをされたから
まだ幼い私には許せない
きっと一生恨むだろう
確かに人間だもの
完璧な人なんていない
そんなこと、頭じゃわかってる
でも
私の努力を笑って
理解してはくれなかった
同意するように見せかけて
論点をずらし
私の意見は聞いてはくれない
私は自分のほうが正しいとわかってる
でも
私は立場がまだ弱いから
強い人たちに簡単に押し潰されて
下に見られて侮辱される
誰にも「私」を分かってはもらえない
別に分かってくれとは言わないよ
私の気持ちなんてあなたたちにはわからないだろう
悔しさ、虚しさ、悲しさ、虚無感、心はズタズタ
私は何もかも
あなたがたに奪われた
私はあなたがたのものを奪おうとは思わない
一つだけ言うなら
ちゃんと謝ってほしい
ちゃんと非を認めてほしい
そんなに自分の地位とプライドが大事なんだ。
いつか
地位と名誉を得て
あんたたちなんか
上から見下ろして
あの時は私の熱い灯火に火をつけてくれて
ありがとうって言って
にこやかに笑いながら
あの時の悔し涙を胸に溜め
勝ち誇った顔で
あんたたちが間違ってたって私が合ってたって認めさせて
一生私の前に現れんなよ
って言ってあげる
そして
鳥のように
飛び去って
私はもう2度とあんたたちのことは思い出さない
『鳥のように』
囚われた憐れな仔
強固な鎖の羽根を広げて
重く深く愛している
何処までも遠く心を馳せて
軽く浅く謳っている
本能のままに臨む世界
箱庭の幸福も知らないで
あの美しい翼で
どこまでも高く飛んでみたい。
あの小さな翼で
遠くへ冒険してみたい。
あの大きな翼で
風にのって気持ちよく飛んでみたい。
あの鳥のように
自由に羽ばたきたい。
お題 鳥のように
お題《鳥のように》
文机の引き出しに閉じ込めた夢のかけら。
不器用だけど、物語を灯すのは好きだった。
誰かの描いた物語じゃない、自分の描いた希望を灯した物語。
言葉の嵐がこわかった。
私は、臆病だから。
でもいつか鳥のように、自由に果てしなく飛んでゆくんだ。
今は希望を翼にこめよう、いつか旅立つその日のために。
鳥のように飛んでいきたい。あの大空へ、と言うけれど。
鳥だって止まり木に止まらないと疲れちゃう。
もしも自分に鳥のような翼があれば、こんな世界に縛られる事なく自由に暮らせたのに…
もしも自分に大きな翼があれば、あの広い空をどこまでも飛んで行けたのに…
木に留まって鳴いている小鳥たちを見る度、大空を羽ばたいている渡り鳥を見る度、僕はそんなことを考えてしまう
ある時、スズメが玄関の前に巣を作った
ヒナが「チュッチュッ」と鳴いて、親鳥が忙しなくエサを運んでくる
僕は、社会人1年目で毎日寝る暇もないほど忙しかった為その様子にとても癒やされていた
ある雨の日、家に帰ると玄関先にスズメのヒナがびしょ濡れで震えていた
羽が生えそろったばかりらしく、きっと飛べなくて巣から落ちてしまったのだろう
そのまま戻すのも可哀想だと思い、僕はタオルで拭いてから巣に戻してやった
いつの間にかヒナたちは飛ぶ練習を始め、巣立ちしていった
親鳥について次々と巣から飛び立っていく姿を見て、何故か僕は感動してしまった
それ以来、街中でスズメの鳴き声が聞こえると「あ、あのヒナかな」と思う
そして、「僕も頑張るよ」と応えたくなる
そう…これは、僕が前向きになれるきっかけになった時の話
"鳥のように"
空がどんなに高くとも、落ちるとこまで落ちた俺には絶望の要因にも進む事を止める要因にもならない。俺には失うものなんて何も無いのだから。どん底まで落ちたなら、上へ、前へと進むしかないのだから。絶望なんて怖くない。あの絶望に比べたら、全ての絶望なんてちっぽけなものだ。どんな悪夢に苛まれようとも、心を灯す夢があるからここまで来られた。あれから何度も立ち上がって走って、強くなった。
土砂降りのあの夜の答えはまだ分からない。けれど、あれが最適解だったと胸を張って言える。ヒカリは前に、前だけに射すから、前を向く限りヒカリを見失う事は無い。闇から逃げず、むしろ受け入れて前へ進む力にして、足を動かし続けてきた。
最初は上を見る事も、前を向く事も、顔を上げる事も怖かった。ただひたすらに俯いてた。苦しくて辛くて、無力な自分が悔しくて悔しくて、足元を見る事しか出来なかった。けれど今は、もう違う。ただがむしゃらに動くだけの、無力だった俺じゃないから。羽ばたこう、もう一度。あの時よりも高い場所へ。
生まれ変わったら何になりたい?
鳥
その質問をされる度僕はそう答える
どこまで高く飛べるだろうか
どんな街が見れるだろうか
そんなことを考えて空を飛ぶのは
とても気持ちがいいと思う
だから鳥になりたい
たとえ鳥になれなくても
僕は鳥のように高く高く
誰よりも高い場所に行く
そう決めている
〈鳥のように〉
鳥のように
雄大な大空を鳥のように飛び回ってみたい。
僕は小心だからそんなことはできない。だから、憧れるのだ。
もし、空を飛べたとしても、おそらく恐怖のあまり飛びながら脱糞してしまうだろう。
こう書いていて思ったことがある。
鳥も空を飛びながら脱糞するではないか。
であるならば僕にも鳥になれる素質があるのではないか。
なんということだろう。
ということは長年恐怖のあまり脱糞するだろうと避けてきたバンジージャンプやスカイダイビングも、僕にもやれるのではないかという一筋の光明が見えてきた。
脱糞することを恐れるのではない。
むしろ、鳥のように脱糞してやれの精神で臨めばいいのだ。
今日の僕の学びだ。
【鳥のように】
今は巣立ちの時期だ。
みんなが巣を飛び出して自由になってく中僕だけはまだ巣を飛び出せない。
もう大人なのに。
一度外に出たいと伝えてみたが断られた。
危なっかしいかららしい。
伝えた数日後には外へ簡単に出れないようにガードを固くされた。
『いいなぁ…僕もみんなと外で買い物したりしたかったな』
今は妄想だけが友達。