『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
香水はちょっと苦手かな
ほのかなシャンプーの香りとか、清潔な素肌の香りにグッとくる、なんて
あっ、ええと、つまり君の香りが好き
て言うか、君が好き
あれ? そういう話じゃないか
ゴメンゴメンw
何年経っても、あなたが消えてしまっても、私が死んでしまっても、永遠に思い出してね。
そう呪いを込めて、今日もあなたが好きだと言ってくれたこの香りを纏って会いに行く。
【香水】
初めて知ったその隠微な香り
貴女から感じる甘い女の匂い
まるで甘い蜜が重なり合い
僕の躯に絡みついて
ゆっくりと僕の胸を焦がしていく
濃厚なその香りは僕を狂わせて
底知れぬ深い快楽をもたらし
香水のような残り香が僕を惑わせる
この愛が沈み切るまで…僕を狂わせて
貴女の躯に僕が染み込むまで…僕を愛して
#70【香水】
幼い頃、母の化粧台の引き出しに
宝石と一緒にしまってあった香水が好きだった。
Bal a Versailles
幼い私、読めず。
歳を重ね、それが「バ ラ ベルサイユ」と読み
「ベルサイユ宮殿の舞踏会」という
意味だと知った。
確かに高貴な香りがした気がする。
もう記憶は微かなのだけれど
甘い甘い、大人な香りだった。
今は廃盤になってしまったけれど
特別な時にだけ纏っていた母の香り。
小さな瓶に揺れる、私の憧れ。
あいつがよく淹れる紅茶の香り
俺が前あいつにプレゼントした、薔薇の香水の香り
身体がどんなに疲れ切っていても、あいつに抱き着いて
方に顔を埋めれば、身も心も癒えていくような感じがしたし抱き着くと、それがダイレクトに伝わって来て
俺はその感覚が凄く心地良かった。
そして何より、あいつが今近くにいると実感できて、安心できるからだ。
だから俺は、あいつの特有の匂いが好きだった。
#香水
43作目
夜のヒノキの 匂いきえない
て は 橋
へ 台
分 へ
野 ら 柵
わ
た
の
忘れないものよ
ただ思い出せなかったの
あの香りが
ふとしたときにやってくる
あの音楽、あの場所、
見えない残り香
#香水
「香水」
香水はつけない
あなたの胸に顔をうずめたとき
あなたの香りだけをかんじて
覚えていたいから。
あなたには
私のほんとうのかおりだけを
覚えていてほしいから。
「香水」
香水
「ラベンダーの香りだよ」
「気に入ってるんだよね」
ある日、彼は香水を使い始めた。
今までそんなお洒落なものはそんなに手を出さなかったのに。
使い始めた香水は、こっそり調べてみたらいわゆる
“モテ系”なタイプのものらしかった。
かくいう自分も、こそこそ調べるなんてらしくないことに
今までは手を出さなかったのだけれど。
でも、彼は決して“異性にモテたい”とあからさまに発信する
タイプではないことはよく知っている。
ならば、誰かに好意を寄せていて
そのアピールとして使い始めたのだろうか。
その相手は誰かなんて、分かるはずはない。
その相手はいつか、ラベンダーの香りに引き寄せられて
彼の好意にいつか気づくのだろうか。
好意に気づいて
いつか彼と同じ香りを漂わせて
自分の前に現れたりするのだろうか。
自分も同じ香水を付けて
彼の前に現れてやろうか。
それともあえて彼の前には現れずに、
彼の周辺の友人の前にでも現れて
「え、相手はお前だったの?」とでも言われてやろうか。
柄にもない姑息な手口を頭の中で浮かべ続けていたある日
彼は言った。
「ラベンダーの色はあなたの誕生色、ラベンデュラ。
花言葉は「あなたを待っています」「期待」「幸せが来る」だよ」
その香水が柄でもない自分の一部となったのは
それから間もないことだった。
Fin.
香水
人が行き交う街中で、思わず振り返ってしまったんだ。
ふわり、と香ったそれは、君のはずがないのに、懐かしさで涙が出そうになって。
まだ忘れられなくて、君の笑顔も、君との約束も、頭の隅にずっと居座っているんだ。
「君の、笑顔が好きだよ」
そう言ってくれた君が心配しないように、ぐっとこらえて笑みを浮かべる。
まだそちらへ行くことはできないから、だから待っていて。
いつか、必ず君の元へと帰るから。
だって、死はすべての人に平等に与えられているのだから。
君の香りがした。
あったかくて、心地いい。
君がいるのに、きみの香りがしない。
君は、白い服を来ていた。
相変わらず君は甘ったるい香りをさせているね。男を誘うように媚びてるみたいな香り。そのためにつけてるわけじゃないって言うけどそうにしか思えないくらいなんだよね。
量をつけすぎてるとかそんな感じ。もう少し薄くてもいいと思う。
そう言うと君はそうかなぁ…と悩みだす。別につけすぎてるとかそんなわけじゃなくて、私がただ君が変わっていくのが許せないだけだった。
甘ったるいのは私の方だ。君を取られたくなくてこんなことして。私に押し倒されてまんざらでもない顔をしてる君を見て調子に乗ったりなんかしてる私は、本当に醜い。
香水の代わりに私の匂いをつけておけばいいんだ。
そうして私は君の首筋に噛み付く。上ずった声を上げる君を好き勝手するために。
44.『香水』
【香水】
「何か香水付けてる?」
「あ?んなもんつけてねぇ」
彼に抱きつきながら聞く、彼に抱きついた時に香る匂いが好きだ、凄く落ち着くから
そういえば相性がいい相手の体臭はいい匂いに感じるとか、そんな事を思い出しちょっとにやける
「何マヌケ図してんだ」
「んーん、何にも」
そう返すと彼が不意に首筋に顔を近づけてくる
「な、なに?」
「そういや、お前もいい匂いすんな」
君は僕が目覚めるよりも先に布団から抜け出ている 。
まだ布団には彼女の型がついていて、
今も布団の中にいるんじゃないかと錯覚する 。
横目で彼女を見ると、
手馴れた動きでつけまつげを付けている。
それからリップもしっかり。
最後に僕の前では決して付けてこなかったあの『香水』を
身にまとって。
そして彼女は僕が起きたことに気づき一言。
「また泊まらせてね〜」
そう言って彼女は部屋を出ていった。
彼女は水商売をしている。
「こうすい欲しいー!」
私は小さい頃から可愛い物やおしゃれをする事が大好きで、あれが欲しいこれが欲しいあの人になりたい!などと突拍子もなく言って両親を困らせたり、母の化粧道具を漁ってはよく怒られていたりした。
香水が欲しいというのも単なる憧れで、それをつけたら大人の女性になれると思っていたからである。
この手の話になると私は自分が納得するまでずっとわがままを言い続けるため、母には半分愛想を尽かされていたような気もする。
ある日、仕事から帰ってくるなりにやにやしながら私のところにやってきた父が
「今日は ちゃんに良い物がありま〜す!」
なんて言い出すのでその時点で私は高揚感に包まれ、目を輝かせながら父に注目した。
何か何かとワクワクしている内に頭に何かをつけられた感覚が、完全に私の頭の中はクエスチョンマークだらけ。
かと思えば、次の瞬間柔らかくて甘い香りが私の小さな体を包み込む。
「…!こうすい!」
父が差し出してくれた鏡を手に取りそこに映った自分を見てみると、金木犀の花がリボンと一緒にとめられていた。幼い私にとってはそれがすごく嬉しくて、「またひとつお姉さんになったな」と微笑む父の胸に勢いよく飛び込んだ。
かすかに母の匂いがした。
『過去』
ふわりと香る、その匂い。
一瞬で全てがフラッシュバックした。
脳裏に焼き付いた過去。
これは、彼がつけていた香水だ。
幸せだった日々、幸せだった過去。
苦しくて辛かった過去。
全てが昨日のことのように思い出せてしまう。
本当は別れたくなかった。
本当は、ずっと隣に居たかった。
だけど彼は私ではなかった。
この香りをどこかで見つけるたび、私は
泣きながら歩くのだろう。
お題:《香水》
私は君の香りが好きだよ
香水なんか付けなくても
君の香りは私の心を安心させてくれる
魔法の香水
『香り』
眠りに誘われる香り 夢の入り口で足元を確認する
白いシューズにチューイングガム 厭な気分を引きずり歩く 不快不快不快 仄かに香るシトラスが不快を更に煽るんだ 夢の出口でカレーの香り 空腹空腹空腹 人参はひとくち大 理想は香りに表れる
1番人の印象として心に残るのは香水の匂いだと思う。街中であの人の匂い、って思い出すこともあってその度にいろんな感情が湧き出てきてまた会いたいな、連絡したいなって思うけど連絡手段もなくて記憶のまま綺麗なまま。
だから私も誰かの心に残りたくて今日も同じ香水をつけるの。
母がつけていた香水が、
私は一番好きだった
なぜなら、母の匂いだから
慣れ親しんだこの匂い
今でも鮮明に母を思い出せる
香水、その中で私は薔薇の香りが
苦手です
なぜかって、、
『母が死んだのは薔薇の香りのせいだから』
私には、父がいませんでした
私が生まれる前に離婚したそうです
遊び人な父を母は、よく嫌いだっていってたんです
その父は、よく帰って来たときに『薔薇の香水』のかおりがしたんだって、母はいってました。
泣きながら、。
結局、母は死んじゃったんですけど、
私的には、薔薇のせいで母が死んでしまったと思うんですけどね、一体、なぜ母は死んでしまったのでしょうか、。
ー薔薇の香水