『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ここ何年か、ちょっと風邪っぽいかなと思うと
すぐルル三錠を飲む。
お陰様で数年風邪知らずだ。
ルルが効いたのか、風邪じゃなかったかは
確認しようもないのだが。
(風邪)
風邪
幼い頃の記憶。
風邪を引いて学校を休むのにとてつもない背徳感を感じていた。
いまの時間はみんな授業を受けているんだ。そんな中、私はベッドで何もしないで寝ている。
体が動かないし、喉も痛いし、鼻も詰まって呼吸がしにくいのに、私のほうがずるしてるみたいなんて。
ヴェポラップを塗ったハンカチを首元に巻いて、水枕のなんともいえないゴム臭さを鼻が詰まった鼻が臭いを捉えてくる。
喉が渇いたなと水枕の横に置いた微温いポカリで喉を潤す。
大人になって思い出したら何にもよかったことはないけど、これからもずっと色褪せたりしない記憶なんだろうな。
風邪
風邪という言葉を聞くと決まって頭に浮かぶ曲がある。
ゆずの「いつか」だ。
少しずつ街の風も冷たくなってきたから
風邪をひきやすいあなたの事が気になります♪
若い頃少しひねくれ者だったのか、変わり者だったのか…純粋な曲を敬遠する自分がいた。
そんな私にも甥っ子が出来て、叔母さんになったある日。
突然予期せぬ長期入院を強いられた時期があった。
その時聴いていたMP3が壊れてしまって、眠る時音楽が無いと眠れない私に、自分のMP3を入院日に優しく手渡してくれたのが、今は亡き甥っ子のけんちゃんだった。
彼の選曲は彼の心の綺麗さを見事に再現していて、どの曲も詞がとても胸に響いた。
入院生活に不安しかなかった私を勇気づけてくれた。
家族の誰も手を差し伸べてくれなかった辛い入院生活に、けんちゃんの優しさが身に沁みた。
けんちゃんセレクトの曲を耳にするたびに、胸のあたりがギュッと苦しくなる。
そして同時に、あの優しい眼差しを思い出す。
どんな音楽も耳を傾ける大切さを教えてくれたけんちゃんを。
「 。 」
…声が出ない。
こんな状況じゃ無理もない。
体温の低下からか、さっきからふるえも止まらない。
…廊下を通り過ぎて
「また、風邪か…」
そう呟きながらドアを開ける。
いつになったら、治るのだろうか。
君を前にすると、声が出なくなってしまうんだ。
おまけに、子じかように震えてしまって…。
…恋は病という言葉は本当なのかもしれない。
僕は、君の前でだけ風邪を引く。
風邪
ふるみる
エイサイ
きんこーん。、,
えるべすきゅう賛成
静岡に行きたい。
あのひとにあって
あの個になる
風邪を引いてしまった。
あぁ…もっと、早く寝る習慣を身につけたい。
大嘘
友情の延長線に生まれた感情を、愛情とも恋心とも言わないから、今更許してなんて言わないから、遠い街で一緒に歩けたらよかった。
君が親友だったあの頃のまま、私の手をつかんで。
もうどうしたら、変わっていく君を止められる?
一歩より遠く、一段より高く、ずっと君が離れていく。
この気持ちを恋心と呼べたら、どれほど美しかったかな
それでも、戻れない私たちは別の道を歩くしかないんだ
僕が貴方と同じ道を歩けない。君が君でなくなる。
私が私でなくなる。
それは止められない。
君が死のうとした夜、私はどんな夢を見た?
私は微かに、君の死を望んだ。
君が君を捨てるなら、僕のだけになってほしかったよ。
そこから歩けないくらいなら、今度は私が私捨てるから
貴方が拾ってね。
風邪
この時期は風邪が流行るから対策をしっかりと…と言うけれど対策をしたところで風邪になる時はなるのだからあまり変わらないのではないか
「好きになってしまうじゃないか」
「今日はもう帰りなさい」
普段、口煩い先輩の声が、やたらと大きく聞こえた。
「いえ、まだ途中ですから」
「あとは私がやっておくから、家に帰りなさい」
どうやら俺の要領が悪く邪魔だから帰れというわけではないようだ。
「いいから帰りなさい」
先輩の口調はいつもと同じで鋭いが、眉は下がっている。
これは、残念な子、要らない子ってことか?
「わかりました……」
追い出されるように会社の外に出ると、ひんやりとした風が気持ち良かった。
※
「……ざんじゅうななどはちぶ」
昨晩、布団に入ってからの倦怠感と寒気、体の節々の痛みに嫌な予感はしていたのだ。
誰がどう見ても発熱しているという数値を表示している体温計をスマホで撮影し、送信。
俺の意識はそこで途切れ────
※
汗をかいた不快感に襲われ、瞼を開ける。
カーテンから漏れる光がない。
時間を確認しようとスマホに手を伸ばすと、一通のメッセージが届いていた。
玄関のドアノブに引っ掛けてあるビニール袋を回収。
スポーツドリンク、ゼリー飲料、常温保存できるタイプのゼリー、のど飴、額に貼る冷却シートと汗拭きシート……
そして、その一番下にメモが入っていることに気がついた。
「あーもう……こんなこと書かれたら……」
一昔前のトレンディードラマに出てきそうな、いかにもキャリアウーマンという風貌をしている先輩。
彼女は見た目通り、他人にも厳しい。
その先輩が、昨日やたらと早く帰れと言っていたのは、俺の不調に本人よりも早く気づいたからだろう。
たとえそれが、後輩に対する先輩の『当たり前』の行動だったとしても、こんなの……
ぶるぶると首を振る。
いやいや、風邪で思考がおかしくなってるだけだ。
俺はすべてを熱のせいにした。
それが間違いであると気づくのは、まだまだ先の話──
────風邪
風邪 そうだなー あまりひかないね
海外旅行に 行った 時 帰りの 飛行機
で 隣りの 人が インフルインザ だったので その時は かかってしまった
10年前くらい その後ないなー
外から 帰ったら うがい 手洗いしてます 今年は
寒いみたい 頑張って 乗りきりましょう みんな 元気で いょうね
寒いけど 毎日楽し 頑張るぞ
朝起きて 味噌汁作る 皆笑顔
おつかいに 友と合う時 元気でね
片思い
ずっと好きだった。
貴方のその顔、その仕草、言葉、何もかもが私だけの物にしたかった。
貴方の後ろを着けてはいつも茶化されて。
だけど、本人の貴方は全く気付いてはくれなくて。
「"i like you as a friend"」
私「!」
貴方は私を友達としてしか見てはくれない。
今朝、猫が死んだ
私の大事な大事な弟。15歳だった。
悲しくて悲しくて涙がずっと止まらない
待っていれば来てくれる気がして、
目をつぶっていれば足音が聞こえる気がして
泣いていたら、いつもみたいに来てくれるんじゃないかって
でも来ない
見えない。聞こえない。
でも、そこにいるんだろうなって気はするの。
よく乗ってた段ボールの上、ベッドの上
私の膝の上、ご飯のある場所
そこにいて、私をじっと見てるんだろうと思うの。
心配してくれてるんだと思うの。
だけど、だけど、だけど
どうしようもなく涙が止まらない
これから寝れない夜はどうしたらいいの?
1人で泣いてる時誰が気付いてくれるの?
あのふわふわでもふもふでぷにぷにな体はもうないの?
早すぎるよ。今じゃないよ。
君無しでどうやってこれから生きていけばいいの
風邪ひいて学校休んだ日最高
好きなテレビを観ておもいっきりテレビ
ザワイド、ジャストの安住さん、
マダムに会いたいミスターちん
枕元の小さいラジオからABBAが流れて
入っていたカセットに録音した
なぜAMはABBA流れてるのが多いのだろう
そんな日常が愛おしいマンマミーや!
風邪を引いてしまいそう、前の続きになります。
「何がまじーぃんだよ」
『シークレットが人だとランダムに当てられるんだ。』
「金は積まねーのかよ」
『そうだ、だから当たる確率が格段に減る』
「まじかよ、つまんねぇーの」
『でもそれなりの賞金がもらえるんだぜ』
「マジ!!、ラッキー!」
『まだ当たったわけじゃねぇだろ』
「まあまあ、当たる確率が減っても、当たるんだろ、
もしかしたら」
『まあ、』
[続きまして、今回の目玉、シークレットの登場です]
熱気が狂ったように上がり息苦しい。
✡
風邪
君の名前を呼ぶように、
喉が咳を吐く。
熱を帯びた息が、
深い溜息に変わって消えた。
何も、残さずに。
ベッドで布団に包まる。
熱だけが、孤独な私を抱き締める。
…お前は弱い。だから逃げたんだ。
そんな声なき声が、冷えた胸に軋む。
あの日、君と袂を分かってから、
私は、小さな傷さえも、
隠すようになった。
薬箱の中の薬瓶にに触れながら、
治療よりも、記憶を避けてしまう。
これは、ただの風邪だと、
自分に言い聞かせる。
だが、この熱は、どこか違う。
君が残した想い出の、
燃え殻なのか。
机の上に、風邪薬。
君の記憶を、薬と共に、
冷たい水で、無理矢理飲み下す。
二度と戻らない、
君の隣にいた日々。
風邪が治れば、
この胸の傷も消えるだろうか。
そんな浅ましいことを考え、
眠れぬ夜、静かな部屋に独り、
私は、溜息に似た咳をする。
「風邪」
いつも元気いっぱいの先生が最近風邪をひいた
声が大きい先生だったが
声がガラガラになってしまい
「元気という唯一の取り柄が!」
と嘆いていた
鼻水も咳も止まらずかなり長引いているようだった
かなり辛そうに見えて
「大丈夫ですか?休んでくださいね」と声をかけたら
「まあ体は元気じゃないけど心は元気!
こんなに元気なのになぁ…なんでだ!」
と言われた
心は元気そうでよかったが
元気すぎて前のめりになって
「さあ!きょ…ゴホッゴホッ」
と大きな声を出そうして咳き込んでいた
「ちょっと無理しないでくださいよ笑」
とみんなに言われていた
数日後、いつものように登校して
荷物の整理をしていると
「りぃなさん!!おはようございます!!!」
と、後ろからとてつもなく大きな声の挨拶をされ
びっくりして振り向くと
風邪をひいていた先生だった
「びっくりした!急にどうしたんですか?!声出るようになったんですか?!」
と言ったら
「そうなの!!やっと大きな声が出せるようになってね!!」
と満面の笑みで身振り手振りまで加えて大袈裟に喜ぶ先生
「朝起きて声のチェックしたら出たの!ずっとこの瞬間を待ってたから、思わず『やった~!!』って叫んじゃったんだ!そしたらうるさすぎて嫁さんに怒られちゃった笑」
どうやら、やっと声が出せるようになったらしく
嬉しくなって大きな声で挨拶をしてきたようだ
「今日テンション高いですね!」
と周りの人に言われると
「そうなの!!ホント嬉しくなっちゃって!」
とすごく舞い上がっていた
授業の時もそんな感じで元気よく始まった
先生が「よろしくお願いします!!!」
と今日一番の大きな声で反響するくらいの挨拶をし
「始めるよ~!!」
と勢いよく授業を始めた
「今日はね!!これをやっていこうと思います!さぁ!みんな!今日はこの問題を…ゴホッゴホッゴホッ!!」
と急に咳き込みだした
それを見た周りの人は
「先生!やっぱり治ってないじゃないですか!」
「調子乗りすぎないでくださいよ!」
と呆れながら笑っていた
落ち着いたあと先生は
「いやぁちょっと調子乗りすぎたね…みんなも風邪の時にテンション上げすぎないように気をつけるんだよ!」
いやいや、それは先生だけだから笑
風邪の人はそんなにテンション上がりません!笑
先生、ちゃんと治して、今度こそ最後まで咳き込まずに授業してくださいね!また元気な声聞かせてください!!待ってます!
潤む瞳。鼻が詰まる。隣の部屋から寝返りの音。
ぼんやりとした暗闇のなか探して手に取る。
ぬるくなったポカリの味。
風邪をひいた
地球が爆発した
なんだって言うんだ
風邪をひいて欠席しているあの子のことを
僕は詳しく知らない。
元気なときにクラスのやつらと話している場面が
記憶にない。
思い返せば、休み時間にあの子が読んでいた本は
いつも『成瀬は天下を取りに行く』だった。
成瀬のような女の子に憧れているのだろうか。
僕は『成瀬シリーズ』をいまだに読んだことがない。
あの子が復活したら成瀬を武器に距離を縮めたい。
綿矢りさの『蹴りたい背中』のにな川に対する
主人公の乱暴な気持ちとは裏腹に
僕の気持ちは前向きな好奇心だ。
放課後。本屋に寄って成瀬の本を買おうかな。
あの子とすれ違いにならないように
万全の防寒で風邪をひかないように注意しながら。
『風邪』
俺は、皆から嫌われる存在だった。
何が、ダメなのか自分でも分からなかった。
いや、本当は、分かっていた。
思ってもないことを、口走ってしまう。
その上、何人の人も傷つけた
そして、何人の人も巻き込んでしまった
もう、俺の周りには黒く染った奴らしかいない。
どれだけ足掻いても、取り繕っても、真っ黒に染まってしまう。
まるで、伝染していくように。