『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
'24年12月16日 風邪
もう5日も経つのにまだ咳が出るし喉が痛い。
たまには風邪をひいて寝込んだら家族にも私の有り難さがわかるんじゃないの、なんて思ってたのに。
健康な体の有り難さを実感したのは自分自身だった。
食欲もないなんて何年ぶりだろう。
それが一番辛いかも。
元気になったら美味しいもの食べよう。
風邪
風邪は好きだった。
学校が休めるし、
お母さんは優しくしてくれるから。
悲しい思い出だな。
風邪
流行っているらしいが、今は大丈夫。
前はコロナやら肺炎やらヤバかった。
夏ぐらいだったか、肺炎で2週間も休むと思わなかった。
最近インフルエンザのためにワクチンうちにいった。なぜか一人は痛い痛いと嫌がる。
リラックスさせたら二人は大丈夫だったのに。
家族は大丈夫でも、職場では流行っている。
明日も午後てんでんこになる。
役に立てるのは嬉しい。このまま日数増えれば良いのに
7つ前までは神の内、
昔の子供の死亡率を、謳ったものとか違うとか。
「残念でした、7つはとうに過ぎたよ」
覗き込んできた死神に、意趣返しと舌を出す。
熱に霞む視界の中、ソレは僅かに首を振り、
の を指差した。
‹風邪›
「あらまぁ、こんなに熱あるなら学校はお休みだねぇ。」
私の体温を測った体温計を眺めながら、母がそう呟き、部屋を出て行った。
ずっと風邪なんて引いてなかったのに…
こんなに辛かったっけ…
そんなことを思いながら、自室のベッドで横になっていた。
横になっているうちに、眠ってしまっていたらしい。
時刻は、11時30分。
コン、コン
部屋をノックされた。
「はーい」
返事をすると、母が入ってきた。
「食欲はある?少しでも良いから、何か食べなさいね。これ、置いていくから」
そう言い残し、お粥やプリンを置いていってくれた。
久し振りに食べる母のお粥。
こっちのプリンは手作りみたい。
そういえばこのプリン、私がまだ幼かった頃、風邪を引いた時よく作ってくれてたっけ。
懐かしい…
ふとスマホを見ると、何件かラインが来ている。
「早く良くなってね!」
「寂しいぞ〜!待ってるからね〜!」
親友たちからの連絡だった。
私は周りから愛されてるんだ…。
体は辛いけど、心は温かくなった。
早く風邪治して、お母さんにプリンの作り方聞いて、親友たちにプリン作ってみようかな。
「風邪」
体だけじゃなくて
こころも風邪をひくんだって
わたしは今それみたい
ゆっくり自分を大事にしてあげたいな
小説
迅嵐
俺は全身鏡の前に座り込んでいる。足音が聞こえてきて、しまったと思った次の瞬間。ドアが開く音と共に部屋に入ってきた迅と視線が交わった。
「あ、嵐山。これさ.........え?」
迅の視線が俺の顔から下へゆるりと動く。紡がれた言葉は途切れ、顔には笑みを張りつけたまま動かない。
「......サ、サプラーイズ...」
俺は今、メイド服を着ていた。
きっかけは小さな雑談にすぎなかった。迅がスマホを眺めながらぽつり。
「メイドさん、いいなぁ」
画面を覗くと、綺麗な女性がフリルをふんだんにあしらった黒ベースのミニスカメイド服を来ている画像が表示されていた。
「こういうのが好きなのか?」
「んー、特段好きってわけじゃないけど可愛いなって」
俺は「ふうん」となんでもない様に装いながらも、指は勝手に検索をかけていた。
そして届いたのはフリフリメイドさん(Lサイズ)だった。
「...サイズ...ちょっと小さい...」
ネットで届くものは実際着てみることが出来ないのがネックだ。そして今回は少し失敗してしまった。普段の服のサイズがLだったから、そのサイズをそのまま買ってしまった結果少しサイズが合わなかったのだ。
特に胸元が苦しい。仕方なく悲鳴を上げる生地に体をねじ込み、全身鏡の前に立ってみる。
そこにはあまりにも滑稽な姿をした男がいた。
とんでもなく似合わなすぎる。メイド服から伸びる手足に筋肉が程よくついているせいで似合わなさに拍車がかかっていた。
「うわぁ.....」
買う前は喜んでくれそうだとワクワクしていた気持ちが、今は見るも耐えない程萎んでいる。やっぱり辞めよう。ああ、それがいい。これはタンスの肥やしにするのが一番だ。そう思った時だった。
こちらへ向かってくる足音が聞こえる。
しまったと思った。
そして、冒頭に戻る。
「...............」
「...............」
無言が耳に刺さる。なんとか言ってくれ!迅!
その願いが届いたのか、最初に口を開いたのは迅の方だった。
「...風邪、引くよ?」
そこかい。いやいやそこでは無いだろう。
「...もっと言うことは無いのか」
「え?......かわいい」
「???どこに目をつけてるんだお前は。どう見ても似合わなすぎるだろう」
お世辞は結構と照れ隠しに顔を背ける。恥ずかしさと布の少なさに寒さを覚え、少し震えた。
「...かわいいのはほんとだけど、風邪ひいちゃうよ?ほらこっちおいでメイドさん」
手を引かれリビングに向かう。リビングはエアコンがついてて暖かかった。
ソファに座った迅が太腿を指さす。俺は吸い寄せられるように上に乗っかった。
「この服、買ったの?」
「...買った」
「おれに喜んで欲しくて?」
「.........」
「サイズちょっと合ってないけど」
「うるさい」
距離が近いせいで胸元がキツいことを直ぐに見抜かれてしまった。顔から火が出る程恥ずかしくなってきて、迅の上から降りようとすると強く腰を抱かれた。
「なっ...!」
「んー、せっかくメイドさんになってもらったんだし、ご奉仕してもらおうかな」
迅はそう言うと、悪い顔で笑みを深めた。
俺はそんなご主人様から逃げられそうも無く、無駄な抵抗は辞め全てを委ねたのだった。
2日前の日勤で出勤した直後、小児科外来の看護師がインフルエンザで出勤停止になった補充要員として、3日間、小児科外来で勤務するように命じられた。
今日が最終日3日目。
この3日間の患児の多くは熱発。インフルエンザ、コロナ、風邪。それらを縫うように持病持ちの定期受診患児が来院するといった具合。
今朝、起床時に感じたのは、喉に若干の違和感と鼻汁。だけど平熱。
病院に到着する頃には、喉の違和感は軽度の痛みに置き換わり、風邪特有の倦怠感が多少あった。
念のためにドラッグストアで購入したコロナとインフルエンザの抗原検査キットでチェックしてみたが陰性だった。
今日を乗り切れば、明日は休み。明日はゆっくりしよう。
一昨日よりも昨日、昨日よりも今日。
発熱者の外来患児は増え続けている。
特に今日は、子どもや母親に絶大な人気を誇る佐々木先生が外来担当ということもあって、目が回るほどに忙しい。
私が若干感じた不調は、働いているうちにアドレナリンのためか全然気にならなくなった。それどころか、忘れていたのに。
午前診療の最後の患児の診察が終了したのは午後14時を回っている。午後の診療は15時から。午前に使用した物品の片付けと診察室の消毒がまだ業務として残っている。
休憩時間は普段から1時間取れたことはほぼないからそれは通常としても。
佐々木先生をチラリと見る。
仕事熱心な佐々木先生は、きっとこの後病棟へ向かうのだろう。
今日入院させた喘息の児と肺炎の児の様子を見に。
二人とも、症状は軽くはなかった。
そして、休憩が取れてないことなどなかったかのように、笑顔で午後の診療を開始するのだ。
「宮島さん、ちょっとここに座って」
「えっ?」
「ほら、早く」
ここって、佐々木先生の目の前の、患者が座る椅子なんですけど。
訳がわからないけれど座らないといけない雰囲気を感じて、ちょこんと座る。
佐々木先生はちょっとごめんね、と私の首筋を指で触っていく。
「リンパは腫れてないね。でも熱いから熱を測ってね」
「……気づいていたんですか?」
「うん。僕がキミのこと、好きになって何ヶ月経ったと思ってるの」
「っ、」
「はい、あーん」
おずおずと口を開けて、あーと声を出す。
「咽頭がちょっと赤いね。背中聴診するけど良い?」
「お願いします」
ナース服の上から背部を聴診。こっちは問題ないね、と言いながら、先生は電子カルテに入力する。
外来を見渡したけれど、他の看護師の姿はない。
佐々木先生が私を好きなことを私や仕事仲間にオープンにした日から、ごくたまにこういう時がある。佐々木先生と私を二人きりにする瞬間が、同僚たちによって。
そんなとき、佐々木先生は私のことを好きだと軽く伝えるのだ。
言葉だったり、態度だったり。
私はそれが決して嫌ではなく…寧ろドキドキと動悸がする。
胸が熱くなって、頬が熱くなって、私はこの感情をどう処理すれば良いのかわからなくて。
最近はちょっとだけ困っていたりする。
「コロナとインフルの抗原検査やっておいて。結果が出たら僕に連絡して。あと熱も」
「はい」
「今日は帰って良いからね。送っていけなくて申し訳ないけど」
「そんな、大丈夫です。って言うか、帰ったら、外来が」
「外来は何とかするよ。
それよりも、風邪かコロナかインフルかわからないけど、ちゃんと休みなさい。じゃないと、申し訳ないよ」
「え?」
「本当はキミが3日目の今日も無事に外来を終わらせたかったんだけどね。小児はマスクをつけられない子も多いし、密着もするし、難しいよね。キミも手洗いとか感染予防を頑張ってくれていたけど」
佐々木先生はいつも、私たちの努力を認めてくれる。どんなときでも、変わらずに優しい。
こんなに連日仕事で忙しくても、休憩時間がなくなっても、午後の外来が忙しいことも予測できるのに。
「佐々木先生」
「ん?」
「私、ちゃんと今日の午後診の最後まで佐々木先生と一緒に仕事したかったです。でも、できなくなってごめんなさい」
「宮島さん」
「佐々木先生まで、風邪引かないでくださいね」
「うん。わかった。ありがとう。気をつけるよ」
先生は手洗いをして、小児科外来を後にした。
私は自分で抗原検査を行なって、15分後に検査結果を陰性だと確認する。熱は37.6℃。まだ熱型を確認しなきゃいけないけれど、とりあえず今日は風邪だと確認できた。
風邪なら、熱が下がれば、また佐々木先生と一緒に働ける。
良かった。うん。早く治さなくちゃ。
私は弾んだ心のまま、佐々木先生の仕事用のスマホへ連絡した。
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『風邪』
通り過ぎ 気が付きゃ遅い 床に臥す
風邪と花粉症は見分けにくい
時期も以外と近いからね
花粉症で鼻水めっちゃ出るし
喉痛い上に頭まで痛ければ
一度疑おう
ずっと嫌な想像ばかりしてしまう
けどそんなことは起こりゃしないんだから
考えるだけ無駄だ
そんなことに頭を使うくらいなら
治すのに専念しよう
昔々、とある山奥に『ユキマチ村』と呼ばれている村があった。
この村は比較的寒い地域の山奥にあるたが、冬になっても雪が少し降るだけで、過ごしやすい場所であった。
しかし周辺の土地は非常に痩せており、農業には不向きであまり収穫物は取れない。
年貢で農作物の取られた後は、次の年の農作業に使う分しか残らないという有様であった。
にもかかわらず、この村の人々は飢えるどころか、とても裕福な暮らしをしていた。
それは、この村の特産品のおかげである。
ユキマチ村の名産――それは『庭を駆けまわる犬』と『コタツで丸くなる猫』。
雪が降ると、変わった行動をとる動物たち。
それを『まるで雪国にいるような気分が味える』と触れ込み、他の地域に売っていたのだ。
売れ行きは順調で、とくに熱い南の地域には飛ぶように売れたのである。
農業が出来なくなる冬に収穫出来る事、雪が降らないので冬でも活動しやすい事から、ユキマチ村の有力な収入源であった。
そのため、儲けの少ない農作物より名産品に力を入れ、さらに天皇にも献上されたこともある。
そのため村人たちは、一年中雪を待っており、他の村からは専ら『ユキマチ』と呼ばれていた。
この村で農業とは、あくまでも冬までの暇つぶしなのだ
雪が降り、犬が喜び庭駆けまわり、それを人間が算盤をはじきながら眺め、そして我関せずと猫がコタツで丸くなる。
それがこの村の真の姿であった。
しかし、ある年に非常事態が起こる。
その年は暖冬で、雪が全く降らなかったのだ。
暦上は真冬なのに、雪が積もるどころか、ちらつく気配すらない……
何も知らない子供たちは寒くない冬を喜んでいたが、大人たちは頭を抱えた。
雪が降らないと、名産品の生産が出来ないので、文字通り死活問題なのだ。
そこで村人たちは集会所に集まり、連日激しい議論が繰り広げられていた。
様々なお呪いを行い、奇妙な風説すら信じて雪乞いなるものも行った。
それでも雪は降らず、いよいよ他の地域から雪をかき集めなければいけないかと議論されていた時だった。
祈りは届き、ついに雪が降り積もった
これには村人たちは大喜び。
大人は、これで食いつなげると……
子供たちは、なんだかんだで雪遊びをしたかったから……
各々の理由から、大人と子供が一緒になって喜び庭駆けまわる
その様子を猫は『今日はご馳走かな?』と眺め、犬は『寒いのは嫌』とコタツで丸くなる。
例年とは違う、ユキマチ村の冬の光景であった。
喉が痛い。
すぐ声がガラガラとするし、愛想笑いをしようとしたら咳き込んで、すごく無理をして笑ったみたいになってしまった。
冬の冷たい空気は吸うだけで咳を誘因するため、マフラーに顔を埋めた。
ああ…今まで風邪をひかないよう頑張ったのに、なぜ…
Christmasデートにマスクをするなんて野暮な真似はしたくないんだけどなあ。
題【風邪】
今日はかいくんとデート!だったんだけど、、、
体調が悪くて…。どうしよう。
「莉緒~?そろそろ準備してね?」
「はーい。」
多分、私の声が小さくて聞こえなかったんだと思う。
お母さんが心配そうに部屋に来た。
「どうしたの?大丈夫?」
「ちょこっと体調が悪くて…。」
「今日はかいくんとお出かけだったわよね?」
「うん。」
「じゃあ、お母さんもお断りしようか?」
「大丈夫大丈夫!かいくんのお母さんと遊びに行きたいでしょ?」
「そうだけど。」
「大丈夫だよ。」
「そう?じゃあ、かいくんに連絡だけしておくわね。」
「ありがとう。」
「あら、かいくんね、お見舞いに来てくれるって!」
「そうなんだ。って、えっ!?」
いや、アウトでしょ!?
男の子が女の子を看病って!?
「良かったわ~!安心して出掛けられる!」
「そっか。」
「もう着くって!じゃあ、行ってくるわね!絶対に無理はしちゃダメよ。」
「はーい。」
ガチャ
ピンポーン、
早くない!?
「はーい。かいくんか。」
「莉緒さん。大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ。」
「一応、看病グッズは持ってきたのですが。」
「あ、ありがとう…。」
「あっ、すみません!体調悪いのに立たせてしまっていますね。」
「あ、上がって。」
「ありがとうございます。ベットに行きましょう。」
「うん。」
「えっと、熱は何度でしょうか?」
「38.6度ぐらい…。」
「高いですよ!?大丈夫なんですか?」
「うん。食欲はあんまりないけど。」
「そうですか。」
「風邪、ひいて、ごめんね。」
グスッ、
「へ…?なんで、泣いているのですか?莉緒さん」
「だって、楽しみにしてたでしょ?なのに。」
「へーきですよ!大丈夫です。」
「そう、なの?本当にごめんね。」
「大丈夫ですよ。今の俺のお願いは、莉緒さんが早く笑顔になることですから。」
「っ!///う、うん。ありがとう!笑顔でいるね。」
「はい。はやく元気になってください。」
「もちろん❤️」
心に風邪ひかせないように
正しい怒りに風邪ひかせないように
優しさに風邪ひかせないように
愛に風邪ひかせないように
知ってるかい?
風邪と無関心は万病の元。
しんどい時は
ちゃんと、しんどいと
伝えてくれて。
早めに寝ますね。と
言ってくれる
人が好き。
そしたら、私も
早く良くなりますようにと
伝えられて
なんだか、安心出来るんだ。
【お題:風邪】
近年は3年に1度ほど大きな風邪をひいている。まずは喉の違和感。その日の夜から次の日の朝にかけて高熱が出て朝にはぐったり。体の節々が痛くなる。2日か3日で良くなるけれど、その頃には健康にありがたみを感じているだろう。食事も優しいものが主になるので、動画サイトで爆食動画などを見て快気した暁にはいっぱい食べるぞと意気込んでいる。この先感想や寒さで風邪が多くなる季節。気をつけていきたいものですね。
風邪
隣の席のアイツはいつも元気で馬鹿で、うるさい。
朝 、 担任の先生から一言 「〇〇〇は風邪で休みだ」
どうやら、俺の隣の席のやつは風邪で休みらしい。
今日1日、静かに過ごせそうだ。
そんな事を考えていたら、1時間目が始まった。
1時間目は国語、朝から眠くなる教科だ。
いつも話しかけてくるアイツはいなくとても退屈だ。
ぼーっと外を眺めてると、アイツの顔が浮かんできた。
それも鬱陶しいほどの大量の笑顔で…
「あぁ、なんだこれ!」と 、立ち上がり叫んでしまった。クラス中からも先生からも、冷たい視線を浴び注意される始末だ。
全部アイツのせいだ 、 と思ったが「すみません」と謝り座った…
こんな調子で、1日が過ぎて行った。
この事を友達に話した。そしたら
「それって恋なんじゃねー!笑」冗談半分で言われた。
だが俺はその言葉を冗談だと思えなかった。
「ごめん!俺先帰るわ!」そう言って、自分の家とは反対方向のコンビニへ向かった。
コンビニでは、ゼリーにスポーツ飲料、アイツの好きなアイスも買った。
そして俺はアイツの家に走った。
アイスが溶けないように、なんて自分に言い聞かせて。
息が切らしながらも、家のインターホンを押した。
出てきたのはアイツだった。
あの時の俺は、心臓がバクバクだった。
それは、走ったからなのかアイツに会ったからなのか
俺には分からなかった。
だが 胸が張り裂けそうな気持ちでいっぱいだった__
風邪
「まぁわかってたよお嬢が引くわけねぇんだよ風邪をよ」
「何処に向かって何言ってるんですか貴方」
「石蕗さんこんちはーッす、ゲッホ」
「のど飴いりますか、葛湯も選択肢にあります」
「あー、のど飴で。甘いやつがいいです」
「みかんですね……こっちの方が効果は確かですがまぁ、舐めたくないのは、口に合わないのは仕方ないですからねぇ…」
「ははは、すみませんせっかく用意してもらったのに」
「冬は乾燥するでしょう、常備しているんです。なのでそこまで気に病まなくて結構ですよ」
「そりゃ良かった」
後日加筆します
風邪
あれは小学五年生頃だったかな?
熱を出したのさ、39度と少し。風邪だったと思うけど、朦朧としてようやくトイレに歩ける程度。
熱に弱い私は38度位になると死にそうになる。
あの日もいつもの様に1人で寝ていた。子供が熱を出したくらいで仕事を休む親じゃない。父親はどっかでマージャンだろう。母親は夜中まで店を切り盛り私のことなど考える暇など無い。
突然ドアを叩く音がした。
ふらふらになりながらドアを開けたら、そこには5〜6人の兵隊が立っていた。とても古臭い出で立ちで、帽子を深く被り俯いて静かに立っていた。そこで私の記憶は途切れた。
どのくらい時間が経ったのか、気がつくと扉の前に倒れていた。扉は閉まっていたので夢を見たのかもしれないが、あまりにもリアルに覚えているのだった。
高熱を出す風邪には何かを招く事があるのだと…いや、あの時、あの世に私を連れに来たのかもしれない。
でもなぜ兵隊?
✦一年前のコピペしますっ✦(@^^)/~~~✦
【風邪】
atishoo!
ジェイムズは今日、十回目のくしゃみをした。
不味いな、どうやら風邪をひいてしまったようだ……洟をかむと気怠い仕草で洗面所へ向かい、薬箱から解熱剤を取り出して服用した。
もうすぐ交代の時間、それまでに少しは快復してくれるといいが。そう念じながら身支度をする。
三十分後、現場へ到着すると、同僚で見張り役をしていたトムがさりげなく物陰から近づいてジェイムズにすばやく耳打ちした。
「ついに動き出した。俺は一度本部へ帰り、応援を連れてすぐ戻ってくる。それまで頼むぞ」
「――分かった」
それだけの遣り取りを交わすと彼らは目を合わすことなく別れ、ジェイムズはトムがいた見張り場に潜んでターゲットのいる部屋を監視した。
任務に集中しているせいか、風邪のために重かった頭も身体もシャキッとし、体調不良だったことを全く忘れて張り込みを続ける。
すると。
電話で話していたターゲットが突然慌て出し、ほとんど着のみ着のままの身繕いで部屋から逃げ出そうとしていた。
ヤバい、バレてしまったか!
トムの応援はまだ来ない。危険だが、こうなっては俺一人でヤツを尾行せねば。外へ出たターゲットを確認すると、ジェイムズも見張り場をあとにしてターゲットを追った。
注意深く気配を消して、見失うことなくついていく。尾行は順調だった。人気のない裏通りに入り、空き家のような家の前で立ちどまると、ターゲットは急に辺りを見回して警戒しながらドアノブに手をかけ、中に入ろうとした、その時だった。
――atishoo!
ジェイムズは今日、十一回目のくしゃみをした。
人気のない裏通りの物陰から、微かに響いたくしゃみの音。
今まさに新しい隠れ家へと逃げてきた悪党で、その音を怪しく思わない間抜けはいないだろう……
激痛にうづく血まみれの腕と足を持て余しながら、倒れた地面の上で自分の犯したヘマを呪い、再び逃げて行ったターゲットの去って行った方向を、ジェイムズは気を失うまで眺めていた。
✦coming soon !✦
作品36 風邪
ピピピと、音が鳴るのを確認し、服の中から体温計を取り出す。37.8。
見事に熱が出ている。
「何度だったー?」
リビングから母の声が聞こえた。
「37.8!学校休める!」
「そーね。連絡してくるから寝てなさい。」
心配する様子は微塵もなく、母はスマホを取り出し電話をかけた。よそ行きの声。
何故か女の人って電話するとき1オクターブくらい声のトーンが上がるよな。あれ何なんだろ。音楽苦手だからオクターブなんて知らないけど。
そんなのさておき、休みができた。嬉しい。何しようかな。体はすごい元気だし何でもできる。
とりあえず、映画観るか。
スマホを手に取り面白い映画と検索をかけ、適当にスクロールし止める。指に一番近かった映画を見ることにした。
リモコンを手に取りテレビをつける。さっき見た名前を数文字打つとすぐ出てきた。結構有名らしい。興味ないけど。
ところで。映画といえばポップコーンとコーラが必要だ。しかし、悲しきことに口の中が乾くものも炭酸も苦手だ。
と、いうわけで。
「お母さーん。ジュース飲んでいー?」
母に声をかけた。
「三杯までね。」
小さくガッツポーズしてから冷蔵庫を開ける。リンゴジュースとアップルジュースとぶどうジュースが並んでいた。リンゴかアップルだなと迷う。
そしてしばらく考え気づく。
どっちも同じじゃねーかよ。だめだ頭は風邪の影響もろに食らってる。
半ば投げやりになって、一番近くにあった方を取ると、日本語の方に当たった。
机にペットボトルを置き、コップを持ってきて注ぐ。氷もあったら入れたいけど、残念ながら作っていなかった。
テレビの前にあるソファーに座り、再生ボタンを押す。映画が始まる前にある広告が流れた。
早く始まらないかな。
「ちょっと買い物行ってくるけど、欲しいものある?」
振り向くと、母が車の鍵を片手に立っていた。
「んーとね。カルピスとゼリー。あと新しいゲーム機。」
「ゼリーね。お昼は?何食べたい?何食べれる?」
「何でもいける。あ、おかゆ食べたい。」
「わかった。」
じゃ留守番お願いねといい、玄関へ向かっていった。なんて事務的なやり取りなのだろう。しかもカルピス無視されたし。
いってらーと叫びテレビを見ると、ちょうど広告が終わったところだった。
ゴロリと寝っ転がり、頭とコップを手すりに置く。この映画が終わる頃は、三時間目が始まるころかなと計算する。なんか得した気分。
うきうきしながら画面を見た。
うーん。微妙。
エンドロールを眺めながら、出てきた感想はそれだった。
伏線もないし起承転結もあまり強くない。セリフも全部棒読みだし、クライマックスがあるわけでもない。強いて言うなら画はきれいだった。大人になってみると、面白いかもしれない。きっとそうだ。
なんて偉そうに考えていると、だんだん眠くなってきた。
目が覚めたのは、母のただいまーという声だった。
「あれ寝てたの。映画どうだった?」
聞いてしまうのかそれを。
「そこそこ。お母さん好きそうだった。」
「てことはつまらなかったのね。」
やはり母には敵わない。
「はいこれゼリー。」
蜜柑の写真がついたゼリーを渡された。さすが。分かってる。
「あざます。」
ありがたく受け取り、椅子に腰掛け、蓋をペリペリっと開ける。蜜柑のいい匂い。やっぱ果物といえば蜜柑に限るな。
プルプルとしたそれを匙ですくい上げ、口に運ぶ。甘酸っぱい果実が口の中で弾ける。あーまじでたまんない。さいこー。
一個食べ終えたところで、母がお粥を持ってきた。
「もう食べたの!?これ食べてからにしなよ……」
「だって渡してきたじゃん。」
「まったく……」
そう言いながらおかゆが前に置かれた。目の前に湯気が広がる。熱々だ。
じーちゃんばーちゃんお手製の梅干しを上にのせていると、母が言った。
「あ、そういえば食糧庫にフルーツ缶あったはずだから、お昼足りなかったら食べて。」
それはすばらしい。
「ちなみに……?」
期待を込め、聞いてみる。
「蜜柑。」
「神様。」
小さくガッツポーズすると、早く食べなさいと怒られた。
おかゆを軽く冷まし、パクっと食べる。うん美味しい。やっぱ風邪ひいたときはおかゆだな。
ごちそうさまでしたと両手を合わせ、食器をシンクへ運び水につける。
そして食糧庫を開け缶カンがあるのを確認し、ベッドに向かう。食べようと思ったけど、流石に食べすぎた。
布団に入り時間を確認すると、ちょうど学校では五時間目が始まるところだった。明日は念の為休む予定だから、登校するのは明後日からか。面倒くさい。こっそり休もっかな。
なんて考えながら、ベッドの隣にある本棚から読みかけの本を一冊取り出した。
寝る前に読むために買った小説。題名に夢という文字が入っているから、寝る前にぴったりだ。
栞が挟まれているページを開き、文字をなぞる。
じんわりと頭の中で風景が広がり、セリフが再生される。こういう時間が、一番幸せだな。ずっとこうなってたい。
満腹になったからか、まぶたが重くなる。
夢の中で、誰かが百合に接吻し、男が子供を背負い、知らん人が木彫りをしていた。
絶対この話に影響されているからだろうけど、思う。
なんてカオスなのだろう。
⸺⸺⸺
蜜柑は芥川龍之介なのに夢十夜。なんなら檸檬も入れたかった。こうして人と作品をごちゃまぜにしていく。風邪ひいたときの夢みたい。