『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃は、風邪で学校を休むと授業がわからなくなっちゃうのが不安だったなあ
今は風邪を引いたからって寝てるわけにもいかないから、それがしんどいよね
市販の風邪薬って、正直飲んでもそんなに効いてる気がしないし
タイトル【面倒】
文字数 370文字くらい
音の出ぬ笛のような喉は、酷く渇いている。これではとても喋れたものではない。鼻水が垂れる。呼吸さえ儘ならぬ。寒気がする。何より怠い。
まるで鉛の身体を引きずって、腹這いに畳の上を進む。ひんやりとして心地がいい。しかし、すぐに緩くなる。
体温計を見付けると、脇へ押し当てた。混濁する意識の中に、頓狂な機械音が入り混じる。夢現にも似た、渾沌の合間に私はいる。脳が溶ける感覚がする。必死になって体温計が示す数値を認めた。
38.4℃
どうやら、いや、やはりと言うべきか。案の定、私は風邪をひいていた。さて、どうしたものか。誰かに連絡したり、病院に行ったり、何をするべきだろうか。考える度にヤジロベエの如く、思考がゆらゆら揺れて定まらない。その内に霧散して、下手の考えのようになる。
もう考えるのは止そう。そう決めて、横になることを決めた。
──了
風邪引きの時に飲んだコーンポタージュ
いつもより優しい味がした
風邪ひいた
風邪ごとき、私の敵じゃない。
自分でお粥も作れるし飲み物も置いてある。
風邪薬も家に置いてある。
私はひとりで生きていける。
だけど、ちょっと寂しかっただけ、
熱に浮かされ上手く働かない頭に苛立ちを覚えた。
吐き気と頭痛で、気分は最悪。風邪を引くといい事がない。
風邪とは無縁の生活をおくる人々を、心の底から羨んだ。
「……おかあさん」
理由もなく、何が怖くなって母を呼ぶ。
来てはくれないだろうと思っていたのに、以外にも母は心配そうに私の方へ来た。
優しく頭を撫でて、大丈夫?冷えピタかえようか?と声を掛ける。
あぁ、これはきっと都合のいい夢だ。 そう思うと同時に、誰かがこちらへ向かって来る音がした。
ほら、やっぱり夢だった。
足音が聞こえだしたあたりで目が覚める。
「あんれま!inkおはよう!かあいいねえ!」
「……あぁ、おはよう。そしてありがとう」
起き上がるのがなんだか面倒くさくて、ソファに寝そべっていると、足音の正体であろう人物が、元気よく部屋に入ってきた。
彼女は私の足を少し持ち上げてソファに座る。座ると上げた足を自身の足の上に下ろした。
「普通に言ってくれりゃあ退くというにね」
「寝てて、そのまま。疲れてるでしょ?疲れたって顔してる」
私の表情筋はぴくりとも動かないはずなのに、いつも彼女は私の変化に気付く。どうやって見抜いているのやら。
「疲れては、ないよ。多分」
「何かあったの?話してみてよ。そしたら少し軽くなるのよ」
別に特別隠さなければならない話ではなかった為、私は見た夢の話をした。
風邪を引いて、母が優しい声を、視線を私にくれた事。
「ありゃ、むかあしの記憶さね。風邪引いて、優しくされて、その時の自分が羨ましかったっつう話じゃ」
「……そっか」
「昔の話よ、昔の。もうあれから何年経ったと思う?百はゆうに越しとる」
何かを気にするような仕草をする彼女にそう言えば、そうだよね、と返される。
それ以上彼女は何を言うでもなく、ソファで寝てしまった。
途中から何書きたいか分からなくなってしまいました。
小さい頃に風邪をひいたことを思い出した。
よく夢で怖い音楽が流れていた。あの頃に比べたら風邪はあまり引かなくなったけど、たまにあの夢を思い出す。
よくあんな夢で耐えれてたな、昔の私。
詩とかではなくて
本当に風邪をひいたかもしれない
鼻水が止まらない
元々鼻炎持ちだけど
今日は殊更酷い気がする
でも言わない
明日楽しみなことがあるから
きっと風邪じゃない
もし明日嫌なことがあったら
きっと風邪だっただろうな
コンコン コンコン 狐の声がする
雪の降る庭で 楽しそうに子狐が遊んでいた
僕はその様子を布団で横になりながら
コンコン コンコン 羨ましそうに眺めている
【風邪】
愛失い
僕のこころは
風邪をひく
心が風邪をひく=うつ病
大切な人を失い、
心に深くダメージを負った僕のきもちをよんでいる
最近、鼻をかむことが多くなった。風邪をひいたのかな。周りの友達も喉が痛いって言ってたり、咳をしている人も多いから、どこかで移っちゃったのかも。体調が悪くなるのは風邪の菌のせいだけど、やっぱり対策はしないといけない。睡眠をしっかりとって、適度な運動をして、暖かい格好をする。めんどくさいことかもしれないけど、自分の身は自分しか守ることができないから頑張るしかない。
弱くなくなるのが怖いよぉって言ってる人にどう声を掛けたらいいんだろう。誰かにとって誰かっていうのは須らく無力だね。溺れている人に手を差し伸べたら水に引きずり込まれてしまうことがあるなんていうけれど、結局2人とも助からないんだもんな。
風邪を引かないように気をつけてね。って言って意味のある人じゃない。君に欠けた部分はここじゃないから、時間の無駄をしているなあ、っておもう。
意味がないんだもんね、全部。君にとって都合の良いことはどうも信じられないんだろう。消えたような気分で話せなくちゃ、ね。
26.風邪
僕は熱をだしてしまった。
とても高く、40度近く出てしまった。
「最悪だ…」頭が痛い、喉が痛い、体がだるい。
目の前がグラグラしていて気持ちが悪い。
目をつぶっていたらいつの間にか寝てしまっていた。額が冷たい。冷えピタをつけてくれたのだろうか。
目を開けると天使がそこにいた。
夢でも見ているのではないか?そう思った。
「目覚めたの?おはよう。体調はどう?」
そう聞かれたが、混乱していて声が出ない。
どういうことだ。天使が目の前にいる。
そんなことを思いながらまた寝てしまった。
起きると、夕方になっていた。
隣には夢に出てきた天使に似ている人がいた。
よく見ると彼女だった。
僕は夢でも現実でも彼女が看病してくれたんだと
とても嬉しかった。
これからも彼女を大事にしようと思う。
風邪
空気が乾燥して、喉がイガイガし始めると、
またこの季節かぁと、焦って飴を舐め出すんだよね。
風邪をひいた。
身体が丈夫なのが自慢だったので少し悔しい。
風邪をひいてしまった罪悪感に
苛まれたが、風邪をひいていいこともあった。
好きなドラマを沢山観れた。
久しぶりにゆっくり休めた。
いっぱい寝れた。
仕事を風邪で休んでしまったのは
少し申し訳なく思うが、休みたい時は
適度に休む事も必要だなと思った。
休みすぎは良くないかもだが、自分の限界を
知ることも大切。
辛い時は無理せずに休もう。
たとえ風邪でなくとも。
#風邪
#6
「風邪」
風邪引きの時は、何故かどうでも良い記憶が
断片的に思いだしちゃうのは、なんなんだろうか…?
え?マジ、俺、死ぬの…?とまでにはならないが…。
風が冷たく 体を包む
風邪の微熱 心にささやく
喉のかすかな痛み 風邪の告白
寒さと共に 体を襲う
布団の中で 戦う身体
風邪の影が 静かに忍び寄る
温かなスープが 癒しの手
風邪の嵐にも 勇気をくれる
僕の経験をもとに書きました。是非読んでいってください。皆さんは、こんなことにならないように気をつけてください。
「君が風邪をひいたら、辛くなったら、どこにいても会いに行くから!」
大好きで、大切な君に言った僕は、まだ現実を知らなかった。
君の住んでいるところに行くための交通手段。それに費やす費用。僕が知る由もない。そんな僕の、時によっては嘘とも解釈できる言葉に君は
「私もそうさせて」と、たった一言。
口に柔らかい、僕の心を照らすような、優しい微笑を浮かべてそう言った。
あれから、僕は、君と会うこともなく、今では普及しているメッセージアプリで別れを告げられた。
その時に言われた言葉は「友達として、仲良くしてね」だった。
僕は今も思う。
君は元気かな。いじめられてないかな。
風邪をひいてないかな。
そして心配になった僕は、意を決してこう連絡する。
「久しぶり!嫌なことはない?元気?」
「風邪はひいてない?」
この時、自分の無力さを思い出して胸の奥が痛んだ。
熱、鼻、のど。
熱が出たら休める。
基本鼻とのどにしか来ない私は損だ。
風邪は風邪。しんどいのに。
(風邪)
「アンタ、顔赤くない?もしかして酔っ払ってる?昼だけど」
「まさか。仕事前に飲む程私は不真面目ではないよ」
珍しく同僚から話しかけてきたと思ったら、飲酒を疑われていた。否定はしたが、とても不名誉だ。
「熱でもあるんじゃないか?」
彼女に呼ばれてきたのか、友人が顔を覗き込んできた。
熱?私は丈夫な体だから、熱など出た記憶はない。
「師範、大丈夫?」
「無理しないで休んでろよな」
弟子たちもぞろぞろと出てきて私は囲まれた。
特にだるくもなかったが、確かに少し体が熱を持ってる感覚はある。
そして、半ば強引に自室へ追いやられ、ベッドに横になった。
「珍しいな、お前が風邪を引くだなんて」
「風邪……?」
思わず聞き返す。
同僚たちは呆れた顔をする。何故だろう。
「粥でも作ってくるから、大人しくしてろよ」
「私もー!師範、起きたらダメだからね!」
弟子たちに命令までされてしまった。
「お前は無理しすぎだ、いつか過労死するぞ。だからあれ程休めと言ったのに……」
「まぁ、いい機会じゃない?しっかり休んで早く復帰しなよ。仕事たまってんだから」
耳は痛いが、こうして見守られているのが嬉しくて、つい笑ってしまう。
「すまない、お言葉に甘えて今日は休ませてもらう」
「何か欲しいものはあるか?」
「いや、無いよ」
私の欲しいものは今、目の前にあるのだから。
こんなあたたかな気持ちなるのなら、風邪を引くのも悪くはないな──不謹慎だがそう思った日だった。
【風邪】
「ぁ……なんかグラグラする…」
それは頭が痛んだ事からはじまった。
元々偏頭痛持ちだし、雨も降ってるからまたいつものことだ、と呆れ半分で薬を飲んだ。
いつもならすぐ効く頭痛薬も全くもって効かない。
あ、これちゃんとヤバいやつだ、と認識したとたんグラリと視界が揺らいで黒に染った。
次に目が覚めたのは見知らぬ天井の下だった。
ほのかに消毒液の匂いがする。それに先生の匂い。
「…よかったぁ、やっと起きた…。気分はどう?」
「せ、せんせぇ……?」
「そうだよ、貴方が倒れたって聞いて心配で来ちゃった」
いつもより先生の目線が低い。
ベットサイドに手をかけてこちらを見つめる先生に見とれて暫くボーッとしているとおでこにデコピンを食らった。
一応病人ではあるのだから少しは優しくして欲しいものだ
「なんでもっと早く周りの人に言わなかったの、」
だって気づいたのが遅かったとか、薬を飲んだのに効かなかったとか言いたいことは沢山あったけど、先生が心配してくれた事実が嬉しくて言葉が出ない。
そんな私がまた熱に魘されてるとおもったのか、おでこに先生の手が触れた。
熱をもった額に体温の低い先生の冷たい手が触れれば、熱が引いていくようだ。
「あつ……風邪かなぁ、。悪化しないといいけど…」
「先生…、授業は、?」
この時間先生はうちのクラスで授業があったはずだ。
こんな時にまで先生の事を考えられる私偉いでしょ、とか
「…あ〜ほら!じゅ、授業変更でね?2組の授業無くなっちゃったからフリーだったの。たまたまね、」
じゃあまだ先生はいてくれるってことでいいのかな。
風邪の時って人肌が恋しくなるっていう言葉に甘えて先生を捕らえておきたい。
「なぁに、帰って欲しくないの?この後授業も無いし貴方が帰るまでここに居てあげるよ」
くふふ、とはにかんだ顔が眩しい。
先生の整いすぎた国宝級の顔を見てたらまたクラクラしてきた。
心做しか額の熱も上がった気がする。
「…せんせい、かえっちゃダメ、です…」
「はいはい、何処にもいかないよ」
額にあった手がするすると髪の毛を撫でた。
あぁ、幸せすぎて死んでしまいそう。
風邪をひくのもたまには悪くないなぁとか。
2組の現代文の授業は先生の都合によって自習になっていたが、自習の本当の理由は先生のみぞ知る。
2023.12.16『風邪』