『風に身をまかせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〖風に身をまかせ〗
風に身をまかせ
飛んでいけ
届け
あなたに私の想い
風に身をまかせ、私は走った。
どれだけ走ればあの光に届くかな。
たまに歩いたりスキップしてみたり。
疲れて止まってしまいたいと思う時もあった。
それでも進んだ。風に身をまかせて。
あとどれくらいであの光に手が届くかなぁ。
風に身をまかせ
ここ数日、南風が強い。街路樹も大きく揺れている…南風だが、山から吹き下ろすので、一寸寒く感じる。青空に浮かぶ雲も、形を変えながら流れている。風に揺れる青葉を見ながら、不図君のことを想う…あの時、何故追いかけなかったのだろうか…今更だけど、この風に身を任せたら、君の元へ行き着くだろうか…
自ら働き掛けることは
ほぼ無いに等しいわたしです
自分の考えが全く無いわけではありません
只いつも思うことは
いつも相手の方に機嫌を損ねて欲しくない
そう、わたしはただのビビりです
その身はまるで風に任せているようでもあり
ただただ頼りない事なかれ主義のようでもある
自己肯定感は常に底辺です
こんなわたしも元気に生きています
何処かの落ち込んでいるあなたに
わたしのヘタレっぷりを捧げます
風が吹いて、はらりと音がした。
あっと思った時には後の祭りだった。
ひらひらと楽しげに彼方へと消えていく紙切れ。
慌てて追いかけると、
遠く向こうで男子生徒が拾い上げるのが見えた。
私は咄嗟に何も知らないフリをして、踵を返す。
ノートに挟んでたの、忘れてた。
授業中にこそこそと書いていた私小説。
それも、だらだらと本心を吐露しただけの駄文だ。
ああ、なんということでしょう。
私の赤裸々な文章、知らない男の子に大公開。
さようなら、私の紙切れ。
あなたの持ち主はもう現れないでしょう。
今生の別れを告げたはずだった。
翌朝、学校の玄関に折り鶴が飾られていた。
直感があって、私はそれをこっそり持ち帰った。
折り鶴を開く。
『素敵な文調ですね』
心に風が吹いたような気がした。
『風に身をまかせ』
風に身を 任せてどこに 行けるのか
妄想抱く なら羽ばたけよ
-
風が吹く 新宿は雨 そして夜
明日が来るまで 一緒に寝よう
-
飛べてもね どこに飛ぶのか わからない
だから広げる手 知らない風に
風に身をまかせ
風にはまかせないけど
身にはまかせるしかない
身あってこそ
風をある程度コントロール出来る
風にまかせると流されていくだけ
身あってこそ風に向かえる
無駄に逆らう必要はないと思うよ
ただ風に乗るなら
その判断をしたなら
風から降りるときの判断は考える
風にまかせるんじゃなくて
風を選ぶ側にならなきゃいけない
風から降りるなら
同じ風に乗ってる人達を
ちゃんと観察しないと駄目で
出来るなら他の風も観察しときたいね
身が無理せず
風から降りられるタイミングがあるはず
多少の遅れはなんとかなるから
焦らずに身をコントロールしましょう
風まかせは嫌いではないけど
風にまかせれる身がないと
叩き落とされるから気をつけましょう
身を過信しないようにね
それは新しい季節の訪れを知らせる春の花。ひらりひらりと舞うように、風に身をまかせて、春を祝う。
この木の下で起きた出来事は何十年、何百年と年輪が記憶していく。
校舎が建てられるのを見届けた。辺りが火の海になるのを見た。宝物が埋められるのを見た。愛の告白を聞いた。永遠の別れと涙を抱いた。時代が変わって、校舎も新しくなった。いつの間にか生徒の制服も変わった。
だけど、いつの時代も満開の姿を見せると多くの人が笑顔になった。木の下に人が集まって、遊んで、笑って、和気藹々としていた。この幸せを届けるのが私の役目だと思っていた。
そんな私にも、限界が訪れた。長年、私の面倒を見てくれていた人たちが懸命にどうにかしようとしてくれたが、どうにもならなかった。見えてくる命の終わりに不思議と悲しくはならなかった。
きっと、同じ場所で私じゃない誰かが、私と同じようにここに住む人々の人生を見守り続けてくれる。そう思うと安心できる。私が何百年も前に貰い受けたのと同じように、私も次へ託す出番が来たのだ。
ついに限界を迎え、人々の勇気ある決断で私は切り取られた。根も残さずに、燃やされるだろう。
できることなら、私の中に残る記憶も全て次へ託してやりたかった。だけど、そんなことは叶わない。
きっとあと十何年すれば、また新しい花がこの場所を照らしてくれるだろう。
自由奔放に生きること。
それが信条なら、この世界は生きにくい。
しきたりも、柵も、縁も、何もかもを断ち切って生きるなんて、できないのだろう。
”風に身をまかせ”、流れるままに生きていくには、結局何もかもが足りないんだ。
風に身をまかせ
風来坊。根無草。
ひとつどころに留まらず
ふらりと、現れて
ふらりと、消える。
そういう生き方に憧れはあれど
戻る場所がないのも、また寂しいものだ。
自由を求める人たちに
世間は、思いのほか冷やかであるし。
風に身を任せるような
生き方は…いつか消えゆくのかも
しれない。
【お題:風に身をまかせ】
風に身をまかせ-
22:00p.m.
フラフラとした足取りで、
夏特有の蒸し暑さを放つ外へ、
気分転換がてらに散歩に出ました。
今日は少し家に籠って、本を読んでいたものですから何だか、ここ数日間外へ出ていないような気がしました。
昔から明るすぎる太陽が、僕はどうも苦手でした。あからさまに陰な僕を嘲笑うかのように、いつもいつも僕の前に立ちはだかって、上から見下してくるのでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな事を考えていましたら、
無意識のうちに僕が密かに思いを寄せている、貴方の家の前だったのですよ笑
せっかくなので。と思いまして、玄関の戸を叩いてみますと、はーいと聞きなれた声が耳に届いたんです。少し待つと、そこには月光が当たり、いつにも増して儚くみえる貴方が出てきたんです-、
寂しかったのですか-
そうなのかもしれません笑
んふふ笑私も丁度1人寂しかったので、
○○さんに会えてとても嬉しいですよ。
そうですか、それは良かった。
,,,あの、良ければ明日も、また此処へ来て も良いでしょうか。
ええ。待ってますよ、貴方が迎えに来て下さるまで-。
そう言い貴方は、はにかむように微笑み、僕の手を小さな華奢な手で包み込むように握った。耳元が赤く鬼灯のように染まっていたのが、とても愛らしかった。
そして僕は、貴方には一生涯勝てないかもしれないと言う思いを心の奥へそっと仕舞いこんだ。
長すぎるし、下手くそで申し訳ないですわ
風に身を任せて私は、歩き続ける
風に身を任せて今日が始まる
風に身を任せて心の声を聞く
風に身を任せると恋にの予感も訪れる
風に身を任せるとその日の一日が良くか悪くどちらかになることも
人と風。
風に身を任せると世の中は…変わらない時もある。
人の考えで決まる人生もあれば
風に身を任せれば答えも見つかる日もある。
風に身をまかせ
ふよふよと飛んでる綿毛。
なんだか羨ましい気持ちになる。
風よ吹け
風よ吹け
吹き荒れろ
闇の中 私の体を吹き上げろ
高く高く
私をはこべ
風に身を任せ
成層圏まではこべ
きらめく地上 星空のなか
生まれてきた意味を思い出す
(風に身をまかせ)
ベランダから見える小さな灯りの集まりを、見るとはなしにみていたとき。ふと、考えた。風に身をまかせ、空から落ちてみたい、と。あの小さな灯りたちがさらに小さく、たくさん見えるほどの上空から、吹き上げるような風を全身で受けとめて、何も考えずに落ちていく。それはきっとこんなところでひとり考えすぎて病んでいくより、ずっと綺麗なことだと思ったのだ。
死にたい訳じゃない。そんな行動力、私には無い。ただ、そう、疲れたのだ。社会の中で、替えの聞く歯車のひとつとなり続けることに。
冷たい夜風が淀んだベランダに流れ込む。今日はもう寝てしまおう。太陽もないのに、起きているのがダメなんだ。
夜が過ぎれば、朝が来る。抱えた不安も、いつかなくなるのだろう。漠然とした不安と寂しさに寄り添って、また今夜が終わっていく。
たんぽぽの綿毛のように
体が吹き飛んだ心地がした。
たんぽぽはたどり着いた地を
自分の我家として、
次に引っ越しするまで過ごす。
どこに行くかもわからない
でもたどり着いた場所が家となる。
どこに行くかも分からないなんて
あまりに怖くて足が震えるのに
問答無用で吹き飛ばされる
家の在処は風まかせ。
臆病な私は新天地が怖くて仕方ない。
わたしはたんぽぽにはなれない。
たんぽぽのように逞しくはなれない。
–風に身をまかせ–
ふと空を見上げたら、美しい鳥の翼から、羽根が一枚滑り落ちた。
風に身をまかせて、羽根はサラリと森の中へ落ちていく。
風に舞った虹色のキラメキだけが、僕の眼窩に焼き付いている。
風に身をまかせ
公園のベンチに座って、ただぼーっと過ぎ行く景色を眺めていた。
たとえば、遊具で遊んだり、走り回ったりする子どもたちに、仲良さそうに歩く老夫婦。どこかからやって来たシャボン玉が目の前を横切って、ぱちん、と弾ける。
穏やかに流れる時間がひどく優しくて、ゆっくりと息を吸った。
生きる、ということは選択の連続だ、と誰かが言った。だから、そのときそのときで最善の選択をしろ、と。誰かに決めさせるのではなく、自分で決めろ、と。
でも、たまにはいいじゃないか。だって、少し疲れたのだ。決めるのは思っている以上に体力も気力も使う。
だから、今日くらいあのシャボン玉のように風に身をまかせて、過ごしたいんだ。
今日も夢から覚めて
歯磨きをして、朝御飯を食べて
適当に休日を堪能してまた夢に沈む
そういつも通り
なにも変わらない、なにも起こらない
何かに期待しようとも、何かに興奮しようとも
明日は必ず来て僕を連れていく
それは死ぬまで変わらない
何が起ころうと何日過ごそうと
いつかは死が訪れる
科学の進歩でその考えが壊れるまでは
何万年先もそれは変わらない
だから僕は今日も逃げるように
風に身をまかせて窓の外を眺めてる
今日のテーマ
《風に身をまかせ》
分かれ道に差しかかり、わたしは木の枝を立てて手を離す。
突如、強い風が吹いて、枝は右側へぱたりと倒れた。
「よし、じゃあこの道は右にしよう」
「相変わらず行き当たりばったりな決め方だな」
「いいでしょ。目的地は決まってないんだし、風の向くまま気の向くまま」
「己が運命も風まかせってか」
「大丈夫よ、わたしには風の精霊様のありがたーい御加護があるんだから」
そうでしょう、と見上げると、彼――わたしの守護者である風の精霊はやれやれと言うように肩を竦めた。
一緒に旅を続けるうちに、いつのまにやらこんなに人間くさい仕草をするようになってしまったけど、彼は風を司る精霊の中でもかなり上位の存在である。
故あって今は人の姿を取っているが、その実力は疑うべくもない。
そんな頼もしい相棒が側にいて、一体何を畏れることがあるだろう。
「あなたにだから身をまかせてるんだけどな」
「ん? 何か言ったか?」
「ううん、何でもない」
「じゃあ、とっとと先を急ぐぞ。この調子なら日が暮れる前に次の宿場までに着けるだろ」
どうやら地図は頭に入っているらしい。
ということは、やはりさっきの風は彼の仕業ということなのだろう。
そうやって、さりげなく過保護にされるものだから、いつまでたっても他の男に目が向かないのだ。
精霊に恋をしたところで報われるはずなどないと分かっているのに。
少し先を歩く頼もしい背中を見つめながら、わたしはこっそりため息を吐いた。
彼の方こそ、他に目が向かないように、せっせと囲い込んでいるのだということを、わたしはまだ知らない。
わたしの想いも、彼にだからこそ運命を預けて身をまかせているのだというのも、すべて筒抜けだということも。