『風に身をまかせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
風に身を任せて、知らない街に着いた。
適当に過ごしてるうちにまた風が吹いて、身に任せていたらまた知らない街に着いた。
風来坊とはよく言ったものだ。
「レジ袋落ちてる」
【風に身を任せて】
私は、風に身を任せ
風と共に去りぬ
─風に身をまかせ─
今、僕は落ちている。
学校の屋上から。風に身をまかせて。
いつからだっけ。
僕が死ぬのを楽しみにするようになったのは。
いつからだっけ。
全てがどうでもよくなったのは。
嗚呼、せめてその答を知ってから死にたかったなぁ。
でも、もう手遅れだから。
さよなら、世界。
また来世に期待して、僕は目を瞑った。
雨女とか晴れ男とかの類でいうと、私は風女だ。そう言うと大抵ほとんどの人が「?」という顔をする。
嘘ではない。ちょっと外に出て歩き出すだけで、すぐに風が吹き始めるのだ。少し風が強い日などは大変だ。せっかく気持ちいい風が吹いていたのに、私が外に出るとすぐ大風になる。
そう男友達のような人にぼやいたら、「一緒に歩いたら嫌いな人の前髪崩せるから最強じゃん」と言われた。ちょっとびっくりして、ちょっと心がふわっとした。
風にまかせて言ってみようか、あなたにだけ隠している私の秘密と本音を、なんて。
風に身をまかせ
自分の直感や、考え方も必要だけど。
たまには、風に身をまかせて待っていてもいいかもしれない。
それが、いい結果につながることもある。
お客様、ご希望の方位と風速はお決まりですか。
おやおや風に乗るのは初めてでいらっしゃる?
まずはご自身の行き先に合う方位を選びます。
最初は勘違いなさるかたもおられますが、北に行くのなら北風ではなく南風です。南から北へと吹いていますでしょう?うっかり反対方向へ飛んでしまわぬよう気をつけてくださいね。
次に風速を選んでください。
もちろん強ければ強いほど早く飛べますが、そのぶん、怪我や墜落の危険性も高まります。技術、体力、経験に乏しい初心者さんにはおすすめできません。
多少時間をかけてでも、初めはゆったりと風に身をまかせて、まずは空路での移動に慣れていただきたいです。
なんと!お客様のパートナーはコバシフラミンゴ殿でしたか。久々にお目にかかります。長距離に強いパートナーがご一緒だと心強いですね。
では。こちら、片道飛行証明券のピンバッジです。上空で風の神にすぐ提示できるよう、左肩のフラップに留めておいてください。
グッドラック、いってらっしゃい!
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風に身をまかせ
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所感:
こういう旅がしたいです。
都心の街中で
急な突風に煽られて
「ビル風やばいね。」
と言う、都会風
#47「風に身をまかせ」
風に身を任せ飛んで行きたい。
この世界の縛りない自由な世界へ。
飛んで行けたら気持ちいだろうな。
「今のタイミングじゃ『風』っつったら、俺が12日投稿分でネタにしたあのゲームだろ」
どうすんの、コンビニで退魔剣ピックか両手剣ピック狙ってグミ買ったら「風」切羽ピックでしたって実話でも出す?某所在住物書きは、水色だの黄色だのの小さなグミを爪楊枝で刺し、舌に載せた。グミを購入するのは久しぶり。大抵チョコか、クッキーである。
「そういや某鳥族、初出『風』タクだったな」
懐かしい。海出て帆を張ったの何年前よ。物書きは題目そっちのけで、当時の記憶にイカリを下ろし……
――――――
「さようなら。お元気で」
2023年から遡ること、約8年前。春一番の風吹いた頃、ひとりの人間嫌いが、初恋のひとの前から完全に姿を消しました。
「どうぞお幸せに」
スマホは番号もアカウントもキャリアも総入れ替え。グループチャットアプリは完全消去。
居住区も仕事場も、遠い遠い場所へお引っ越し。部屋は引き払い家具は売却。手荷物は、トランクひとつ。
以下はこの人間嫌いが辿った、遅い遅い初恋と、ありふれた失恋話。その一端です。
…――まだ年号が平成だった頃。花と山野草溢れる雪国から、ひとりの真面目で優しい田舎者が、春風吹くに身をまかせ、東京にやってきました。
田舎と都会の速度の違いについて行けず、最初の職場は木枯らし吹く前に解雇となりました。
まずは都会の生活に慣れようと、挑んだ次の職場は人間関係と距離感の向かい風に吹き倒されました。
置き引き、スリ、価値観相違、過密な人口。
4年で5回転職してやっと生活に慣れてきた頃には、優しい田舎者は人間嫌いな田舎者になっていました。
都会の悪意と時間の嵐に、揉まれて擦り切れてしまったのです。
『元気無いね。具合でも悪い?』
その人間嫌いに、構わず声をかけてきたのが、薫風吹くに身を任せて流れ着いた、5度目の転職先の同期。他県出身の同い年でした。
『実家から送られてきたの。食べる?』
そのひとは、田舎者の顔が好きなようでした。
『大丈夫大丈夫。見た目地味だけどおいしいから』
そのひとは、田舎者に一目惚れしたようでした。
『他県民でしょ。どこ出身?』
田舎者がどれだけ平坦な対応をしても、話しかけて、一緒に食事して、休日は都内散策に誘ってきて。
『こっちも4回目の転職なんだ。なんか似てるね』
そのひとは、田舎者の擦り切れた心を、ゆっくり紡ぎ直してゆきました。
『大丈夫。今つらいだけだよ。いつか、良くなるよ』
『あの……!』
気がつけば田舎者も、そのひとに恋をしていました。
『もし、良ければ、……良ければでいい、』
心拍数の明らかな上昇と、前頭葉のブレーキの緩み具合と、報酬系及び大脳辺縁系の馬鹿具合から、田舎者は人生初めての、遅い遅い初恋を自覚しました。
『日本茶と和菓子の、美味い店を見つけたんだ。……良ければ、今週の……土曜日にでも』
自分の心を癒やしてくれたこのひとに、恩返しがしたい。この人が幸せになるなら、自分のすべてを差し出しても構わない。
優しさを取り戻し、人間嫌いの寛解しつつあった田舎者は、当時、この幸せな時間が今後ずっとずっと流れていくのだと、本気で思っておりました……
風に身をまかせてみると、本当に自由なのだなと感じた。どこからともなく流れてきては、私を掠め過ぎ去り行く。掴まえることは出来ないのに相手は私を捕え、翻弄し、時に笑いながら離れ、かと思えば再び私の元へやってくる。
風に通り道はない。行く先全てが道なのだから。
そう思うと、私を縛るものたちが急に馬鹿らしく思えた。人の目に縛られ、他者の思考に縛られ、生き方に縛られ、道は一つしかないという思い込みに縛られている。何故なのだろう。何故信じられないのだろう。この風のように、行きたいところへ向かい、振る舞いたいように動き、好きな扉を開けては閉め、また戻りそして背を向ける。それの何が悪いのだろうか。何故それを世間は悪し様に扱うのだろうか。私は行く術無く閉じ込められるくらいならば、閉ざされるくらいならば、いっそ大胆に開いて受け入れてやりたいと思うのだ。世が否定するものを思い切り肯定してやりたいのだ。
私が私であることは、風に身をまかせるのと同じ。
全ては風の吹くままに行けばいいのだ。
風に身を任せ空へ解き放つ
不安、評価、絶望、重圧、縛り
自分の中にあった全てが解き放たれる
人間は重力よりも強い上からの重みが心に体にのしかかっている
だから飛べないのでは無いか、そうして飛ぼうともせず、飛ぶ気力すら奪われていく
それらを全て解き放った時、私たちは飛べるだろう
日々の重さを脱ぎ捨てて、
ほら風に身を任せ飛び立とう
風に身をまかせ
この貨物列車はどこに行き着くのだろうか
人の声はしないし、列車の轟音のせいで外の音は少しも聞こえない。
勢いで乗ってみたものだが、案外後悔と言える感情が湧かないのは助けだろうか
時間が分からないことは人間に恐怖を与えると昔誰かが言っていた覚えがある、古代の人々が時間を明確にする方法を血眼になって探した理由がよくわかる気がする。
……どれだけ考え事をしても、目の前が真っ暗で激しい揺れを体全体で感じることに変わりは無い。
全てを捨ててここに乗る覚悟を決めた1時間前の自分は本当に居たのだろうか?
手探りで扉を探す
この貨物列車は扉に鍵をかけなすぎで問題になっていたはずだ。
案外簡単に見つかった扉に手をかける
僕は死ぬまでこの瞬間を忘れはしないだろう
僕は、これからこの風に人生を賭けるのだ
風に身をまかせ
蝶のようには舞えないが
蜂のようには飛んでみたい
風に身をまかせ
私は今から飛ぶ
風に身をまかせここから飛んで行けたらどれだけ楽か、君さえいなければ飛べるだろうに君が私の邪魔をする。君が笑うとどうにも自分も笑ってしまうのだ。だが、どれだけ笑っても現実は変わることがない。みにくい奴らが私をあざ気笑い指を指している。風の吹いていない今私は空へ舞う。
風に身をまかせ
気付けば足を止めていた。
目の前で、立入禁止の柵の中に、雀が一羽舞い降りた。
雀はせわしなく地面をつつき、くるくると周囲を見渡したあとに私を見る。
その時に思ったのだ。
――いいね、自由で。
目が合ったと思ったのは私の気の所為なのかもしれない。
それでも私は確かに、たったひとつの柵の向こう側に行けない自分を不自由だと思った。
強い風が吹き抜け、それと同時に雀が飛び立つ。
強いビル風は、細い路地の向こう側に木の葉を運ぶ。
路地の向こうが明るく見える。
私は無意識にそちらの方向へと足を踏み出した。
ある日の昼下り、友人と近場のハンバーガーショップで会っていた。
「ずっと風に身をまかせて生きてきたの」
離婚したばかりの友人はこういった。
言い寄って来る男性と結婚し、言い寄って来る男性と不倫した。まさに風に身を任せすぎている。
「なんでも適当でいいんだ。こだわりないの。
のらりくらりと生きていきたい。でもこういう自分も人生も好き」
こう言うからもうこちらはなすすべがない。
「お腹へったから何か頼んでくる」
コーヒーを一杯飲み終えたあと彼女は席を立ち、カウンターへと注文をしにいった。
しばらくたって戻ってくると、
「ポテト塩抜き、ハンバーガーピクルス抜き、冷たい飲み物は身体が冷えるから氷抜きでコーラ頼んだら待たされちゃったぁ」
悪びれもなく語る彼女。
この後私が言葉を失ったのは言うまでもない、、
「風に身をまかせて」
『風琴』
『まだヘッセなんて読んでるの?』と言われて しゅんとした 突然の雨に降られて少し開き直るのだ
ボブディランを聴く 風になったような心持ち 午後5時5分、雨空に勝ち誇ったように夕日が照らす 廃墟の屋上 何かが鳴った ことこときらきら 小さいけれど確実に
吹く風に身をまかせて生きてきた
緩やかに、時に強く
そんな流れに乗る方法だけを覚えてきた
凪いだ風、ただの空気に包まれ呆然とする
足があることに気がついたのは
その時が初めてだった
(風に身を任せて)
風に身をまかせ
風に身をまかせ、空まで飛んでいきたい
暖かい日差しと穏やかな風に身をまかせたら
空をたゆたう雲になれるかな
風に身をまかせ、毎日を過ごしたい
風のように流れる毎日に身をまかせたら
楽に生きられるかな
風に身をまかせ、世を渡ろう
#2