『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
風に乗って…
後悔を煙草にまぜて吐き出せば
時代の風はあまりに強く
『風に乗って』
龍の背に乗って、少年は空を駆けていた。
見下ろすと、先程出発した城のある町がずっと遠くに見える。
「本当にひとりで行くのか?」
龍が少年に尋ねる。
「うん、これ以上みんなを巻き込むわけにはいかない。大切な人たちを傷つけたくないんだ。」
迷うことなく、少年はそう答えた。
少年はこの旅の中で、仲間たちが傷つくのを、悲しむのを、二度と会うことが叶わなくなるのを、何度もみてきた。
それゆえ、最後の遠征は何があってもひとりで行こうと覚悟していた。
「お前は頑固だから、私が止めても行くのをやめないだろう。だが、お前が帰らなければ、お前の言う大切な人たちがこの上なく傷つくことをゆめゆめ忘れるな。お前の行いは、お前の想いに反するものになりうるということを。」
「わかっているよ。必ず邪智暴虐の女王を倒し、この国を救ってみせる。」
少年は答えと同時に龍の背を掴む両手にぐっと力を入れた。
龍は女王の待つ呪われた塔に向かってより一層速度を上げた。
風が吹いている。
あまりの心地良さに思わず風に歌声を乗せた。この広い草原で、思い切り歌う。世界がまるで自分のものになったような気分だった。
「ママー。なんで風が吹けば桶屋が儲かるの?」
「それはね。風に乗ったパパみたいな歌声がみんなの耳を駄目にして、みんな三味線を弾くことも聴くこともなくなって、三味線に使われる猫は余ってしまって、そのたくさんの猫が桶で丸まって眠るから、桶屋が儲かるのよ」
「そうなんだ!」
「ママ、嘘教えないで」
『風に乗って』
風に乗って飛んで行きたい
君に逢いに
今すぐに
えっ?
風に乗るのには
体重制限があるの?
はぁ…
六月は雨の季節だから
なんとしても
五月の風に乗るためには
今日から
頑張るしかない
ダイエット!
# 風に乗って
君が引っ越してから1ヶ月が経った。
僕はまだ君がいない生活に慣れないよ。
君が引っ越してからも、僕の生活リズムは変わらなかった。
君と同じ時間に登校できるように、いつもと同じ時間に準備をする。
君と音楽室で昼ごはんを食べるために、昼休みになったら弁当を持って音楽室に行く。
放課後は、図書委員の君に会いに、図書室へ。
そのまま、最終下校時間まで図書館で勉強をして、君と一緒に帰る。
全部、隣には君がいたのに。
同じリズムで生活しても、もう隣に君はいない。
君が隣にいないことには、全然慣れない。
僕の心の中は、ぽっかりと大きな穴が空いてしまった。
君がいた時と同じ行動をしているのは、その穴を誤魔化すため。
願っても許されるのならば、君に会いたいと願いたい。
僕の想いよ、風に乗って君に届け。
風に乗って
昨夜はお家焼肉でした。我が家はまだひとむかし前の焼肉用鉄板です。しばらくしたら部屋中煙ってるの‥!
なので、換気扇を強く付け窓を全て開けて、ドアも開けました。
外気が入ってきたら、焼肉の煙は風に乗って出て行ってくれました!
やっぱり、自然の換気は最強ね!
風に乗って
春から初夏にかけて、微小粒子状物質が偏西風に乗って日本に飛来する。
黄砂だ。
洗濯物や車にこびりついてなかなか取れない。
物はまだいい。心配のは呼吸器系にダメージを与えることだ。高齢で元々喘息持ちの父の容態が悪化しないかといつもヒヤヒヤする。
植林などで減らす活動はされているらしい。ただ、これは彼の国で発生するものだ。あの広い国で完全に無くすことは現実的には無理だろう。厄介なことだ。
黄砂に吹かれて、という歌がある。中島みゆきが書いた。恋愛の歌で、好きな人にとっては前向きになれる歌らしい。
僕には全くわからないけど。中島みゆきは本当に黄砂を知っているのかな。恋愛がどうのこうのと歌ってる場合じゃない程、被害があるのに。
だからこの時期の雨は、少し有り難く思う日もある。黄砂の心配はいらないし、畑に水遣りするのもサボれるから。
詩『風に乗って』
海の見える丘の上のホテルへ
白い波と浮かぶヨット…眩しい太陽
緑深く虫や鳥の鳴き声
古い椅子の高原列車…山頂めざして
知らぬ町と知らぬ人と会いたい
今の自分なんて捨てて…暮らしてみたい
花になって空になってたたずむ
時もわすれ風に乗って…あなたを想うの
機械仕掛けの急ぐ人の摩天楼
車、ノイズ、仮面の群衆…都会の交差点
故郷なんて駅と山とおみやげ
懐かしいと感じるほどは…まだ愛してない
知った町と知った人をたずねて
過去の自分に会ってみたい…辛そうだけど
無鉄砲な風に乗って旅する
それが人の人生ならば…あなたにいて欲しい
朝の「おはよう」も
夜の「おやすみ」も
受話器越しでしか届かないくらい
離れてしまったね
そっちの天気はどうだい?
まだまだ暑い日が続くみたいだよ
梅雨もどうやら長引くらしい
風邪には気を付けるんだよ
風に乗って行けるなら
今すぐにでも飛んでいって
雨風から君を守れるのにな
季節好し 行楽に好し 体好し
鯉のぼり 又会いたわね 楽しんで
わたしの心は
風に乗って舞い上がる
あの風船
ふわふわ漂って
いつか誰かに届けばいい
(風に乗って。)🦜
・僕は、まだ
小さな 羽根しか
持たないから、
家の屋根まで、しか 飛べない。
(でもね。)
・風に 乗ってなら・・・
どこまでも、何処までも。
「世界中、飛んで
行けるんだよ。」🦜
始発電車を迎える踏み切りの音
朝を告げる鳥の囀ずり
近づく雨の匂い
耕した田の土の匂い
草刈り機の音
草の青い匂い
海を渡ってくる黄色い砂塵
行き過ぎる車の排気ガス
昼休みに流れる学校の放送
慌ただしく届く救急車のサイレン
散る花びら
蒲公英の綿毛
遠く懐かしい記憶の断片
(風に乗って)
風に乗って
五月上旬、公園の芝生。
ちょうど、公園の芝生に野花がたくさん咲いてくる頃。
私はそこで遊ぶのが大好きだった。
シロツメクサの冠を作り、
それを頭に乗せて走り回っていた。
私の目に写ったのは、
白いふわふわとしたタンポポの綿毛。
ふー
と、息を吹きかける。
綿毛が空中を漂う。
風が吹く。
更に空高く飛んでいく。
確か、遠くに飛んでいって
また、タンポポになるんだっけ。
そんなことを考えながら飛んでいく綿毛を
手を振り、見送っていた。
そんな思い出を思い返しながら、
今年も飛んでいく綿毛を眺める。
風に乗って、新たな土地への旅をする。
がんばれ、
心の中で応援した。
お題:風に乗って
J-POPとかだとエモそうなタイトルだけど、現実世界で考えてみたら、噂(なんか悪そうなやつ)だったり、花粉だったり黄砂だったりあんまりろくなものじゃなかった(笑)
あ、でも鳥が風に乗って飛んでるのは気持ちが良さそうだし、きっと天気もいいだろうし、これはいいイメージだな。
風に乗ってお前の声が聞こえたから、とピンチだった僕を助けてくれた君。
……君がいた場所って、確か隣の県だったよね?
風に乗って
今すぐにでも
あの子の所へ
飛んで行きたい
でもそれは
自分勝手な主張なのさ
もっと相手の気持ち
立場になって考えなきゃ。
うーん、全然わかんないや
誰か教えて
『風に乗って』
屋敷で働くベッキーが庭の掃除をしていると、
何やら怪しげな生き物を見つけました。
「お嬢様!お嬢様!」
「そんなに慌ててどうしましたの、ベッキー?」
「に、庭に猫が……」
ただの猫ではありません。
二人が庭へ行くと、そこには紫色の毛並みを
した猫が風に乗ってぷかぷかと浮いていました。
「まあ、チェシャ猫ではありませんか」
「チェシャ猫?」
「知人の店で飼われている猫ですわ。
どうしてこんなところに」
チェシャ猫は、うにゃうにゃと鳴きながら木にぶつかり、ボールのように跳ね返ったかと思いきや、今度は妖精のように姿を消して、悪役令嬢とベッキーの目の前にぽん!と現れたのです。
「にゃ~お腹が空いて力が出ないにゃ~」
どうやら空腹のご様子です。
「ただいま戻りました」
ちょうどその時、買い出しを終えた
セバスチャンが市場から帰って来ました。
手には大きな箱を抱えています。
「おかえりなさい、セバスチャン。
その白い箱は何ですの?」
セバスチャンが蓋を開けると、
中には銀色に煌めくマグロが入っていました。
「うわあ!よかマグロったい!」
ベッキーが栗色の目をきらきらと輝かせています。
「ああ、漁師が勧めてくれたんです。
新鮮で活きのいい魚が手に入ったと」
「生で食べても美味しいみたいですよ!お嬢様!」
「あら、いいですわね」
「うまそうだにゃ~」
セバスチャンが宙に浮かぶ紫色の毛玉に
訝しげな目線を向けます。
「主、この魔物は……」
「魔術師のところに住むチェシャ猫ですわ」
「マグロが食べたいにゃ。
食べるまで帰らにゃいにゃ」
その日の夕食はマグロのおさしみに、マグロとアボカドのサラダ、ネギトロとマグロのステーキでした。
「うみゃいうみゃい」
ご馳走をぺろりと平らげたチェシャ猫は、
満足気に口元を舐めると、悪役令嬢の膝の上
に寝転がって毛繕いを始めました。
それから数日間、チェシャ猫は悪役令嬢の屋敷に住み着き、暫くしてから魔術師が迎えに来て一緒に帰りましたとさ。
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※セバスチャンやチェシャ猫は魔物なので
アボカドやネギを食べても大丈夫です!
昔はさ
自分の便りを風に乗せて
大切な人に届けてたんやって
自分の今が誰かにとっても大切になるの
とっても素敵やん
〜私の文もちょっと風に流されたみたい〜
小さい頃は 神さまがいて
不思議に夢を 叶えてくれた
優しい気持ちで 目覚めた朝は
おとなになっても 奇跡はおこるよ
カーテンをひらいて
小さな木漏れ日の
優しさに包まれたなら きっと
目に写る すべてのことは メッセージ