瑪瑙

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君が引っ越してから1ヶ月が経った。
僕はまだ君がいない生活に慣れないよ。

君が引っ越してからも、僕の生活リズムは変わらなかった。

君と同じ時間に登校できるように、いつもと同じ時間に準備をする。
君と音楽室で昼ごはんを食べるために、昼休みになったら弁当を持って音楽室に行く。
放課後は、図書委員の君に会いに、図書室へ。
そのまま、最終下校時間まで図書館で勉強をして、君と一緒に帰る。

全部、隣には君がいたのに。
同じリズムで生活しても、もう隣に君はいない。
君が隣にいないことには、全然慣れない。
僕の心の中は、ぽっかりと大きな穴が空いてしまった。
君がいた時と同じ行動をしているのは、その穴を誤魔化すため。



願っても許されるのならば、君に会いたいと願いたい。
僕の想いよ、風に乗って君に届け。

4/29/2024, 10:30:20 PM