『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の頬に雫が落ちるから
僕は君を守ってあげたいと思ったんだ
僕自身が助けを求めていたのに
気づかずに
君の前では強がっていた
限界だった
君も守られることに甘えて
変わってしまった
出会わなければ良かったね
雫
この雫に含まれる石灰分が
長い長い時をかけて
鍾乳石になって
柱のようになったりする
異なる時間がそこには存在しているみたい
(鍾乳洞の涼しさは夏のレジャーにピッタリですよ)
雫
しんだふり
ずうっとしてても
くまきづく
もうだめだend
―雫―
閉め切った蛇口から水滴が垂れるのを見る。
今、自分が何をしようとしていたか思案する時いつもそうしている。
水滴はぽとぽとと音を鳴らす。一人暮らしの寂しさを知らせるが如く。
1、2分かけそうしていると不意に思い出す。
ああそうか、歯磨きをしようとしていたのだった。
習慣である歯磨きでさえたまに姿を消すのだ。
私だって仕事から逃げても構わんだろう?
だから私が取るべき行動は…
今、何を考えていたのだっけ。
閉め切った蛇口はただそこにある。
明日は仕事だから歯磨きしたらすぐ寝なくては。
定住民はつらいな。
ふと冷たい何かが頬を伝った。
行方を探ると、頭が濡れていた。
やべぇ!髪拭いてねえ!
藍色の夜の雨が止み夢から目覚める。
やがて太陽は新緑の輝きで大地を染める。
空が映し出すのは
夢の記憶をもたない小さな雫。
エメラルドの水玉が葉の上で煌めいている。
そしてその煌めきを太陽がまた空へと連れ去る。
「雫」
「雫」
ポロポロと流れる涙の雫
そんなに悲しまないで
つらいよね
心が痛いよね
私も一緒に泣いてしまう
思いっきり泣いたら
気持ちも落ち着ける
きっと大丈夫
大丈夫だよ
朝 目を覚ますと
頬を 涙の雫が ツーっと流れた
夢を見た
大好きだった祖母の夢
夢でもいいから また会いたい
ローズクォーツで飾った
手首のブレスレットは
懺悔の傷を隠す。
AM5時の陽が
わたしを見つけ出す
どうか、夜のままであってほしかった
罪人の朝が はじまる
『アイデンティティの根源に他者がいる』
そういうことを聞きたかった。そういうことを読みたかった。
人種主義、植民地主義、ヨーロッパ中心主義、わたしにとっては人間中心主義でもいい。異性愛主義でもいいし、男女二元主義(規範)でも。
『アイデンティティの根源に他者がいる』のだ。それらの主義は根底から考え直さなければならない。純粋さは幻想だ。しかも気分の悪くなる幻想。わたしのアイデンティティの根源に他者がいるなら、わたしのアイデンティティはあらかじめ傷つき欠けて不足しているなら、「わたしの」アイデンティティだと思っていたものの根源に他者がいるなら、「わたしの」根底にそもそも他者がいるなら、それはきらめくような希望の雫だ。
『雫』15/80
ぽつり、ぽつり。
ひとり、ぽつり。
じっとしたをみていたら、
いつしかぼくのかおがみえていた。
そのかおもみえたり、にじんだり。
ぼくはわるくなんかなくて、
ぜんぶあのこがわるいんだ。
ぽつり、ぽつり。
いまも、ぽつり。
あの頃は俺もガキだったから、
ずっと知らないフリしてたんだ。
水鏡に映ってたのは俺じゃなくて、
アイツの悲しむ顔が見えて苦しかったんだ。
ぽつり、ぽつり。
しずく、ぽつり。
もう、零すものか。
【雫】
涙
汗
血
唾液
それから
あれやこれや
***
生きている
を証明する色々な雫が
今日も世界中で
彼の目から溢れる雫は貴重なものだ。
普段から生真面目で秩序を重んじる彼には似合わないけど、僕がずっと望んでいるもの。
毎日弱みを見せまいと孤軍奮闘しているのに、空回っている彼が面白おかしくて、最初はずっと揶揄っていたっけ。いつのまにか僕の知らない顔を見てみたいと思うようになって、独占したくなって、皆にもおかしいと思われるくらい見つめてしまっていた。
密かに追い続けていた彼の過去を何気なく聞いた時、守ってあげたいと思った。そして一度も見たことのない彼の雫を僕が拭ってあげたいんだ。
雫
予定が終わり、ひとりの帰り道。
私の手元にふと、ぽたぽたと雫が落ちる。
雨?傘は持ってきていない。焦って空を見上げると、
晴れ。全く雲がない訳では無いが、
雨が降っている様子もない。
じゃあこの雫はなんなんだ?
我に返ってみると、
何故か立っていられなくて地面にしゃがみこんだ。
そこまでして、やっと認識できた。
今私の頬を流れている雫。
私は自分が泣いていることにも気づけなかった。
早く帰って休もうか。来週の予定は断って。
朝露降りた草原に
朝陽のシャワーが降りそそぐ
キラキラ光る雫は 夜の妖精たちが
飛び交い遊んだ夜明け前までの
魔法の時間の欠片
マジックアワーの余韻が
静かに弾けて消えていく
#雫
透明な雫が窓を伝う。今日はあいにくの雨だ。
多くの人は雨を嫌うかもしれないけど、私は雨が好きだ。
君と雨の中、窓を覗くと小さな箱庭で2人きりの世界になった気がするから。
2人きりの世界で今日は何をしようか。
隣を見ると微睡む君がいてもう一度幸せな夢をみることにしようかな。
もう一度窓を見ると淡い虹がかかっているのが見えた。
愛しい君に「「おやすみ」」
雫が落ちる音がする。洞窟の中を案内人が先導する。足元を踏み間違えないようにそろそろと進もうとするたびに地面の硬さとデコボコの地形を靴を通して足に感じる。また雫が落ちる反響するように共鳴するように。青紫の光を感じながら歩む。暑いからと涼みに行こうと言い出したのは自分だけれど、洞窟に誘われたのは予想外だった。薄暗い中、ひんやりとした空間と水気を含んだ土の匂いはずいぶん別の世界のようだ。そんなことを考えていたら足先を飛び出た岩場で強打した。痛みで血の気が引く気がしてますます涼しいむしろ寒い。
雫
雨上がりの朝
小さな葉から今にも地面へと落ちそうな雫
その雫に朝の光をためてキラキラ光る宝石みたい
なんてことない景色
それを目にするだけでも幸せに思える
雫
目が醒めたとき
ひとつだけ落ちた
心の水面を
静かにひろがる
夢のカケラ
高次元存在から教わったこと 9
【天照大御神について】
皆様は、日本神話についてどう捉えている
だろうか?
時の権利者たちが都合のよいように、
描かれているため、全てが本当のこと
ではないが、事実もある。
私の理解している程度で、天照大御神について
簡単にお伝えしようと思う。
皆様、ご存知の日本神話に出てくる天照大御神、
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)など、実在の人物
である。
彼らはベガ星から宇宙船でやってきた。
当時は肉体を持っていたのだ。
今の私たちより身体は、はるかに大きく
地球に降りるために宇宙服をきていて、
地球上にはなかった道具を持っていた、
当時の人たちから見て特別な存在に映った。
彼らはベガ星の人たちが、天照大御神と
名乗ったのである。
彼らの目的は、※ホワイトレプテリアン
(私たちの知っている地球を支配
するレプティリアンではなく、
愛の存在である)の意向をもとに、
日本という土地に住んでいた者たちの
意識を高め、太陽信仰や月の信仰を
元にして民族をまとめて
いくということが必要だったからである。
今の天照大御神は、すでに肉体を持つことを
手放し、意識体として私たち地球よりはるかに
高い12次元に存在しており、宇宙で活躍を
されているそうだ。
また、日本を見守っているという。
皆様からみて、恐らく信じられない話だった
と思われるが、一読されたことに感謝を
捧げたい。
※レプティリアンでも、ホワイトレプティリアン、
ブラックレプティリアンがいる。
ホワイトレプティリアンは、非常に優秀な
宇宙種族で愛の存在であり、日本を最初に
降りた種族でもある。
ブラックレプティリアンは、地球を支配する
存在である。
雫って聞いたら、何を思い浮かべる?
「うーん、涙とか、雨とか」
「汗、とかもいいんじゃない?あと、ペットボトルとかで表面が濡れるやつ……結露、だっけ?」
そうそう、あとは……と無限に続く連想ゲーム。
物語を書く仕事をしている貴方の、なにか役に立てないかなと思って、このゲームを提案したのだ。楽しくてお酒も進むし。
「最近手進まなかったからさ、とても助かるよ。やっぱり、考えたり、想像したりって、楽しいね」
貴方は小さい頃から変わらない、純粋な笑顔を私に向けた。
「そうだね。でも、雫か……もう思いつかないや」
「うーん、じゃあ雫ってどんなイメージ?」
「えぇ?イメージか」
雫、パッと思いつくのは、雨と涙。捉え方によっては、雨も涙も、明るいイメージにはなる。でも、第一印象はやっぱり、暗くて悲しい。
「暗くて、悲しい……かな」
「へぇ。ちなみに私は、綺麗とか、美しいとかかな」
あまりマイナスなことを口に出さない、貴方らしい回答だと思った。
すると、貴方は窓を見た。
外では、しとしとと雨が降り始めていた。
「あ、雨」
「ほんとだ」
最初は穏やかに降っていたのに、段々と地面を強く打ち付ける音が聞こえてくるほど、強い雨になっていった。
「力強い……」
「ん、どうしたの?」
「いいや、なんでもない。いいアイデア思いついちゃった」
そう言って、貴方はスマホを取り出して人差し指を滑らせた。そして、とんとんとリズム良く文字を打っていた。
私は、何も言わず、その姿を見ていた。