『アイデンティティの根源に他者がいる』
そういうことを聞きたかった。そういうことを読みたかった。
人種主義、植民地主義、ヨーロッパ中心主義、わたしにとっては人間中心主義でもいい。異性愛主義でもいいし、男女二元主義(規範)でも。
『アイデンティティの根源に他者がいる』のだ。それらの主義は根底から考え直さなければならない。純粋さは幻想だ。しかも気分の悪くなる幻想。わたしのアイデンティティの根源に他者がいるなら、わたしのアイデンティティはあらかじめ傷つき欠けて不足しているなら、「わたしの」アイデンティティだと思っていたものの根源に他者がいるなら、「わたしの」根底にそもそも他者がいるなら、それはきらめくような希望の雫だ。
4/21/2024, 11:23:55 AM