『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「田中くん!好きです」
私は、人生初の告白をした
けれど、彼はこう言った
「僕は可愛い子が好きで、君みたいな子はタイプじゃない」
そう言って彼は歩いていく
私の目には、雫が浮かび上がる そしてこぼれた
それとほぼ同時に雨の雫が降ってきた
私は、その時だけ雨の雫が一緒に寄り添ってくれている気がした… しばらくして私の瞳から溢れ出していた雫はピタリと止まった、けれども雨はまだ降っている けれどもその雨の雫はさっきと違い涙がでぐちゃぐちゃになった顔ではなく、晴れやかな笑顔をした女子が映っていた
詩『雫』
いろんな思いを かき集め
わたしは一滴の 雫になる
やさしさだったり 気遣いも
悪意も根こそぎ 感じてる
落ちないようにと しがみつき
最後は落ちてく 雫になる
叶わぬ夢でも 膨らんで
誇らしげに行く さよならと
あなたを泣かせた 悲しみが
だれよりしょっぱい 雫になる
海にも虹にも なれるのに
わたしがいいのと そばにいる
魂みたいな 一粒が
どしゃ降りに変わる 雫もある
どんなにたくさん あったって
一人は孤独な 一滴で…
君の目からこぼれ落ちた雫
それを見ていると、胸が締め付けられて
悲しくなって、目頭が熱くなってきて
僕の目からも雫が流れそうになる
それを堪えて、君を抱きしめる
肩を振るわせる君の背中をさする
君の悲しみを。君の辛さを。僕が受けたかった。
でも、それを和らげようとはした。
どうだったかな。
ねぇ。空の上の君。
僕は、君の支えに、なっていたのかな。
君の目から雫が落ちた
きらきらとしていて宝石のようだった
僕はそれを拾って持ち帰ろうと思った
大切に飾ってやろうと思った
思ったのだが
君との距離があまりにも遠いものだから
どうしようかと思っていると
ぴちょりと雫は地面に落ちた
『雫』
親父が嘘をついた。それはそれは下手な嘘だった。息子には分かる。上京して8年が経つ。九州と東京の距離、親父と電話したのは初めてだ。
九州男児の父。泣きごとは1度も言わせて貰った事がない。
そんな親父が電話をしてきた。間違えてかけてしまったのだと。
親父がそんな下手な嘘をつかないといけなくなるまで、心配をかけた。心配してくれた。
雫が落ちた。
今日は雨で良かった。
雫が落ちる。
あなたの涙の雫。
これまでで一番美しい一滴。
雫みたいに透明で
綺麗で儚くて脆くて
そんな君はいつも強くて
私の目には眩しく映った
貴方の横顔は美しい
切れた花の茎から湧き出るような雫のように
貴方は優しい
川の流れに乗せられ集まっていく雫のように
私は貴方を眺め続ける
雫を眺める月のように
梅雨に入ったけどその雫は雨じゃなくて
私が泣いてできた雫だね。
頬にピッと冷たい刺激
撫でながら見上げると
エアコンの雫に思わず笑った
4作目✴️雫
【268,お題:雫】
突然意味もなく溢れて止まらなくて私を困らせる。
[雫]
ある雨の日。
紫陽花の葉を滴る1粒の雫と
君の儚い恋の涙。
No.1
【雫】#2
五月上旬ー
雫は良い子だった。大人しくて、テストの点数も良かった。でもその嫉妬から生まれた虐めは雫ではなく、█の津優だった。目の前で痛ぶられるの程、雫は辛いものが無かった。雫は虐めを阻止しようとした。先生に言ったり、虐めっ子、その取り巻き、見て見ぬふりをする人達にも言った。「こんなのは辞めよう。虐められるのは私で良い。津優だけは辞めてくれ。」と。でも何もかも雫の訴えは届く事無く、逆に雫は親友だと嘘をつき、虐めに加担していると根も葉もない噂が出始めた。それがきっかけかもしれない。津優は感情を失ったのは。雫が本気でおかしくなったのは。
六月中旬ー
津優は何をされても「ありがとうございます」しか答えないイエスマンロボット。雫はまわりを見ると発狂しだし、「お前が!お前がぁぁッ!うあぁああぁっ!津優が!!津優が!!わたじが!守って!あああああぁぁぁっぁぁっ!化け物!来るなぁ!」
と言う問題児に成り下がった。
六月下旬ー
そして卒業式。その頃はもう虐めは落ち着いてきた。雫の成績が学年最下位になったからだ。雫が学校に来ないからだ。虐めっ子達は満足したように帰路につく。雫は津優に呼び出され行く。
七月上旬ー
そこで雫は見てしまった。笑って首を吊った女を。津優を。雫は泣き叫ばなかった。無言で土下座した。涙を堪えて。そして津優が最期にぽつり言った。
「あなたはやってなかったんだよね。私はあなたを信じるよ。だって██だったんだも、ん。」
雫は津優の言葉を聴いて堪えていた涙を流した。
「ごめんね。ごめんね。私を信じてくれてありがとう。最期は笑顔じゃなくてもいいがら…グスッ、グスッ…。あなたが好き。██としてじゃない。█████として。」
※黒で塗りつぶされている所を解読していくと、何が題材か分かります。名前、月をヒントに考えて下さい。答えは明日の1番上に書きます。
誤字脱字等々多いと思いますがどうぞ暖かい目で見てくださいますようお願いいたします。
#雫
泣くことは、悪いことでは無い。
だって、涙の雫は、嘘偽りない“本音”だから。
上からぼたぼたと大きめの音がして、身体にその振動が伝わる。
決められた音階をなぞるようであり、
耳障りな雑音のようであり、
すぐ隣にある肩に触れるたび跳ねる心臓のようである。
上を見上げれば傘に当たる雨の雫を確認できるが、見上げれば隣のその人にしか目がいかないだろう。
上から降るぼたぼたと大きな音が、どうか私の心臓の音をかき消してくれていますように。
“雫”
貴方がこぼれ落ちてくればいいのに
まだ受け止めることを知らない私の白い胎に
お題:雫
汚くなったこの体に、心に、脳みそに
雫を浸して洗いたい
どんな涙が降ってても
私の心は満たされない
汚くて、穢れてて、煩悩と利益に侵された精神を
浸して浸して浸して浸して浸して
誰の雫も届かない
私の雫は深海にこびりついている
わたしはきたない
私は、お風呂に入ると、思考が止まらなくなる。これが何故起きるのかは分からないが、自分の全てを曝け出す、唯一の時間だからだろう。
考える時は、雫を見る。雫は、下へとゆっくり落ちて行く。
壁に張り付いた雫。
天井から底に落ちる雫。
シャワーから出ようとした雫。
鏡に自分の姿を映そうとする雫。
私の身体をなぞる雫。
権力のある者に張り付く人間。
頂点からどん底に堕ちる人間。
自分の殻から出ようとした人間。
目立ちたがりな人間。
私を助けようとした人間。
全てが鬱陶しい
雫
ぼたぽたと落ちる雫に目が惹きつけられる
少しずつ大きくなり、限界を迎え下に叩きつけられる
そして弾けている
今の会社に揉まれ、だんだん食事する気力も無くなり
働きすらしなくなったわたしと
どこか似ている
コーヒーを淹れる時のポタポタ落ちる雫
が好きです。
お湯を注ぐとコーヒーの良い香りが立ち上り、
ポタポタと次から次へと雫が生まれて落ちて
いく...。ずっと眺めていても飽きません。
想像していたら、なんだか無性に美味しい
コーヒーが飲みたくなりました。
〜お題『雫』〜