『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぽたり。
壺の中で何かが落ちる音がする。
小さく息を吐いた。
時計を確認すれば、ちょうど日付が変わった後。いつもの時間、いつもの音が聞こえたことを確認して、部屋に戻るため立ち上がる。
「まったく……何の意味があるんだか」
部屋を出て、思わず愚痴をこぼす。
亡くなった祖母の遺言でこうして毎夜壺の中の音を確認しているものの、この行為に何の意味があるのかは分からない。
触れても、中を覗いてもいけない壺。
生前、祖母に何が入っているのか聞いたことがあった。しかし彼女も何が入っているのかは知らないようで、ただ壺の中の音が聞こえなくなった時、良くないことが起こると言われているとだけ教えてくれた。
良くないこととは何なのか。音が聞こえなくなると良くないことが起こるのは何故なのか。
そもそも壺の中で何が落ちているのか。
疑問に思うことはいくつもあるが、不思議と壺の音を確認することを止めたり、中を覗こうとは思わなかった。壺があるのが当たり前であり、音を聞くのが当然だと長年の習慣から思い込んでしまっているのかもしれない。
「早く、寝ないと」
明日も早い。
軽く頭を振りながら、自室に戻るため足を速めた。
風が吹き抜けた。
目を開けるとそこは色とりどりの花が咲く、美しい花畑が広がっていた。
時折見る夢だ。視界を巡らせれば離れた場所で楽しそうに花冠を編む子供の姿が見えて、密かに眉を寄せる。
同じ景色。同じ人物。そしてこの先起こる同じやり取り。
切り取られた映像を繰り返し見ているような感覚は、あまり気分のいいものとは言えなかった。
笑い声がここまで響いてくる。
いつの間にか子供の側に、誰かが立っていた。彼女より、少しだけ年上に見える誰か。
「今回は、子供なんだ」
同じような夢の唯一の違いに、無意識に呟いていた。
前回見た時は、大人だった。その前は人ですらなかった。
見る度に姿を変える誰か。彼女は一度も気にすることはなく、作り終えたばかりの花冠をその誰かに被せている。
止めてほしい。その花を、そんな簡単に渡さないでほしい。
苛立ちにも似た訳の分からない感情が込み上げてくるのを感じながら、目の前の穏やかなやり取りを睨みつけていた。
ぴしゃん。
雫が落ちる音が聞こえた気がして、目を開けた。
カーテン越しに朝の陽射しが差し込んでいる。辺りを見回しても寝る前と変わった様子はなく、首を傾げながらもベッドから抜け出した。
身支度を整えて、カーテンを開けた。清々しい空の青さに、思わず目を細める。
「雨は降ってないか……」
やはり目覚めた時の音は気のせいだったのだろうか。どこにも雫の跡がない外の景色に、小さく息を吐いた。
壺のことを気にしすぎているのかもしれない。外にいる時くらいは家のことを忘れようと、意識を切り替えるように頭を振って、部屋を出た。
夜。
ぼんやりと、壺を見ながら音が聞こえるのを待っていた。
いつもより、時間がゆっくりと流れているような気がする。部屋の静けさが余計にそう思わせる。
昼間、あれだけ吹き荒れていたというのに、すっかり凪いでしまった風は窓枠所か、草ひとつも揺らさない。虫の鳴き声もなく、まるでこの部屋だけしか世界に存在しないかのようだ。
抱えた膝に額を当て、目を閉じる。耳を澄ませ、音を拾おうとするものの、やはり何の音も聞こえなかった。
小さく息を吐き、何気なく時計に視線を向ける。日付が変わるまでの時間を確かめようとして、目を見張った。
「過ぎてる……?」
文字盤の針は、十二時五分を示している。
壺から音は聞こえていない。この部屋に入ってから、何の音も聞いていない。
恐る恐る壺に視線を向けた。
「――っ!」
息を呑む。
壺の蓋が、開いていた。
――壺の中の音が聞こえなくなった時、良くないことが起こる。
祖母の言葉を思い出す。
良くないこととは何なのか。呆然と壺を見つめながら考える。
蓋が開いたということは、中から何かが出てきたということだろうか。部屋を見回そうとして、けれども背後から伸びた腕によって動きが止まる。
小さな腕だ。幼い子供の、時折見る夢の中で花冠を編む子のような細い腕。背中に負ぶさるような形で首に絡みつく。
花の香りがした。しかし漂う甘さの奥に、湿った匂いが混じっているのを感じる。
冷たい土のような、泥のような匂い。そこに獣の匂いが重なり、くらくらと目眩がする。
「――枯れた」
背後から、子供の声が囁く。
淡々と事実を告げる、熱のない声音。
「枯れた……」
言葉にして、唐突に理解する。
理屈ではなく、本能で全てを知ってしまった。
「神様の涙。枯れたの?」
「うん」
声が肯定する。
「神様にされた皆の涙も、枯れた?」
「うん」
「花畑も?」
「うん」
夢で見た花畑が脳裏を過ぎていく。
神様の涙で育った花畑。神様の涙が枯れたのなら、花畑も枯れるのは当然だろう。
目を閉じる。枯れてしまった花を思い、そして花畑を慰めとしてした皆のことを思って悲しくなった。
「涙が枯れ、花が枯れる。だから、この家も枯れていく」
声が告げる。
そう、と、思ったよりも素っ気ない声が出た。
当たり前だとしか思えなかった。
「全部枯れる前に、願いを叶えてあげる」
首を振る。
いらない、と口にしかけ、躊躇う。
しがみつく腕に手を重ね、祈りを込めて一つ願った。
「家が咲き誇るための神様にさせられた皆が、今度は幸せになってほしい」
「分かった」
ぎゅっと強く抱きつかれる。
ぴしり、ぱしりと音がして、目を開けた。
「壺が……」
壺に無数のヒビが入っていく。雫の音の代わりに割れる音を響かせ、跡形もなく崩れていく。
中には何もなかった。空っぽの、壺だった残骸がきらきらと煌めいて砂になって消えていく。
不意に目を塞がれた。数を数える声が響く。
一つ数える度、声が増えていく。笑う声がして、ふわりと甘い香りが鼻を掠めていく。
「――九、十!」
ゆっくり十数えて、視界を塞ぐ手を外される。
急な明るさに、思わず目を細めた。
見上げる空は青く、その下に広がるのは色とりどりの花。
「花は……枯れたって……」
思わず呟けば、くすくす笑う声が返る。
振り返れば、楽しげに笑う皆。そこに花冠を受け取るだけの部外者は存在しない。
困惑する自分に手を差し伸べ、彼女は言う。
「ここは家のための花畑じゃない。わたしたちのためだけの花畑」
「お姉ちゃん……」
夢で何度も見た花冠を編んでいた彼女。
恐る恐る手を重ねれば、強く引かれてバランス崩す。そのまま倒れ込めば、色鮮やかな花びらが空を舞った。
「もう、いいの?」
そう尋ねれば、誰もが口を揃えてもういいよ、と笑う。
もういいのか。安堵の息を吐いた。
これ以上無理矢理に生かされ、忘れさせられて、皆を監視しなくていいことに、ようやく体の力を抜いた。
「おかえり」
「ただいま」
目を合わせ、笑う。
青空の下、聞こえるのは笑い声だけ。
雫の音は、もう聞こえない。
20260421 『雫』
雫
I敵は無力だけど
100 いや 1000 滴はどう?
すごい力になるかも
一雫は水の跡しかないけど
100 滴、1000 滴は水たまりになる
小さなチカラはたくさん集まって
大きなチカラになる
少しずつ 集まって チカラになって
カタチになる
私も そんな一雫をもっているのかな
そしたら いつか たまって
大きな すごいチカラになるかも
跳ね上がる飛沫。
一際大きく跳ねておれの元へ届いた。
とばっちりで洋服が濡れる。
「ねぇ…泳ぐにはまだ早いんじゃない?」
洋服を着たままプールに浸かっている彼に責めるように話し掛けた。
「うん?そこに水があるなら飛び込むしかないっしょ」
濡れた髪をかきあげながらキラキラする笑顔で振り返る。
眩し過ぎてクラクラする。
その濡れた髪からポタポタと雫が落ちる。
「きみは魚かよ」
「なんだそれ!」
楽しそうに笑ってまた水中に消えた。
目の前で盛大に水飛沫が上がったと思ったらさっきまで少し先にいた彼の顔がおれの前に現れた。
「ねぇ、お前は泳がないの?」
「誰が泳ぐかよ。大体誰のせいで…」
文句を言ってる途中で腕を力いっぱい引かれて水の中に落ちる。
おいお前ふざけんな。
勢いよく浮上してふざけた顔をした彼を睨みつける。
それも全く効果ないみたいで相も変わらずにこにこ笑ってこっちを見てくる。
「濡れちゃったねー」
そのにやけた顔やめろ。
「誰のせいで!!」
怒鳴りつけてやろうと思ったのにおれの顔に伸びてくる手に驚いて身構えるとそっと額の髪を整えられた。
「もう濡れちゃったし一緒に遊ぼうよ」
ねっ!なんて優しく微笑みながら髪をかき上げる。
その顔にはきれいな流線形を辿ってまた雫が落ちた。
何も答えずに見つめていると、そのまま手を引かれて奥の方へ向かう。
繋がれたその手のその先の背中を見つめた。
そもそもお前のとばっちりで校則違反の罰で2人でプール掃除することになったはずなんだけど?
なんでそんなに楽しそうに水遊びなんてしてんだよ。
なんて思っても結局付き合ってしまう自分に嫌気が差しながら、目の前の彼の手を思いっきり引っ張って水中に沈めてあげた。
たまには反省するといい。
突然の反撃にびっくりして勢いよく水中から浮上した彼は相も変わらず頭から水を滴らせてキラキラと眩しく笑うのだった。
浮かびくる感情に気付かないふりをする。
多分きっとこれはそう…。
こぼれ落ちる感情をそっと隠して今日も彼の側にいる。
(雫)
お題「雫」
ぴちょんぴちょんと、雫が連らら
2つのコップに滴りおちて
あなたのコップは大きなコップ
なみなみ水面を揺らしては、みんなの夢を満たしてる
私のコップは小さなコップ
無理して重荷を積もうとしては、躓き傾き、こぼれそう。
あなたは浜辺の主役の演者
日差しを返して踊る様に、視線としぶきを振りまいて
寄る人知る人ざわめかせては、素知らぬ顔で、微笑んでいる
私はそれに背を向けて、顔を隠して、脇役しぐさ
隅の小さな水たまりで、目立たぬ様に縮こまる
ピチピチチャプチャプランランラン
関係ないよ 知らないよ
心に仮面を被せては、上辺で唱え、嘘をつく
きらめくあなたを横目で見ては、今日も一人で泥遊び
でもあの日、あなたは立っていた。
重たい雨のとばりの中で、深く深くに沈んだあなた
傘では隠しきれない背中を、冷たく黒く濡らしている
私は駆け寄り、手を伸ばした
ごめんね
あなたが振り向き言った言葉に、私は戸惑い、立ち止まる
瞳と頬がちぐはくな、どこかで見たような笑みだった
ごめん
私も慌てて、口走る
あなたに伸ばした手の甲に、一つ二つと、跡がつく。傘から垂れた雨の雫が、涙の様に、沁みた気がした
あなたは袖でそっと拭うと、何でもないように握り返す
帰ろうか
私は頷きあなたに並ぶと、歩幅を合わせて歩き出した
紅茶をカップに注ぐとき、最後の一雫をベストドロップと呼ぶ。紅茶の旨みを最大限抽出したその一滴が無ければ、せっかくの紅茶が台無しなんだよ、と姉は言った。
「最後の一滴がカップに落ちるまで待てないと、美味しい紅茶は飲めない。だからさ、私は何かを求めるなら、それ相応の忍耐が必要だと思うの」
差し出されたカップに紅茶が注がれた。わずかに波打つ紅茶は、やがて水面が静かになる。蛍光灯を背に、情けない顔を晒す僕がカップの中に映った。
「アンタは忍耐が足りなかったのよ。きっとね」
「姉ちゃん。それ傷心の弟に向ける言葉?」
「鉄は熱いうちに叩かなきゃ意味ないでしょ。アンタは好きな子を蔑ろにしたの。反省なさい」
ピシャリと言い返し、姉はマグカップを口に当てて傾けた。僕はカップに口をつけず、頭を抱えた。
今日は好きだった子との初デートだった。何日も前から準備して、綿密なデートプランを組んでいた。
おそらく彼女とは両想いだった、と思う。僕があの子を見るのと同じくらい、あの子が僕を見る目に熱がこもっていたのは確かだった。
相手に迷惑じゃないか考えすぎるあまり、近いようで遠い絶妙な距離感が僕たちの間にはあった。その距離感を保ったまま、バスに乗り込んだ。映画館に行く予定だった。
ああ、クソ。鬱になりそうだ。
バスの中には仲の良いクラスメイトがいた。彼は目ざとく僕らに気付き、ちょっかいをかけてきた。おう奇遇だな、その子は? へえ! 映画館! いいねいいね、そういえば映画館で思い出したんだけどさぁ。
正直なことを言えば、ちょっぴり気恥ずかしかった。クラスメイトの登場に助かったと思ったのも確かだった。彼女に話しかけもせずに、ずっとクラスメイトと話し込む僕の姿は、彼女の目にどう映っただろうか。想像に難くない。
目的地のアナウンスが流れ、ようやく僕は彼女の存在を思い出した。慌てて振り返ると、彼女と目が合う。未だかつて見たことがないような、冷え切った眼だった。そこから先は頭が真っ白になって、何も覚えていない。
ぽちゃりと小さな水音がした。視線を下ろすと、カップの中の僕はゆらゆらと揺れている。また小さな水音がして、僕の目から流れた雫がカップの中に入っていくのが分かった。
「僕が悪かった」
言葉を口に出すことで、過ちを受け入れられる気がした。
「照れ臭さなんか我慢すれば良かった。他にもっとやるべき事があったのに。気をつかうべきだったんだ」
僕がクラスメイトとの会話に夢中になっている間、ずっと黙ったままだった彼女。彼女の期待を裏切ったのは僕だった。その結果が、あの冷え切った目で。ああ、トラウマ決定だ。
姉は無言で席を立った。僕の手の届く範囲に置かれたボックスティッシュこそ、これ以上何も言わない姉の少し不器用な優しさだった。
僕は鼻をすすり、カップの中にある紅茶を一口飲んでみた。優しい紅茶の香りと、ほんのちょっぴりの塩辛さ。喉を通りすぎる熱い紅茶の雫が、後悔で凍りついた僕の心を温めてくれるような気がした。
テーマ「雫」
紅茶と後悔の話
雫型のモチーフのものに弱い。透明なガラスで今にも滴りそうな瑞々しい造形にであうと、心を奪われてしまう。
あの、雨上がりの葉についた雫。特に新緑の季節は、一層瑞々しく見える。そのなんとも言えない透明感と清々しさ。それをガラスで、すっととどめたようなもの。
イヤリングやネックレスでも、雫のモチーフがついているのを、よく見かける。光を帯びて、ちらちらと揺れて輝くさまに、思わず足をとめてしまうのだ。
「雫」
雫
さくらの元に、雫が落ちてきた。
「雨……」
さくらが、掌を向けると一つ、また一つと濡らしていく。
さくらは傘を持っていなかった。普段ならニュースやスマホ等で天気をあらかじめ調べ、傘を持つことを忘れなかっただろう。
誰かに迎えに来てもらうことも考えたはずだ。だか、今のさくらには思考する力はほぼなかった。
「帰りたい」
ただ何処かへと。
「早く、帰りたい」
足が雫が降り注ぐ中へと進める。
たちまち、さくらの髪が、服が、体が濡れていく。
さくらは気にすることなく、歩き続けた。
果たして、彼になにがあったのだろうか。
#雫
それは
この世で最も控えめな
愛のかたちです
雫
豊臣一族に興味がある
今の大河ドラマは豊臣兄弟
今日も、自分のテレビで録画してある豊臣兄弟を見た
豊臣秀吉公に豊臣秀長という弟が存在していた
兄の豊臣秀吉
弟の豊臣秀長
甥の豊臣秀次
豊臣秀吉と正室の寧々(北政所)のところに
跡取り後継者が生まれていたら…
甥の豊臣秀次が関白をずっとしていたら………
弟の豊臣秀長が、もっと長生きしていたら………
豊臣秀頼のことを守ると約束した前田利家公が
長生きしていたら………
石田三成が生きていたら…
豊臣血筋を守る為に高度の政治工作をしていたはず…
豊臣に仕えていた人が短命な人が多いこと
もしもの話だけれど
豊臣に縁があった竹中半兵衛が長生きしていたら
豊臣国松も隠して生き伸ばしていただろう………
実際にも竹中半兵衛は黒田官兵衛の
息子[松寿丸/のちの黒田政長]の子を
隠して生き伸ばしていたからだ
平家でも平清盛から孫の平敦盛公まで70年ほどだった
豊臣政権も豊臣秀吉から孫の豊臣国松までだった………
100年以上、行かずにその一族は滅びてしまった
1615年に豊臣国松公が処刑されていなければ
その一年後には徳川家康公が逝っていた………
まさに運命の歯車だったと思うしかない
1608年生の豊臣国松…豊臣秀勝になったであろう彼と
1606年生の徳川国松…徳川忠長
が、中心になって戦………
また源氏と平家のように…
徳川家と豊臣家が闘っていたに違いない
もしもの話だ
豊臣国松(秀勝)は、豊臣、織田、浅井の血筋
徳川国松(忠長)は、徳川、織田、浅井の血筋が
流れている
だとすると、その違いには、豊臣と徳川の血筋が
互いに血筋が通っていない
豊臣と徳川の血筋………
どっちが勝っていたんだろうか?
今思うと血筋は大切だけど
血筋で決めるより努力の方が勝る気がする
私の場合も、私の祖父2人は
難関学校出身である
名古屋大学
慶應義塾大学に行けれる難関高校出身者
(慶應の金が足りなかったらしいので慶應には
行かなかったらしい)
慶應義塾大学レベルの頭脳を持っていた祖父の妻
私にとって祖母も英語がペラペラ喋れる人だったらしい
そして徹底的な瞬間があった
私の妹が今働いている仕事場では、大学でも良い成績を
取った人だけが就職できる場所だったからだ
私は右半身麻痺で左脳が血で、やられている
だからこそ、楽しいのだ
父の血筋だと思うこと
父側が大の歴史好きだったからだ
死柄木弔/志村転孤を通して、彼の共通点が多い
豊臣国松公と岡田以蔵命だ
私は実感がないけれど
エリートな家庭に生まれた。と思うしかない
豊臣が今でも存在していたら………
豊臣家に生まれた人は超サラブレッドで恵まれていたかもしれない。一方で生まれつきの王子様という目に
見えない鎖で一般人になりたいと思う人もいたかも
しれない
徳川家康公はかつて、平清盛がのちの源頼朝を許した
それがキッカケになり大人になった源頼朝が
平家に刃を向けて戦ばかりだった………
いつ戦が無くなるのか?子供の男であろうとも
敵の男子供を逃してはいけない
その様なことを繰り返してはいけないと………彼なりに
思っていたのかもしれない
だが、しかし、豊臣幕府などが存在していたら………
幕末期は来なかった可能性もあり得る
このままの歴史と変わらず幕末期が
来ていたかもしれない
岡田以蔵、吉田松陰先生、坂本龍馬、中岡慎太郎
桂小五郎(木戸孝允)がいたら…
歴史に残る徳川幕府の徳川慶喜のように
もしもの豊臣幕府ならぬ誰かの豊臣の人が幕府を
終わらせていたのかもしれない
そして
今の時代も豊臣の血筋を持つ方がいたかもしれない
平家と重なるところが泣ける
雫
あぁ~1滴…2滴…
と流れゆく。
時が止まったようだ。
“雫”
雨が降った。
傘を持っていなかったから濡れるしか無かった。
事情も何もかも無視して強くなっていく。
ツイていない日々
終わってる人間関係
最悪の人間性
全部嫌になった。
家の中の人、傘を差す人、雨宿りをする人
全てが憎たらしく思えてきた。
最初から違った。
凡人に気持ちなんて分からない。
どうしようもない速さで沈んでいく。
この空白を埋められる者はいないと思い知っていく。
雫
雨の下で泣いても貴方は気づいてくれないの
その雫は無色で透明であまりにも冷たい
こんな夢を見た。最近、うなじにポタッと冷たいものが落ちてくる。何だろうと手をやれば、無色透明の無臭の水だ。上を見上げるが、特に水が漏れたりしている場所はない。気味が悪いし、水がうなじに当たるとゾワゾワするので、水が上から垂れてくる場所は避けるようになった。それでも、一日に一回はうなじに水が当たる。うんざりしてきて、スカーフを巻いた。鏡の前でちゃんと結べているか、じっと見つめる。
「うん、大丈夫そう。スカーフ、意外と私似合うかも…」
「駄目だ。お前は、うなじを出している方が似合っている。せっかくの美味そうなうなじを隠すな」
頭上から低い声が聞こえた。ここは自分の部屋で、私しかいないはずなのに。鏡越しに見るが、声の持ち主の姿は見えない。首の布を外せ、と動けない私の両肩に巨大な猛禽類のような鉤爪がそっと置かれた。きっと、犯人はこいつだ。そして、うなじに当たる水はこいつの…。
「早く、その布を外せ」
両肩の鉤爪が少し肉に食い込んできた。無視したら両肩が血塗れになりそうだ。言われた通りにスカーフを外すと、露わになったうなじにベロリと長い舌が這い、ハァ…と熱い吐息がかかる。
「うむ、やはり無い方が良い。お前の美味そうなうなじは曝け出されるべきだ」
舌がうなじを這う度に、ゾワゾワと嫌悪感が湧き上がってくる。今から捕食される小動物のような気分だ。
「今は食べないぞ。今はな」
表情を見たのか心を読み取ったのか、声は半笑いで答えた。
「うなじなんて、誰でも一緒…」
「いや、違うな。他の人間とお前のは全く違う。お前のは、見るだけで噛みつきたくなる」
こいつなりのこだわりがあるのか、きっぱりと切り捨てた。
「まあ、運が悪かったと嘆くしかないな。噛み殺される時が出来るだけ遅く来るのを祈ってろ」
舌が這っていたかと思えば、いきなりうなじを甘噛みされた。
雫
1つの思い出が
ポツリと浮かんでくるとき
ふと悲しくなって
頬を雫が伝うことがある
大切な存在と泣く泣く別れた日のことや
子供の頃の怖かった父が
優しい顔で夢に出たとき
ーーあるいはーー
友だちがもう会えないと言った電話
1人が悲しくなるとき
きりがないほど
私は泣き虫なんだな
若葉色した小糠雨が降りしきる
花に葉にまとい、春の匂いを含んで雫になる
柔らかく優しい春の雨
『雫』
雫が
雫として
この世に
存在出来るのは
上から下へと
落ちゆく
ほんの一瞬だけ
そんな
儚いものに
昔の誰かが
名前を付けた
しずく
……うん
とてもきれいな
いい名前だ
雫。
雨が上がり、草木の雫が乾く頃に、野良猫が駐車場に現れた。
野良猫は青い瞳で頭と尻尾が茶色のトルコ猫だ。
駐車場には多くの車が停車している。
トルコ猫は塀と車の間、約30cmを駆け抜ける。
外敵から身を守る為にあえて狭い場所を移動するのだ。
壁を華麗に登り、秘密の餌場に辿り着いた。
皿には大好物の焼き鮭の切り身が置いてある。
トルコ猫は舌舐めずりをした。
その時、黒いス−ツ姿の男が姿を見せた。
「よう、トルコ猫ちゃん!久し振り!」
男はスマホの猫翻訳アプリを開いて話した。
「あら、本当ね」
トルコ猫は答えた。
「狭い通路を走って登場するなんてカッコいいな!僕なんか健康の為に三階から歩いて登場だよ」
「野良猫は敵が多いの、人間が多い場所は特に警戒しないとね」
「なるほど、ところで倉庫の屋根から救助してあげたのにお礼の一言ぐらいあっていいんじゃないの?僕が助けなかったら君は死んでいたんだよ」
(青い瞳の来客編を読んで下さい。)
「……そうね。どうもありがとう!」
「それで、テ−マ(木枯らし)(ミッドナイト)はメスのトルコ猫、青い瞳の来客編はオスのトルコ猫の別のキャラクターとして書いたが、最近気づいたけど、よく調べたら同一猫やんか!私やって言えよ!」
「貴方が勝手に勘違いしたんでしよ!知らないわよ!」
「君は夜にしか現れないから、まさか青い瞳をしてるとは思わなかったよ。読者の皆様にはこの場を借りて、訂正およびお詫びをさせていただきます。
それで、なんで姿を現してくれないの?僕の勤務時間外に来てるらしいね。お客様から聞いたよ。
なんか僕が嫌な奴みたいじゃないか!」
「……私に限らず野良猫はプライドが高いの。助けられたから貴方に会うのが気恥ずかしいのよ。女子もメスも乙女心は複雑なの!」
「そうか…。だから僕は独身なのか…。って何を言わせるんだ!そんな事は気にするな!君は綺麗な猫なんだから人から好かれやすい。だから、人間に懐く努力をしなさい。そうすれば美味しいご飯を貰えるし、家猫になって過酷な野良猫生活を卒業できるかもしれないんだよ」
「……考えておくわ」
「プライドなんか捨ててしまえ!考えを少し変えるだけで幸せになれるんだ!たまに顔を出してよ。じゃあな」
男は去って行った。
胸が熱くなるような切ないような感情がわいてくる
頬からポロリと雫がおちた
close to you
はじめて
この曲を聴いたときだった
水が下へ向けて滴る、その瞬間。
瞬きの間にも満たないような、ほんの僅かなその一瞬。
小さな宝石のような水の玉が、地面に落ちて、跳ね返って元の形に戻ろうとするあの徒労。
水が落ちて、ぺたんこの丸い水溜まりになる前の刹那、一瞬だけ生まれる水の冠と、その中央を舞う小さな水の玉。
私は、それらが狂おしいほどに好きだった。
滝のような荒々しい水だって当然好きだ。
或いは、大海のように雄大で、凪いだ水だって好きだ。
だが、どれもあの雫の一滴の美しさには敵わない。
あの雫たちは、どう頑張ったってこの地球上であの形をそのまま保ち続けることはできない。
どれだけ高いところから落として延命したって、時間さえ経てば地へ落ちて、広がって流れてしまう。
死ぬために、消えるために生まれてきたようなあの小さな雫たちが、愛おしくて堪らないのだ。
空の色を映してコロコロ変わる水色も、重力に負けて形を変えてしまうその弱さも、全部。
この異常な愛を受け入れてくれる人間は、これまでの私の人生の中では、ただの一人もいなかった。
家柄も、顔も、収入も、世間が求める以上は持っている。
私に言い寄ってくる女性は、もう数え切れないほどだった。
けれど、私はそのどれもを断り、ただ一途にあの水の宝石たちを愛している。
水滴に魅入られてみすみす適齢期を逃した私を、親は大層残念がった。
だが、仕方がないのだ。
雫のあの儚さは、一瞬だけの輝きは、どれだけ努力を重ねたところで人間では到底叶えられない。
水の群れから逸れ、下へ引かれる力に負けて落ちるあの瞬間にしか生まれられないあの子たちがあまりに可哀想で、それはあまりに美しい。
あの水玉の命が潰える瞬間の、地面で爆ぜた瞬間の王冠は、この美しい仕組みを生み出した地球へ贈る、小さな小さな称賛の冠なのだろう。
私は雫を愛しすぎた。
私自身が、雫となることを望んでしまった。
群れから逸れて、高所からその身を落とし、爆ぜる。
人間にだって、できることなのだ。
翌日の朝、窓辺の草から落ちる朝露はいつもよりずっと愛おしく見えた。
今から、私は彼らと同じになるのだ。
テーマ:雫
蛇口から
雫が
ポタリ
そしてまた
ポタリ
落ちてきている
どうしてだろう?
どうしたら雫が
止まるのかな
---------
それはね
蛇口が完全に閉まっていないから
だから
先ずは蛇口を閉めることから始める
蛇口のある場所まで行き
そして
蛇口に手を置きチカラを込め
回して水が出る方向とは逆方向にキュッキュッと回し続けると...
ほらね!止まったでしょう
---------
ありがとう!
---------
どういたしまして!