雫が、ぽとりと地に落ちた。 それを見てはじめて、自分が泣いていることに気がついた。「わ、わ。なんでだろ」 誰かに見られていないだろうか。 落ちた雫は無理でも、せめて心だけでも隠そうと取り繕おうとして、泣き笑いの笑顔を作った。 だけどそれも無駄な足掻きだったみたい。 誤魔化そうとすればするほど、ぽたぽたと雫は落ちて、止まらなくなった。『雫』
4/22/2024, 9:40:13 AM