『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
富士山に雪がかかる。
その写真が誇らしかった。
祝われた気がして。
只々お誕生日が待ち遠しい。
昔母がスポンジを焼いてくれてケーキを作った。
🪄🪄🪄
あの暖灯色は感動した。もう一度あの光に向かって。
朝△今月号二冊読了
インフルエンザで寝込んで、一週間。
熱は39.2゜一日で。王林食べてた。今日はうどん野菜おもち。熱下がってからの方が、だるくて何もする気がしない。併発。
瞬間喉ガラガラした。
皆さんもくれぐれもお気をつけてね。
雪を待つ126
臨時
また来週月曜日
【秘密保護法十二月のこめかみ】
こんな日は暗く静かな部屋で「雪を待つ」としよう。
「実は私は雪を降らせることができるんだ」
「またそんな事を……」
ボルは私に魔法の稽古をつけている間にもペラペラと話す。器用なものだ。
「……鬼神って知ってるか?」
「1番偉い鬼でしょ」
「反抗期ちゃんほんとざっくりとしてるよなあ……まあその認識でいいか」
おっと、とボルの攻撃を避け、反撃する……全然当たらないどうなってるんだ。
「その鬼神はアイシクルっていう特別な角を持っててさ、天気を自在に操れるんだよ」
パチン、と彼が指を鳴らす。途端に空から雪が舞う。
「……だから自分にもできるって?自信家だなあ鬼神に怒られて雷落とされればいいのに……」
「ははっ私は全て操れる訳じゃないけどね。雪は得意なんだ。こんな見た目だし」
ボルは真っ白い肌に真っ白の髪をしている。
「それあんまり関係なくない?」
「そうかもね。私なんでもできるし」
そしてそれから、初雪は彼担当になった。寒くなってきたねえ、と言っては雪を降らす。私は寒くなったからといって雪降らせなくてもいいんだけど、とツッコむ。
それは恒例行事で、私の中で冬の風物詩と化している。
ぅ、寒い……。
「お早うございます」
「うあ、寒すぎない……?雪降った??」
シンは窓の外を一瞥して視線を戻す。
「まだ降りませんね」
「そうかあ」
布団の中に戻ろうとしてシンに引っ張り出される。
「ワタシ久しぶりに夢を見てたよ。まだ初雪が近くにいたころの夢」
「……?そうですか、シューさんは詩人ですね」
ボルタミシェル、初雪の彼がいた時代はとうに過ぎ去り、ワタシは唯初雪を待つ。
雪を待つ。
俺は、早く元に戻りたい。
事件が起きて・・・土に埋まっている。
そう、俺の名前は賀川秀樹。
しかし、生きている訳ではない、骨になっている。
『ふっ、髑髏か、笑える』
田辺京子・・・、指輪をあげた人。
何故、あげたのか・・・死んで骨になった俺が言う事も何だが・・・。
好きだったんだ・・・。
早く、俺の墓に、雪を待つ・・・。
賀川秀樹は、死んだ。
警察は、まだ、捜査中との事。
賀川秀樹の魂は、何処へ行くのだろう。
子猫が見えた、あれに、と思ったが、やはりあの事だ、また、別の人を
ここらへんの地方では、真冬でも雪があまり降らない。
でも、いや、だから、たまに降る雪が、
私は好きだ。
今年も、この冬は。
雪を待つ。
『雪を待つ』
外はどんどん寒くなる。
天気予報だとまだ初雪はまだ先のようだ。
窓越しに空を見上げる。
急に雪も降りそうにない晴れた空。
私は雪が好きだ。
雨と違って左右に揺れながらゆっくり落ちていって、
しんしんとして静かになる空間。
そんな景色を見ながらあったかいココアを飲むのが
最近の楽しみ。
あかぎれとか乾燥とかのケアが大変だけど...
雪が好きだと友達に話すと学校が無しになって
帰れると言うからとりあえず合わせてるけど...
ばばくさいと言われるのが目に見えてるから
これでいいと思う。
窓を開けて思い切り息を吐く。
白い煙になって空に消えていった。
寒いのはわかってるけどそれほど雪が降るのが待ち遠しい。
さすがに寒いので窓を閉めてコタツに潜り込んだ。
語り部シルヴァ
雪を待つ
雪を待たない
雪は来ない
雪の都合があるし
雪に任せるしかない
待っても来ない
いつかの為のカケラを
ただ、持ち続けるよりも
カケラのそのままに日を過ごしている
カケラが欠けて
ガラクタになっても
無くなったりはしない
形が捉え難くなってしまってるだけで
カケラを仕舞ってはいても
その手にあるカケラは消えない
人に見せびらかす為のモノじゃないんだよ
雪を待つ
君の横顔見ていたら
忘れたはずの
苦しみ感じて
そっと背けた
僕の目に映る初雪
枯れたはずの
気持ち感じて
慌てて目を閉じ
全てを無かったことにした
僕の心は
凍えるほど可哀想
雪を待つ…
そう、いちごシロップを握り締めてっ!!!
無数の白色が積もる中、
はしゃいでいたあの頃を思い出す。
手が真っ赤になるまで遊んでいたんだっけ、
今年も雪だるまはひとつだけ。
「雪を待つ」
12月の街中を一人で歩いてる。
街は何だか皆忙しそうで、少し浮かれた雰囲気もあって。
誰かの為のプレゼントを抱えてる人。
待ち合わせに急ぐ人。
家族の元に急いで帰る人。
そうでない人も居るかもしれないけど、私の目からは皆が、幸せそうに見える。
そんな中、私は一人で歩く。
昨日までは、貴方と一緒に居た。
多分、周りの幸せな人達と、同じ位幸せだったと思う。
でも、今日は、今日からは、一人。
外では泣きたくないから、我慢して、歯を食いしばって、歩く。
せめて、家に帰るまでは、泣かないでいたい。
でも、涙が溢れてしまう。
雪が降らないかな?
そしたら、雪が涙を隠してくれるから。
皆も、雪を見るから、涙を見られなくて済むから。
雪が、私の存在を隠してくれるから。
きっと今日は、冷たい雪が、私にとっては一番優しいと思うから。
うちのアパートは
猫の通り道になっていて
気付くと
窓の外に猫が通る
寒そうにしながら
外に敷かれている段ボールに
猫が座った
オスの虎猫
ここら辺では
あまり見かけない顔だった
私と目が合った
なんだよ
と言わんばかりの
顔である
ごめんね
そっと覗き込むのをやめた
ここも雪は積もる
寒いけど
何故だろう
雪を待つ私である
「雪の降る頃に戻る」
と貴方が言ったから、私は縁側で何度目かの冬を越しました。
その間、雪は一度も降らなかったけれど
私はなんでも良かった。
貴方が帰って来てくれるのなら。
私の心はダクダクと音を立てて、歓びに満ちることでしょう。
しんとした庭に独り言が落ちた。
郵便屋のスッとした声が庭の石を弾いて、玲瓏と響く。
「旦那さん、帰ってくるといいね」
郵便屋が帰りがけに呟くように言う。
期待していない声だった。
私は今日も、雪を待つ。
「ただいま戻りました」
初雪を期待しないで待ちながら空気が肌を刺すに任せる
雪をまだ
これくらいの寒さがちょーどいいって思ってる。
これ以上は遠慮したいと思う。
end
外に命が灯らない頃
無音の交響曲が開く時期
内で生命をせかせか起こし
静かに生きる活気たちよ
忙しい時代に終わりを告げ
安寧という業務を開始する
ふと目をやる死んだ外に
いつか夢見た白銀の世界よ
――サメの言うことにゃ、
雪を待つ
てのひらにふわり
あなたのまつ毛にふわり
優しくふりつむ
優しくキスする
終わらない夏はない
短い秋を楽しんで
今は雪を待つ季節
………雪を待つ
「寒くなってきたね〜」
妹はそう言いながらこたつでみかんを食べていた。
「ねぇ!今年も雪降るかな!?」
妹は雪が降って欲しいみたいで、この時期になると雪が降っていないかいつも外を眺めている。
私は雪は降って欲しくない。なんせ道路が雪で満たされてしまい学校に行くのが困難になってしまう。
電車ならまだ遅延で許されるだろう。しかし私はバス通学だ。バスに遅延なんてない。
雪のせいで遅れたと言っても遅刻扱いだ。
「私は雪降って欲しくないな…」
「なんで!?雪が降ると楽しいじゃん!! 」
妹は信じられないと言った顔をしてこちらを見ていた。
「雪だるまとかも作れるし、友達と雪合戦もできるし…色んなことできるじゃん!!」
そう楽しそうに話す妹を見て「犬」みたいだなと思った。
だとしたら自分は「猫」なんだろうか…
そんなことを思いながら私はみかんの皮を剥いた。
雪を待つ
朝、目が覚めると、隣で寝ていたはずの彼女がいないことに気がついた。
階段を降りて、リビングへ向かう。
そこで窓に張り付いて、外を眺める彼女を見つけた。
「何してんの?」
鼻声の俺に顔を向け、ニット笑って答えた。
「雪を待ってるの」
「雪?」
「そう、雪。」
そういえば、空はワタのような雲で覆われている。確かに今にも雪が降り出しそうだ。
「天気予報でもこれから寒くなって行くっていってたからさ。もしかしたらもうすぐで降るかなぁって、そう思ったら寝てらんなかったの。」
いかにも楽しげに話す彼女。
「ふーん、でもなんで雪?去年そんな楽しみにしてたっけ?」
コーヒー片手に彼女と同じように窓の外を眺めた。俺の質問に彼女はなぜか赤面した。
「?どしたの?」
俺が聞くと、彼女はスッと幸せそうな顔になった。
「ほら!去年、北海道に旅行に行ったでしょ?そこで雪合戦したり、鎌倉作ったりしたじゃん。それがさ、なんていうか、凄く楽しくてさ、、」
彼女の言いたいことが分からず、小首を傾げて続きを促すと、
「私、雪って今まで好きじゃなかったんだけどね。寒いし、冷たいし、歩きづらいし。でも、あんな楽しいの知っちゃったら、好きにならないわけないじゃん。だから、また去年みたいに遊びたいなって。」
太陽のような笑みを浮かべ、俺を見る彼女。
「ふーん、そっか。」
俺はあえてそっけない返事をし、そっぽを向いた。赤くなる顔を見られたくなかったのだ。
「雪、まだかな。俺も、待ち遠しくなっちゃったよ。」