雪を待つ』の作文集

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雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/15/2023, 5:23:34 PM

雪を待つ
 雪を待つ。
 僕はいつも雪を見れない。
 僕は雪を見たことがない。
 太陽に当たって時には下を向きながら、涙を落としながら、頑張って上を向いて生きている。
 涙は次の希望だ。また頑張ろう、と。
 でも頑張っていても毎年、絶対雪を見れない。
 太陽は好きだ、大好きだ。
 だから僕はいつも太陽を見ている。
 でも、雪に憧れている。
 真っ白な世界を見てみたい。
 でも、絶対見ることはできない。
 でも、だとしても、絶対に諦めることはない。
 たとえ叶わないとしても、
太陽のような僕の光で照らしてあげる

              ひまわりより

12/15/2023, 5:04:49 PM

※不穏な話です









ビルの屋上で煙草をふかしている後ろ姿を見つけた。
彼の頭上を漂う白い煙が、少し遠いこの位置から見るとまるで抜け出した魂のように見えて、思わず足を早めた。
「探しましたよ」
彼は煙草を咥えたままゆっくり振り返ると、おどけたように肩を竦めた。
「君が来るとは思わなかった」
長い指に煙草を挟んでそんな事を言う。その仕草の何もかもが絵になって、しかもそれが嫌味になっていないところが不思議な男だった。
「知りませんでしたか? 私が一番周りを細やかに見ているんですよ」
彼は一瞬目を見開いて、そしてくしゃりと顔を綻ばせる。普段厳しい表情が多い彼の、その意外な幼さに私は突然胸を鷲掴みにされたような気がした。

「何をしてたんです?」
隣に並んで柵に凭れる。彼は煙草を一口吸って細く煙を吐き出すと、「雪を待ってた」と意外な答えを寄越してきた。
「雪?」
天気予報はここ一週間星のマークばかりだ。
彼は淡く微笑んで、煙草を挟んだ手を空へと向ける。
「空に縫い付けられたあれがさ、目に見えるあの大きさのまま落ちてきたら雪みたいだと思って」
彼の指先を追うと、夜空に冬の星々が輝いている。冴えた空気の中で輝く無数の星は、確かにしんしんと降り積もる氷の粒を思わせた。
「……あれが全部落ちてきたら、空は何にも無くなってしまいますよ?」
「うん。でも、真っ暗な中であれだけ沢山の雪に埋もれたら、きっと気持ちいいんじゃないかって」
「……」

彼は時々、こんな危ういところを見せる時がある。
ぽつりと、唐突に、まるで当たり前のことのように。
止めて欲しいのか、気付いて欲しいのか、それとも叱って欲しいのか。
捉えどころの無い彼の、心の奥底に何があるのかを知りたくて、私は腕を伸ばすと彼の指から煙草を奪って口付けた。

淡い色をした瞳が見開かれる。
唇が離れると、彼は煙草を持つ私の手に指を絡めて囁いた。
「君の指も冷たくて……気持ちいいな」
低く響くその声に、私は死の誘惑を感じた。


END

「雪を待つ」

12/15/2023, 4:58:22 PM

雪を待つ

冬といったら雪だね。
雪は、世界を一気に照らしてくれる_
この平凡で地味な街も白く照らしてくれる素敵な存在だね。
そんな雪も、今年はきてくれるかな_と、考えてばかり
雪が好きなのは、幼稚なことなんかじゃないよ_

激イタポエマーみたいになりました😭

12/15/2023, 4:46:56 PM

雪を待つ____

「溶けて、悶えて、散る。」

雪が溶けると彼女は悶えて春になると桜が散る。
体が溶けると彼女は悶えて春になると骨が散る。

溶けての「と」
悶えての「もだ」
散るの「ち」

友達。


こんなホラー小説あったら面白そうだな。

12/15/2023, 4:39:35 PM

雪を待っている。
枯葉も落ちきり寒々しい枝が凍える様に擦れあうといよいよ待ち遠しくなる。
耳が痛いなかハラハラと降り出した。砂糖をまぶした様だと眺めていたのもほんのわずかな時間。瞬く間に真っさらなキャンパスが出来上がった。
そんな日が何日か続いた頃に友達がやってくる。
雪から生まれた様な容貌。
雪が積もらないと現れない客人。
特に約束もしていない。だが必ずひょっこりと顔を出す名もなき友人を今年も出迎えることが出来た。

12/15/2023, 4:37:27 PM

小さなソファに座りながら、スープをひと口飲む。
目の前の暖炉の炎がパチパチと音を鳴らす。

「…」
ハンモックがある西の窓に目を向けると、雪が積もり始めていた。

ガタッ___
建付けが悪い家だからか、少し吹雪になると本棚から本が落ちることが多々ある。

スープを飲み干すと、気付けばもう暮夜だった。
柔らかい木材でてきた食器の中にクリームシチューを入れる。

西の窓には、もう雪が積もっていた。

雪を待っている間にとっくに時間は過ぎていたようだ。


"雪を待つ"

12/15/2023, 4:34:08 PM

お題:雪を待つ

12/7 大雪
 僕にはとても大切な人がいた。彼は明るく穏やかで、僕にとって陽だまりのような存在だった。金色の髪を揺らして楽しそうに歩く姿をいつまででも眺めていられたし、眺めているだけで僕はとても幸せな気持ちになれた。
 陽だまりのようだと形容したが、彼は決して柔らかくはないし穏やかでもない。彼独特の感性と調子で生きている故、どこか掴みどころがない。どれだけ仲の良い人とでも常に一定の距離を保ち、一定の場所に留まらない人だ。今彼がどこにいて何をしているかなんて僕は知らないし知る術もない。
 ……大雪が降ったあの日、僕があんなことをしなければ彼はまだここにいたかもしれない。「一定の場所に留まらない」なんて、彼が僕から距離をとったからそう思っているだけだ。というより、そう思い込みたいだけなのだ。
 彼は誰とでも一定の距離を保つ、それが少し嫌で……他の誰かと同列なのが嫌で踏み込んでしまった。あの日、肩を並べて談笑したのがあまりに心地よくて勢いのまま連絡先を尋ねてしまった。そして珍しくヘラりと笑った君がキラキラ輝いて見えて思わず手を握ってしまった。きっとそれがいけなかったのだ。彼は忽然と姿を消した。

1/30 寒梅
 雪の中で突っ立って梅の花を眺めていた。雪の積もった梅の花があちこちで咲いている。小ぶりの花は今にも雪に埋もれてしまいそうで心許なく感じられるが、スカスカの今の僕の心には派手すぎず丁度良い。
 ヒョウヒョウと吠える北風が耳、頬、手の甲にあかぎれを作り足先の感覚が無くなる頃、茶色い木、梅花の紅色、一面雪の三色だけの中、ふらりと明るい金髪が現れた。
「あれ……はは、ひどい夢だ」
 僕はこれを完全に夢か幻か何かだと思っていたもので、自傷気味に呟いた途端君がくるりと振り返ったときは心臓が止まるかと思った。叫び出しそうになるのを必死に堪え飲み込みそっと息を吐く。すると彼も僕と同じように目を見張って真っ白な息を吐いた。彼はギュッと目を閉じ、ゆっくり開き、また緩慢なまばたきをして呆けた顔で眺めてくる。
(なぜこんな所に、やはり夢なのか、夢なのか、だって都合が良すぎる、夢に決まってる、そうだろう、夢なんだこれは)
 何度見ても忽然と消えてしまった彼にしか見えず、夢だ夢だと言っておきながら僕は現実かもしれないと確信に近い期待をしていた。
「きみ」
 僕が一歩雪を踏みしめた瞬間、彼はパッと顔を輝かせ、かと思えばふわりと綻ばせ、さくりさくりと雪を踏み分けながらこちらへ向かって来る。
「お前を、探してたんだ、ずっと……会いたかった」
 心臓が跳ねる、跳ねる。銀世界に輝く金の髪が眩い。

2/6 霙るる
 先程まで雪だったものが徐々に霙に変わってきた。肩口を本格的に濡らし始め、コートが下へ下へと重くなる。心なしか彼もしょんぼりとした様子だ。
「長靴の中がぐしょぐしょだ」
 言いながら片足を上げてみせる。その仕草が愛らしくて思わず口元が緩んでしまった。
(今だけ、今だけ……)
 分かっているのだ。この幸福な時間は長く続かないということを。彼が風邪を引いてしまってはならないから、僕はチクりと心を痛めながら言った。
「それじゃあ早く帰らなくてはね」
 濡れた手で彼の手を取った。冷え切って震えた手と手。二人分の体温を分け合って暖かく熱を帯びていく。手に当たる霙が体温で完全に液体となり、指と指の間を伝ってぬるくなり、結ばれた二人の手の中に溜まる。
 頭も体もぐしょぐしょに濡れて震えが止まらないのに、繋がった手が、心が暖かい。
「お前と手を繋いでいると寒くないな」
 満面の笑みを向けて、鼻先を真っ赤に染めて、そう言う君が、僕は本当に。
 (今だけ、噛み締めている)
 僕は本当に、君と。
「溶け合っているみたいだ」
 彼は僕の言葉を聞くと打って変わって物悲しげに微笑んだ。潤んだ瞳を隠すように目を細め、今にも雫が溢れそうになっている。
 雨は雪となり混ざり合って霙となるならば、涙も霙になってしまえば良いのに。涙が霙になれば、こんなにも痛い霙になれば君だって気づいてくれるんじゃないのか。
 繋いでいる。君を繋いでいる。こんなにもあたたかいのに、春は来るのだろうか。
 (今だけ、今だけだ)
 柔らかなものも凍ってしまう冬に僕達も凍りついてしまえば良いのに。
 今だけ、繋がっている。

2/10 粉雪
 同じ人と長く関われば関わるほど考え方が凝り固まってしまうらしい。居心地が良すぎて、安心してしまって、冒険しなくなる、少なくとも俺はそうだ、と彼は言った。フラフラと彷徨っているのが心地良いと、同じ人とずっと一緒にいるのが怖いと。
 どう怖いのか、何が怖いのかを尋ねた。
「『とても素敵な人と出会えて幸せなはずなのに、どうしてもその人と一緒に死にたくなってしまう、その願望が抑えきれない恐怖』に近いだろうか」
 そう言って困ったように笑った。
「仮にこの感情を心中と名付けるとしよう。心中を望んではいるが実現させたいとは思っていない。俺はまだ、生きて、楽しいものを見つけて、穏やかに過ごしたい。移り変わる四季をまだ堪能していたいからな」

 徐々に異様な空気を纏ってきているのを感じてはいた。だからこそ、一緒にいられるのもここまでで、潮時なのだろうと僕も諦めがついていた。しかし僕は君が一人「もう満足したから」と死んでしまうのではないかと、そんな不安に煽られている。
 彼は話を逸らすように窓の外を見た。
「雪だ。見に行こう」
 静かにはしゃぎ、童心を忘れない輝きを持っている君。やはり君はキラキラ綺麗だったから手を繋ぎたくなった。

 この雪の先を行けば君が居なくなるような気がした。雪に紛れて、或いは雪に埋もれて、或いは吹雪に隠れて。お別れの挨拶も無しに僕の前から居なくなる。そんな気配がした。

 曖昧に終わらせようとしている。それもありだと思った。雪が手のひらで溶けるように、海の上に染みてゆくように。曖昧にぼんやり終わらせようと、案外ぱっと消えるようなひとときなのかもしれない。道を別れた後じんわりと染みる寂しさが心に巣食うだろうと思っていたが、それも案外無いのかもしれない。雪のように……いいや、もっと軽く小さな、粉雪のようにパッと消えるのだ。彼と同じように。

11/30 冬隣
 雪を待っている。
 僕にはとても大切な人がいた。明るく穏やかで陽だまりのような金の髪を持つ彼。雪のように消えた彼。彼は雪だ。だから雪を待っているのだ。

12/15/2023, 4:27:47 PM

明日は雪が降るらしい

何時も通り遊ぼう

マフラー

手袋

上着

後は友人を誘う

此れだけ有れば充分かな

さてと

明日は雪だ

待ち切れないな

# 22

12/15/2023, 4:27:19 PM

ひとひら、ふたひら。
 ちらちらと舞っていた雪が濃度を増していく。
 その年、初めての雪が降ると密かに胸が躍る。

 激しく降っていた牡丹雪が、気温が下がるとともに粉雪に変わっていく様を眺めるのも、その中を歩くのも好きだ。

 初雪はすぐに消えてなくなるけれど、しばらくしてドカ雪が降り積もると、この雪が根雪になるだろうと予想する。
 長い冬の始まりである。
 今は昔の雪国の思い出。


『雪を待つ』

12/15/2023, 4:22:33 PM

時々自分自身の成長に寂しさを覚える。

クリスマスはサンタさんのプレゼントが
楽しみで仕方なかったのに
クリスマスを家で過ごすことに恥ずかしさを覚えたり、

雪が降ったら外に出て遊びたかったのに
電車が止まる心配をしだすようになったり、

もっと純粋に、
学校に行って、宿題をして、遊んで、ご飯を食べて、疲れてぐっすり寝る。
ただそれだけだった。

大学に行って、勉強して、バイト行って、遊んで、悩んで、自己嫌悪で寝る。

いつからこんなに自分を卑下するようになったのかな。
いつからこんなに人と比べるようになったのかな。


きっと私たちは知りすぎてしまったんだと思う。
愛は永遠じゃない。
努力は報われない。
友達も所詮は他人。
言葉と本心は違う。
こういうことがこの世界には普通にあるってことを。

そんな世界でたった1人他人じゃないのは自分だけで、
最後に自分を守れるのは自分しかいない。

そのために私たちは純粋じゃいられない。
自分のために強くなってる。

12/15/2023, 4:09:15 PM

冷たくて気持ちいい弱い風が髪の毛を揺らす
興味本位でふーっと一息吐けば白い息が顔を出す
家やお店 、木や看板 などに飾られているサンタの置物や光る物
カフェのメニューもこの季節にぴったりなものばかり

家族や友達やカップル 、ペットも連れて
ドンと飾られたデカいツリーの前で写真を撮る人達がいる

『 … もう完全に冬だなぁ 』

楽しそうな人達と楽しそうに輝く街を眺めながら独り言を呟いた

元々冬は嫌いで家から出ることなんてなかった
友達も居ないから遊びに誘われる訳もなく
夏になれと願いながら暖かい家の中で寝ていた

おじいちゃんの家へ行った日
有り得ないものを見た

おじいちゃんの家は二階建てで屋根裏があった
僕は屋根裏に行ってひとりで過ごすのが好きだった
屋根裏の窓から見る眺めは最高に綺麗で夏の夜なんてもっと綺麗だ

椅子に座って本を読む
本を読むと目が疲れるから目を休ませるために本を閉じた
ふと視界に映った景色が衝撃的だったことを今でも覚えている

木には軽く雪が乗り
建物のほとんどがキラキラな物に囲まれていた
白い道路に反射する灯りがとてつもなく美しくて
何枚も写真を撮った

その日以降
僕は冬が好きになった
夏よりも冬の方が 。

今じゃ夏は暑いから嫌い とまでなってしまった

可笑しいな



『 雪 、まだかな 』


冬になると見たくなる
あの雪と灯りがミックスささって出来る景色

今年もはやく見たいな 。


【 雪を待つ 】
✘‎ sn.

12/15/2023, 3:52:29 PM

※BLです。ご注意を。お題ガン無視です。書きたいとこだけ。

(続き)

「お仕置き?!は?うそ、何で?!」

悟は慌てて拘束されてた腕を解こうともがくが、びくともしない。
その気になれば一瞬にして解ける事ぐらい自分でもわかっていたが、それをしてはいけないと本能が訴えていた。

俺が任務中に電話したから?1人で気持ちよくなってたから?
でもそんなキレるほどの事でもなくない?

ぐるぐると理由を考えてはみるものの、さっぱりわからない。
目の前にいる傑はそんな俺を冷めた目で見ている。

怖い。なに、この感じ。こんな傑知らない…。

「悟。」
「な…に。」
「考え事できる余裕があるんだ?1人で気持ちよくなって、私の気持ちを掻き回して。」

言い終わらぬうちに、傑のモノがぐりぐりと奥を攻めてきて、怖いのに気持ちよくて、もう訳がわからなくなっていた。

「うぁっ、やだ、そこ!やっだ、あぁうぁ、ぅ。」
「1人でイってさ、気持ち良かった?」
「はぁっ、も、無理、あぁっ。」

ぐいっと足を持ち上げられ傑の肩にかけられる。その体勢で一気に最奥を貫かれ、目の前に星が飛び、視界が霞む。

「ふぁっ…はぁっ、あん、あーーっ。そこ、だ、め、、!」
「喘いでばっかりいないで、ちゃんと考えな。」
「ぅ、あ、ごめん…ごめんなさぃ、あっぅぅ、ふぁっ。」

悟は涙目になりながら、必死に快感を逃がそうと腰を引くが、傑がそれを許してくれる訳がなかった。逃げようとすればする程、傑が奥に入ってきて頭がおかしくなりそうだった。

ぐっと悟の体にに体重をかけられ、息が苦しくなる。途端に傑は激しく腰を打ちつけてきて、悟は先ほどより薄くなった精液を自身の腹に吐き出した。出し入れされている場所が嫌でも目に入ってきて頭がおかしくなる。ぴん、と伸ばされた足は痙攣し、ガクガクと震えていた。

「ごめんなさ…いっ。もうむり…もうイっったぁっ、とまってぇっ、あぅ。」
「…。」

悟の懇願をガン無視して、傑は更に打ち付るスピードを上げる。

「ぅぅ、あ、ぁ。なんっでぇ、あっ。あっ、ふぅ。はっ。」
「私だって、今日はゆっくり悟と過ごしたくて。でも出来なくて、我慢してたのに、あんな電話してきてさ。酷いじゃないか。」

やばい。完全にキレてる。

「イきたかったんでしょ?イきなよ。」

イったばかりの身体に傑の雄が打ち付けられ、敏感になっている悟の中に更なる快感が上書きされていく。もうだめ。死ぬ。

一気に身体に電流が走り、イくのを止めることが出来ない。

「ゆるし…てぇっ、ごめ…んって…もう、やだぁっ、たす…けてっ。」

傑はニヤリと笑い、耳を喰みながら

「気持ち良いのを与えてるのは私なのに、やめると思う?」

そう言うと、悟の弱い所ばかり刺激してくる。

もう出ているものが性液なのか潮なのかわからないほど悟の腹に液体が溜まっていく。次第に意識が薄れていき、目の前が真っ白になった。

あ、やばい、落ちる。

与えられ過ぎた快感で意識を飛ばしかけたその時、乳首をギュウっとつねられて、悟の身体は弓なりに反り返った。落ちることも許されない。

「私まだイってないんだけど。」

繋がったまま身体を起こされ気付けばうつ伏せの状態になっていた。身動きの取れない体勢に痙攣が止まらない。

もう息も絶え絶えで上手く声を出すことも出来なくなっていた。狭くなった気道からカフ、ヒューと乾いた音が鳴る。

一段と早くなっていく抽送に身体全体がガクガクと痙攣し、打ち付ける度に悟の雄からは、びしゃびしゃと液体が飛び散っていた。

もう限界はとっくに超えていた。何度イったかわからない。
イき続けて戻ってくることが出来ない。

「悟っ。ハァっ、うっ…。」

傑が果てると同時に悟は急速に意識が薄れていった。

12/15/2023, 3:52:11 PM

待つ……どころか降っている。しんしんと降り積もる雪に、明日は雪かきかな、と考えたくもないことを考える。
 きっとこの雪が特別な雪になる人もいるのだろう。私からすれば毎年の厳しい冬の開幕を告げる白い悪魔だ。
 雪が降る地域の人々は、どうか今年も、そして来年も転倒による怪我に気を付けてほしい。数年前にすっ転んで腰を痛めた、北の大地に住む私との約束だ。

12/15/2023, 3:44:30 PM

私がまだ手を伸ばしても鉄棒に届かなかった頃、よく十数戸ほど離れた友人と遊んだ。車通りの多い国道が一本走る程度の都会だったが、幸い多少駆け回っても車に跳ねられた事はない。その日、大人では気にも留めないくらいの雪が降った。私は友人と窓を覗いては、積もればきっとお前が頭まですっぽり埋め尽くすほどの雪をかけてやるとはしゃいだ。しかしそれは私が帰るまでには到底叶わなかった訳で、終に友人の玄関を出る時には私はその事をすっかり忘れていたくらいだ。
やにわに陽を沈める冬の夕方、私は帰路に就く時にふと回り道をしようと閃いた。

12/15/2023, 3:44:13 PM

もういいかい
まぁ…だだよ

もう…いいかい
まぁ…だだよ…

もう…いいかーい
まぁ、だだよー



かくれんぼしましょ
そう しましょ


もういいかい…
まぁ…だだよー

もう、いいかい?
まぁ、だだよ

あたり一面 まだ茶色

もう、いいーかーい

彼らの白さが まだないの

まーだだよー…

12/15/2023, 3:33:31 PM

吹きすさぶ吹雪の音も聞こえない一面の銀世界。
ひとり佇む君の姿は袖のひとつも乱さずに、
ただ静かに君に見惚れた私を真っ直ぐに見た。

凍えそうな寒さも、凍てつきそうな冷たさも、
異常なほどの肌の白さに、輝きさえ見せる白髪に、
幻とも思える君は冬を誘(いざな)う女将軍だった。

私は毎年冬を待つ。雪を待つ。
―――…そして、君を待つ。
ただ一度の邂逅で私を魅せた君を求めるように。

身体が凍り、体温が下がり、感覚がなくなり、
目の前が霞み、指先ひとつ動かぬ身になろうとも、
再び君に会えるのならば極寒の地さえ楽園だろう。


【雪を待つ】

12/15/2023, 3:10:57 PM

《雪を待つ》

帰り道

いつものコンビニでお弁当とお酒を2本

空から舞い降る白雪が街灯に照らされる

手を繋いで歩いたこの川路

心が揺れる白銀景色

貴方の事を思い出す

大好きだったこの季節

12/15/2023, 3:01:32 PM

雪を待つ
雪が降るのを
これも雪だと
いまの雪を知る
雪が積ると大変で
雪だと知っていると
雪に備えれる
備えても雪も寒さもなんともならない
それでも少し楽になる
雪なんだから仕方ないと
それが出来るのは雪ではないからで
雪にはどうすることも出来ない
雪だからと雪がいいだしたら終わりだね

お互いがそれを理由に主張し
お互いがそれを解さない
ただの押し付けで
いつまでも折り合いがつかない
それを決めつけて
お互いがそれでのみ理解するなら
それは会話ではない
ただお互いに拒絶してるだけ
どちらが正しいにしても
それを解って貰うには素直に
だけど相手にも正直に
譲歩してみるしかない

それにはまず少しずつ話してみて
全体的に把握してみるしかない
まずは譲れるところから

だけど譲りたくないものは
相手に押し付けず
ただ自分で行なってみるしかない
そして結果は相手のペースに委ねる

相手にも自分がいるから
ただし相手にこれを強制してはならない
あくまで自分の為に取り掛かる
検討がついても
検討そのものをただ突き付けても
ほとんどの場合は拗れるだけだから

これらをする場合は
出来るだけ相手に合わせて挑戦する
だけどあくまで自分が主体
間違えいても改めてから
コミニケーションするといい

好き嫌いより
お互いが次の段階に進めていける
それが結果を左右すると
たけど相手に拘る必要はない
結果はその度に提示され
いづれは変わっていく
それが自分や相手を考慮すること

ダメなら誰かに任せたらいい
この誰かとは主に相手側にある
どうでも良かったら無視してもいい
いずれはその状況は瓦解する
しかしそれは相手次第でもある
これが譲歩である
相手を介して次に活用できるなら
それはあなたの財産となる

これはなんだと考えてみるとき
自分の主張に固執したら駄目だよ
相手があってからこそだから

相手にとってそれがなんであるかが鍵

12/15/2023, 2:56:17 PM

あーあちぃー。
もう、12月だというのに、着込んだコートの中で熱気が渦巻てやがる。
ネックウォーマーなんてすんじゃなかった。首元が妙な汗で蒸れて気持ち悪い。
風は冷てぇのに、体の中だけ南国の空気に包まれているみたいだ。
日差しに当たればさらに体温が上がって、風邪を引いてないのに熱っぽくなってきやがる。

これだから、暑いのは嫌いなんだ。

あーもっと寒くなんねぇかな。

とびっきりひんやりとした寒風を体に受けたい。

澄んだ寒空の下で肉まんに食いながら歩きてぇし、おでんの出汁を飲んで温まりたい。

そして、その空から降り下りる雪を待ち侘びてんだ。

12/15/2023, 2:53:50 PM

どこかで、期待してしまう
私の歪な心の隙間に
雪でも降り積もってしまえば

何かを、望む暇もなく
目も、気持ちも、身体も冷めるだろう。

白く白く、埋まってしまいたい。

それなのに空は、濃い灰色。

…まだ、雪は降らない。



【お題:雪を待つ】

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