『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ごめん、私は待ってない。
(雪、超苦手。)
テーマ:雪を待つ
【雪を待つ】
「おかあさん!みて、ゆき!」
夜になって閉めていたカーテンをいっぱいに開いて、娘が私にそう言った。
窓の外を見ると雪がちらちらと落ちてきていて、地面につくとしゅわっと溶けて消える。
「初雪ね〜、今日はあったかくして寝ましょうね」
「ねえおかあさん、あしたつもるかな!?」
娘の言葉に、ちょっと待ってと伝えてスマホで天気予報を見る。
明日の天気は雪だるまのマークになっていて、今夜から明日までは降るらしいことが分かった。
娘に雪だるまマークが写った画面を見せて、そのことを伝える。
すると直ぐにきらきらとした目に変わって、興奮したように「やったぁ!」と声を上げた。
「今日は早く寝て明日雪で遊びましょう」
「うん!おかあさんおやすみー!」
一瞬の内で寝室に消えていった娘に、思わず苦笑いしてしまう。
雪を前にした行動が小さい頃の私にそっくりで、子は親に似るんだなと改めて感じた。
『おかあさん、ゆきふってる、ゆき!』
『はいはい、あったかくして寝るのよ』
『あしたゆきであそべるかな?』
『もちろん、だから早く寝ましょうね。分かった?』
『うん!』
薄れていた昔の記憶が蘇ってきて、懐かしい気持ちになった。
セピア色の景色の記憶を、頭を振って散らす。
「ん〜…、私も寝よう」
愛する娘のいる寝室に、私は足を向けた。
雪を見ると、胸が痛む。その痛みは、胸の奥を、針でチクリと刺したような痛み。それだけじゃない。胸を押しつぶされてるような痛みや、金槌で叩かれたかのような痛みもある。
この痛みは、多分、雪の降る、寒い冬の日に、それも特別な、クリスマスイブに、大好きな人に振られたからだと思う。
彼女には、僕の今まで貯めてきた愛を全て捧げて、他の誰よりも、僕が1番大切にしたいと思っていた。
振られた時のショックは、いつまでも忘れないと思う。忘れたくても、体は覚えてる。この痛みを取り除きたくても、痛みから逃れたくても、雪が降ると、思い出す。
僕は、彼女のことを何も理解できなかった。甘やかすこともできなかった。リードすることもできなければ、守ることもできなかった。そんなことがあったから、雪が降った時に感じるこの痛みは、僕が彼女にしてあげられなかったことへの罰だと思う。
この痛みがなくなった時、僕への罰は終わる。そう信じて、今年の冬も、来年の冬も、僕は雪を待つ。
雪って
ワクワクするよね
雪景色は素敵だよね
だけど
いつ降ってくれるのか
全然わからない
だから
雪が降り始めると
嬉しくて 嬉しくて
はしゃぎたくなる
あなたからのLINEを待つ夜は
雪が降るのを待つのと
同じような気分になるよ
【雪を待つ】#39
あの日も雪が降っていた
あなたがいなくなった日
もう来ないことはわかってた
わかっていても待ち続けた
どれくらい経っただろうか
今日は雪が降りそうだ
だからあなたを待っている
あの日の約束は今日だから
やっと
やっと
おかえりなさいと
今にも降らせてくれそうな
思わせぶりのどんよりした空の下で
降ってくれたら
積もってくれたら
この汚い心にも少しは
白く色がついてくれるんじゃないか
そう思って 雪を待つ
しんしんと雪が降る
灰色の道路を埋め尽くすように降り積もる
少し積もった雪を
赤子を撫でるように優しく撫でる
人撫でするたびに
あの人のことを思い出す
ちょうどこの季節
雪が降り出したあの日
あなたと出会った
またもう一度あなたに会えないかと
この日を待っていたんだ
お題『雪を待つ』
雪を待つ。
つけた足跡を消してくれるほどの吹雪を。
君の重さの分だけ沈む私の足跡は、誰にも知られずにかき消える。
さく、さく、と雪を踏み締める音だけがする。
ようやくこの身ひとつになれた。
財産も、蔵書も、食器も服にも、執着などない。
人生のスパイスは君だけで良いとわかったから。
「僕の歴史は二つに分けられる。あなたに出会う以前と、後に」
そう言った君との再会を思い出すと、いまだに自然と口角が上がる。
きっとこの先一生、あの日を忘れないだろう。
私は雪を待つ。
私のようには全てを捨てられないほどにしがらみに囚われた君を、このまま連れ去るために。
雪を待つ
しんしん、つもる。
つもってはとける。
とけてはつもる。
そうやってみてたら、いつのまにか朝になった。
寒いね、
冬の朝は寒いね。
って細い声に目を覚まして
わたしをそっと、
あったかい羽で包むから
ようやく眠たくなってまぶたをとじるよ。
おやすみ、って
あなたのやさしいこえで
わたしは夢の中へいくの。
まだあなたのやわいまつ毛をながめていたいけど
それは、きっと
雪がとけたころ、だね
またねって
そっと
ささやくの。
雪を待つ
雪を待つ…
何となくロマンチックで素敵な響き
真っ白に積もった雪に
誰にも邪魔されず
二人の足跡だけを残してみたい
アルミのボウルに
卵とミルク、お砂糖たっぷりいれるのよ
お外にいって、
ボウルを雪の上に置いて
いっぱい、かき混ぜるのよ
出来たよ、アイスクリーム!
こたつの中で
父と母とおばあちゃんと妹と私。
安心基地の家だった思い出。
今はみんな離ればなれ。
(雪を待つ)
【雪を待つ】
雪が溶けると春が来るらしい。
なら僕の地域は春は来ないのだろうか
雪なんて降った覚えがない
降ったとしても朝早くだ。すぐ溶ける。
降らない方が雪かきとかしなくていいから楽だ。
でも春のありがたみが薄れる。
ただでさえ花粉や新学期でありがたみはない
あるとしたら暖かいということ。
その暖かいをとったら春は嫌な季節になってしまう。
だから雪があれば暖かい春へのありがたみが増して
誰も傷つかない。
雪よ降れ。春のために。
―――――――――――――雪が降る意味
#雪を待つ
冬になった。
例年なら寒くて凍えて、早く暖かくならないものかと炬燵で丸くなりながら春の到来を待ちわびる。
だが、今年はどうだ。12月も半ば。新年まで秒読みと言う時期なってもほとんど雪が降らないではないか。
冬は苦手だ。それでも雪化粧をする木々や、一面の大雪原を見るのは嫌いでは無いのだ。
物心がついて早数十年。
こんなにも雪を待ちわびているのは初かもしれない。
この冬は、暖冬とは言えやはり毎年の様に厳しい寒さです。この頃では日中も普通に氷点下で、どんどん気温も下がり唯唯寒いなぁ~
子供の頃は、雪が降ると無邪気に駆け回り寒さなんてへっちゃらだったのに大人になった今は冬は好きじゃない
雪かきが辛い降り積もるのは
やめて欲しい冬道運転も夏場以上に神経使うし怖いし疲れちゃう後4ヶ月耐えなきゃ
春が待ち遠しい
最近では毎日の様に雪が降っている明日は荒れると言う天気予報も見て、あ~また
雪かきしなきゃと思うと気が沈む家の前だけなら良いのですが家の周り駐車場そして屋根に登って雪落としなので
屋根の上から雪降る景色見ながら1つ2つとため息💨ただ眺めてるだけなら楽しいのだけれど降り積もる雪を見ると
……これが毎日続いた日には、心が折れそうになるできるものなら雪が降らない暖かい所で暮らしたいな
雪を待つ
私は雪が好きだ。
あまり降らない所に住んでるから降るとテンション上がる。
私は暑がりだから雪が降るくらい寒い方がいい。
今でもお風呂上がりはタンクトップとリラコ。
わくわくする。
雪合戦、かまくら、雪うさぎ。一緒にやりたいことがたくさんある。
だから、待ってるよ。
お題:雪を待つ
雪が降るってなると少しだけワクワクする
大人になったら
雪が降ったら困るし
雪が積もったら困るし
雪が残ったらさらに困るけど
でも雪が降ったら少しワーッてテンションが上がる
雪が降るって予報になったら、少し雪を待ってる自分がいる
不思議
『雪を待つ』
これが君の言葉だったらいいのに。
向こうに見える山では雪が腰を据えたようだ。辺りは冷えてきた。冬の訪れを告げる温い風が上空の雲を運んでいる。もうすぐここにも雪が来る。
雪が降ったらハッキリ見えちゃうね。
君へ向かう足跡、私だけの道が。
歩幅で気持ちがバレるかも…⁈
静かな夜、ベランダでじっと空を見上げている。眠れない、目を閉じても不安が足元からのぼる。じっと横になっているのが辛くてそっと布団から出てベランダに出た。明日の予定はないのだから夜ふかしを自分に許した。指先の感覚が消えていくのがわかる。足元がひどく冷たい。それでも置きどころのない思いをそのまま抱えてひたすらに寒さを感じる。不安な心が冷えて指先の感覚のように鈍くなればいいと思いながら、雪でも振らないだろうかとじっと空を見る。暗い夜空は星すら見えない。