『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#雪を待つ
待つ訳がない。
待たなくても冬になれば雪は降る。
雪は無いよりあった方が暖かいけれど昼に溶けかかった雪が夜凍ると、命懸けのドライブで出勤しなければいけない。
勤め先は“雪の日タクシー運転手に行き先を告げると断られる”場所にあった。
雪の日上れない坂のど真ん中。
上から行って止まれず滑り降りてくるか、下から登りきれずタイヤを空転させるかの二択。
ただ、会社の前でスリップ事故が三回起きるとその日は業務終了になるのは嬉しかった。
何故かその日を狙ったかの様に業者が保守点検に来るため、立ち会いで23時帰りになることが多かったが。
ごめんね~と言いながら先輩はおろか部長も帰るという地獄の確率半分程。
私は呪われていたのだろうか??( ̄△ ̄)
とにかく雪なんて待たん。
紅葉が散り、実りの秋が終わりを告げる。
外に出ると吐く息は白く、冷たい空気に肌がぴりりと引き締まる。
「まだ降らないのな」
ぽつりと独り言を漏らすと、ちょうど家から出てきた妻に聞かれていたようで。
「雪?好きだねぇ。私は寒いの苦手だからわかんないけど」
「子供の頃はいつも雪が降るのが待ち遠しくてな。朝起きるのが楽しみでわくわくしてたんだ」
「へぇ、かわいいとこあるじゃん」
妻は笑う。かわいいと言われてだいぶ複雑だがまぁそれはいい。
「雪が降ったら何するの?」
「そうだな……かまくら作ったり、雪だるま作ったり」
「やっぱりかわいいねアンタ。雪合戦って言うかと思ってたのに」
「笑うな」
またかわいいと言われてしまった。別にいいだろう、男が雪だるまを作ったって。
「拗ねちゃった?ごめんごめん」
「拗ねてない」
「今年は私も一緒に作るからさ?」
「そうか……じゃあ、余計に待ち遠しいな」
そうだ、俺には妻がいる。
来年、再来年あたりには家族が増えているかもしれない。寒い寒いと言いながら、皆で雪遊びをするのも良いかもしれないと思う。
そんなあたたかな未来のことを頭に思い描いて、今日もひっそりと雪を待とう。
【雪を待つ】
うーん
もういい大人だから、できれば雪は降らないほうがいいよ
個人的にはね
でも、仕事によっては雪が降るのを待ってる人もいるんだろうね、スキー場とか
いや、そういう話じゃないってわかってるけどさ
今の僕はロマンチックに浸る心の余裕がなくてね
ホワイトクリスマスとか、マジでカンベンしてほしいよ
白銀に覆われた林の中で
鈴の音を聞いたような気がする
無垢の雪の地面にか細い鳥の足跡
凍りつく空気
はりつめたあなたの気配
再びそれに巡り会うために
ただ雪を待つ
八ヶ岳は
雪を待っている
お年寄りから
教えてもらったこと
八ヶ岳に雪は積もる
春になり
雪解け水は
川となり
田植えシーズンに
活躍する
雪があまり降らない年は
今年は水が足りなくなると
お年寄り達は言う
八ヶ岳と共に生きている
雪を待つ
雪を待つ。ずっと待ち続ける。
雪が降り続けるのを、雪が嫌なことを押し流すのを、ずっとずっと待ち続ける。
嫌なことが起こらないように、雪が幸せを連れてくるように。
ずっと幸せを待ちたい。
[雪、降ってほしい……]
窓から外を眺めると、空は雲っていて、雪が降りそうだった。
[今日雪降るって!百パーセント!]
私の友達がテンションよく後ろから飛びかかってくる。
[雪降ったら、何したい?]
[まずは雪だるまでしょー!で、雪合戦!それからかまくら作って、雪で色んな動物とか作る!]
[色々作りすぎじゃない?]
[まあまあ、いいじゃないのー!折角の雪なんだし!]
二人で仲良く談笑していると、雪を待つのもあっという間だった。
待ち続けて
この季節になると君を思い出す。
雪が降る日に消えた君を
永遠に忘れることなどできないのだろう。
君の帰りを信じて待つ、今年で何回目の雪だろう。
雪の日に君が帰ってくる気がして
ただ、待ち続ける
#花鳥風月
雪を待つ…ことは出来ません。
なぜなら、毎年大雪に悩まされているからです(泣)。
冬とは言え、降ってほしくないのです。
歩きにくい、運転が困難、あまりにひどいと、物流が止まってしまって、日々の生活もままならない…。
日曜から、急に真冬の気温になる予報で、まあ今日までの気温がおかしかったのですが、大雪の可能性もあるみたいで、大げさだけど、戦々恐々としています。
ああ、雪の降らない所へ行きたいなぁ。
「雪を待つ」
テーマ:雪を待つ #395
雪を待つ。
降るはずのない雪を。
雪が積もっているのを見たことがなかった。
小さい頃に雪で遊んだらしいけど覚えていない。
雪だるまを作ったりスキーをしたりしたい。
でも雪かきが面倒だという。
夢がないなぁ。
※♡4700ありがとうございます!!
「11月なのに暖かいね~」
「今年転校してきたからしらないのか、沖縄の冬を教えたげる」
「そりゃどーも、北海道だともう大雪よ大雪」
「今度、北海道にも行こうな」
「うん!美味しいものいっぱいだよ!」
「かわiっ…!これは違くて」
「う、うん」
《この火照った顔を冷ますには雪でも降らなきゃ》
#雪を待つ
なぁ友よ
あんたは常に真摯であり続ける、という努力を怠らない。
あんたは
誰もが棘付き薔薇を
ただ棘付きだから気を付けてね、と渡す所を
あんたは
棘を全部取り払って尚。
棘が付いてるかもしれないから気を付けてね、と言う。
お人好し。
「今日はご機嫌斜めなんだ?」
「うん。」
「皆が目を見合わせて驚いてたよ。今日のあんたは冷たいって。」
「うん。ごめん。」
この人間大好きなお人好しは
ほんの一握り以外の人間を時々放り出す時がある。
誰にも構ってやってるヒマはねぇ、って感じでね。
「どうしたんさ?」
「ううん。」
口が硬い友人だな。
「雪だるま作ろう〜」
「雪が降ったらね。」
おや、本当に今日は冷たい。
困ったね、と溜め息を溢すと彼女がつられて息を吐いた。
「人間なんてみんな、大っ嫌い。」
「へぇ?あんたが?」
「自分勝手で、すぐに八つ当たりする、喜んで被害者面をしてバクバク他人の不幸を食べて指差して笑う。ーー今日は私が笑われた。」
「あらま。」
「私は被害者じゃないっ、私はたまたま今日アンラッキーだっただけで、不幸じゃない。指差して笑われる意味が分からない... ...っ、」
なんて言葉を掛けるべきだろうか。
悩んで結局、何時もと同じ事を言うしかなかった。
「「距離を取りなさい。」」
何からでも良いんだ。
そんな記憶から距離を取っても良いし、
そんな人間からも距離を取っても良い。
あんたは孤独じゃない。
「雪が降ったらもう一回、歌ってくれる?」
「うん?」
「私も雪だるま作る。」
「良いね。」
雪を待つ
自由のなかで
雪を待つ
懐かしさの中で
雪を待つ
帰れないときのなかで
雪を待つ
陳腐な言葉の中で
由貴を待つ
また、いつの日かまた出会って欲しい。
寒いし
冷たいし
滑るし
濡れるし
電車のダイヤ
乱れちゃうし
出かけたくても
色々と
面倒くさいんだよなぁ。
なのに
ホワイトクリスマスは
なんだか
幻想的で
今年は
降るかなぁ。
降ったらいいなぁ。
家から出ないで
ぬくぬくと
見れたらいいなぁ。
#雪を待つ
PM. 雪を待つ
今年の冬ずっと窓に目を合わせて、
息を吹きかけ書いてみた...
私は今恋してますと。
雪を待つ
君は白く降り注ぐ好きが好きだ。
雪の日には決まって2人で手を繋いで雪を見ていた
その時間が幸せだった。
ただ寒いだけの雪が君といれば暖かかった。
だけど今はただ寒いだけ。
君が隣に居ないから。
雪が降ればまた君に会える気がしていた。
あの場所でまた手を繋げると思っていた。
だから今日も君に会えることを願って雪を待つ。
雪の予報が出ている。
図らずも今日は休日だ。
このまま家に引きこもるのが正解だろう。
温かいお茶を用意して、
柔らかなブランケットも準備する。
窓から見える空は
ピンクがかった灰色をしている。
雪雲だ。
何処かではもう雪が降っているかもしれない。
深々と舞う雪の姿に思いを馳せていると
本棚にある一冊の本を思い出した。
「雪のひとひら」
懐かしい本を供にして
ひとひらの雪を待とうか。
雪を待つ
毎年
雪はうんざりだ
ゆきむしが飛ぶ季節になと
今年はいつ雪が降るのか、根雪になるのはいつか
挨拶のように会話が弾むようになる
タイヤ交換等それぞれの冬支度を始める
そして今年もうんざりといいつつ
雪をまつ
『雪を待つ』
今年は暖かい
数日後の天気予報では冬らしき気温になりそうだけど、
さほど寒くないこの頃の日々に、
厳しい寒さの感覚がピンとこない
去年はそれなにり寒く、まぁ、年を明けてからだったけど雪も積もって
子どもが毎日山の方へ出かけるのだけど、スノーブーツの中の爪先の方がなぜか濡れている
雪遊びして隙間から入るのかな?
でも足首は濡れてない…
靴底や甲の部分から雪の水分がしみこむのかな??
毎日ブーツを乾かすのが大変で
濡れる原因も結局わからなかったけど、
子どもが雪で楽しんでいたことは確か
今シーズンもたくさん積もって欲しいと思う
ブーツは新調しようかな
濡れたブーツを帰りに履くのは、イヤよね
雪解け水を飲むために雪を待つ
春はまだまだ
「雪を待つ」